はじめてのCat6a

ども。
地域のお祭りがコロナ禍で中止となり悲しみいっぱいの担当ちゅんです。

先般から取り組んできた某学校のPC室を普通教室に戻すミッションですが、昨日ようやく全ての工程を完了しました。最後に残ったのが光回線の終端装置であるONUを別な場所に移設することだったのですが、通信事業者に依頼をして無事に完了。
本ブログに「早々に普通教室への復旧に取り組みされた理由は」とコメントも頂いておりましたが、この学校ではもともと普通教室の空きに余裕がなく、どうしても戻さなければなりませんでした。他の学校も同様で、教育委員会としては事情がある場合にのみ対応するという方針のようです(関西の自治体職員様、いつもコメントありがとうございます)。

さて、今回ONUを移設したことに伴い、ONUからルータまでのLAN配線を引き直さなければならなくなりました。しかしながら、今回のONU移設先はルータを収納しているBOXの中でしたので、ほんの50cmほどの長さがあれば足ります。問題は、GIGAスクール特有の「LANケーブル規格」です。

実はGIGAスクール構想では国から示されたガイドラインに基づいて校内LANを「Cat6a」で整備しています。今回の件では、ONUからルータという、ある意味では最も重要な部分を繋ぎ変えることからCat6aのケーブルは必須(なのかな)。私はCat6のケーブルは作ったことがありましたが、Cat6aは未経験。さて、どうしたものでしょう。

ふと、今回のGIGAスクールで整備されたLANケーブルを見ていると、かすかに記憶がよみがえってきました。たしか業者さんが「コネクタは再利用可能(だから高い)」と言ってたような・・・。予備のケーブルのコネクタをじっくり観察してみると、やはり。構造上、何度でも作り直すことができるコネクタで間違いないようです。
こうなるとどうしてもチャレンジしたくなります。ちょうどいい長さに切断したケーブルに、予備ケーブルのコネクタを移設。驚くほど簡単にケーブルができあがりました。Cat5eや6と違い、コネクタをカシメるための専用工具も必要ありません。これには驚きました。

工事発注ではケーブルを作成した後は品質試験が必要としていましたが、そのような機械を我々が持っている訳はなく、今回はあくまで八雲町の責任のもと疎通確認だけを行い現場に納品。問題なく動作し、一段落。ですが、もしかしたら性能が出ていない可能性もゼロではありませんので、そのうち既製品のケーブルを調達して取り換えないといけないような気もします。

Cat6a壁付けの情報コンセント方式といえば伝わりやすいでしょうか

(投稿者:ちゅん)

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久しぶりの配線作業

ども。
久しぶりにメガネの生活に戻ってみた担当ちゅんです。

このところ肉体労働が続いています。昨日は本庁舎の建物内でLAN配線を行わなければならなくなり、急でしたが作業しました。
サーバ室にあるスイッチから目的の場所まで1本のLANケーブルを通します。頭の中で想像するだけでも2時間・・・いや、3時間はかかる作業。しかもそれは順調にいくことが前提。かなり覚悟をして作業開始です。

ですが、本庁舎での作業は外勤先と違って「どの道具を持てばいいか」と迷うことがない分だけ楽です。今回も、当初は通線ワイヤーと釣り名人だけあればいいと想定していましたが、工程のなかでケーブルフィッシャー(竿)も必要になりました。すぐに職場に取りにいって、様々な道具を駆使しながらの作業です。

が、このケーブルフィッシャーが残念な状態であることはあらかじめ知っていました。とある現場で無理をして、よりによって交換修理ができない「2番竿」が折れているのです。ですが、別な道具では代用がききません。たくさんの道具を使っていますが、どれも必要不可欠、唯一無二なのです。
こうなればもう、とりあえず直してみるしかありません。折れた竿を「芯」にして、ひとまずビニールテープでつなぎます。心もとないですが、とりあえず今回使う分には問題なさそう。天井裏に頭を突っ込みながら竿を慎重に延ばしていき、どうやら無事にケーブルを通すことができたようです。

久しぶりの作業でしたので汗びっしょり。隣席のびっく氏はこれまで経験のない長さのLAN配線だったのでさすがにぐったりしていました。技術と経験は、どうしても場数をこなさないと身につかない要素かと思いますが、それを補ってくれるのはやはり「道具」です。今回は様々な道具を駆使することでスムーズな作業ができました。道具を粗末にせず、大切に使わないといけないなと思います。

修理した竿長い距離を通すには、どうしてもケーブルフィッシャーの「堅さ」が必要です。

(投稿者:ちゅん)

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自作OAフロアの撤去作業

ども。
暑くなってきて水羊羹が恋しくなってきた担当ちゅんです。我慢我慢・・・。

先般、とある学校のPC教室を普通教室に戻す作業を行っている旨、記事を書きました。その後、記事に対して現役のGIGAスクールサポーター様からコメントを頂き、「どの自治体も同じだな」と思っているところです。

****以下、コメント****
これまでのパソコン教室、そして端末、ちょうどその課題について、今後協議をする予定があります。
まだまだ十分に活用出来る端末は、一度回収した後に再配備なのかなぁ?と思っております。
教室についてはどうなるやら…。
**********************

元々はPC教室ですから、専用のデスクが置かれ、多くは有線LANと電源が引かれていると思います。さらに、学校によってはOAフロアになっていて、これを普通教室に戻すのはかなりの労力となります。

本日は、そんな作業の報告です。その学校でもOAフロアに専用のデスクという環境ですが、そのOAフロア、なんと手作りでした!普通教室の床を木材で嵩上げして、床面はコンパネ敷、その上にタイルカーペットを張り付けてあるという素晴らしい仕事。ですが、役割りが終了した以上、残念ながら撤去となります。公務補さんにも協力をお願いして、床を剥がしていきます。

みるみるうちにPC教室が普通教室に戻っていきます。我々はLANケーブルなどを始末しながら、現場作業をサポート。大きな仕事として、光回線のONUを安全な場所に移動。他の自治体の学校も同じかどうかはわかりませんが、当町の場合、一部の学校のONUはPC室に置かれています。つまり、電柱から引かれている光ファイバの入線している先(起点)がPC室になっている場合があるのです。こうなると大仕事。LANケーブルは我々でも扱えますが、光ケーブルは通信事業者さんしか触ることができないのです。

当初、PC教室を普通教室にと言われた際には、単純に「機器を撤去すればいいな」くらいに考えていたのですが、甘かったです。1校の教室を復旧するだけでもかなり大変でしたが、これと同じようなことをあと9校・・・。気が遠くなりますが、教育委員会の担当と力を合わせて頑張ろうと思います。

自作OAフロア先人の苦労に感謝してもしきれません

(投稿者:ちゅん)

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今後の情報発信のあり方は

ども。
クーラーがない分だけ北海道の方が暑いのだという理論の持ち主、担当ちゅんです。

Windows10の延長サポートが2025年に終了するということが正式に発表されました。WindowsXPのときも、Windows7のときも大騒ぎしましたが、今回ばかりは「こんなこといつまで続けるのかな」と、若干冷ややかな目で見ています。そのくらい、世の中の情報通信端末の環境はWindowsPCありきではなくなっていますよね。

実際に、過去1ヶ月分の当町ホームページへのアクセスを見てみると、デスクトップ(PC)が54%、モバイル(スマホ)が43%、タブレットが3%という結果になっています。職員が職場のPCから閲覧していることを加味すれば、今やモバイル端末からのアクセスの方が多いといえるかもしれません。

そうした中で、当町では新たな試みがキックオフとなりました。数ヶ月間、情報部門が中心に(というか私が)温めてきた案件ですが、本日関係職員を参集して説明。詳細は大人の事情でまだ明かすことができませんが、PCではなくスマホやタブレットの利用を前提とした情報発信について研究を進めます。

私のスマホの画面をHDMIでテレビに接続して、実際の画面を見てもらいながらのデモ。なんでしょう、自分のスマホの画面を皆さんに見られる気恥ずかしさといったらないです。途中、メールの通知が来てドキッとしたり、変な汗をかきました。ですが、参加された一同「おお、すごい」という反応で、こっちとすれば最初の壁をクリア。ここからは実施段階まで加速度的にスピードはアップしていきます。なんとか実現させられるように頑張っていきます。

スマホの画面ゲームのアプリは別なページに移動させました

(投稿者:ちゅん)

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本当の意味での「After GIGA」

ども。
晴天が続き爽やかな気分で仕事ができています。担当ちゅんです。

最近「After 〇〇」という言い方をよく見かけるようになりました。例えば、コロナ禍が終わった後という意味で「Afterコロナ」というのも耳にします。
私たちの業界で今ホットなのは「After GIGA」です。一昨年度から整備を進め、現在はようやく運用段階に移ったGIGAスクール構想の実現の「整備が終わった後」という意味で使われているようです(こちらからすれば、ようやくスタートしたところでAfterなんて気分ではありませんが・・・)。

たとえば「整備の時には気がつかなかったかもしれませんが、こういう製品を追加導入しませんか?」といった感じ。なるほど、従前までは「フォローアップ」などと言われていた言葉の置き換えのようです。
そんな中、我々は本日から、本当の意味でのAfter GIGAに取り組みます。それは、各学校のパソコン教室の撤去作業です。

児童生徒1人1台のChromebook環境が整ったということで、これまで授業で使ってきたパソコン教室のPCは役割を終えました。PCについてはそのまましばらく置いておいてもいいのですが、問題は教室です。学校によっては空き教室が不足している学校もあり、「可能であれば普通教室として転用したい」と教育委員会に相談が来ているようなのです。
「もう使わない古いPCなのだから撤去して処分すればいい」と思いきや、ここで忘れてはいけないのが、これら撤去するPCには全台SSDが搭載されているということ。我々が「学習用PC長寿命化計画」としてHDDをSSDに換装したものです。

(参考)2019/7/30:SSD準備開始

これを廃棄するなどとんでもない!PCは役割を終えますがディスクにはまだまだ働いてもらいます。全て回収し、次は職員の情報系PCのディスクに生まれ変わる予定です。そんなわけで、本来的には教育委員会が所管している業務ではありますが、SSDのためなら安いもの、撤去作業に全面協力していきます。他の自治体では不要になったパソコン教室をどうする予定なのか、ちょっと気になっています。

撤去中の風景ひとつの時代が終わったようで、なんとなく寂しさもあります。

(投稿者:ちゅん)

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