部品が小さすぎて見えないCat6の成端

ども。
とある有名サイトでブログ記事が紹介され、アクセス数の急増に恐れを感じている担当ちゅんです。

先般、久しぶりに庁舎内でLANケーブルの敷設を行いました。庁舎内ではあるものの、案件としてはいつものとおりGIGAスクール関連。しかし、やはりホームの安心感は違います。
今回は、新たに開設した光回線のONUから、少し離れた場所にあるルータまでの敷設。あらかじめ管が用意されているルートなので、はじめに管の中にワイヤーを通しておいて、そのワイヤーにLANケーブルの先端を括り、その後ワイヤーを引き抜くだけで敷設完了。誰にでもできる簡単な作業です。

で、問題はここから。今回敷設したケーブルはルータから出てくる全ての通信が流れていく経路。最重要ともいえるものですので、普段はやらないのですが思い切って「カテゴリー6(Cat6)」のケーブルを使うことにしました。八雲総合病院がケーブルや道具を持っているのは知っていたので「少し分けてください」とお願いし、早速作業を開始です。

それにしても、Cat5eとCat6では成端の仕方が大違いです。そもそも、コネクタの部品が5つに分かれていて、説明書を読まなければどのように使うのか不明。取付方法を確認しながら、少しずつ作業を進めましたが、重大な問題として「部品が小さすぎて見えない」という問題も発生。冗談抜きにルーペが必要なレベルでした。

それでも何とか片側のコネクタを取付けました。反対側はせっかくの機会なので臨席おーるど氏にも体験してもらいましたが、やはり私と同様に「見えない・・・」とのことで、どうやら年齢は関係ないようで一安心。いつもの倍以上の時間をかけてケーブルを成端し、最後に恐る恐るケーブルテスターにてチェック。どうやら問題なく通信できたようです。

昨今はCat6を通り越してCat6Aが指定される案件(まさにGIGAスクールがそれです)も多くなってきましたが、そもそもそういった高品質なケーブルが求められる場面で素人がケーブルを成端していいものなのか、疑問です(品質が求められるにはそれなりの理由があるから)。当然、役場にはアナライザのような性能試験機はありませんし、せっかくCat6を引いても性能が出ているのかも不明。
もしかしたら、自分たちでケーブルを作る時代はCat5eまでで、それ以上の品質が求められる場合はおとなしく既製品を買うか、もしくは専門の業者さんに頼むというのが現時点での答えなのかもしれないと感じました(が、当然そうはならないということも理解してます)。

コネクタの説明書同業者の仲間にこの絵を見せたら「ガン○ムの腕ですか?」と

(投稿者:ちゅん)

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GIGAスクール構想の実現に向けて

ども。
職場の椅子に座っている時間が短くなっている担当ちゅんです。

昨日、八雲中学校にて「確かな学び推進会議」が開催され、私も同席しました。教育委員会の職員でもないのになぜ参加したかというと、今回の会議では各学校のICT担当者が集まり「ChromebookとG Suite」の研修が行われるため。このブログでは初めてお知らせするかもしれませんが、当町、GIGAスクールではChromebookを選定しました。

懸案であったネットワーク工事は現在順調に進んでおり、端末調達の契約も完了。ここから先は整備と並行して運用のことも気にしていかなければなりません。なにしろ、素晴らしい環境が整ったとしても、それを使うのは児童生徒であり、教員の皆さんです。使われなければ何の意味もありません。
今回は先生方が自ら学ぶ機会を作って、さらに講師となる方も別な学校でChromebookをバリバリ使いこなしていた先生ということで、私のような裏方からすればとてもありがたく、そして嬉しい気持ちになりました。

しかも、研修では某所から40台ものChromebookを借りたうえで、1人2台ずつの端末を操作。始まる前は「何のために?」と思いましたが、講師から「1台は先生の画面、もう1台は生徒の画面に設定しています」と説明され「なるほど~」と。説明にも淀みがなく、さらに準備も万端。通常業務も多忙の中で素晴らしい教材を用意された講師の先生には頭が下がります。
また、八雲中学校は町内の学校の中で一番早くGIGAスクールネットワーク工事が進み、今回のネットワークもGIGAスクール用のAPとスイッチでの運用。これがおそらく初めての稼働となり、私としては内心そちらの方も心配ではあったのですが、画面展開もスムーズで、動画も止まることなく再生されて一安心です。

この研修は2日間に分けて開催され、明日が最終日。熱心に研修を受講されている先生方の姿勢に刺激を受けながら、私はこれまで同様全力で縁の下を支えていく決意を固めたところです。

研修の様子教室でChromebookが動いている様子を見て「いよいよだな」と気合が入ります

(投稿者:ちゅん)

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高いところは苦手

高いところが大の苦手であります。
月末担当のおーるどです。

さて、本日で7月も終わりということでパソコンのキッティング作業から始まった1か月でしたが、やはり月の最後は現場で終わりを迎えました。
前回のちゅん氏のブログでもあったとおり今週は2日間に渡り、屋外無線の整備工事に同行しておりました。
とはいえ作業自体は業者の方が行うため、基本的には立会いというような形で作業を見学しておりました。
問題があったとすれば今回の工事が高所での作業という点。
わたくしおーるど高所が非常に苦手…。ちゅん氏を含め歴代の情報担当も苦手な人が多いようです。
また、こういう日に限って風が強くコンディションは最悪、はしごを登り、頂上に着いてからは一番安全な中心部に座りこんで作業を見学していたのですが、業者の方がこの高所の中淡々と作業を行っていること、既存の設備の撤去から新しい機器の取り付けまでの作業スピードの速さに非常に驚かされました。
作業の合間に話を聞くともっと高い場所での作業経験もあるとのことで改めてすごいと感じました。

7月は他にもGIGAスクールネットワークの工事で壁を貫通させる「コア抜き」を見学し、母校の壁に穴が開く瞬間を間近で見てまいりました。自営でこれができればきっと作業の幅が広がるとは思いますが、機械があってもさすがに無理だなと感じました。
しかし、こういう方法があるということを初めて知りこれは今後もためにも覚えておこうと思います。
というような感じで7月は普段の業務では見ることができない現場作業を見ることができ大変勉強になったのと、改めて業者の方の作業スピードの速さに驚いた1か月となりました。

また、本日はこれから席替えに伴う配線の整理作業が残されているので頑張ってきれいに配線していきたいと思います。


得意のモール貼り頑張りたいと思います。

(投稿者:おーるど)

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昨日は「寒い」今日は「暑い」

ども。
寒いよりは暑い方が圧倒的に好きな担当ちゅんです。

昨日、本日と2日間に渡り、屋外無線の整備のためずっと外で作業しておりました。
昨日は八雲地域にて、消防署の望楼を拠点とした複数の施設とのネットワークを構築。実は、私も臨席おーるど氏も高いところは大の苦手。しかしながら現地作業に立ち会う以上、その場にいなければならないというわけで、口数少なく望楼の上でじっと待機。たまに強風が吹いてくると体が持っていかれそうになる(感覚的に)ので、なるべく望楼の中心付近に、しかも座り込む作戦です。
それにしても電気工事の業者さんはすごいです。命綱を付けているとはいえ、望楼から体を乗り出しての作業・・・。見ているだけで頭がクラクラします。

ようやく高所作業が終わり、今度は子局の整備。それにしても昨日の八雲は夏なのに寒すぎでした。海岸近くの現場では海上を抜けてくる強風に容赦なく晒され、さすがに「寒い・・・」と口に出ました。暑さ対策しかしていない服装ですからあたりまえです。それでも、そんなコンディションの中で業者さんは高所作業車で作業しているわけで、頭が下がりますし我々が弱音を吐くわけにはいきません。寒さにじっと耐えながら、無事ネットワークの開通を確認し、1日目は終了。

そして本日は日本海側の熊石にて屋外無線の交換。これまでの懸案であった5GHz帯による屋外無線をついに諦め、電波干渉のリスクはありますが2.4GHz帯に構築しなおしとなりました。

参考:以下、たたかいの歴史

上記にもあるとおり、どうしてもDFSによる停止を回避できず、やむなく運用方法を変更することになりました。本当は5GHzの方が干渉もなくて速いのですがね・・・。

※最近ではDFS対策機能としてあらかじめ複数のチャネルで内部的に冗長接続しておき、DFSを検出したら片方の接続を切断するという機能をもったAPが主流になりつつあります。個人的には、屋外で5GHz帯を利用する際にはこの機能が必須と考えています。DFSのせいで5GHzのことを嫌いにはなりたくありません!

またも高所作業からスタートですが、昨日と違うのは天候。風も穏やかで雲一つない晴天。肌がジリジリと焼けていくのが分かるほどの天気で、「暑い暑い」と言いながらの作業。昨日は「寒い」で今日は「暑い」です。こんなことをしていては、体がおかしくなってしまいます。
それでも、夏の青空というのは気持ちがいいものです。作業も順調に進み、午後の早い時間には完了となりました。

今回行った作業は1年前から計画していたもので、この夏の懸案であった業務でした。これが無事に終了できたことで、ひとつ山を越えました。本当はここらで夏休み・・・と言いたいところですが、これからはGIGAスクールの工事も本格化していきますし、休む暇などありません。油断せずに夏を乗り切ります。

高所作業屋上から見える真っ白の建物は、新しく建設された給食センターです。

(投稿者:ちゅん)

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LANケーブルの性能試験

ども。
趣味の自転車で真っ赤に日焼けして「焼けたね」と声をかけられる担当ちゅんです。

本日はGIGAスクールネットワーク工事の定例会議でした。当町は工事を2つの工区に分けて発注しているため、それぞれの工区を担当する現場代理人さんが参加。この工事では、一般的な建築工事のように施工管理をしてくれる業者さんがおりませんので、定例会議では進捗状況の確認、質疑への対応などなど、教育委員会の担当と私の2人ですべて切り盛りしております。

そんな中で話題となったのが「LANケーブルの性能試験」です。通常、現場でLANケーブルを成端する場合はケーブルテスターにより疎通確認が行われます。これは、LANケーブルが途中で断線していないか、またRJ-45コネクタが正しく取り付けられているかをチェックするもの。これをクリアしなければ、そもそも通信ができませんので基本中の基本といえます。
しかし、今回の事業で施工するケーブル規格は「Cat6A」としており、国の標準仕様書でも「敷設したケーブルにおいて、試験を実施し全て合格であること」とされているなど、若干いつもの勝手とは違います。

性能試験とは具体的にどのような試験なのかというと、これはネットワーク製品メーカー大手「PANDUIT」さんのウェブサイトに詳しく書かれています。

Q15.要求仕様書にテスト内容を記載しようと思いますが、何を求めるべきでしょうか?
10Gbpsの通信を担保する場合、テスト作業は非常に重要です。単なる導通チェッカーによるテストでは性能測定がなされませんので、フルークネットワークス社等が提供する「ネットワークアナライザー」を使用して試験するよう、求めてください。
PANDUIT:GIGAスクール構想向け Cat6Aパーフェクトガイドより引用
https://www.panduit.co.jp/solution/gigaschool/

まさにこの通りです。一般的なLANケーブルであるCat5eではなく、わざわざCat6Aを指定している以上、きちんと速度が出ることを証明してもらう必要があるということです。
しかし、上記引用にもあるとおり、この試験を行うためには専用の機械が必要で、しかも万人が持っているようなものではない、と。さらに言えばものすごく高価な機械で、常時このような仕事をされている業者さんであれば良いのですが、今回の工事の目的にだけ用意するような代物ではないというのが本日の話題でした。

2020.09.14追記
コメント欄にてケーブルテスターのご紹介がありました。
本記事中に「フルークネットワークス」と企業名を記載している点については、あくまで記事引用先の原文をそのまま引用したものであり、特定の企業の製品のみをご紹介する趣旨のものではございませんのでご了承ください。
なお、コメントいただいた製品につきましては、参考までにリンクにてご紹介いたします。
LANケーブル用測定器:原田産業 通信・鉄道インフラ向けサイト

結局のところ、試験は専門の業者さんにお願いすることで対応していただけるとのことで安心しましたが、標準仕様書にもあるとはいえ、発注者としては「ご苦労をおかけします」という恐縮な気持ちになったのは正直なところです。
今後はますます「通信帯域」などを意識したネットワーク構築が必要となってきますし、今回の案件以外でも「Cat7」といった高規格なケーブルを整備する場面は多そうです。そうなると必然的に性能試験という話にもなり、当然、我々のような素人がケーブルを作ってこの性能をクリアできるとも思えません。なかなか難しい時代になってきたなと感じています。

テスターこれだけでは完結しない仕事がこれからは増えそうです

(投稿者:ちゅん)

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