学校内の電波調査

ども。
一週間があっという間に過ぎ去ってしまった担当ちゅんです。

当町のGIGAスクール構想では、Chromebook端末を導入するということは当ブログで何回もご紹介してきたところですが、本日はその通信について。当初の計画では端末については学校に備え付けの備品(机や椅子と同じ扱い)とし、基本的には自宅に持ち帰るものではないという整理のもとで事業を組み立てておりましたが、コロナ禍により状況は一変。国からは、在宅によるオンライン授業も考慮すべきといった方針が出され、当町としても急遽、Chromebook全台にモバイル通信SIMを導入することになりました。

そんな中で、先日、某通信キャリアさんから「学校内での電波環境を確認したい」と相談がありました。こちらからすれば「学校内ではWi-Fiを使うので調査は不要では?」という思いも持ちましたが、あくまでそこはキャリアさんのプライドというか、契約をしてもらう以上、責任をもってきっちりと提供したいという意味なのだろうと受け止め、あえて余計なことは言わずに調査当日を迎えました。

調査に立ち会うこととなり、まずはじっくりと様子を見学。業者さんは何台ものスマホを首からぶら下げ、専用の電波測定ツールを起動して学校の中を歩き回ります。職業柄か、どうしても「どんなツールなのかな・・・」と興味を持ってしまいますが、なかなか聞くことが出来ずにチラチラと横目で観察。電波の強度がリアルタイムにグラフ化され、それにより校内にレピーター(増幅器)が必要かどうかを判断しているようでした。

結果、レピーターを要すと判断されると、今度は屋外にてアンテナの設置場所と方向を調査。私の出番はここからで、アンテナの配線をどのように校内に引き入れるか、
校内に引き入れてからはどのように「階渡し」をするかといった点をお伝えしていきます。これには業者さんも大喜びで、「他の自治体ではこうした対応をして頂けなかったので、1校調査するのに4時間もかかりました」とのこと。当町では1校あたり1時間もかからないハイペースで調査を終えることができました。
調査は無事に終わりましたが、実際にレピーターが設置されるかどうかは別問題で、それは今後、キャリアさんが個別に判断することになります。いずれにしても、Wi-FiとLTEとのハイブリットで快適な通信環境が出来上がりつつあります。完成が楽しみです。

八雲小の屋上八雲小学校の屋上より

(投稿者:ちゅん)

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謎のネットワーク障害

ども。
2年に1度の定例行事、「どの大きさのリンゴがいいか」で悩んでいる担当ちゅんです。

先日から某中学校のネットワークが不調となっていて、その対応に苦労しています。きっかけはGIGAスクールネットワーク工事で新しい通信設備が導入されたこと。多くの学校では新しい通信設備の導入後は「ものすごく速くなった」と大喜びされている中で、その中学校のみ「遅くて使い物にならない」と。現場で確認してみると、インターネットの上り速度が1Mbpsを下回っている状況。これでは苦情が来て当たり前です。

ですが、その現象がどういうときに発生するのかはすぐわかりました。従前のネットワークではVPNを組むためにIPv4のVPNワイドを利用してきましたが、新ネットワークではIPv6による通信(IPv6 over IPv4トンネリング)を行うように仕様を変更しました。だからこそ多くの学校からは「速度が速くなった」と言われているのですが、この学校だけはIPv6で通信しているときに速度がガクっと落ちることがわかりました。正確に言えば、IPv6での通信で一度に大量のパケットを通信する場面(ファイルサーバから数百MBの写真データをコピーする等)に速度が落ちてしまいます。試しに、これまで利用してきたVPNワイドに戻してみると速度は80Mbpsも出ていました。これは明らかにおかしいです。

ここまでわかれば、原因の絞り込みをしていくのみ。まずは光回線(ONU)にルータのみを接続した最小構成を作り、そのルータ直下にPCを置いて同じことがおきるかテスト。結果、これでも同様の症状がみられたため、次はルータの初期不良を疑い、他の学校用に用意していた同型新品と交換してテスト。しかしながら、これでも同じ症状が出てしまいました。ちなみに、ルータの設定ミスも疑いましたが、全く同じ設定をしている他の学校ではこの症状が出ていません。ということで、原因は「光回線」ではないか、とのことで、本日再度出場となりました。

現場で症状を再現し、その状態を保ったまま通信事業者のセンターからテストを実行してもらいます。結果「センターからONUまでは正常に通信できている」とのこと。こうなると、もう怪しむ場所はONUの装置そのものということになってきます。今回のテスト結果からONUの交換を手配し、本日のところは一時撤退となりました。仮にONUの故障であればこれで一件落着となりそうですが、果たしてどうなることやら。次は来週月曜日、再度チャレンジです(次回につづく)

調査中の風景原因がわからず途方に暮れるGIGAスクールネットワークの施工業者さん

(投稿者:ちゅん)

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GIGAスクール進捗

ども。
数年ぶりに作業着を新調した担当ちゅんです。

先日のGIGAスクール構想説明会が内部的なスタートとなり、端末導入に向けた準備作業がいよいよ本格化してきました。
ここから先の日程は、モバイル回線の調達、Google管理コンソールの設定作業、そして端末の展開に向けたキッティング作業と怒涛のような日々が続きます。

そうした中で、本日は終日、Google管理コンソールの設定作業に明け暮れました。以前からこのブログで度々話題にしてきたとおり、誰もやったことのない仕事へのチャレンジです。わからないことが出てきても、誰かに聞くことができません。ネットの情報と自分自身の感覚だけを頼りにしながら、少しずつ作業を進めています。

それにしても、世の中のGIGA担当者はどうやってこの難局を乗り切るのでしょうか。私自身、3歩進んで2歩戻る状態を繰り返していて四苦八苦しているのですが、本日、Chromebookの納入業者さんと話をしてみたところ、業者さんも同じ状況で「困っています」とのことでした。Chromebookは教育用途として特に素晴らしいOSであることは疑いようのないことですが、設定や運用方法といったノウハウが業界全体で圧倒的に不足している点が、現時点においては大きな課題だと思います。

ただ、やはり実機を触ってみてわくわくする端末であることは間違いありません。設定作業の際には職場に2台あるデモ機のうちの1台を使って作業していますが、久しぶりに触っていて楽しい、もっといえば私も個人的に欲しい(買うかも・・・)と思うような端末です。はやく子ども達の手に届けたいなと思うと同時に、前述の課題をどうにか解決しないとな~と、悩みの多い日々です。

gsuite年齢のせいなのか、新しいことがなかなか頭に入ってこなくなりました。

(投稿者:ちゅん)

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GIGAスクール構想説明会

ども。
自信がなくても「できます」と答えなければならない怖さを痛感中の担当ちゅんです。

本日は、町内の各学校向けにGIGAスクール構想に関わる説明会が開催され、私は説明員として参加しました。春先にネットワーク整備工事に関する説明会が開催されており、本日は2回目。Chromebookの導入が目前となったことから、今回は主に端末導入に向けての説明となりました。

今回も、そこはGIGAスクールらしく、あえてGoogle Meetを使用したオンライン会議としました。参加者は顔も名前も知っている先生方ばかりですが、テレビの画面越しに対応していると妙に緊張・・・というか、よそよそしく感じるものです。
今日はインターネットの回線状況がよかったのか、なんらトラブルなく進行することができました。質疑応答もたいへんスムーズに行うことができ、GIGAスクール構想の予行練習を兼ねるという意味では大成功だったと手ごたえを感じました。ネットワーク工事が進んでいて、多くの学校の通信機器がGIGAスクールの本番環境だったのもうまくいった原因かもしれません。
※Meetは若干通信帯域を使うイメージがあって、そこを克服できるかどうかがネットワーク担当としてはとても気になるところでした。

オンライン会議のいいところは、普段、管理職の方など一部の方が代表参加されることの多い会議をどなたでも(内容によりますが)自由に傍聴いただける点にもあると思います。今回の説明会では、質疑応答が可能な方は各校代表者の方に限定させてもらいましたが、それ以外の方も興味のある方は自由にMeetに接続してもらい、カメラ・マイクはオフの状態で傍聴いただきました。結果、学校数をはるかに超える接続数となり、GIGAスクール構想に対する期待と不安の数字としてしっかりと心に刻みました。

当町にChromebookが納品されるのは10月下旬の予定です。そこから、各種設定などを行い、各校に配備となるのは11月、遅くとも年内を予定しています。今回はまだChromebookが手元にないので各校のWindowsノートPCを利用しましたが、その形態も最後かもしれません。次に会議を開催するときはChromebookから参加されるのだと思うと、なんだか胸が熱くなります。いよいよ、そのときが近づいてきました!

Meetとある先生から「わかりやすかったよ」の感想も。うれしかったです。

(投稿者:ちゅん)

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HARP協議会企画運営部会

ども。
隣の席に座っている新規採用の新人については、毎月月末に本ブログに登場することとなりました。こうご期待、担当ちゅんです。

先週末、北海道電子自治体協議会(HARP協議会)の企画運営部会が札幌市で開催され出席してきました。おそらく、部会員の誰もが感じていたであろう過去最大級の「重さ」の中で、胃がキリキリするような真剣な議論が交わされました。

最も時間を割いて議論した課題としては「セキュリティクラウドの更新」について。平成28年度から運用が開始され、令和3年度で早いもので丸5年となります。前回の調達時に5年間として設定されていたような保守ライセンスなどは軒並み期限切れとなることから、それらを今後どうしていくのかは非常に重要な、そして難しい課題です。

セキュリティクラウドは全道の自治体がインターネット接続を行う際に、その「玄関口」として利用している場所です。当然、この5年間でインターネット接続をする機器は増え、そして通信の量も増えています。それに加え、向こう5年間で何が起きるのか、今の社会情勢や自治体業務などを総合的に見据えながら計画を作っていく必要が出てきます。もちろん、そこには予算の都合というものもあり「良いものは高い」ではダメ。必要なものを過不足なく効率的に調達するというのは、ベテラン精鋭ぞろいの部会員といえども簡単に答えを出せるようなものではありません。一様の疲れ切った表情がそれを物語るようでした。

しかし、その難しい議題が終わったあとの意見交換では、ようやく元気を取り戻しました。特に昨今では国のデジタル庁新設といった話題や、DXについてなどなど、情報部門を取り巻く状況は刻々と変化しています。そうした中で、やはり重要なのは自治体は違えど頑張っている同業者どおしが支えあうことです。各地で奮闘されている同業者の姿には励まされ、そして刺激を受けました。難しい時代になっていきますが、みんなで力を合わせて頑張っていかなければいけませんね。

会議風景息苦しく感じたのはマスクのせいではなく、議題が重かったせい。

(投稿者:ちゅん)

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