長いファイル名にはご注意を

ども。
車で雪山に突っ込み、冬道の運転にすっかり自信をなくした担当ちゅんです。

さて、昨日は上司92氏が「NAS」を「茄子」などと、寒いおやじギャクを飛ばし、気分を害された読者の皆様には深くお詫び申し上げます。

本日はその茄子、いやNASに既存の共有データを移行させるため、一日中学校周りをしていました。
データの移行については難しいことは何もなく、まず最初に既存データの共有を解除し、NASをネットワークに接続し、IPアドレスでNASの共有フォルダを呼び出して、Windowsのエクスプローラー上から普通に全てのファイルをコピーするだけ。学校により共有ファイルの量に違いはありますが、概ね2~3時間で終了できます。

ただし、それは問題が発生しなかった場合。もし途中で何らかの問題が発生すると、Windowsのコピーは「○○のファイルをコピーできませんでした」という何とも素っ気無いエラーメッセージとともに、それ以降のコピーを「中止」してしまいます。Windowsのコピー機能にはエラーが発生した場合、それを「スキップ」する機能がありませんし、さらに「新しければ上書き」するという機能も、また、前回終了した場所からコピーを始める「レジューム」という機能も持っていません。実にイライラしますが、仕方ありません。

さらに、「何らかの問題」の多くを占めているのが「ファイル名の文字制限」に引っかかったファイルが原因であることもイライラをつのらせます。

OSがWindows NT/2000系(XP、7を含む)の場合、使用できるファイル名の制限が255「文字」であるのに対して、NASに使用されているLINUXは制限が255「バイト」となります。半角英数のアルファベットだけで名前をつければ255文字使用できますが、日本語でファイル名をつけた場合、1文字は2バイトなので、127文字までしか使用できません。

「128文字以上もあるファイル名を使うことが常識としてあり得ない」

はい、私もこの仕事をするまではそう思っていました。
しかし、現実にそうしたファイルが存在し、それが原因でそれまでの数時間が水の泡になってしまう瞬間を、どうか想像してみてください。腰から力が抜けますよ。

「○○作成、○○修正、○○○○さん宛に送付、○月○日○○会議資料として添付・・・・.doc」なんて名前のWordファイル、あなたのハードディスクにもありませんか?ファイル名はなるべく「簡潔」にお願いします!

長いファイル名
上図のファイル名をご参照ください。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

茄子も大変お安くなりました

 町内の小中学校で使う茄子NASを設定しました。

 職員室で先生方が、共有して使うファイルサーバーとして、NAS(ナス:Network Attached Storage)を事前に設定する事となり、その作業を17台ばかりしました。
 NASとは、ネットワークに直接接続して使用するファイルサーバー専用機のことです。ネットワーク上の他のパソコンからは、共有ディスクとして利用出来るので大変便利です。構築が難解で面倒なファイルシステムやネットワーク通信機能を最初から内蔵しており簡単設定でおすすめです。高級機と呼ばれるNASになると、複数のHDDを備え、RAIDと呼ばれる機能や電源ONのままディスク交換が可能なホットスワップという機能を持ったものもあります。
 今回のブツはPC界ではメジャーな?B社製のNASです。なんと!1TB(1テラバイト=1000GB)という大容量のHDDが2個内蔵されています。今回は2個のHDD両方に同じ内容を保存し、万一の片方のHDDが故障してもデータは守られるRAID1(レイド1:ミラーリング)と言われる使い方をします。この製品の出荷時標準仕様では、2個のHDDが一纏めされ2TBが使えるという、ちょっと危ない?仕様となっています。そこで学校用としては、事前に設定変更が必要になるわけです。なんとこの作業が1台に3~4時間もかかるという笑えない作業なのです。なので一度に8台を作業し時間短縮を図ります。と言っても付属の専用ソフトで、既存のRAIDアレーを一度壊し、今度はRAID1で再構築します。次に、新しい共有フォルダを作り、最後にワークグループとIPアドレスを書き換えます。これで、私の作業は終了です。この後、NASは延々と数時間かけて2個のHDDの同期を取ります。この同期作業は後で学校でやっても良いのですが、作業中は読み書きの速度が低下するので、学校への設置前に完了しておく事にしたのです。

 1TBなんて大容量は、ひと昔前には考えられなかったサイズです。価格もつい数年前まではン万円もしたものです。RAID機能だって高級なサーバーにしか使われなかった高等技術でした。でも今は、簡単に手にはいっちゃう時代なんですね~。

 さて問題です。1校に1TB!いったい何を入れるんでしょう~か?

NASの設定
庁内某所で行われたNASの設定風景

(投稿者:92)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

9人兄弟

ども。
賞味期限切れのモヤシを食べて、お腹が「ウイルス」にやられた担当ちゅんです。

本日は朝からちょっと古めの端末をリカバリしました。

セレロン2.5GHz、メモリ512MB、40GBのハードディスクを搭載し、ハードディスクにWindows XPのリカバリ領域を持っています。全く同スペックで9台。9人兄弟。「なまら古いっけよ!」との声が聞こえてきそうですが、当室にとってはこの端末は「中の上」にランクされるくらいのスペックです。なにせ、まだセレロン466MHzが現役で頑張っているんですから…(もうちょっと我慢してね!)。

という訳で、業務に使用できる状態にセットアップしていきます。早速作業開始。順調にリカバリが進み、さてアプリケーションをインストールしましょうとCDをドライブにセットするものの、なぜか動かず。おかしいな~と思いながら、別の端末で試してみてもNG。ならば!ということで次々試してみたのですが、

9台ともCD-ROMドライブ不良…。

信じられません。そうこうしていると上司の92氏から「廃棄予定のノートPCからドライブを外して付け替え!」との指令が下り、予定外のばらし作業を実行。さすがにドライブのベゼルまでは同じ色にはならず、ちょっとみすぼらしい姿になってしまいました。でも、ちゃんと動作しているので…。使えるものは最後まできっちり使う。パソコンには捨てるところは無いのです。まるで「アンコウ」ですね。

(追伸)本日、庁舎の廊下にて「ブログいつも見てるよ。楽しみにしているから!」との嬉しい言葉をかけていただきました。何事も「継続は力なり」ですね!

9台の写真
よく見るとCDドライブの色が違います

(投稿者:腹痛のちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

「コンピュータ」or「コンピューター」?

 パソコン用語ってカタカナ(外来語)多すぎです。でも、日本語にすると逆に分かりにくくなったりするので、必然的に私たちの説明もカタカナが沢山になってしまいます。出来るだけ平易な日本語でと心がけるのですが、パソコンからしてカタカナですからね。

 さて、最新のOSであるWindows7(ウインドウズ・セブン)で気になった事があります。今までのウインドウズでは、デスクトップ上に”マイ コンピュータ”というアイコンがありました。セブンではそのアイコンの表記が”コンピューター”と長音(ー)が付くようになったのです。チョイと他も探してみると「プリンタ」「プリンター」、「エクスプローラ」「エクスプローラー」等々、結構微妙に変更されているようです。

 早速ググります。←検索サイトgoogleで調べることを若者?はこう言います。
 検索単語は、”コンピュータ”と”コンピューター”と”表記”で完璧です。約260万件のサイトがヒットしました。

分かったことは、 表記のルールが2つあるらしい。

昔からある JIS規格の表記ガイドライン(JIS Z 8301)

JIS規格に従うと「コンピュータ」「プリンタ」「エクスプローラ」となります。
(詳しくは、Z8301を日本工業標準調査会のJIS検索でどうぞ)
原語(英語)の語尾の長音符号を省く場合の原則/例がでていました。
  a)その言葉が3音以上の場合には、語尾に長音符号を付けない。
    エレベータ(elevator)
  b)その言葉が2音以下の場合には、語尾に長音符号を付ける。
    カー(car),カバー(cover)
  c)複合語は、それぞれの成分語について、上記a)又はb)を適用する。
    モータカー(motor car)
  d)上記a)~c)による場合で、1)長音符号で書き表す音、2)はねる音、
    及び 3)つまる音は、それぞれ1音と認め、4)よう(拗)音は1音と認めない。
    1)テーパ(taper)  2)ダンパ(damper)  3)ニッパ(nipper)  4)シャワー(shower)
JIS規格では、長音符号を極力省いて文字数を減らすことでテキスト容量を削減したり、文字面積を減らし
て画面を広く使えることから、工業界ではこういった表記が一般的だったようです。パソコンも工業分野の商
品なので、ウィンドウズの製造元であるマイクロソフト社も、このルールを使っていたようです。

新表記は、内閣告示第二号(1991年)をベースにしたもの

 平成3年6月、時の内閣総理大臣 海部俊樹は、国語審議会の報告をもとに内閣告示第二号(1991年)を定めています。(詳しくは、文化庁の国語表記の基準をご覧下さい)
「er」「or」「ar」などで終わる単語は原則、「コンピューター」「プリンター」「エクスプローラー」など末尾の長音符号を表記するというもので、新聞やテレビ、一部IT機器メーカーでは既に取り入れられている表記だそうです。
 なので、マイクロソフト社は、ウインドウズ7(正しくはIE8Beta2)以降の同社製品・サービスで外来語をカタカナ表記する際、末尾に付ける長音符号(ー)の表記ルールを、内閣告示に従って変更する事にしたようです。「IT機器の一般化に伴い、より一般的で実際の発音に近い表記に統一する。」としています。
 でも、内閣告示には、次のような但し書きもあったりします。
英語の語末の~er、~or、~arなどに当たるものは、原則としてア列の長音とし長音符号「ー」を用い
て書き表す。ただし、慣用に応じて「ー」を省くことができる。
     〔例〕 エレベーター ギター コンピューター マフラー
         エレベータ コンピュータ スリッパ

結局、JIS規格では「コンピュータ」で、内閣告示では「コンピューター」という表記でどちらも正しいということになります。実際は、技術系の業界ではJIS規格に準拠し,マスコミ等は内閣告示に準拠するようです。

我々も、当サイトでの表記をどちらにするか、決めておいたほうがよいのかもしれません。

7とXPのアイコン
上がセブンで下がXPのアイコンです。

(投稿者:92) 

カテゴリー: つぶやき | コメントする

秘密の小部屋

ども。
本日は節分ですが、早く私にも「福」が来ないかと待ちくたびれている担当ちゅんです。

さて、当室は庁舎内外のネットワークの保守を一手に引き受けていますが、職員が利用しているインターネットも、いまやこれが無くては仕事にならない電子メールも、さらに言うとパソコンを起動してログオンするためにも、実は全て「サーバー」という機器を介して行われています。台数を数えるとその数20台弱。サーバーにはそれぞれ固有の役割があり、1台でも欠けると何らかの業務に支障が出るといった具合です。

そんなサーバーですが、じゃあどこにあるのかといえば、実は職員でもほとんど足を踏み入れることのない「秘密の小部屋」に設置してあります。セキュリティ上、場所などの詳細はお知らせできないのですが、そこはもともとサーバーを設置するために用意された部屋ではなかったため、電源を新たに引きなおしたり、周辺機器を置く棚を設置したり、さらに他の部署が置いていた書類などを別部屋に移したりと、今の姿になるまでには相当の苦労がありました。

さらに、一番重大な問題が「熱対策」です。一般的に「パソコン」と呼ばれる機器は、熱対策をきちんとしないと正常に動かなくなってしまいます。デスクトップでもノートでも、本体内部には必ずファンが搭載されていて(一部ファンレスのパソコンもあります)、内部に滞留しないよう工夫されています。ですが、ひとつの大きなラックの中にぎっしり詰め込まれているサーバーは、排出される熱量が多く、熱が部屋にこもってしまうので、根本的に部屋を冷やす仕組みを用意しないといけません。

なので、「秘密の小部屋」には八雲町役場庁舎唯一、クーラーが設置されています!しかも2台も!!ですが、一般的にサーバー室に使用される業務用のクーラーではなく、家庭用クーラー。これをフル稼働させ、夏場の暑さをしのいでいます。逆に冬はサーバーから出る熱で部屋中がほんわかと暖かくて環境がいい?です。「じゃあそこで仕事をすればいいじゃないか」とお思いでしょうが、そうもいきません。サーバーが出すものは何も熱だけではないから。部屋中「ガーッ!!」という爆音で電話もまともにできない、そんな部屋なんです。トラブルがあると真っ先に駆けつける部屋なので、なるべく入ることがないのが望ましいです。

クーラー
役場で唯一のクーラーなんです。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする