卒業後アカウントはどうすべきか

ども。
雪解けが進み、春が近づいてきているのを実感している担当ちゅんです。

八雲町では2月でGIGAスクール関連整備が全て終わり、3月から運用段階に入りました。そうした中で、今年1年で起きる(すでに起きている)あれこれは全て未経験のことばかりですので、常に大小様々な壁にぶち当たることが想定されます。
そんななかで、先日、とある中学校から「卒業生のデータはどうなりますか?」と問い合わせ(やや大きな壁・・・)がありました。

これまで学校で利用してきた個人のアカウントは、卒業とともに削除するのか、はたまた卒業生という括りで残す(ただし制限付き)か。大学では卒業後も同じアカウントを継続利用できるところもあるという話は聞いたことがあるのですが、小中学校も大学と同じ考え方でいいのか。1人1アカウントになったのは今年の話なので、まだルールが決まっていない、新しい課題です。

しかし、答えがないようなことにも何らか答えを出さなければなりません。そこで、常々お世話になってきたChromebook先進校の道教育大付属函館中学校さんに「御校では卒業生のアカウントをどうされていますか?」とご相談。
すると、回答としては「卒業時にアカウントは削除してます」とのことでしたが、ただし「3年生は公立高校入試から卒業式までの間に、自身のGoogleアカウントを作成して、そこにデータを移すという時間を設定しております。教員に関しても同様です」とありました。

「そこなんです!」と思わず声が出ました。今はまだ始まったばかりのGIGAスクールですが、仮に今、小学1年生の児童は中学を卒業するまでの9年間、同じGoogleドライブを使い続けることになります。そこには場面場面で撮影した写真も保存されているでしょうし、今後はノート替わりに作成されたドキュメントなども保存されていくはずです。中学卒業と同時にそれらをバッサリ削除してしまうことは、思い出そのものを消去しているようで、個人的にすごく気になっていた点でした。

そんなことを考えていたら、Google Workspace 管理者ヘルプに次のようなタイトルの記事を見つけました。

卒業予定の生徒にデータの移行を許可する
https://support.google.com/a/answer/6364687?hl=ja

まさにこのとおりです。こうして考えていくと、当初「答えがないようなこと」と思っていた課題って、当然我々以外もどうしようと考えるはずで、そんなことはとっくに答えが出ているはずだ、と考えるのが自然なことかもしれません。
そういう意味で、全国津々浦々で開始されたGIGAスクールについては、どこかにナレッジみたいなものがあれば担当者は皆さん助かるのにな~と感じます。他力本願かもしれませんがね。

コンテンツの移行GIGAスクールに関してはみんなで一緒に考えていきたいです。求む、ナレッジ!

(投稿者:ちゅん)

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ICT-BCP実地訓練?

ども。
仕事に追われ始めている担当ちゅんです。

新型コロナウイルスワクチンの接種予約を受け付ける「受付センター」が設置されることになり、昨日は午前・午後とびっちり仮設コールセンターの設営業務を行っていました。
普段から連絡を取り合っている同業者からは「八雲はずいぶん早いね」と驚かれましたが、3月は動けるうちにやっておかないと、後半は厳しそうなので。

通信にまつわる設備が全くない部屋で基幹システムを動かすだけでも一苦労なところ、今回はここにWi-Fiでインターネットを利用できる環境が必要となります。我々の業務外ですが電話も必要です。つまり、事務所の環境とすればフルコース。事前に図面をつくり機器を用意して、現場ではLANケーブルを張り巡らせる必要があります。

こういうことをしているので、本来の予定では3月にICT部門の業務継続計画(ICT-BCP)の机上訓練を行う予定が吹っ飛んでしまったところです。なので、今回の仮設コールセンター設営業務は、ICT-BCPの実地訓練だと考えることにしました。
大きな災害が発生し、もし今の庁舎が使えなくなったとしたら、代替拠点に事務所機能を移さなければなりません。しかし、そこには通信環境がないかもしれませんので、応急的に環境を構築する必要があるでしょう。そう考えると、今回の業務はこれを実際に行うことができるチャンス。・・・本音を言えば作業に取り掛かってから気がついた後付けなわけですが。

上位の回線を部屋に引き込み、それをHUBに接続。HUBから各机までLANケーブルを張りますが、職員の動線を考えつつ効率の良い場所を見つけてビシッと格好よく。格好よく張るのは意味があって、綺麗に配線していないと足に引っ掛けて転倒してしまうかもしれませんし、PCが床に落下して故障するかもしれません。そして、見栄えを良くしつつ時間も意識。矛盾しているかもしれませんが「ゆっくり急ぐ」感覚で黙々と作業しました。

OAフロアではありませんから、ケーブル類はどうしても露出になります。でも、綺麗に束ねているので気をつけて歩けば業務の支障はありません。さらに、これも大切なことですが、「仮設」なので撤去するときに仕事がしやすいように工夫することも意識しないといけません。ケーブルの固定はガムテープで最小限にし、ケーブルは結束バンドで束ねました。こうすれば撤去時に根元から引っ張るだけで全てのケーブルを即時回収できます。
このように、頭の中で色々なことを考えながら作業し、完成した仮設コールセンターの様子は文末画像のとおり。とても有意義な「訓練」になりました。机上でやるのと比べて、やはり実地を1回やることの効果は高いです。改めて「訓練やるぞ!」と思えないような状況でも、意識しだいで何でも訓練になるなぁと感じました。

仮設コールセンター次に機会があったら、いかに「迅速に」作業できるかを試します。

(投稿者:ちゅん)

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アイテムは持っているけどレベルは1

ども。
3月というのにこの冬一番の大雪って・・・。もう雪はこりごり、担当ちゅんです。

2021年になって、ことさらに時間の流れが速く感じられます。すでに1年の6分の1が経過したと考えるとなおのことです。スケジュールもびっしりで、この分だと3月はもっと速く感じるでしょうね。
本日は朝から、コロナウイルスワクチンの予約受付センターを準備するために外勤の予定、午後からはWebセミナーを受講する予定としていて、1日のスケジュールは埋まっていました。

出勤後、外勤前に別な業務を終わらせようと、普段ネットワーク保守用に使っているPCのスイッチを入れました。その後、自席で電子メールを確認し、数分。その後、起動しているはずのPCに再び目をやり、画面を見てがっくりと肩を落としました。
そこには黒い画面と水色の窓、そして「自動修復を準備しています」の文字。

「誰が準備しろなんて命じたんだ!」と心のなかで叫びながら、そんなハズはないと再起動も試みますが、何度やっても同じ画面の繰り返し。いわゆる「ループ」という状況に陥り、その先に何が待ち構えているかを悟りました。
すぐに本日のスケジュールを組みなおし。予約受付センターの準備は明日でも間に合うため1日延期とし、午前中をかけて大切な保守用PCの復旧作業に取りかかりました。

PCからSSDを取り出し、別なPCにUSBでつないでみると、幸運にもデータは無事でした。すぐに必要なデータを退避し、最悪の事態は免れました。で、この先は通常であればどうにか不具合を直してWindowsが起動するようアレコレ試みるということをするのですが、今日に限ってはそんな余裕はありません。すぐさまSSDをPC本体に戻して、USBメモリのWindows10セットアップでブート。即、クリーンインストールです。
DVDを使っていた昔とは違い、USBメモリからのインストールはものすごく早いです。バックアップの有無(必要性含め)に大きく左右されますが、あっさり諦めてしまった方が結果としてスピーディに問題を解決できることが多いです。

結果、PCは1時間半程度で元の状態に戻りました。・・・が、それはあくまでOSがきちんと起動して、データが元通りになっただけ。肝心のアプリケーションは一切が消えてしまっていますから、例えれば「アイテムは持っているけどレベルは1に戻ってしまったRPG」みたいになってしまいました。ネットワーク保守用のPCって、これまで長い時間をかけて熟成してきた味噌みたいなものなので、これが初期状態に戻ってしまったということがショックでショックで・・・。またコツコツと育てる日々が始まってしまいました。

自動修復こうならないよう、やはりバックアップは大切です。

(投稿者:ちゅん)

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クラウドブレイク

ども。
月末の男が本日はお休みのため、緊急登板の担当ちゅんです。

同業者でもあり友人でもある道東の某自治体情報担当者から「クラウドブレイク」という品種のレタスがあると教えてもらいました。もちろんレタスはたいへん美味いもので、レタスに全く罪はないのは言うまでもないことでありますが、我々のような業種からすれば「クラウドが壊れちゃったら大変だよね」という、まあそういった冗談話から一日が始まったわけです。

そのときは、よもやそれが私の身に降りかかってくることになるとは思いませんでした。
朝、一本の電話。「基幹系のPCを起動させたがログインできない」とのことで、何が原因なのか探りました。現場に到着して実機を見てみると、どうやらネットワークに接続できていないようです。基幹系は生体認証を行っているため、ログイン時にネットワークがないとその時点でNGとなる仕様です。

端末の再起動をしてもダメ、LANケーブルを抜き差ししてもダメ。となると一つずつLANの経路をたどっていくしかなさそうです。直近のHUBをリセットし、それでも復旧しないのでLANケーブルにJJをつけてHUBを経由しないようバイパスしてみますが、それでもダメ。外はマイナス気温なのに、額に汗が浮かびます。
上位に行けば行くほどダメージが大きくなっていきます。「せめてここであってくれ」と願いながら、フロアHUBを見てみると、バイパスしてPCに直繋ぎしているポートのアクセスランプが消灯しています。どうやら、これが原因のようです。

そのフロアHUBにはポートベースVLANの設定をしており、24ポートを4つのグループに分けて、それぞれに別なネットワークをつないでいました。今回、その中の2グループが通信できなくなるという、なんとも残念な壊れ方をしていました。つまり、残りの半分はいつも通り正常に通信できているので、すぐに故障だと気がつかなかったのです。機械ですから故障するのは仕方がないとしても、今回のようにじわっと壊れるHUBは本当に困りますね。
で、最初のクラウドブレイク。クラウド=雲ということで、どうやら八雲のことだったのか…と。笑えない冗談になってしまいました。

レタスレタスにも固有の品種があるんですね。勉強になりました。

(投稿者:ちゅん)

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タブレットがない・・・

ども。
せっかく雪が解け路面が出ていたのに、本日はまた真っ白。春が待ち遠しい担当ちゅんです。

先般、ワクチン接種の受付センターを準備していると記事にしました。物理的なLAN配線は無事確保できましたので、次は実際の業務フローをたてて、必要な機材等を選定する作業に着手しました。

受付センターに電話がかかってきて「まず初めにお名前をお伺いしてよろしいですか」と対応してから、最終的に予約が完了するまでの流れを頭の中でイメージします。そこから、その目的を達成するために必要な機材は・・・と逆算していきます。結果、当町の場合だと、電話でご本人確認させていただくための住民情報参照端末と、Webにアクセスして予約を実行する端末の2種類が必要とわかりました。

情報セキュリティの関係上、Webにアクセスできる環境に住民情報を保存しておくことはできません。自治体のセキュリティ(いわゆる三層分離)では、特にマイナンバーを含むような住民情報はWebから完全に遮断されたネットワークで厳重に管理されます。よって、これを利用する場合は専用の端末環境が必須です。
一方でWebアクセスについては「簡便に」「スピーディに」アクセスできることが求められ、今回の場合はタブレット端末を導入してはどうかと考えました。

しかし、ここに落とし穴。複数の業者さんにタブレット端末の見積を依頼してみたのですが、軒並み「在庫がありません」との回答。特に安価なモデルは顕著なようですが、このところの需要増(GIGAスクールも大いに関係していそうです)からメーカーの在庫はほぼ全滅みたいです。
ワクチン接種予約は早ければ3月中には開始となりますので、納期数か月のタブレットをのんびりと待っている訳にはいきません。これは困りました。

こうなれば奥の手。いつもの電話番号に電話し「GIGAスクールの端末整備により不要となったiPadなんてありませんよね?」と。ダメ元で教育委員会の担当者に泣きついてみたところ、決して最新モデルではありませんが数台のiPadを保管しているとのこと。ラッキーです。今回、これを再整備して現場に投入しようと考えています。
前回のLAN配線のときも書きましたが、端末があってネットワークにつながるのは当たり前の話。それがなければ前に進めませんので、責任重大です。

タブレット片手での操作はタブレットが圧倒的に楽です

(投稿者:ちゅん)

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