GIGAスクール端末展開作業 DAY1

ども。
車のタイヤ交換が気になりだした担当ちゅんです。もう冬ですね。

ついに本日からGIGAスクール端末である「Chromebook」の展開作業が始まりました。当町が整備する端末の数量はおよそ1200台。この端末を全て自営で展開するという、非常に痺れる業務です。
先週の金曜日に端末が納入となり、改めてその量に度肝を抜かされました。その光景を目の当たりにして、一同「本当に大丈夫なのか」と思ったはずです。某学校に確保した作業部屋のほぼ半分を埋め尽くす段ボール箱。途方もない量です。

本日は、まず端末を段ボール箱から取り出す、いわゆる「開梱」と呼ばれる作業を行いました。
まずは段ボール箱を1つ開梱してみて、内容物の確認。PC本体のほか、ACアダプタ、ケーブル、マニュアル、保証書が同梱されていることがわかりました。さらに、段ボール箱自体は外箱のほか2つのパーツからできていました。
これらを仕訳けながら、随時段ボール箱を廃棄しつつ作業を進めていく段取り。当初、この作業は私を含めた4人の職員で行う予定でしたが、どう算段しても終わりそうにないため、急遽教育委員会から数名の助っ人を依頼。ついに作業が始まりました。

作業部屋は学校であるため、定期的に始業チャイムが鳴ります。我々もそのチャイムを利用させていただき、1時間ごとに休憩を取りながらの地道な作業。やってもやっても一向に減るそぶりの無い段ボール箱を見ながら、それでも誰一人として弱音を吐くことなく、午前中は3時間で300箱の端末を処理。
午後からはさらにスピードアップし、4時間で600箱もの端末を処理できました。当初は何日かかるか見当もつかなかった開梱ですが、残り300箱。どうやら明日には完了できそうです。

これからは1日1日が勝負の連続です。作業をしているとあっという間に時間が過ぎ去っていきます。無駄な工程を作らず、最効率をめざして作業を進めていきます!

作業上:午前9時の作業開始時、下:午後3時の状況。頑張りました!

(投稿者:ちゅん)

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プリンタのジョブが消えないときは

ども。
明日のChromebook納品を前にドキドキな担当ちゅんです。

先日、教職員が利用しているシンクライアント端末で「印刷に失敗してジョブを削除しようとしても削除できずに困っている」と連絡がありました。
Windowsで印刷を実行後、例えば紙詰まりが発生したりしてプリンタがエラーになってしまうと、キューの中に印刷中のジョブが残ったままになることがあります。この場合、ジョブをキャンセルしないとプリンタに意味のないデータを送り続けることになってしまい、結果、文字化けした紙が大量に出力されてしまう(紙とトナーがもったいない!)といったことも稀に発生しますよね。

長年、あのキャンセルできないジョブはどういう理由で残ってしまうんだろうと疑問に思ってきました(それは今も解決していません)。本当はきちんと原因を探って正しい手順で解決すべきなのでしょうが、現場では一刻も早く復旧することが至上命題となるので、プリンタの再起動と併せてPCも再起動するなどの方法により解決を試みてきました。
しかし、今回のケースでエラーとなった環境は、およそ50人がリモートデスクトップ接続により同時にログインして利用しているサーバであり、何の告知もなくいきなり再起動することは許されない状況。つまり、従来のような強引な手法は使えません。せっかくの機会なので、本来、この現象が起きたらどう対処すべきなのか調べました。

(以下は自分たちに向けた備忘録も兼ねて)
印刷のジョブをキャンセルしたにもかかわらず「削除中」といったステータスのままデータが残り続けてしまった場合、まずはWindowsに管理者としてログインし、Windowsのサービス「Print Spooler」を停止します。その後、「C:\Windows\System32\spool\PRINTERS」の中にあるファイル(拡張子shdやspl)の中からタイムスタンプがそれらしいファイルを見つけて、これを削除。その後、再び「Print Spooler」のサービスを起動させることで、ちょっと強引ですが手動でジョブを削除することができました。分かってしまえば簡単なことですね。

通常はこんな煩わしいことをしなくてもなんとかなることがほとんどですが、もし今回の私のように「別なユーザーもログイン中でPCの再起動はかけられない」とか、そういう特殊な事情がある際にはこの手順をお試しいただければ幸いです。
・・・もしかして、世のサーバ管理者にとっては常識中の常識だったりして。

作業中最近、ますますマニアックな作業が増えています。

(投稿者:ちゅん)

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キッティング作業打ち合わせ

ども。
GIGAスクールの担当をしているのに某メッセージアプリの使い方がわからず失笑された担当ちゅんです。

いよいよ、Chromebookの納入日が近づいてきました。「まだ先の話だな」と思っていた9月頭くらいからの月日が経過するスピードは恐怖を覚えるほどに速く、あっという間に1週間を切りました。

決してのんびりしていたわけではないのですが、こうなると本当にお尻に火が付きました。Chromebookを学校にお渡しするまでに必要な作業を確認するため「キッティング作業」に従事する予定の職員で打ち合わせ会議を行いました。

なにせChromebookの大量展開など誰もやったことがありませんので、想像の世界でしか話ができません。ですが、「段ボールから端末を取り出す」「その段ボールを潰して廃棄する」は必須ですし、「取り出した端末に管理番号のシールを貼る」も必要です。Chromebook特有の手順として「特権管理者でログインする」という項目もありますが、この辺は実際にやってみないとピンときません。
そして、最大の壁が「端末にSIMカードをセットする」です。nanoSIMと呼ばれる小さいSIMカードを本体に差し込んでいくことになりますが、教育委員会の担当いわく「先日、自分のスマホで同じことをやったが1台にセットするにも苦労した」とのことで、打ち合わせを進めるにしたがって一同下を向いてしまう有様です。

今回、メインでキッティング作業に従事するのは4人の予定。仮に、1台あたり10分で作業できるとすれば、1時間で6台、8時間で48台。それを4人でやるので1日あたり192台。1200台÷192台=6.25日ということで「1週間もあれば終わりますね!」とメンバーを鼓舞してみたものの、むしろ逆に指揮を下げてしまうという残念な結果に・・・。いずれにしても今週末からはびっちりと町内某所に缶詰になります。その前に事務作業などもろもろを片付けとかないと。

作業工程未知なる挑戦がいよいよ始まります

(投稿者:ちゅん)

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学校内の電波調査

ども。
一週間があっという間に過ぎ去ってしまった担当ちゅんです。

当町のGIGAスクール構想では、Chromebook端末を導入するということは当ブログで何回もご紹介してきたところですが、本日はその通信について。当初の計画では端末については学校に備え付けの備品(机や椅子と同じ扱い)とし、基本的には自宅に持ち帰るものではないという整理のもとで事業を組み立てておりましたが、コロナ禍により状況は一変。国からは、在宅によるオンライン授業も考慮すべきといった方針が出され、当町としても急遽、Chromebook全台にモバイル通信SIMを導入することになりました。

そんな中で、先日、某通信キャリアさんから「学校内での電波環境を確認したい」と相談がありました。こちらからすれば「学校内ではWi-Fiを使うので調査は不要では?」という思いも持ちましたが、あくまでそこはキャリアさんのプライドというか、契約をしてもらう以上、責任をもってきっちりと提供したいという意味なのだろうと受け止め、あえて余計なことは言わずに調査当日を迎えました。

調査に立ち会うこととなり、まずはじっくりと様子を見学。業者さんは何台ものスマホを首からぶら下げ、専用の電波測定ツールを起動して学校の中を歩き回ります。職業柄か、どうしても「どんなツールなのかな・・・」と興味を持ってしまいますが、なかなか聞くことが出来ずにチラチラと横目で観察。電波の強度がリアルタイムにグラフ化され、それにより校内にレピーター(増幅器)が必要かどうかを判断しているようでした。

結果、レピーターを要すと判断されると、今度は屋外にてアンテナの設置場所と方向を調査。私の出番はここからで、アンテナの配線をどのように校内に引き入れるか、
校内に引き入れてからはどのように「階渡し」をするかといった点をお伝えしていきます。これには業者さんも大喜びで、「他の自治体ではこうした対応をして頂けなかったので、1校調査するのに4時間もかかりました」とのこと。当町では1校あたり1時間もかからないハイペースで調査を終えることができました。
調査は無事に終わりましたが、実際にレピーターが設置されるかどうかは別問題で、それは今後、キャリアさんが個別に判断することになります。いずれにしても、Wi-FiとLTEとのハイブリットで快適な通信環境が出来上がりつつあります。完成が楽しみです。

八雲小の屋上八雲小学校の屋上より

(投稿者:ちゅん)

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謎のネットワーク障害

ども。
2年に1度の定例行事、「どの大きさのリンゴがいいか」で悩んでいる担当ちゅんです。

先日から某中学校のネットワークが不調となっていて、その対応に苦労しています。きっかけはGIGAスクールネットワーク工事で新しい通信設備が導入されたこと。多くの学校では新しい通信設備の導入後は「ものすごく速くなった」と大喜びされている中で、その中学校のみ「遅くて使い物にならない」と。現場で確認してみると、インターネットの上り速度が1Mbpsを下回っている状況。これでは苦情が来て当たり前です。

ですが、その現象がどういうときに発生するのかはすぐわかりました。従前のネットワークではVPNを組むためにIPv4のVPNワイドを利用してきましたが、新ネットワークではIPv6による通信(IPv6 over IPv4トンネリング)を行うように仕様を変更しました。だからこそ多くの学校からは「速度が速くなった」と言われているのですが、この学校だけはIPv6で通信しているときに速度がガクっと落ちることがわかりました。正確に言えば、IPv6での通信で一度に大量のパケットを通信する場面(ファイルサーバから数百MBの写真データをコピーする等)に速度が落ちてしまいます。試しに、これまで利用してきたVPNワイドに戻してみると速度は80Mbpsも出ていました。これは明らかにおかしいです。

ここまでわかれば、原因の絞り込みをしていくのみ。まずは光回線(ONU)にルータのみを接続した最小構成を作り、そのルータ直下にPCを置いて同じことがおきるかテスト。結果、これでも同様の症状がみられたため、次はルータの初期不良を疑い、他の学校用に用意していた同型新品と交換してテスト。しかしながら、これでも同じ症状が出てしまいました。ちなみに、ルータの設定ミスも疑いましたが、全く同じ設定をしている他の学校ではこの症状が出ていません。ということで、原因は「光回線」ではないか、とのことで、本日再度出場となりました。

現場で症状を再現し、その状態を保ったまま通信事業者のセンターからテストを実行してもらいます。結果「センターからONUまでは正常に通信できている」とのこと。こうなると、もう怪しむ場所はONUの装置そのものということになってきます。今回のテスト結果からONUの交換を手配し、本日のところは一時撤退となりました。仮にONUの故障であればこれで一件落着となりそうですが、果たしてどうなることやら。次は来週月曜日、再度チャレンジです(次回につづく)

調査中の風景原因がわからず途方に暮れるGIGAスクールネットワークの施工業者さん

(投稿者:ちゅん)

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