ども。
仕事に追われ始めている担当ちゅんです。
新型コロナウイルスワクチンの接種予約を受け付ける「受付センター」が設置されることになり、昨日は午前・午後とびっちり仮設コールセンターの設営業務を行っていました。
普段から連絡を取り合っている同業者からは「八雲はずいぶん早いね」と驚かれましたが、3月は動けるうちにやっておかないと、後半は厳しそうなので。
通信にまつわる設備が全くない部屋で基幹システムを動かすだけでも一苦労なところ、今回はここにWi-Fiでインターネットを利用できる環境が必要となります。我々の業務外ですが電話も必要です。つまり、事務所の環境とすればフルコース。事前に図面をつくり機器を用意して、現場ではLANケーブルを張り巡らせる必要があります。
こういうことをしているので、本来の予定では3月にICT部門の業務継続計画(ICT-BCP)の机上訓練を行う予定が吹っ飛んでしまったところです。なので、今回の仮設コールセンター設営業務は、ICT-BCPの実地訓練だと考えることにしました。
大きな災害が発生し、もし今の庁舎が使えなくなったとしたら、代替拠点に事務所機能を移さなければなりません。しかし、そこには通信環境がないかもしれませんので、応急的に環境を構築する必要があるでしょう。そう考えると、今回の業務はこれを実際に行うことができるチャンス。・・・本音を言えば作業に取り掛かってから気がついた後付けなわけですが。
上位の回線を部屋に引き込み、それをHUBに接続。HUBから各机までLANケーブルを張りますが、職員の動線を考えつつ効率の良い場所を見つけてビシッと格好よく。格好よく張るのは意味があって、綺麗に配線していないと足に引っ掛けて転倒してしまうかもしれませんし、PCが床に落下して故障するかもしれません。そして、見栄えを良くしつつ時間も意識。矛盾しているかもしれませんが「ゆっくり急ぐ」感覚で黙々と作業しました。
OAフロアではありませんから、ケーブル類はどうしても露出になります。でも、綺麗に束ねているので気をつけて歩けば業務の支障はありません。さらに、これも大切なことですが、「仮設」なので撤去するときに仕事がしやすいように工夫することも意識しないといけません。ケーブルの固定はガムテープで最小限にし、ケーブルは結束バンドで束ねました。こうすれば撤去時に根元から引っ張るだけで全てのケーブルを即時回収できます。
このように、頭の中で色々なことを考えながら作業し、完成した仮設コールセンターの様子は文末画像のとおり。とても有意義な「訓練」になりました。机上でやるのと比べて、やはり実地を1回やることの効果は高いです。改めて「訓練やるぞ!」と思えないような状況でも、意識しだいで何でも訓練になるなぁと感じました。
次に機会があったら、いかに「迅速に」作業できるかを試します。
(投稿者:ちゅん)