「はやぶさ」帰還!感動をありがとう。

ども。
サッカー日本代表の勝敗より、iPhone4の方が気になっている担当ちゅんです。

さて、サッカーワールドカップが開幕し、テレビのニュースやワイドショーではどこもかしこもサッカー一色なわけですが、その影でひっそりと小惑星探査機「はやぶさ」帰還の話題が取り上げられています。

私は、以前からはやぶさの大ファンでありまして、先日、全く関連の無いブログ記事の中でも「はやぶさ特設サイト」へのリンクを張るなど、地味に宣伝をし、日本の宇宙技術普及のため広報活動を行っておりました。

はやぶさについての詳細は、Wikipediaなどが詳しいのでそちらをご覧になっていただきたいところでありますが、私が特に気に入っているのが「成功を影で支えた技術者」という側面です。

はやぶさは幾度と無くトラブルに見舞われ、その都度、技術者の創意工夫と努力によって奇跡の復旧を果たしてきました。その中で、一番深刻だったと言われている「イオンエンジン」の故障。4基中3基目のイオンエンジンが故障し、いよいよ帰還が絶望視されたとき、なんと研究者の用心深さで「2基のエンジンをつなぐ予備回路が仕組まれていた」ことが明らかとなるのです。それによって故障箇所の違う2基をつなぎ合わせて1基分にするという、「これはアニメか?」と思わせるようなミッションが組まれ(当然試験などしていません)、これに見事成功し、地球への帰還が再び近づいた、という何とも「にわかSE向け」なエピソードです。普通、重量などの関係で、不必要な装備など認められるはずがないと思うんですが、こうしたことが現実に起こり、さらに地球からの遠隔操作のみで回路を変更、復旧していく過程には、子どもの頃に憧れていた「未来の世界」がまた一歩近づいて来たような気分になります。

それ以外にも多くのトラブルを克服し、一生懸命地球めざして飛んでいるはやぶさは、いつしか「擬人化」されるなど、ほんの一部の人々の間でちょっとした話題になりました。残念ながら、はやぶさ自体は大気圏突入によって燃え尽きてしまったのですが、自身最後のミッションである「カプセル」をしっかりと放出し、最後まで使命をまっとうしてくれました。このカプセルには、地球誕生の謎を解き明かす重要な資料が含まれているかもしれないそうです。はやぶさが燃え尽きていくとき、技術者やスタッフのみなさんはどんな気持ちでそれを見ていたんだろう。そんなことを考えると、思わず胸が熱くなります。

小惑星探査機「はやぶさ」、ミッションコンプリート!!感動をありがとう!!

はやぶさ特設サイト
特設サイトには「おかえりなさいHAYABUSA」の絵が。泣かせます。

(投稿者:ちゅん)

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堅い円盤装置

 HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、直訳すると、堅い円盤装置と・・・なる訳ないか。

 今回は、多くのPCに使われているHDDについて書くことにします。よくPCの起動が遅いという言葉を耳にしますが、その原因の一つにHDDの劣化?も有ったりします。HDDからデータを読み出すのが遅くなると、当然PCの起動も遅くなります。何しろ、HDDは消耗品ですから。また、同じように見えるHDDでも普及品や高性能品と種類があり、当然価格にも開きがあります。では、読み書きが早い良いHDDってどう言うモノなのか考えてみました。

 まず、内部データ転送速度の説明から。ここの公式は「内部データ転送速度=回転数×記録密度」となります。HDDの物理的構造は写真のとおり、レコードプレーヤーに似ています。単純な理屈が2つです。データの読み込み速度は、当然データを記録している円盤の回転速度が早いほど良いと言うこと。次は、同じ回転でデータを読み込むなら、円盤の記録密度(プラッタ)が高い方がそりゃ効率的だということ。この2要素によってHDDの内部データ転送速度が決まります。ちなみに、HDDの回転数は、普通10000rpm、7200rpm、5400rpm、4500rpmなどであり、バリエーションは少ない?(マニアの方へ:ここで内部メモリーバッファの話はタブーでお願いします)

 次に、外部データ転送速度です。これはHDDとメイン基盤間での話になります。接続の規格は、パラレルATAとシリアルATAの2種類が一般的です。前者はIDEとも呼ばれ、後者はSATAと呼ばれています。(マニアの方へ:ここでSCSIやSASの話はタブーでお願いします)

パラレルATA DMA 66 528Mbps 66MB/秒 UltraATA66
DMA 100 800Mbps 100MB/秒 UltraATA100
DMA 133 1064Mbps 133MB/秒 UltraATA133
シリアルATA SATA1 1500Mbps 150MB/秒 動作周波数:1.5GHz
SATA2 3000Mbps 300MB/秒 動作周波数:3.0GHz

 表の数字が大きい方が早くて良いって事です。パラレルATAは動作原理上限界に近くこれ以上の高性能化は製造困難・コスト高であるため、今後はシリアルATAが主力となっていくでしょう。あと、ケーブルが細く組み立て安く、更に本体内部の風通りが良くなり冷却に有利、ケーブルの原価も安いというおまけがシリアルATAにはあります。なお、この2者は物理的に互換性が全く有りませんので、誤った規格のHDDを購入し接続できなくても一切責任は負えませんのであしからず。

 結論?良いHDDとは、内部、外部両方のデータ転送速度が早いモノと言えます。全く当然至極な話でした。ゴメン!(マニアの方へ:ここでSSDの話はタブーでお願いします。最後までご協力に感謝します)

 秋葉の噂では「先月末に1万円を割ったばかりの2TB HDDが、先週末にはもう9千円割れの特価、しかも登場したばかりの667GBプラッタ版で販売数も200台と多め。」だったらしい。行きてー!秋葉!でも2TB(約2000GB)もどんなお宝を詰め込めば良いんだろう?

3.5インチ型HDDを分解しました。
キラキラの円盤に映っているのは天井の模様です。

(投稿者:92)

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にわかSEの登竜門!?pingコマンド

ども。
ネタが無いときでもブログを書く。これがストイックでたまりません。担当ちゅんです。

本職でSEをしている方にとっては当たり前のことなんですが、この仕事をしているとコマンドプロンプトを使う機会がとても多いです。

特に使用頻度が高いのが「ping(ピン,ピング)」コマンドです。ネットワーク上の相手先に対して通信ができるかどうかをテストする目的で使います。
例えば「インターネットにつながらなくなりました」と言われたとき、真っ先に疑うのは「モデムかルーターの不調」ですが、次に多いのが「ハブ」の故障だったりします。その際、不具合箇所がどちらなのか、問題の切り分けをするために、ルーターまで通信ができているかどうかをpingで調べることになります。

コマンドプロンプトではこのように入力します

ping 192.168.0.1

この例ではルーターのIPアドレス(192.168.0.1と仮定)に対して、パケット信号を送っています。無事に通信ができると

Reply from 192.168.0.1: bytes=32 time=xx TTL=xx

という文字列が4行表示されます。通信ができなかった場合、

Request timed out.

という文字列が帰ってきます。これで、少なくともルーターまでは通信ができているかどうかがわかるのです。もし通信ができていれば、原因はモデムっぽいですし、通信ができなければハブを疑う、といった具合です。

このコマンドを知っていると、例えば自宅でネットワークを組み、うまくファイルの共有ができないような場合に、少なくともそのPCと通信ができているのかどうかを調べることができます。pingの時点でエラーとなれば、きちんとネットワークに参加できているかを調べますし、pingは通るのであればWindows側の設定を調べます。このように、色々と応用が利く便利なコマンドなのです。

ちなみに、IPアドレスの代わりにURLを入れると、そのウェブサイトまでつながっているかどうかもわかります。人のPCを設定する際に、通信の状態をこれで確認するとクール!かもしれません。

pingコマンド
映画のマトリックスみたいでなんかカッコいいです

(投稿者:ちゅん)

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ウィルス対策

 ウィルス対策と言っても、今日はPCではなく、口蹄疫(こうていえき)についてです。宮崎県ではこの口蹄疫が発生し、大変な問題となっています。実は日本の宮崎県だけの問題ではなく、お隣の韓国、中国、台湾等で猛威をふるっており、飛び火した感もあります。

 TV報道などで、「口蹄疫は、牛・豚・山羊等の偶蹄類(ぐうているい)にのみ発生・・・」と耳にします。この「偶蹄類」の偶って偶数の”偶”だって知っていましたか?つまり、2、4、6?本の指がある動物なんですね。では、奇蹄類(きているい)って?それがあるんですよ「奇蹄類」ご推察のとおり、指の数が奇数の動物です。偶蹄類は、イノシシ、カバ、ラクダ、シカ、キリン、ウシなどの9科、185種で、一方の奇蹄類は、ウマ・バク・サイの3科、23種とされています。

 ここで、うんちくです。有蹄類(偶蹄類+奇蹄類)の先祖は、いずれも指の数は5本でしたが、進化の過程で指の数が減ったとされています。体を少ない数の指で支えるため、主となる重要な指の骨は太くなっていき、使われない指は細くなっていき、やがて姿を消したと思われます。偶蹄類は第3指と第4指の二本で体を支えるように進化しまし、奇蹄類は第3指の一本だけで体を支えるように進化したようです。例えば、ウマは大昔、指がまだ3~4本と複数ありましたが、草原を速く走るようになっていく過程で指が少しずつ減って行きました。ちなみに、サイは3本、バクは前4・後3本の指を持っているそうです。

 このやっかいな口蹄疫ウィルスは、非常に感染力が強く遠隔地まで空気感染で広がる恐れがあります。これってPCのウィルス感染と近いものがありますね!口蹄疫の最も効果的な対処法は、隔離と殺処分による原因の排除とされています。これもPCのウィルス対策とそっくりです。PCもネットワークからの隔離と初期化(再セットアップ)が、最大の有効策です。ウィルス対策って基本は一緒なのですね。

 なお、酪農が盛んな八雲町では、口蹄疫は対岸の火事ではありません。すでに、口蹄疫ウィルス侵入防止のために、八雲町育成牧場と北里大学八雲牧場に至る町道の一部路線について、発生が終息するまでのあいだ関係者以外の立入りを禁止しております。ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

・口蹄疫侵入防止対策にご協力をお願いします。
 http://www.town.yakumo.lg.jp/modules/sction/content0543.html

 人間は、5本指の奇蹄類なので感染しません。また、口蹄疫にかかった家畜の肉や牛乳が市場に出回ることはありませんが、万一、感染した家畜の肉や牛乳を食べても人体に影響はありませんのでご安心下さい。

口蹄疫予防の玄関マット
庁舎玄関にも口蹄疫感染予防のマットが敷かれました。

(投稿者:92)

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日本の常識は世界の非常識?なケータイ事情

ども。
iPhone 4を発売日と同時に購入しようと画策している新しもの好きな担当ちゅんです。

さて、今日は日本のケータイ事情についてちょっと書きたいと思います。
最近、ニュースやネット記事などでよく「日本の携帯電話市場はガラパゴス化している」というフレーズを耳にします。これってどういうことを意味しているか、皆さんはご存知ですか?

まず「ガラパゴス化」とは何を意味するかというところですが、実はちゃんとWikipediaに単語として登録されています。

<引用>
ガラパゴス化(がらぱごすか:Galápagos Syndrome)とは、生物の世界でいうガラパゴス諸島における現象のように、技術やサービスなどが日本市場で独自の進化を遂げて世界標準から掛け離れてしまう現象のことである。技術的には世界の最先端を行きながら全く国外では普及していない日本の携帯電話の特異性を表現する為に作られた新語である。

どういうことかと言いますと、日本のケータイは「画素数の高いカメラ」「お財布機能」「ゲーム」など、世界基準から見るとずば抜けて高機能・高性能なのですが、端末を日本でしか使えないために、世界規模の市場で見ると「特異な存在」となってしまっているということなのです。

もっと言えば、海外ではSIMカードさえ差し替えれば、基本的にどのメーカーの端末を使っていても全く問題ありませんが、日本ではD社の端末はD社、a社の端末はa社といったように、そのメーカー専用の端末を使わなければなりません(キャリア縛りなどと呼ばれます)。
仮にSIMカードを差し替えても、キャリアが異なればその端末を使えないのです(これはSIMロックと呼ばれます)。これってごく普通のことのように思いますが、世界的に見ると実は結構おかしなことらしいのです。

そんな特異な日本のケータイ事情ですが、最近はそれを見直す動きも出始めています。キャリアを変更しても以前の電話番号を使うことができる番号ポータビリティ(MNP)導入が記憶に新しいですが、徐々に「脱ガラパゴス化」が図られてきています。近い将来、気に入った端末を自由に使える時代が来るのでしょうか。ある特定の端末を使いたいがためにキャリアを変更するという非生産的な行為がなくなることを、私は夢見ています。


ガラパゴス諸島には独自の生態系があるそうです

(投稿者:ちゅん)

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