痺れる打ち合わせ at 消防

ども。
雪解けが一気に進み、いよいよ春が目前です。担当ちゅんです。

季節が変わり、来月からは新年度のスタートです。本日は消防本部にて来年度予定されている機器更新について協議を行いました。

八雲町の情報担当は消防本部の通信指令室も管轄エリア。119番通報を受信してやり取りするための通信指令卓についてはさすがに専用機器になりますが、その周りを固めているPC・モニタなどは都度消防からの要望を受け、こちらとしても協力しながら作り上げてきた、いわば「作品」。まれに「それはさすがに無理では?」という案件もありますが、それでも最大限努力することは惜しみません。なぜなら、そこには「人命」がかかっているからです。

と言いながらも、今日の打ち合わせではさすがに頭を抱えました。本部の通信指令室に4台のモニタが置かれているのですが、それらに表示されている映像を、離れた場所にある1枚のモニタに4分割して表示したい、というリクエストでした。同じ部屋でならばやりようはありそうですが、問題は「離れた場所」というのが屋外、つまりネットワーク的に言えばWAN越えになるという点。この課題は現場で解決できずに持ち帰りとなりましたが、果たしてどうなるか。毎度のことですが、痺れてしまいました。

※少し調べてみると、どうやら「HDMI over イーサネット」というのがキーワードのようですね。

ですが、このように頼っていただけることは本当に嬉しいことです。だからこそ、多少無理な話でもなんとかしようと頑張れますし、その結果として信頼関係が生まれるのだと思います。消防や病院など、ミッションクリティカルな職場は緊張感がありますがやりがいもあります。今回も頑張らなければ!

打ち合わせできるかどうかじゃない、やるのだ。

(投稿者:ちゅん)

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GIGAスクールネットワーク負荷テスト

ども。
怒涛の勢いで一週間が過ぎていきました。担当ちゅんです。この一週間でZoomの会議が3回・・・。

そんな中ですが、昨日、GIGAスクールネットワークの負荷テストを実施することができました。理論上は「すべての端末からストレスなく一斉に動画を閲覧できる」ように構築したネットワークですが、それは機器はもちろん、周辺環境も整っていることが前提です。実際にはインターネットの速度はベストエフォートですし、一部の機器に通信が集中した場合は輻輳してしまったりと、やはり綿密にチューニングをしなければ正しく動作しません。

今回のテストでは生徒数が多い「八雲小学校(500CL)」と「八雲中学校(250CL)」にお願いして、あらかじめ時間を決め、全校生徒に全力でネットワークを使ってもらうという、我々のような立場の人間からすれば胃が痛くなるような状況をあえて意図的に作り出すということを考えました。
八雲小ではGoogleクラスルームを経由してWebアクセスを、八雲中ではGoogleドキュメントに自分の名前をひたすら入力してもらうことをそれぞれ依頼。その裏側ではネットワーク保守業者さんがファイヤーウォールやルータのリソースを確認しつつ、私は保守用ChromebookでGoogleのインターネット速度テストを実行。さらに、インターネットの出口とは別な場所にiPerf3のサーバを立て、そこへのスループットを確認するという万全の体制です。

まずは八雲中。校内放送を合図に一斉にGoogleドキュメントを起動。監視していたファイヤーウォールのセッション数が2400から28000へと一気に跳ね上がります。ですが、ネットワークはなんとか持ちこたえ、5分間に設定したテスト時間をクリア。実際に使用感を確認しましたが、特に動作が不安定になることもなくちゃんと動いたようで「さすがGIGAスクール」と、すっかり気分を良くして調査を終えました。

が、問題は八雲小でした。こちらはあらかじめ予定していたテスト開始時刻の20分前くらいからじわじわとセッションが増えはじめ、開始5分前の段階で7300、そして開始直前には35000セッションに到達すると「落ちました」。通信速度が速い・遅いのレベルではなく、そもそも特定のURLに接続ができない。この状態が5分間続き、調査終了。残念な結果になりましたが、あえて厳しい環境を作って、ある意味「落ちて当たり前」と思って行った調査です。こちらとすれば、ものすごく貴重なデータを取ることができて、そういう意味では大成功に終わりました。
ちなみに、ネットワークが落ちた原因についてはすでにある程度特定できていて(ルータのセッション捌き回り)、これから改善に向けて検討を進めることになります。

今回、負荷テストを実施してみて、改めて「これが一斉学力テストなど本番でなくて本当によかった」と思っています。いずれ、必ずそうした場面はあるわけですが、ぶっつけ本番をやってネットワークが止まるなどあってはなりませんから、事前にやっておく必要性は高いといえます。学校さんにも協力を依頼しなければならず、事前の計画や事後の分析などハードルも若干高いですが、これをやるかやらないかは大きな差になると思います。世の同業者さん、ともに頑張りましょう!

測定不能必ず解決して新年度にリベンジすることを誓います

(投稿者:ちゅん)

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e-ラーニング研修の準備

ども。
焦っているけどなかなか進んでいかない、昨晩そんな夢をみた担当ちゅんです。

北海道における新型コロナの集中対策期間は3月7日で終了となりましたが、それでもやはり以前のような姿には戻らないようです。職場ではZoomなどを使ったオンラインミーティングが毎日のように行われています。「新しい日常(ニューノーマル)」という言葉の意味をかみしめています。

そうした中ですので、例年実施している職場内の情報セキュリティ研修についても手法を検討しなければなりません。マイナンバーをはじめ住民の個人情報を預かる役場として、職員研修は必須。もっとも、これは法で定められた「法定研修」でもあります。詳細は省きますが、いわゆるマイナンバー法第29条の2に基づく研修です。

例年であれば開催を何日かに分けて、対象の職員に集まっていただき説明をしてきましたが、大人数を集めての説明会は避けられるのであれば避けなければなりません。そこで、今回はあらかじめ作成した研修テキストをイントラサイトで公開し、職員にはそれを自由なタイミングで読んでいただき、その完了をもって研修受講とする「e-ラーニング形式」での実施を企画しました。

本来であればあらかじめ説明風景を動画撮影してそれを流すといったことができれば格好よかったのですが、そのような余裕はなく・・・。来年度からはもう少し工夫して開催してもいいかなとは思っていますが、なにぶん、初めての取り組みなので。
イントラには受講完了報告用の申請フォームをリンクし、テキストを読んだ職員は「令和2年度e-ラーニング研修を受講しました」というチェックボックスにチェックを入れて送信してもらうことで受講状況を把握することにしました。

世の中にはきちんとした「e-ラーニングシステム」もたくさんあり、我々のやっていることを果たしてe-ラーニングと呼んでもいいのか疑問もありますが、とにかく工夫できることは工夫して「新しい日常」を実践していかなければならないと理解しています。業界には「運用でカバー」という言葉があるのですが、今はまさにその連続です。

e-ラーニングそれっぽく作りましたが「運用でカバー」の産物です

(投稿者:ちゅん)

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卒業後アカウントはどうすべきか

ども。
雪解けが進み、春が近づいてきているのを実感している担当ちゅんです。

八雲町では2月でGIGAスクール関連整備が全て終わり、3月から運用段階に入りました。そうした中で、今年1年で起きる(すでに起きている)あれこれは全て未経験のことばかりですので、常に大小様々な壁にぶち当たることが想定されます。
そんななかで、先日、とある中学校から「卒業生のデータはどうなりますか?」と問い合わせ(やや大きな壁・・・)がありました。

これまで学校で利用してきた個人のアカウントは、卒業とともに削除するのか、はたまた卒業生という括りで残す(ただし制限付き)か。大学では卒業後も同じアカウントを継続利用できるところもあるという話は聞いたことがあるのですが、小中学校も大学と同じ考え方でいいのか。1人1アカウントになったのは今年の話なので、まだルールが決まっていない、新しい課題です。

しかし、答えがないようなことにも何らか答えを出さなければなりません。そこで、常々お世話になってきたChromebook先進校の道教育大付属函館中学校さんに「御校では卒業生のアカウントをどうされていますか?」とご相談。
すると、回答としては「卒業時にアカウントは削除してます」とのことでしたが、ただし「3年生は公立高校入試から卒業式までの間に、自身のGoogleアカウントを作成して、そこにデータを移すという時間を設定しております。教員に関しても同様です」とありました。

「そこなんです!」と思わず声が出ました。今はまだ始まったばかりのGIGAスクールですが、仮に今、小学1年生の児童は中学を卒業するまでの9年間、同じGoogleドライブを使い続けることになります。そこには場面場面で撮影した写真も保存されているでしょうし、今後はノート替わりに作成されたドキュメントなども保存されていくはずです。中学卒業と同時にそれらをバッサリ削除してしまうことは、思い出そのものを消去しているようで、個人的にすごく気になっていた点でした。

そんなことを考えていたら、Google Workspace 管理者ヘルプに次のようなタイトルの記事を見つけました。

卒業予定の生徒にデータの移行を許可する
https://support.google.com/a/answer/6364687?hl=ja

まさにこのとおりです。こうして考えていくと、当初「答えがないようなこと」と思っていた課題って、当然我々以外もどうしようと考えるはずで、そんなことはとっくに答えが出ているはずだ、と考えるのが自然なことかもしれません。
そういう意味で、全国津々浦々で開始されたGIGAスクールについては、どこかにナレッジみたいなものがあれば担当者は皆さん助かるのにな~と感じます。他力本願かもしれませんがね。

コンテンツの移行GIGAスクールに関してはみんなで一緒に考えていきたいです。求む、ナレッジ!

(投稿者:ちゅん)

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ICT-BCP実地訓練?

ども。
仕事に追われ始めている担当ちゅんです。

新型コロナウイルスワクチンの接種予約を受け付ける「受付センター」が設置されることになり、昨日は午前・午後とびっちり仮設コールセンターの設営業務を行っていました。
普段から連絡を取り合っている同業者からは「八雲はずいぶん早いね」と驚かれましたが、3月は動けるうちにやっておかないと、後半は厳しそうなので。

通信にまつわる設備が全くない部屋で基幹システムを動かすだけでも一苦労なところ、今回はここにWi-Fiでインターネットを利用できる環境が必要となります。我々の業務外ですが電話も必要です。つまり、事務所の環境とすればフルコース。事前に図面をつくり機器を用意して、現場ではLANケーブルを張り巡らせる必要があります。

こういうことをしているので、本来の予定では3月にICT部門の業務継続計画(ICT-BCP)の机上訓練を行う予定が吹っ飛んでしまったところです。なので、今回の仮設コールセンター設営業務は、ICT-BCPの実地訓練だと考えることにしました。
大きな災害が発生し、もし今の庁舎が使えなくなったとしたら、代替拠点に事務所機能を移さなければなりません。しかし、そこには通信環境がないかもしれませんので、応急的に環境を構築する必要があるでしょう。そう考えると、今回の業務はこれを実際に行うことができるチャンス。・・・本音を言えば作業に取り掛かってから気がついた後付けなわけですが。

上位の回線を部屋に引き込み、それをHUBに接続。HUBから各机までLANケーブルを張りますが、職員の動線を考えつつ効率の良い場所を見つけてビシッと格好よく。格好よく張るのは意味があって、綺麗に配線していないと足に引っ掛けて転倒してしまうかもしれませんし、PCが床に落下して故障するかもしれません。そして、見栄えを良くしつつ時間も意識。矛盾しているかもしれませんが「ゆっくり急ぐ」感覚で黙々と作業しました。

OAフロアではありませんから、ケーブル類はどうしても露出になります。でも、綺麗に束ねているので気をつけて歩けば業務の支障はありません。さらに、これも大切なことですが、「仮設」なので撤去するときに仕事がしやすいように工夫することも意識しないといけません。ケーブルの固定はガムテープで最小限にし、ケーブルは結束バンドで束ねました。こうすれば撤去時に根元から引っ張るだけで全てのケーブルを即時回収できます。
このように、頭の中で色々なことを考えながら作業し、完成した仮設コールセンターの様子は文末画像のとおり。とても有意義な「訓練」になりました。机上でやるのと比べて、やはり実地を1回やることの効果は高いです。改めて「訓練やるぞ!」と思えないような状況でも、意識しだいで何でも訓練になるなぁと感じました。

仮設コールセンター次に機会があったら、いかに「迅速に」作業できるかを試します。

(投稿者:ちゅん)

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