戦力その2 CRS-9型

 選挙の開票所では、様々な機器を使用し迅速で正確な開票をおこなっています。前回は「選挙専用計数機 テラック-EL21型」をご紹介しましたが、お約束の第2弾です。今回の戦力は「自書式投票用紙読取分類機 テラック-CRS9型」です。EL-21型と同じ、選挙関連用品メーカー大手の"○サシ"社の製品です。

 開票所を参観されたことのある方は、会場で「カタン・カタン・カタン・・・」と小気味よい音を立てて投票用紙がくるくると流れていく機械をご存じですよね。この機械が自書式投票用紙読取分類機 テラック-CRS9なのです。PC業界的に説明すると、SCSI接続のOCRで判別した票を分類することも出来る装置とでもなるのでしょうか?

 表裏揃えた投票用紙をセットすると自動で起動し、票は読み取り装置部分を通過します。○サシ社オリジナルの、人間の眼のように手書き文字を判別する「文字認識エンジン」が搭載されており、候補者名や政党名等を正確に判別し、所定の位置(スタッカー)へ票を送ります。動作速度は余裕を持って毎分約300枚の設定としています。弱点といえば、スタッカーが9個ですので、8種類+その他(読み取り不能)となります。しかし、今回の比例代表選挙のようになると、1番スタッカーには「ア行」2番スタッカーには「カ行」というように複数の候補を分類することも可能です。これらの分類ルールの設定は、SCSI接続されたPCからその都度変更作業を行います。ちなみに価格は一式で300万円弱で、八雲町選管には1台しかありません。現在は新型のCRS9n型が売られており、これはフルオプションで500万円位らしいです。勿論、新型ではSCSIじゃなくてUSB2.0の接続になっているは言うまでもありません。今回の選挙でもCRS9型は「選挙区選挙」の処理後「比例代表選挙」を2パターンで大活躍する予定となっています。

 調子に乗って「戦力その3」もあるのか?

テラック-CRS9型
何人前モノ威力を発揮する「自書式投票用紙読取分類機」

(投稿者:92)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

Li-ion電池の話

ども。
期日前投票事務のため、投票所勤務をしておりました担当ちゅんです。

私事ではありますが、このたび携帯電話を新調いたしました。そして新しい携帯電話に持ち替えてまず驚くことが「バッテリーの持ち」です。毎日使うものなのでバッテリーの消耗は仕方がありませんけど、前に使っていた端末は約2年間の使用で、普通に使っていても2日間は持ちませんでした。今の端末は最新式でバッテリーが大容量で電圧も低く作られているようですが、それでも体感として従来の倍くらいの持ちに感じます。

多くのモバイル機器に搭載されているバッテリーですが、ノートPCや携帯電話に多く使われているのが「Li-ion(リチウムイオン)電池」と呼ばれるものです(間違っても「ライオン(Lion)電池」じゃありませんよ)。この電池が発明されたことによって、今日のモバイル機器の充実があると言っても過言ではないと私は思っています。ちなみに、近年人気のハイブリッドカー(電気自動車)に搭載されているのもLi-ion電池です。そのくらい身近な存在となった電池ではありますが、今日はこれをいかに長持ちさせるかを調べてみようと思います。

実は、Li-ion電池は「満充電で保存すると劣化が激しくなり、保存温度が高いほど劣化が早く進む」ものなんだそうです(Apple社のサイトでは「バッテリーを50%充電した状態で保存する方法をお勧めする」とあります)。気分的に、長期間使わなくなる前にはバッテリーを充電してから保存しようと考えてしまいがちですが、実はこれは間違いです。携帯電話端末を買い換えて、古い端末を保管しておく際などはこの点に注意が必要といえますし、ノートPCは最低限、使わないときはACアダプタの線を抜いておく配慮が必要かもしれません。

また、バッテリーを充電する際などに「完全に使い切ってから満充電すると電池が長持ちする」「頻繁に充電すると寿命が短くなる」などと言われることもありますが、これはLi-ion電池に関しては当てはまりません。この電池の特徴のひとつとして、浅い放充電を繰り返すと容量が低下してしまう現象(メモリー効果といいます)が少ない点があげられるそうで、むしろ完全に放電したところから満充電すると「充電による発熱」で電池が劣化してしまうことも懸念されます。まずはご自分の使用されているバッテリーがLi-ion電池なのか、その他の電池(ニッケル水素やニカド)なのかをご確認され、その電池に合った適切な使用方法を守ることが大切です。

携帯電話は基本的に日中は待機電力などで放電した状態におかれ、夜間に充電される方が多いかと思われますが、実はこうした使い方はバッテリーにとっては理想的と言えるのかもしれません。ノートPCの場合、たまにはバッテリー駆動させ、バッテリー液が流動している状態をつくるのが良いのだそうです。それでも、概ね300回の充電で容量は80%程度にまで劣化してしまうそうです。300回といえば約1年。バッテリーの劣化はモバイル機器の宿命かもしれませんね。

Li-ion
ちなみにLi-ion電池の識別色は「青」だそうです。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

今日と明日は八雲山車行列です。

 北海道3大あんどん祭りに数えられる「八雲山車行列」が、いよいよ今日明日の2日間、町内メインストリートを練り歩きます。今年で28回を数える山車行列ですが、当然な事として八雲町役場も一つの団体として参加しております。連続26回目の参加ですので、すっかりお馴染みとなっています。しかしながら役場の山車も、本体の造作や帯同する踊り部隊の規模など全盛期から見たら・・・。残念な事に、諸事情により多少?寂しくなっています。

 さて、このような全道規模の大きなイベントなので、インターネットで八雲山車行列の情報収集をされた方も多いと思います。公式ウェブサイトがあるのは知っていましたので、我々もそこからデータ収集をしようと思っていましたが・・・・・・・・。最近急に、山車行列の公式ウェブサイトが更新されたので驚かれた方も多いと思います。実はちょっと見過ごせなくなりまして、お節介とは思いながらもテコ入れをすることになりました。実行委の承諾を得てTOPページと既存のページに手を付け、ほぼ全面リニューアルとしました。今年の告知部分は実行委で作り簡単にリンクを付けられるようにと、取り急ぎのシンプル版としました。でも、それなりにCOOLになったと我々2人は自画自賛?それと以前から「ちゅん」が実行委に囁いていました「インターネットによる審査投票」も一応完成しています。沿道で山車をご覧になった後、携帯やPCから投票できるシステムとなっていますので是非ご活用下さい。

 八雲山車行列の公式ウェブサイト http://www.yakumo-dashi.com/

 本日は、19時に図書館を出発です。初夏らしい良い天気とは言えませんが(言い換えれば、八雲らしい天気と言うことです)、何とか天気も持ちそうです。沢山の方々のご声援をお願いいたします。ちなみに、若い職員に頑張ってもらおうと、私(ロートル?)は期日前投票所の当番となっています。当然ですね?

役場の踊り部
役場の踊り部隊は、ご存じ「阿波踊り」

(投稿者:92)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

コードとかを留めるやつ

ども。
夕食にカレーライス4日目突入予定の担当ちゅんです。

今日はいつにも増してマニアックなネタを書きます。
変に熱い記事になりますが、ご容赦ください。

皆さんは電源ケーブルなどを束ねるとき、どうしてますか?情報担当をしていますと、とにかくコード類が多くて束ねるのが大変です。グルグルと手に巻きつけていって、最後に末端部分でグルッと一巻きして留める(言葉にすると分かりづらいですが、そう、今あなたが想像されたとおりのそれです)というのが無難ですが、数本をまとめて束ねる際などはこの手法は使えないですよね。

こんなときによく使うのが、針金のようで針金ではない、プラスチックのようでプラスチックではない、ヨジってケーブルを束ねておけるアレです(またしても言葉にできませんが、それです)。正式名称なのか分かりませんが、どうやら「ビニタイ」と呼ばれるものなんだそうです。

新しい機器を設定するときなど、ケーブル類はほとんどがビニタイで結束されてきます。これを捨てずにとっておくと、次にケーブルを束ねるときに使えて便利です。そしてそのビニタイですが、私の中では2種類存在しています。一度使ってしまうとヨジれがなかなか戻らない「使い捨てタイプ」と、コシがあって何度でも使える「再利用タイプ」です。使い捨てタイプでも無理をすれば再利用できるのですが、やはり理想は再利用タイプ。これをたくさんもっていると、機器の設置の際に幸せになれます。

また、コードを束ねた後で解くことがないような場合は一度穴を通すと逆方向には抜けなくなるアレを使ったりもします。一般的には「結束バンド」もしくは「インシュロックタイ」と呼ばれ、特にカー用品などでは「タイラップ」と呼ばれます。こちらの方が馴染みがある方もいらっしゃるかと。非常にレアなケースで「コンベックス」と呼ばれることもあります。

結束バンドにも種類があり、色が黒いものは屋外用、白いものは屋内用とされています。また、ビニタイと同じで一度締めると二度と外れなくなる使い捨てタイプと、取り外し可能な再利用タイプがあります。二度と外れなくなる性質を利用して、海外の警察ではなんと手錠の代わりにこれを使っているそうです。すごい。

こうして適材適所で結束部材を使い分けると、とてもきれいにケーブルをまとめられます。複数本を1本の太い束にしたあとは、仕上げにスパイラルチューブを巻いておけば完璧です!…といいながら、私の机の上がすでにそうなっていませんけどね。

ビニタイ
上が使い捨て、下が再利用です。違いが分かりますか?

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

戦力その1 EL21型

 情報政策室員の2名は、選挙管理委員会の書記も併任しているので、7月11日執行の第22回参議院議員通常選挙の投票率向上を祈念して選挙ネタをもう少し。

 選挙の開票所では、様々な機器を使用し迅速で正確な開票をおこなっています。今回紹介するのは、投票用紙の枚数を数える機械です。正式な名称を「選挙専用計数機 テラック-EL21型」といいます。開票所をご覧になったことのある方でしたらご存じと思いますが、開披後区分された投票用紙の枚数を高速で数えます。その性能は、ナント最速1500枚/分となっています。メーカーは選挙関連用品業界大手の"○サシ"ですが、このメーカーは、銀行などで紙幣を数える計数機も作っている会社です。この業界では他に、○本選挙センターや小○太などが有名どころです。

 さて、開票所には2ラインに2台づつ合計4台のEL21がセットされます。誤りがないように、同じ票束の枚数を2台の計数機によって数える体制となっています。具体的には、1台目のEL21には20~100票で自動停止する様に設定をしておきます。(この票数は選挙により異なります)その計測した票束を、2台目のEL21によってもう一度計測し、間違いが無ければ次の行程へ廻されていきます。まさに開票所でEL21は、重要な戦力となっています。

 しかしながら、このEL21にも弱点があります。数年前の選挙から投票用紙が「紙」から「BPコート紙」と呼ばれる紙では無い?ビニールのようなモノ?に変わっています。これは、紙だと投票箱に投票する時に、折り曲げると折り跡が最後まで残りますが、BPコート紙では折り曲げて投票しても、投票箱の中で元通り平らに開きます。折り跡も残りません。投票用紙が平らになっていると、開披作業の速度が向上することは言うまでもありません。良いことばかりのような「BPコート紙」なのですが、水分(湿気)に弱いんです。溶けてしまうのではなく、票どうしが粘着してしまうのです。投票用紙が2枚重なってこのEL21に入ると「二重」ランプが点灯しストップします。正しい動作なのですが、このエラーが頻発してしまうのです。なので特に夏の選挙は、選挙事務従事者の「汗」対策も重要な要素になっています。

 タイトルに「戦力その1 EL21型」と付けたので、そのうちに「戦力その2」もしつこく書きたいと思います。

(株)ムサシ テラック-EL21型
1分間に1,500枚の投票用紙を計測する テラック-EL21型

(投稿者:92)

カテゴリー: つぶやき | コメントする