フルコントロールの罠

ども。
向こう1ヶ月くらいのスケジュールが立て込んできている担当ちゅんです。

久しぶりに・・・というわけでもないですが、学校にまつわるトラブルが発生したのでご報告します。
教育委員会より電話。とある学校で「複合機でスキャナを利用できなくなった」と連絡を受けました。

その複合機はプリンタとしても利用していますので、まず真っ先に確認すべきは「印刷はできていますか?」ということなのですが、今回は私がそれを聞く前に教委担当者から「印刷はできるみたいです」と。すばらしい、徐々にトラブルへの対処法を心得てきているようです。しかし、そこから先はよくわからないとのこと。
次に確認したのは「いつから使えないんですか?昨日は大丈夫でしたか?」と聞くと「どうやら1年くらい使えていないみたい」。
う~ん、なぜもっと早く教えてくれないのか。スキャナの利用頻度が低かっただけなのか、それとも動かないからと我慢していたのか。いずれにしても、せっかく便利な機器が導入されても使えない(使わない)のならば意味がありません。

若干やさぐれながら、調査開始。といっても、ここまで判明していれば調査するまでもなく原因は「あれだろう」と。そして、確認してみて「やっぱり」と。
複合機に設定していたスキャンデータの保存先が、ファイルサーバの共有フォルダの中にありませんでした。その代わり、以前まで使っていたであろうフォルダがリネームされて「07_スキャナ」と数字が付けられていました・・・。
ファイルパスが変更されてしまっているのですから、いくらデータを送ろうとしてもエラーになるのは当たり前です。

このトラブル、毎日のようにスキャナを利用していたらすぐに「あ、あの名前の変更が原因かも」と気がつくようなものですが、やはり利用頻度が低かったのか原因不明として放置されていました。
こういうトラブルが嫌なので、やはり変更してほしくない共有フォルダにはフルコントロールの権限を与えるべきではありませんね。ある時期にそれに気がついて最近は気をつけているんですが、まだ気がつく前の世代の名残りでした。
結局のところ、名前の変更をした方には何の過失もなく、むしろ「リネームをできるようにしておいたのが悪い」と、管理者側のミスになってしまうのが、この業界の辛いところです。

権限設定以後、気をつけます。

(投稿者:ちゅん)

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八雲町LINE公式アカウントの運用準備

ども。
このところずっと内勤が続いている担当ちゅんです。

早くこの話を書きたくてしょうがなかったのですが、ようやく書くことができるようになりました。八雲町ではこの秋からSNSであるLINEを使った情報発信を行うこととなり、我々がシステム構築の担当となりました。

導入するのは、LINE Fukuoka株式会社が自治体向けにソースコードを無償公開されている「LINE SMART CITY GovTechプログラム」という仕組み。同社が福岡県福岡市のLINE公式アカウントに携わるなかで得られた開発知見を活かす取り組みということで、本当にありがたく感謝しております。

役場としての導入決定に至るまでのプロセスは、驚くほど速かったです。道内の同業者から「こういうものがあるよ」と紹介され、実際に触ってみて「これだっ!!」という感覚があり、それを上司に説明。他の自治体が運用中のアカウントと友だちになりつつ、我々も実際にデモ画面を用意。その後、多くの職員に見てもらいましたが、皆さん一様に「すごい」「これならこういう活用方法がある」「可能性が広がる」と大絶賛。そんなわけで、正式に導入が決定し今に至ります。

簡単に説明してしまえば、必要な情報は「探す」のではなく、これからは「お届けする」ということになるかと思います。これぞ、自治体DXではないでしょうか。

行政が日々発信する膨大な情報を効率よく受信していただくために、利用者があらかじめ「情報を受け取りたい分野」を選ぶことができる(セグメント配信)機能が用意されます。この機能をうまく活用することで「こんなに頻繁にメッセージを送られたら迷惑」と感じることなく、必要な情報を確認することができます。
また、防災機能では今いる場所から一番近い避難所を検索できたり、そこまでの経路の表示、ナビも可能。災害はいつ発生するかわかりません。もし出先で被災したときに、どこに避難すればいいのかが一目瞭然です。

町では、10月1日から一部の機能だけを公開する「プレオープン」を予定しており、近日中にホームページでお知らせできる予定です。当面は町からの緊急のお知らせの受信と防災機能のみの公開となりますが、鋭意構築作業を進め、なるべく早い段階で機能を開放していきたいと思います。
具体的なご案内まで今しばらくお待ちいただき、公開後はぜひ「友だち」になってください。よろしくお願いします!

開発中の画面※画面は開発中のものです

(投稿者:ちゅん)

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南極のインターネット事情

ども。
アンガーマネジメントを学びたい担当ちゅんです。最近怒ってばかり・・・。

先日記事にしましたが、文科省のGIGAスクール特別講座で野田生中学校が「南極昭和基地とのリアルタイム交流」を行うということで、昨日現場に立ち会いました。
GIGAスクールの設計や工事、機器導入には関わりましたが、実はこうして活用現場を見る機会というのはほとんどありません。ですから、目の前でChromebookを普通に使いこなしている生徒の皆さんを見られるだけで、若干感無量な気分になってしまいます。

本番がスタートして、まずは国立極地研究所の方から昭和基地についての説明。私としては南極にある昭和基地がどのようにインターネットを利用しているのか興味深々だったのですが、講座の冒頭で「インテルサット衛星で回線が確保されている」と説明がありました。なるほど、衛星であれば地球上のどこからでもネットは利用できます。
ただ、私の知識の中でインテルサット衛星の回線速度は数Mbps程度だったと記憶しており「その帯域でZoomは大丈夫なのかな?」とちょっと心配も。

しかし、そんな心配は全くの無用でした。いざ昭和基地と通信が始まると、ちょっとその辺でZoomをやっているんじゃないか?と思うほどスムーズで、音声や画像の遅延も皆無。同席していた教委の担当者も「全然遅延がない」と驚いており、私の口からは「本当にこれは南極なんだろうか」とさえ言葉が出ました。よく、テレビで海外の方と話をする際に声が遅れてくるシーンというのを見たことがありますが、それを想像していたのですっかり度肝を抜かれました。

そして、やはりこれこそが「インターネット」であると。日本は島国で、母国語も日本語なので普段そこまで意識しません(あくまで私は)が、インターネットによって世界はつながっているということを改めて意識させられる出来事でした。ある意味では当たり前のことですが「南極と通信する」という非日常を通して、それはより鮮明に意識できるのだと思いました。

(参考)南極のインターネットに興味のある方はぜひ
「“南極”が勤務地です!」南極越冬隊の一員として、昭和基地の通信環境をひとりで守る:TIME&SPACE by KDDI
https://time-space.kddi.com/feature/genbadamashii-sp/20150528/

・・・なんでしょう、生徒さんが問題なく通信できるようにバックアップのために訪問させてもらったのに、私自身がすっかり感動し、帰宅後には昭和基地のことを色々と調べてしまいました。上記リンクはその調査結果。学べる記事でオススメです!

特別講座ほんの1年前までは想像するだけだった世界が目の前に広がっていました

(投稿者:ちゅん)

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今度は昭和基地

ども。
あのブラックアウトから丸3年。いつ何時災害が起きても対応できるよう、あらためて気を引き締めた担当ちゅんです。

さて、7月6日に私が投稿した「GIGAスクールと宇宙飛行士」というタイトルの記事は覚えていらっしゃいますでしょうか。

GIGAスクールと宇宙飛行士

各学校に配備されたGIGAスクール端末を活用した文部科学省の特別講座。なんとYouYubeで国際宇宙ステーションとリアルタイムで繋ぐという取り組みで、当日、私は1時間ほど早く帰宅させてもらい、子どもたちと一緒にYoutubeを見て大興奮したのでした。

その興奮が冷めやらぬうち、またしてもものすごい特別講座の話が舞い込んできました。前回は宇宙でしたが、今回はなんと「南極」です。「南極は地球環境を見守るセンサーだ!」と題して、南極の昭和基地とリアルタイムで結ぶという取り組み。前回も言いましたが、本当にうらやましい限り。こんなチャンス滅多にあるものではありません。それにしても、文部科学省すごい。

文部科学省:GIGAスクール特別講座~南極は地球環境を見守るセンサーだ!~

さらに。先日から教育委員会の担当者が「学校でZoomを使うからその準備が・・・」などと、びっく氏と取りしているなぁと思って横目で見ていたのですが、今日改めて確認してみると「野田生中学校が全国で10校までしか選ばれないZoomでの参加校に選ばれた」というから驚きを通り越して放心してしまいました。一般の学校ではYoutubeを利用してライブ配信を見るだけなのですが、野田生中学校は「全国の学校を代表して観測隊からの質問に対する発表などを行います」ということで、これはいよいよ大変なことになりました。

我々としては、これを万事問題なく行ってもらうため、急遽現場に同席させてもらおうということでスケジュールを組みました。不測の事態が起きた時にすぐ代替方法を提示して、絶対に失敗しない、させないフォロー体制を組みます。全国の代表として、さらに北海道ではただ1校だけのZoom参加校ということで、本当に凄いことですね。生徒の皆さん、楽しんでくださいね!

野田生中学校一生の思い出になること間違いなし!

(投稿者:ちゅん)

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オンライン会議への対応に苦労

ども。
昨今話題のデジタル担当をやっております、担当ちゅんです。

コロナ禍により多くの会議、セミナーなどは軒並みオンラインに切り替わりました。そして、緊急事態宣言が発出されてからはさらにその流れが加速しています。
我々情報部門では、職員がオンライン会議をやる際に機器のセッティングやシステムの接続などを必要に応じてサポートする体制をとっています。職員が日頃デスクで使っているパソコンはインターネットとは完全に切り離されていますので、オンライン会議をやる場合はまず環境を作るところから始めないといけないのです。

当然ですが「いつでもオンライン会議ができる部屋」はあらかじめ用意してあります。その部屋には各種オンライン会議に使うツール一式がインストールされたパソコンやマイク・スピーカーがスタンバイされ、画面とパソコンのスイッチを入れるだけですぐに会議が始められます。
・・・ただ、最初に書いたとおりオンライン会議の数が半端ではありません。その会議部屋は常に予約で埋まっている状況、それ以外にも毎日2つ3つと会議のリクエストが来ています。

本日などは機材のやりくりがつかない状況。ありとあらゆる端末を大放出して何とかなりましたが、これ以上の対応を求められたら無理だったかもしれません。せめて職員のパソコンをそのまま利用できれば違ってくるのですが、これは今すぐどうにかできるものではありません。さらにいえば、これだけ多くのオンライン会議が行われるとなるとネットワークの帯域も心配になります。結局のところ、今のネットワークを構築した時にまさかこのような時代になるとは予見できず、きちんと対応しきれていないというのが現状なんです。

学校ではGIGAスクール構想の実現で児童生徒1人1台のChromebookが運用され、それらにはSIMカードまで挿入されて単独で通信が可能な環境になっています。今はそれが実にうらやましい。管理用端末でChromebookを触れる機会があるのですが、「役場の業務ももしかしてGoogle Workspaceでできるのではないか」と思えたりもします。これからは学校だけではなく役場もGIGAになっていかないと業務が回らない状態になってきているのかもしれません。

zoomそういう私もオンライン会議の一人

(投稿者:ちゅん)

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