アップデートの「悪夢」

ども。
8月も残すところあと1週間。今年も「我慢の秋」になりそうですね、担当ちゅんです。

先般、謎の現象が発生して困ってしまった事案が発生したので、今日はそのことをご報告。
またもトラブルは学校。明日から各学校一斉に夏休みが開けて始業となるというタイミングで、突然「共有プリンタが使えなくなっている」という連絡が入りました。

当町では、学校で利用するプリンタをファイルサーバにインストールしていて、それを共有しています。サーバにアクセスすると共有フォルダと一緒にプリンタも表示されているので、必要なプリンタをユーザーがダブルクリックすると、ドライバーのインストールが走り、ローカルに共有プリンタとしてインストールされるという方式(ポイントアンドプリント)。

もう何年もこの方式でやってきて、現場にはすっかり定着しているのに、突然これができなくなってしまいました。
長年この仕事をしてきて「昨日まで全く問題なかったのに今日になって突然〇〇ができなくなった系」のトラブルは、十中八九「窓アップデートの仕業」です。
原因を探ってみると、やはり。恥ずかしながら初めて知ったのですが、「PrintNightmare」と呼ばれる脆弱性への対応としてセキュリティ更新が行われており、これによって「ドライバーをインストールするために管理者特権が必要になります」とのこと。

聞いてない。

いや、世のネットワーク管理者は皆さん常日頃更新プログラムの内容をチェックされていて、影響がありそうだとなればWSUSなんかで更新を保留したりするんでしょうけどね。もうやってしまいました。
結局は、今回の更新の趣旨としては「不便になるけど脆弱性を修正するには仕方がないのでご理解ください」というもの。そして「もし従来通りの使い方がしたいならレジストリキーを使えば元に戻ります、ただし非推奨です」。

どうしたものでしょうね。脆弱性に対するセキュリティ更新というのは仕方がないし大切なこととは思います。でも、いささか急すぎる。ユーザー側の運用に大きな影響があることをサラッとやられたらたまったものではありません。

NightmareNightmareは日本語だと「悪夢」。まさに悪夢。

(投稿者:ちゅん)

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線が無いんですけど

ども。
お盆も過ぎ、そろそろ台風シーズンになるので気を引き締めている担当ちゅんです。

職員が業務で液晶プロジェクタやスクリーンを使う場面は、年々増えているように思います。最近ではプロジェクタではなく液晶テレビにPCを接続する場面も多いですが、やはり大人数の前で画面を表示させる必要があるときはプロジェクタじゃないと用が足りません。

当町では、職員が利用するプロジェクタやスクリーンを我々情報部門が集中管理しており、利用したい場合はグループウェアから予約してもらって貸し出ししています。昨今はコロナ禍で大人数が集まるような会議などは少なくなっていますが、それでも毎日のようにどこかの部署が予約しており、頻繁に利用されている状況です。

そんな中、とある部署から「プロジェクタを使おうと思ったら線が無いんですけど」と非常に焦った感じの声で電話がかかってきました。聞くと、庁舎外にプロジェクタを持ち出しており、外部の方が持ち込んだPCを接続しようとしているとのこと。さらに、「プロジェクタとPCをUSBケーブルでつないでみたんだけど映らない」と。

昨今のプロジェクタは多機能で、確かにUSBを差し込むポートがついているんですよね。きっぱり書いておきますが、PCとプロジェクタをUSBケーブルでつないでも画面は出力されません(なんとなくできそうな感じがするんですけどね)。
今回の件、現場からの話を聞く限り、持ち込まれたPCにはHDMIポートがなかった模様。本来であればVGAケーブルでアナログ出力するか、もしくはUSBからHDMIに変換するケーブルを使うか、といった方法がとられるのですが、今回貸し出ししたプロジェクタにはHDMIケーブルしか同梱しておらず、困り果てたというのが事の顛末なのでした。

最近ではノートPCを外部モニタに接続する場合、HDMIケーブルで接続するのが一般的になりました。とはいえ、少し油断すると今回のようにアナログ出力しかできないケースも稀にありますし、その逆にUSB-Cのポートしかなくて変換ケーブルが必須という例もあります。我々のように貸し出し機器を一元管理している部署からすれば、一体どこまでのことを想定してケーブルを用意しておけばいいのか、悩みどころです。過渡期と言えば過渡期なのでしょうが、そのうちHDMIケーブルすら過去のものになってしまいそうで、この悩みはずっと解決しないのだろうという気もしています。

変換ケーブル変換ケーブルを用意するのは機械の貸主の責任?それともPCの持ち主の責任?

(投稿者:ちゅん)

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地デジ電波受信調査が行われています

ども。
夜になると若干のオリンピックロスになってしまう担当ちゅんです。スポーツ観戦が大好きなもので。

私も連日のようにオリンピックをテレビ観戦していましたが、そのような大きなイベントがあると、やはりテレビを視聴する時間がいつもよりも長くなります。そうなると、どうしても増えてしまうのが「テレビの電波が弱くなって映らない時間があった」というお問い合わせ。役場には1件も来ておりませんが、放送局には数件寄せられていたようです。

そうした電波の強度について長期間に渡りモニタリングする目的で、先日から役場庁舎内に測定機器が設置されています。スイッチングHUBのような装置にテレビの同軸ケーブルが接続され、管理画面上から強度などが確認できるもの。これをVPN接続されたモバイル回線と接続し、放送局が随時監視を行います。

せっかくの機会なので、放送局の方に色々と話を伺いました。「そもそも八雲町内の電波状況は以前からあまり良くないです」と伝えてみると「電波を発射している室蘭放送局から見ると八雲はいちばん遠い場所(噴火湾の一番奥)にあたるので環境としては厳しいんです。加えて、湾になっていて波が比較的穏やかな地域であるので電波が反射してしまうなど条件的にも難しい」とのこと。
ただ、やはり電波については受信側の対策としてある程度高性能なアンテナを使っていて、かつブースターが取り付けられているようなご家庭と、そのような設備がないご家庭とでは大きく差が出ることは事実とのことで、対策をしている環境ではある程度受信レベルが下がっても視聴には問題がないといったことも事実起きているそうです。

いずれにしても、楽しみにしていたテレビ放送が、しかもオリンピックのようなイベントで決定的な瞬間が見られなかったとしたら、そのときのガッカリ感は想像に容易いところです。もし日常的にテレビの映りが悪くてお困りでしたら、何も気兼ねすることなく役場にもお問い合わせください。

地図国土地理院の地図で計測したところ放送局付近(室蘭)から60km弱もありました

(投稿者:ちゅん)

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電柱探し

夏季休暇でリフレッシュして元気一杯の月末担当びっくです。
北海道に戻ってきて初めての夏季休暇は連日温泉に入り、甥っ子を虫取りに連れて行き、
アウトドアな毎日を過ごしました。
東京で過ごしていたら、サブスクの動画配信サービスを一日中冷房の効いた部屋で見ているだけなので、非常にアクティブな短い夏を経験できたと思っております。

さて、昨日と本日の二日間で、とある事業の現地調査を実施しました。
対象エリアは八雲町全域と非常に広大な範囲になります。

作業内容は地図上に表示されている対象の電柱まで行き、そこにある家屋が空き家なのか居住中なのかを判断します。

皆さん御存知でしたでしょうか?
電柱にもそれぞれ一意の番号が振られており、それが記載されたプレートが貼ってあります。
注意して見ないと全然気づきませんよね。私も今回初めて知りました。

地図には道路が表示されていないので、カーナビ上の地図と照らし合わせながら、場所を絞り対象の地点付近に到着すると電柱を一本一本チェックして電柱を特定します。
車を止め、電柱のプレートチェックの繰り返しです。

牧草地帯にポツンと有る一軒家や、舗装もされて無い山奥で、草木がうっそうと茂っている道なき道を何キロも登った先に目的地があったりと、八雲町全域を駆けずり回りました。
ヒグマに注意の看板を何度も見かけましたが、ヒグマに遭遇する事も無く、
糞を見かけただけ(何らかの動物の糞を勝手にヒグマと決めつけただけです)で済みました。

二日で400キロ弱と結構な距離を運転して疲れましたが、
貴重な経験ができました。

20210817

非常に長い番号が振られている電柱もありました。

(投稿者:びっく)

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消防署は究極の24H365D

ども。
コロナ禍により熊石地域のお祭りも中止、気を落としている担当ちゅんです。来年こそは・・・。

先日、消防署から電話がありました。「通信指令室で使っている大型のモニタが故障した」とのこと。このモニタですが、調達時に私が仕様書を作成したのでよく覚えています。用途としては119番の通報を受けた際に、通報者の住所から地図を表示させたり、消防署員の招集を行うためのツールを表示させたりする重要なもの。私は常々「機器がもし故障した場合、まず確認すべきは人の命に関わるかどうか」と言い続けています。今回の場合、万が一119番通報を受けたタイミングで完全に故障したら、それこそ人の命に関わる重大トラブルになってしまいます。

急ぎ現地に向かって状況を確認。43インチの4K高精細モニタが2台、うち1台の画面が全体的に暗くなっていて、さらに数か所が圧迫痕のように白く光っています。署員に話を聞くと「最初は画面全体が激しくフラッシュしたようになって、それが収まったらこの状態になった」とのこと。辛うじて画面は確認できるものの、一歩間違ったら本当にモニタが使用不能になってもおかしくありませんでした。
※なお、そういう事態になっても対応できるよう、消防署では代替手段をしっかり用意されているとのことで安心です。

故障状態を確認しつつ、ふと、もう1台のモニタを見てみると、そっちも薄っすらと帯状に暗い箇所が・・・。同時に導入したモニタが2台とも故障。ちなみに、確認したところ導入は3年前でしたので故障にしては早すぎるんじゃないかと思いながらも、よく考えてみれば消防署は究極の「24H365D」。通常の利用では1日8時間で3年間使うとすれば8,760時間となるところ、消防署ではその3倍、26,280時間も使っている計算になります。つまり、9年間の利用相当ということで、これでは壊れるのも致し方がないですね。

今回のモニタは、このようなことも事前に十分想定できましたので、5年間の無償修理保証を付帯していました。これには手前味噌ですが3年前に仕様書を作成した自分に「グッジョブ」。無事に修理を手配し、完了するまでは万が一のことがあっては困りますので代替のモニタを配備し、ひとまず一件落着となりました。この現場に限ったことではありませんが、やはり重要設備には「予備」や「冗長」が必須だなと再認識しました。

壊れたモニタ写真だと判りづらいですが、白っぽいところが光っていました。

(投稿者:ちゅん)

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