衛星ブロードバンドで情報格差解消

ども。
ついに地デジデビューで、エコポイントの使い道に悩む担当ちゅんです。

昨日は道東を除くほぼ北海道全域で非常に強い雨が降り続き、名寄市などでは川が氾濫し大きな災害となったことをニュースで見ました。ここ八雲町でも朝から強い雨が断続的に降り続き、八雲地区と熊石地区をつなぐ大動脈である雲石峠(通称、ハチクマ線)も朝7時すぎまで通行止めとなりました。幸い、八雲町内では大きな災害には至らなかったようですが、あと少し止むのが遅ければ、あるいは…という、ぎりぎりの状態でありました。

そんな中。
町内わらび野地区のとあるお宅で、衛星ブロードバンド設備の工事が行われているとの情報があり、雨脚のピークと思われる午後一番の時間帯に、上司92氏とともに軽トラックで視察に行ってきました。

(わらび野について)
わらび野という地区は野田生地区から山に入った場所にあり、いわゆるデジタル・ディバイド(情報格差)の地区。地上デジタル放送はほぼ受信できないエリアで、インターネット回線は昨年当室主管で行った無線ブロードバンド(FWA)整備でようやくBB環境が整いましたが、それでもエリアから外れてしまったお宅は未だISDN回線でのインターネットという状況です。

現場に到着してまず第一声は「こんな雨の中で、工事やってるんっすかね?」という私のつぶやきでした。それに対して92氏も「きっとやってねーべや」。そのくらい大粒の雨が降っていて、横を流れる川は濁流と化し、ところどころ道路が冠水している場所もあったほどでした。傘を持っていきましたが、運転席から降りて傘を差すまでの一瞬でびっしょりになるような状態。えいやあ!と車を降り、現場に近づくと、

「工事やってるじゃ!」

そこには頑丈なベースに据えつけられたパラボラアンテナがありました。以前、大関小学校で導入したときに当ブログでもご紹介した「ipstar」です。到着したときは既に微調整の段階に入っており、作業員の方はPCの画面を見ながら電波の強度をチェックしておりました。
何もこんな天気の悪い日にやらなくても…と思いましたが、逆に考えると、こんな天気の日でも途切れることなく通信できるのであれば、安心と言えるのかも。

本日、お電話で状態を確認させていただきましたが「以前とは比べものにならないほどのスピード」とのことで大満足のようです。ipstarは実測で2Mbpsくらいの速度。それでもISDNの64Kと比べたら、およそ30倍の速度ですから雲泥の差です。お客さんが喜んでいる様子を、豪雨の中で作業していた作業員にも知らせてあげたいという思いもあり、記事にしました。見てくれているといいなあ!

ipstar設置の様子
写真ではイマイチ豪雨の状況が伝わらなくて残念です

(投稿者:ちゅん)

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公衆端末の廃止に向けて

町では平成13年度から公共施設8ヶ所において、自由にインターネットが利用できるよう、タッチパネル式の公衆端末(KIOSK)を設置して参りました。肝心のインターネット回線は当時最速のISDNで64kbpsで整備されましたが、その後ADSLになり、現在では光回線も使用しています。通信速度はなんと1,500倍以上にも高速化しています。それは9年も経過すれば、大きく様変わりして当然ですよね。なにせ変化の大きいIT業界ですのでから・・・。当時、最新で高価だった端末(PC)も今見れば貧相です。セレロン800MHzでメモリ128MB、HDDは20GBでWindows2000といえば、高性能PCバリバリだったのですが・・・。今ではメーカーからも保守部品は有りませんと言われる始末です。この頃のPCに多い電源廻りのコンデンサー破裂も数台見つかり、1500μFの6.3Vコンデンサーを何個も交換して延命をしてきましたが、そろそろ限界です。

この公衆端末も、PCの低価格や携帯電話によるメール通信の爆発的普及など、大きな情勢の変化により当初の目的を達したと考えています。町へのご意見・ご質問のメールも、携帯や自宅のPCからがほとんどですし、最近の公衆端末利用度も、設置当初よりだいぶ低下しています。それに壊れた端末を更新するのにだって、1台10万円弱はかかると思われます。結論として情報政策室では、設置している各施設管理担当と協議しながら、今年度末までに順次廃止することとしました。永らくご利用頂きまして、本当にありがとうございました。しかし、情報政策室では次の一手を模索中です。このまま町民皆さんの利便性をカットしただけには出来ません。

そこで!主要公共施設に「FreeSpot」を付けたいな・・・と。先陣を切っている「はぴあ八雲」と同じように??これってセキュリティさえクリア出来れば機器的コストはかなり安価に出来そうです。そうなれば、皆さんが持ち込んだPC、iPad、スマートフォンなどがWi-Fiでネットへ接続できます。DSやPSPなんかも可能と言えば可能に・・・。さてどうしましょうか?

KIOSKのメイン基板が壊れました。
部品が入手出来ません。でも故障中のままでは・・・。

(投稿者:92)

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地デジの準備はお早めに!

ども。
私もついに!地デジ対応の薄型テレビを購入することができました。実は明日到着予定なのですが、今から楽しみでしょうがない担当ちゅんです。

昨日から、当ウェブサイトのトップページにアナログ放送終了までのカウントダウンタイマーを設置しております。もうごらんになりましたでしょうか。
既にご存知かとは思いますが、現在の地上アナログ放送は2011年7月24日に終了します。本日現在であと361日。とうとう1年をきりました。そこで、町としても住民の方への周知PRを行うため、こうしたバナーと、地デジに関する状況提供を行っています。

さて。今日はずいぶんとおとなしめな記事だと思った方は、どうぞここからは全て読み飛ばし、地デジのページでも見に行ってください。今日は、これまでに類を見ないほどマニアックな内容となります。

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実は、このカウントダウンですが、個人的にはとってもハイレベルな仕事でした。構想としては単純で、バナーのイメージの上に数字を重ね、その数字が指定日まで自動的にカウントダウンする仕組みなのですが、これがなかなか大変です。
まず、画像をそのまま貼り付けてしまってはその上に数字をおくことができませんので、バナーの画像は背景におきました。さらに、それをクリックして別ページに飛ばしたいので、スタイルは工夫してDIVタグに次のように書いてみました。

style="display: block;
background: url(http://www.town.yakumo.lg.jp/images/banners/tv.jpg);
width: 180px;
height: 80px;
position: relative"

こうすることで、幅180px高さ80pxの塊をつくり、そこに背景を表示できます。

次に、数字をカウントダウンさせるわけですが、まずどうやって数字を変えているかといいますと、これはJavaScriptを使っています。参考にさせていただいたのは「JavaScript便利帳」というサイト。私はJavaScriptを一から起こす能力がないので、こうしたサイトを参考にさせていただきました。スクリプトの使用・改造は自由とされており、たいへん助かります。

0~9まで数字の画像を作り、このスクリプトを使うと、ちゃんとアナログ放送終了までの日数をカウントダウンしてくれました。あとは、数字の表示する位置としてSPANタグに次のように書くと、完成です。

style="left: 100px;
top: 44px;
position: absolute;"

位置を背景画像の上から44px,左から100pxの位置に表示したいという設定。ここで位置を決めるためにposition:absoluteを使いたいので、わざわざ親要素にposition:relativeを仕込みました。
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と、完成するとまるで素人が作ったとは思えない、しっかりしたバナーとなるわけです。実はこのバナーには秘密がありまして、使用したがぞ…うぉっほん、これ以上は言えません!
毎日減っていく数字を眺めていると、それだけで悦に入ってしまうちゅんでした。

地デジの準備はお早めに!
ようやくどうどうと「お早めに!」と言えるようになりました。

(投稿者:ちゅん)
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ノートパソコンと省エネ

庁舎内に於いても省エネが重要課題となっています。経費の節約と地球環境の保護が同時に出来てしまう?この省エネですが、IT担当者らしくパソコンの省エネ実践について考えてみました。

私たちの職場で多く使われているノートPCには、ACアダプタ(外部電源)が付きものです。そうですアレです。100VコンセントとPCの中間に位置する一般に黒いプラスチックBOXのことです。これは、商用電源の交流100VをPCで使用可能な直流15~20Vに変換する装置です。私が職場で使っているE社PCの純正ACアダプタは、入力100-240V交流1.5Aで、出力19V直流3.42Aとなっています。当然?やはり?中国製でした。最初の実験です、ノートPCって一日仕事をすれば、どれだけ電気を消費するのかです。ecowattと言う簡易型電力量表示器の登場です。この機械、何で私が持っていたのか・・・覚えていません?ともあれ、昨日一日(8時30分~18時30分の10時間)自分のPCを測ってみました。表示された累積値ですが、総消費電力は0.16kwh、1時間当たり0.4円で10時間稼働したので4円の電気料となっています。ちなみにCO2の排出量は0.09kgCO2だそうです。本当に正確かは?です。なにせecowattにも目安だと自信なさげに書いています?情報政策室の管理しているPCが320台、単純計算で、1日1台4円として320台なので1日全台で1,280円、これが1ヶ月22日稼働として28,160円となります。

次は、待機電力についてです。PCにACアダプタを繋いだまま帰宅したとします。PCの電源を切らずに帰ったとしたら、やはり1時間0.4円がこの間にも掛かります。(実際にはスタンバイになったりするので微妙?)これは、言語道断です!実はPCの電源を切ったとしても、自然放電に対するバッテリーの充電が始まったするので、実際には電気を消費してしまうことが有るのです。では、PCからACアダプタの差し込み抜いて帰ればどうでしょうか?調べたところこれでも僅かながら電気を消費するらしいのです。100Vに繋いだだけのACアダプタにさわると「ほんのり暖かい」ことがあります。PCが繋がっていない無負荷の状態でも、電圧を変換する仕組みは確実に動作しているからです。暖かいと言うことは、変換時に不効率だった電力が発熱という形になって消費された証しなのです。この消費電力をecowattで計りたくて一晩ACアダプタだけを差し込んで放置してみました。なんと!あまりに小さい消費電力な様で累積値は全て0から動きませんでした。残念です。これは、ACアダプタの省エネ化が進みこの辺に考慮された製品だからかな?もっと緻密に正確な表示器でなければ、ダメなようです。他の情報によると携帯用の四角い小さい充電器って意外に電気を食うらしい。勿論、充電していないときにですよ!なのでコンセントからマメに抜くようにした方が省エネとのこと。

さて、今回は計れませんでしたが、本気で省エネを考えるのならノートPCのACアダプタは「帰宅時に電源コンセントから抜く」が正解のようです。早速、実践したと思います。

ecowatt (株)エネゲート製
ecowatt 1時間当たり0.4円の電力を消費中

(投稿者:92)

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ファイルの圧縮とLZH

ども。
週末は東京に行っていましたが、気温35度という、ちょっと北海道では経験できない暑さにびっくりした担当ちゅんです。

今日はとある相談を受けました。「メールが送られてきたんだけど、開けない。LZHって書いてある」とのことです。

今でこそZIPが主流になりつつありますが、LZHはそれに次ぐ代表的な圧縮形式です。一昔前は海外のファイルはZIPで、国産のファイルはLZHってなこともありましたが、WindowsXP以降からは標準でZIP作成と展開の機能が搭載されましたので、最近はすっかり見かけることが少なくなりました(ちなみに、LZH形式の圧縮を行う際に利用される「UNLHA32.DLL」というライブラリファイルの開発は本年6月に既に中止されており、開発者は「使用しないでくれ」と呼びかけているようです)。

それでもLZHのファイルを添付したメールなどがたまに届き、解凍ソフトをインストールしてくれという連絡が来るたびに業務用PCの保守を担当している私としては「何もそんなマニアックな圧縮をしなくてもいいでしょ」という気分になります。なぜなら、普通にZIPで圧縮すれば相手先に迷惑がかかることはまずありませんし、Windows標準の機能だけではLZHファイルを作成できないからです。わざわざツールを使ってコレを作っているんですよ!もっと言えば、何かのこだわりでLZHを使っているのでしょうが、ZIPファイルにはセキュリティに優れた「パスワード」機能もあります。セキュリティを重視している企業等では、まずはパスワード付のZIPファイルをメールで送信し、後から電話などでKeyを連絡するというところもあります。

じゃあなぜLZHを使うのか。私の予想するところでは「懐古主義的」な理由からではないかと。私はまだかろうじて20代ですが、初めて触ったパソコンはPC98でした。その当時、圧縮ファイルと言えばLZHであり、雑誌のおまけでついてきたフリーソフトをMS-DOSのコマンドラインから試行錯誤して解凍していたものです。そんなことから、今でもLZHの圧縮ファイルをダブルクリックで解凍しているのを見かけると「便利になったものよのぉ」と、しみじみ思うのです。

そんなわけですので、あえて理由が無いときは普通にZIPファイルで圧縮することを当室としてはお勧めします。中にはRAR形式最高!という猛者もいるかもしれませんが、最高と思っているのはあなただけで、送られた方は迷惑千万です。ファイルを送るときは「相手が開けるかどうか」に配慮するのがトラブルを未然に防ぐ上で重要です。

ZIPとLZHの比較
WindowsのFontsフォルダを圧縮してみました。軍配はZIP。

(投稿者:ちゅん)

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