これを見つけてしまったら替えざるを得ない

ども。
毎朝の雪かきにうんざりしている担当ちゅんです。

このブログをご覧いただいている方にはお馴染みかもしれませんが、ここ数年苦戦が続いている熊石地区某所の屋外無線LAN。5GHz帯がDFSの関係でまともに機能せず、結果として2.4GHz帯に変更して現在に至ります。

この屋外無線ですが、昨年の秋頃から「またしても」不安定になりました。すでに2.4GHzはどのチャンネルを使おうとも周囲の電波との干渉は避けられない情勢ですから、致し方がありません。その時々で空いているチャンネルに逃げながら運用を続けてきましたが、ここにきていよいよ限界。現場から「もう仕事にならない」と連絡を受け、現場に向かいました。

この季節は降雪の影響もあって、屋外無線には厳しい季節といえそうです。アンテナの向きの調節をして、少しでも送受信の強度を稼ぎつつ、さらにこれまでの設定を一から見直して、いくらかでも良い環境とすべく、試験を行いました。
しかし、あれこれと試してみますが、やはりこれまでもベストと自信を持っていた設定です。設定を変えてみてもこれといって良化は見られず「やっぱりダメか・・・」とあきらめ半分、「iperf3」を使って実効速度を計測してみると、なんと速度は20Mbps!これまで1Mbpsも出ないような状況だったのに、目を疑いました。

その後、今日やった作業を振り返りつつ「一体何が効いたのか」を探ります。設定は特に変更しておらず、アンテナの方向も少し変えたくらいでレベルには大きな変化はありませんでした。
・・・ふと、作業を開始する前に「これを見つけてしまったら替えざるを得ない」と8ポートの古いHUB(もちろん100Mベース)を交換したことを思い出しました。もしやこれが効いたのか?これまで不安定だったのは無線機どうしの通信で、ネットワーク的にHUBはその無線機の下についているので普通は影響しないはずですが、そのくらいしか思い当たりません。

屋外無線LANを構築している案件でネットワークが不安定になったと言われれば、ついつい無線を疑ってしまいますが、先入観というのは怖いですね。というか、HUBは具合が悪くなっても教えてくれないので、故障の判断まで行き着くのがすごく難しいのは事実です。これが原因であれば案件が一つ解消となりますが、さて。

アンテナの調整写真だと伝わりづらいですが、ものすごく寒かったです。

(投稿者:ちゅん)

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最善の努力の結果

ども。
今どきの鬼は豆では退治できないと子どもから教わった担当ちゅんです。

GIGAスクールネットワーク工事の進捗はブログにて度々話題にしてきましたが、有線LANの品質検査、Wi-Fiのエリア検査ともに結果は良好で、普段見ている役場のネットワークとはちょっと比べ物にならないものが出来たと自負しています。

しかし、本当の勝負はここから。学校内のネットワーク工事が終わって、超高速なLANが完成したとしても、それはしょせん学校内、正確に言えばセンター設備にあるインターネット接続ルータよりも内側の話です。教室で起動しているChromebookが安定的かつ高速に通信するためには、ルータの外側、つまり「インターネット接続」そのものの速度が問われます。

当初の設計の段階で、約1,000台のChromebookを3つのグループに分け、1回線あたりおおよそ350台ほどがぶら下がることとして3回線の光(1Gbps)を調達しました。それでも、全ての端末が一斉に通信した場合、1,000Mbps÷350台=2.85Mbpsとなり、かなりギリギリだと認識しています。
さらに、一番の問題は上位のインターネット回線が「ベストエフォート回線」であるということです。1Gbpsというのはあくまで理論値で、この実効速度がもし300Mbpsだったとしたら、その時点で1台あたりの通信速度は1Mbpsを下回ってしまうということになります。

設計段階でもそうした懸念を持っていたところでしたが、このところインターネット回線の実効速度が日に日に落ちていて困ってしまいます。プロバイダにも問い合わせをしていますが、どうやら新型コロナに対する「新しい日常」の取り組みもあって、インターネット全体のトラフィックは右肩上がり。そのため、プロバイダ側で処理が込み合い、通信が輻輳しているのが速度低下の主な原因とのこと。それでも、契約は「ベストエフォート」、日本語に直訳すると「最善の努力」です。
通信事業者として最善の努力をした結果として、今の通信速度になっているので契約者としてはそれを了としないといけないのです。

その点は十分に理解しています。もしそれが嫌であれば帯域保証のついた(非常にお高い)専用回線を契約すればいいという点もわかっています。しかしながら、もう一声、せめて常時100Mbpsは上回ってほしいと願うのは贅沢なのでしょうか。このままでは本当の意味でのGIGAスクールが遠ざかってしまうのではないかと心配です。

ベストエフォートとある学校にて実測。これはあんまりです・・・。

(投稿者:ちゅん)

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裏方の想像をはるかに超える

ども。
自宅のエアコンの室外機から変な音がし始めた担当ちゅんです。・・・凍結です。

GIGAスクール端末の導入から、早いもので2ヶ月が経ちました。その間、学校では冬休みもありましたし、じっくりとChromebookを触る(学ぶ)時間も少ないのだろうと察しております。今はとにかく新しいツールに興味を持ってもらえればそれでよし、実質的には4月以降に利用が本格化すれば御の字だな・・・と思っていたのですが、それは大きな勘違いでした。

今、学校での利用は我々のような裏方の想像をはるかに超えています。とある学校では、Chromebookの自宅持ち帰り可という部分を利活用して「オンライン参観日」を計画。コロナ禍で4月から1度も参観機会がなかった保護者への配慮として、授業風景をGoogle Meetで生配信する試みです。もちろん、仕事などでリアルタイム視聴できなかった保護者には別途録画も配信されます。
あらかじめ子どもたちが自宅にChromebookを持ち帰り、それを使って親がMeetに参加して授業を見るという方法。素晴らしいアイデアだと思いますし、万全の態勢で臨めるように、こちらとしてもできる限りのお手伝いをしようと思います。

また、別な学校では職場体験(インターンシップ)が開催できなかった代替として「オンライン職場体験」を企画。こちらはZoomを使って様々な職業の方と会話をし、質問などにお答えいただくという内容のようですが、驚くのはそのメンバー。元オリンピック選手や現役のTV局アナウンサーなどなど、超豪華な顔ぶれ(私も参加したいくらい)。これも、オンライン会議ツールが充実した「新しい日常」だからこそ実現した取り組みではないでしょうか。

私は常日頃、「ICT機器の導入は手段であって目的ではない」と言い続けていますが、まさに教育現場での「こんなことができないか」を実現するための手段として利用が一気に進んでいます。GIGAスクール構想の実現は、5年・10年かけてやることを1年で一気にやった感のある、教育現場からすれば大改革ともいえる取り組みですが、目の前で起きている変化に、ある意味では裏方の我々がドキドキしてしまう、そんなすごい光景が日常のものになろうとしています。

学校だよりこういうの、しびれちゃいますよね。

(投稿者:ちゅん)

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連日のWeb会議セッティング

携帯電話は無事に見つかり、ひと安心の月末担当びっくです。

昨年からWeb会議が増え始めていましたが、今年に入ってからは二日に一件の頻度でWeb会議のセッティングをしています。
Web会議の問合せは一日最低一件はあります。Web会議の増加に驚いています。

一人で参加する場合はノートPCを使用してもらいますが、複数人の場合はWeb会議用端末を使用して会議室で実施しております。
参加人数に合わせ、会議室のデスクと椅子の配置を変えるのもWeb会議セッティングの一部です。
カメラの正面に窓が有る場合は、逆光防止のためブラインドを下ろしたりします。

Zoom, Teams, Meet, WebEX, V-CUBEなど色々Web会議システムがありますが、
問い合わせで一番多いのはZoomです。
私は前職でテレワーク中にZoomをしておりましたので、Zoomが使いやすいと感じてしまいますが、皆さんはいかがでしょうか?

これからはWeb会議が主流になっていきそうです。
PCの画面越しのやり取りでは、臨場感が足りず、相手の表情や雰囲気を読み取りずらいと感じてしまう方も居れば、移動の苦労が無いことをメリットに感じる方も居るかと思います。
個人的な感覚で言えば、Web会議の方が必要な事だけを話すので、対面よりもミーティング時間が短縮できる気がしています。

最近はイヤホンジャックがスマホから無くなり、マイク付きイヤホンが同梱されなくなり、持っていない職員もいるようで、貸出し対応しています。

ワイヤレスが主流の時代に、10年前のスマホに付属していたイヤホンを貸出ししています・・・

(投稿者:びっく)

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あの台が再び活躍

ども。
気がつけば1月が終わりそうです。時間の流れ(体感)が年々早まる担当ちゅんです。

本日は某学校にてGIGAスクールで設置した無線APの電波測定が行われ、せっかくの機会ですので立ち合いのうえ測定を見学させてもらいました。
この電波測定、1月の上旬に行われたもので、その際には都合が合わずに見ることができませんでした。今回は1月に調査が出来なかったエリアの追加とのこと。

追加の調査を行うにあたり、事前に「あの台」の貸し出し依頼が来ました。どの台かというと、昨年の春、小中学校の卒業式・入学式を急遽ライブ配信することになり、パソコン台として造作した「点滴スタンド」。この存在を知っていた業者さんから「電波調査に使いたい」と。普段、置き場所に困って職場に放置していて、近傍の職員が可動式の棚として活用しているスタンドですが、まさかの再登板です。

【参考】2020.04.06 入学式もライブ配信

現場で業者さんと合流。点滴スタンド・・・ではなくパソコン台に調査用のノートPCを置き、専用のアプリケーションを起動。聞くと、測定ツールは今回の事業用にリースしたとのことで、購入するとなると驚くような値段みたいです。
点滴台を片手に建物内を移動すると、PCのモニタに表示された図面上に実際に歩いた場所が表示され、Wi-Fiの強度がヒートマップになって表示されます。これはすごいです。

仕組みはすごいのですが、失礼ながら見た目は滑稽です。スーツ姿の業者さんが点滴台を片手にうろうろする様は思わず笑ってしまいます。それでも測定は至って真剣で、こちらが「できればパジャマ姿でお願いしたい」などと茶化しても「本当にいい台です。これがあるか無いかでは効率が全然違ってきます」と。
思わぬところで役に立った「あの台」。1月が終わろうとしているということは、間もなくあれから1年が経つわけです。願わくば、今年は再び使う機会がないといいのですが、今の情勢ではどうなるのか。台を見るたびに複雑な気持ちになってしまいます。

測定中の風景たしかに、可動式のPC台が必須といえるような作業でした。

(投稿者:ちゅん)

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