GIGAスクール工事を懐かしむ

ども。
大型連休前に処理しなければならない仕事が立て込んできた担当ちゅんです。

とある学校に新しいネットワーク機器が導入されることになりました。各学校、昨年度(正確には一昨年度から)行われたGIGAスクールネットワーク整備でスイッチやLAN配線はしっかりと出来上がっており、「完成図書」として受領した図面も完璧な状態ですので、新たに機器を増やす際はすごく便利になりました。(それと比べて役場は・・・)

が、実際に現場で作業する段階になって、すでに弱腰です。図面を見ればどこに何の機械があって、どのルートでLANケーブルが引かれているかは分かるのですが、いざ天井の点検口を開けてみて「えっ・・・」と絶句してしまうケースが多発。

なぜ絶句するのか、それはどの学校も「超絶な技術」によりLANケーブルが引かれているから。間違いなく図面通りのルートを通っているのですが、かなり狭いところを通っていたり、管のスペースに余裕がなかったり。または天井裏に入り込んでしまわないとケーブルを取りまわすことが出来ない(つまり、工事の時には人間が入って作業したと思われる)ケースだったり。「業者さんがこのルートを使った」ということと「にわかSEがそこを使ってもう1本ケーブルを引く」ということがイコールにはならないという現実をまざまざと見せつけられています。

ですがやるしかありません。辛うじてこういう風にすればケーブルを通せるのではないかという視点で現調し、後日、工事の実施となりました。正直、業者さんと同じような工事は難しいかもしれませんが、せっかく綺麗に配線してもらったものを汚さぬように配慮しながらの作業。GIGAスクールの監督をしているときは「そこからそこまでケーブルを通してください」とだけ伝えれば綺麗に配線されていたものが、今は自分でやるしかありません。「あの頃はよかったな・・・」とボヤいてしまいました。

天井裏の配線この狭いところにケーブルを追加できるのか・・・。至難の業。

(投稿者:ちゅん)

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一気に処理してしまう作戦

ども。
春眠暁を覚えず、担当ちゅんです。

年度初めに処理しなければならなかった業務も、ようやく落ち着いてきました。こうして考えると、やはり2週間はバタバタしてしまうということですね。
今日は、1つずつの案件は小さいものなのですが、それらをまとめて一気に処理してしまう作戦。もうひと頑張りです。

とある学校では、年度替わりにより職員室内で先生方の座る席が変更となり、これまではPC端末が7台だった島が8台に増えるという案件。何が問題なのかというと、この7と8という数。その島にネットワークを提供しているHUBが8ポートだったので、上位を合わせて全てのポートが埋まっておりました。そこに1台端末が追加となるので、HUBの交換が必要です。

8ポートHUBを16ポートHUBに変更するという極めてシンプルかつ容易な業務。これだけのために外勤するのはためらわれるけど、いつかは処理しなければならないというのが伝わるでしょうか。
他にも、複合機を設置したのでLANケーブルをつないでくださいという案件、特定のWebサイトにアクセスできるようプロキシサーバの設定をお願いしますという案件(これはちょっと特殊ですがあっという間に終わります)など、細々とした業務をこなして帰庁。

残念ながら、事前に計画していた全ての箇所を回りきることはできませんでしたが、かなりスッキリしました。4月も半分が終わりましたが、5月の大型連休までに終えなければならない仕事が残っています。一つ一つ、着実に終えなければ。

HUBHUBの親子

(投稿者:ちゅん)

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外皮むき工具

ども。
ようやく外で自転車が乗れるようになりました。担当ちゅんです。

先日、道内の同業者の間で「LANケーブルを作る」ということについて話題になりました。GIGAスクールで扱った「CAT6A」のケーブルを見た時には「これはLANケーブルを自分で作る時代はもうすぐ終わりそうだな」と思ったのですが、やはりまだ主流はCAT5e。取り回しも楽ですし、必要になったらすぐに用意できますし。

そのような中で、やはり同業者はどんな道具を使っているのか興味が沸きました。その方はカッターでケーブルの外皮をカットして芯線を取り出し、ニッパーで芯線を切りそろえてRJ45コネクタを工具でカシメるという方法で施工されていましたが「もう手がつかれました」と。そこから話は盛り上がり、「こういう道具があった方がいい」とか「この時は何を使ってます?」など情報交換。

私はこの部署に来てから10数年、ずっと「外皮むき工具」を使っていて、カッターでカットするなど考えられません。同様にこの工具を使われている方が複数いて「あったほうがいいですよ」と。同じような理屈で、例えばコネクタをカシメる工具についても「これがいいですよ」といったオススメもありますし、完成後に導通をテストするためのケーブルテスターなんかもこだわりがありそうです。

情報部門の業務は本当に日進月歩で、今のやり方が正しいと思っていても、実はもっと効率的なやり方があったり、画期的な道具があったりと発見の毎日です。今は各自治体に情報担当がおかれ、それぞれが頭を悩ませながら業務を行っている状況ですが、そういう悩みや発見を集約してみんなで共有していける仕組みがあればいいのにな~と、最近ぼんやり考えています。

外皮むき工具これなしでLANケーブルを作ることはちょっと考えられません

(投稿者:ちゅん)

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キッズアリーナライブカメラ(静止画)

ども。
今朝、突然外の景色が真っ白になっていて驚いた担当ちゅんです。

ずっと前からの懸案でした。が、案の定、すぐに対応しなかったためすっかり失念していました。先日、噴火湾パノラマパークの職員から「忙しいところ申し訳ないんだけど」という枕詞とともに「カメラはいつ頃直してもらえる?」と。・・・申し訳ないのはこちらの方です。

噴火湾パノラマパークのホームページではライブカメラが運用されています。八雲町市街地を一望できるライブカメラと、パークゴルフ場の様子が見られるライブカメラ(これはシーズン中のみ)、そして静止画になりますがパノラマ館キッズアリーナの様子を確認できるカメラの計3台。このうち、キッズアリーナのカメラが動いていませんでした。

噴火湾パノラマパークホームページ:現在のパノラマパーク

ことさら申し訳ないのが、その原因となったのは我々のネットワーク変更。すぐに対応策を検討しましたが、ちょっと設定をいじれば直るようなものではなく、根っこのルータの設定から変更が必要であることが判明。急いで機器を発注し、そして職場で事前に設定を行い、ようやく今日、現地での作業となりました。

私の師である元上司92氏がよく言ってましたが「現場に出るときは頭の中で仕事が完結していなければならない」と。日々肝に銘じて仕事をしているつもりですが、今日に関しては頭の中で完結していませんでした。
というのも、作業の中に「一か八か」のやってみなければうまくいくか分からない工程が含まれていたからです。通信機器を格納しているBOXがあるのですが、たしか既に満杯で、床下に通じる配線を通すための穴にも余裕はなかったと記憶していました。今回はどうしてもこのBOX内に3台のスイッチを追加する必要があり、結局のところ現場で悩むことにして見切り発車したのでした。

想定通り、現場でしばらく手を止め悩みます。ようやくそれとなくいけそうな感じがしてきて、作業に取り掛かりますがまさに難工事。しかもその間、現場ではネットワーク通信を断しての作業で職員からの視線が・・・。
時間はかかりましたがなんとか所定の作業を終え、ドキドキのスイッチオン。ホームページを見てキッズアリーナの画像が無事に送信されたのを見届けると、どっと疲れが出ました。

で、本日の教訓は2つ。やはり「現場に向かうときは準備を怠るな」、そしてもう1つは「頼まれたらすぐやれ」。これです。言うは易し行うは難しですが、そういう心構えで仕事に臨みたい所存です。

配線の山この量の配線が直径5cmくらいの穴2つを通っていました

(投稿者:ちゅん)

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EDRって何?

ども。
長くメガネ生活でしたが、今日からコンタクトデビューの担当ちゅんです。

コンタクトだけではなく、新年度に入ったので気持ちも新たにしっかりと頑張ります。今日は、GIGAスクールや新型コロナ対策ですっかり後手に回っていた自治体内部のネットワークを今後どうしていくか、という大切な会議。

自治体のネットワークが現在のような「3層分離」と呼ばれる強靭なセキュリティ対策を取るようになってから早いものでもう更改の時期を迎えます。当時、ネットワーク分離も担当し、よもや自分が更改もするとは思いませんでした。

ここに詳しく書けるほど勉強している訳ではありませんが、今回の更改では「インターネットに接続することによるパブリッククラウドの活用」といった点が大きなポイントになっていて、今までの、外部と遮断されたLGWAN環境よりも利便性に舵が切られたような内容になっています。ただし、今の方式を変えずに機器だけを更新してもいいということにもなっているので、この部分で自治体として「どちらを選択するか」という決定が求められることになり、責任は重大。私としては5年先、10年先を見据えた選択としたいです。

本日の会議では、これまで私がよくわかっていなかった「EDR」について説明を受けました。「Endpoint Detection and Response」の略なのですが、そもそも何のことだかわかりません。セキュリティ対策として「振る舞い検知」というものがあるのですが、それとEDRとの違いを明確に説明できるかと言われれば正直自信がなく。
ですが、今日の会議で少しだけ理解できました。EDRとは、つまり「マルウェア対策ソフトが検知できずに通してしまった脅威に対して対処するための仕組み」で合ってますかね。

そう考えると、そもそもマルウェア対策ソフトがしっかり動けばいいだけでは?とか、抜けてきた脅威に対処できなかった場合の対処は?とか、キリがないような気もしてきます。ただ、このEDR、前述の「パブリッククラウドの活用」をするためのネットワークモデル(業界ではβモデルとかβ´モデルと呼びます)に移行するために「必須要件」とされているところに頭痛の元があります。もちろん無いよりあった方がいいに決まっていますが、正直値段が高すぎる印象。やればやるほど高コストになっていくネットワークというジレンマをどう消化したらいいのか。さて、これからどうしようか・・・と、途方もなく大きな課題がまたキックオフとなりました。

打ち合わせ中の風景話が進むにつれてどんどん気が重たくなる会議でした

(投稿者:ちゅん)

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