移動式期日前投票所シミュレーション

ども。
ようやく1つの大きな仕事を乗り越えた担当ちゅんです。

先日、選挙管理委員会事務局の職員から「今夏の参院選で移動式期日前投票所を検討しているので協力してほしい」と連絡を受けました。移動式期日前投票所とは、投票箱などを車載して、投票所までの距離がある地域に出向いて投票を行ってもらうもの。昨年の衆院選の際に道内では石狩市と標茶町の2自治体でこの方式により投票が行われており、「当町でもできるのでは?」と話題にしておりました。

この「できるのでは?」に行き着くまでのハードルとしては、まずは要員の確保が可能かどうか。通常の期日前投票所を閉めて行くわけにはいかないので、当然のことながらプラスαの要員が必要となってきます。もうひとつは入場券を照合して用紙を交付するための選挙人名簿のシステムをどうするか。この部分のハードルが若干高いのですが、当町は出先から利用可能な総合行政システム(閉域SIMによるRDS方式)を導入していて、携帯電話の電波さえ届く場所ならば選挙システムを動作させられるので技術的には問題なしと判断、GOサインを出しました。

諸課題がクリアでき、早速ですが近場の駐車場を利用して実際に投票所を設営してみるということに。とはいえ、何の難しい作業もありません。強いて言えば、通称「運動会テント」と呼ばれるテントの設営作業に不慣れなのでそこに時間がかかったくらいのものでした。これならば、過疎化で地域の人口が少なくなっているような投票所を移動式に切り替えていくこと自体は、そこまで大きな課題ではないなと感じました。

1点だけ「もし投票日が台風みたいな悪天候だったらテントはどうします?」と質問してみたところ、「投票所の指定をあくまで車として届けているので、車以外の場所では投票できない」と知らされてドキッとしました。なるほど、そういうリスクはあるのですね。当日天気が良いことを祈るしかありません。
後日、このことを同業者に話してみたところ「台風クラスが来たらD型ハウスの中にすっぽり車を収めてそこでやってもらうかね」と素晴らしい案が提示されました。テントがダメなら大きな車庫を借りる発想、こういう柔軟な発想ができる人ってすごいですよね。目からウロコが落ちました。

シミュレーション手順のなかでテントを立てることが一番困難でした

(投稿者:ちゅん)

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デジタル改革の狼煙

ども。
スマホのバッテリーがヘタってきた担当ちゅんです。まだ1年半しか使ってないのに。

このところ「自治体DXについて取り組みの状況を教えてほしい」ですとか「可能な範囲でいいのでDXについてレポートにまとめてほしい」といった書き物の案件がいくつか続けて入ってきています。自治体に限らず、DXという単語はかなり浸透したと思っていますが、やっかいな点としてDXってモノではないんですよね。概念に近いものなので、人によって捉え方が幅広くて、どこに視点を置くかでどんな話もDXになってしまうような印象を持っています(だから難しい!)。

そんな中で、職場に1冊の冊子が届きました。勝手に紹介してしまいますが、全国町村会さんが発行された「町村発、地域からのデジタル改革をめざして」という報告書。何気なく読み始めてみると、小規模町村の実態ですとかおかれている状況をかなり的確に捉えられておりますし、思わず「そのとおり!」と合いの手を入れたくなるくらい秀逸なものでした。
この話を道内同業者の仲間にしてみたところ、この冊子はPDF化されていてどなたでもご覧いただけるということを教えてもらいましたので、ここで勝手に紹介しておきます。

全国町村会:町村からの地域情報化研究会報告書―町村発、地域からのデジタル変革をめざして―を公表
http://www.zck.or.jp/site/proposal/22492.html

これまた勝手に感想文を書いておきますが、個人的に刺さったのは『(中略)自治体職員相互のネットワークづくりとこれまでの経験(成功や失敗)の「集合知」の共有は益々重要になっていく。「デジタル化」は言うまでもなくあくまで手段であり、「競い合う」ことではなく、お互いに「高め合う」という志のもとに行動することが望まれる』という一節です。
このブログは2009年の12月に更新を開始して、すでに12年が経過していますが、後付けで意義を問われたら上記引用のようなことをお話しするようにしています。今回、この取り組みを肯定頂いたように思えて、大変心強く感じました。

こんなに無断で大絶賛して、しかも引用までして後で怒られないか心配ですが、後段では『まず中央政府がやるのを待つのではなく、地域からのデジタル変革の狼煙を全国いたる所から上げることで、地方を変え、国を変えていくことができるのではないだろうか』とも書かれていて、なんとなくジーンとしました。この一節のような高い志を持てるかはわかりませんが、一地方の情報担当の端くれとして、この言葉を胸にこれからもDX推進に励みたいと思います。

冊子道内同業者も大絶賛の冊子。ぜひPDFでご覧ください。

(投稿者:ちゅん)

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おま環

ども。
あっという間に金曜日。1日が早く感じられる担当ちゅんです。

突然ですが、皆さんは「おま環」という言葉をご存じですか?これは「お前の環境だけで起こっている」という言葉の略称として使われるネットスラング。先日も記事にしたとおり、このところパッと見では何が起きているのか分からないようなトラブルが多発していて、それに比例するかのようにこの「おま環」という言葉が飛び交う場面が増えています。

先日は、朝出勤後からとあるクラウドシステムが動作しなくなって対応に追われました。職員から次々と「つながらないんですけど」「システム止まってます?」など連絡が来て、こちらの思考としては正直「お願いですから自庁側の障害ではありませんように!」と祈る気持ち。そのくらい、今の自庁舎の設備には全く自信がありません。ここでサービス提供事業者さんに連絡し、出た言葉が「おま環ですか」です。

1分1秒をあらそう状況の中であれこれ長々と説明など不要、この「おま環ですか」という一言で十分です。これをきちんとした(?)言葉に直すと「システムが動作しない現象は他のサービス利用団体でも同様に起きていますか?それとも八雲町だけですか?もっといえば、御社の社内からは動作確認できていますか?」と、こうなってしまいます。長ったらしいですね。結局、この時の原因は不明のまま、時間の経過とともに解消してしまいましたが、おそらく「おま環」で間違いありません(PC起動直後のトラフィック過多を疑っています)。

それ以外にも今週は色々なトラブルがありましたが、やはり確認の基本は「おま環」です。何か起きた時に「この現象は隣の人も同じように起きていますか」と、まずは周りの状況を確認いただく流れがほとんどです。
最近はネットワークが複雑になっていて、システムもクラウドの方が多い状況です。障害が起きても、その原因がどこにあるのかを探るのは一苦労。こんな話を前述のサービス提供事業者さんと話していたところ「最近はおま環って説明してもご納得頂けないお客様が多くなっていまして・・・」と嘆いておりました。そうなんですね。私は(しつこいですが)自分の設備に全く自信が持てないのですぐ「あ、そうっすか」と納得しちゃいますけどね。

おま環こういう時代なので原因を探るのに一苦労です

(投稿者:ちゅん)

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「保証が切れる前に」が大切

ども。
トラブル対応が続いていて事務仕事がどんどん後ろ倒しになっている担当ちゅんです。

八雲町の情報部門はテリトリーが広く、役場以外にも学校や病院など幅広く関与していることについては、日々ブログをご覧いただいている方はご存知かと思われます。
その中でも、ここ数年は学校に対する業務のウェイトが高く、こんな言い方をしては失礼かもしれませんが、トラブルの類はほぼ学校で起きていました。その間、設備としてはお世辞にも新しいとは言えない、故障リスクが高いはずのお膝元・役場庁舎はなぜかほとんどトラブルが起きずに、運よく命拾いさせてもらっていました。

が、ここにきて次々と役場側の機器にトラブルが発生しており、頭を抱えています。中でも一番大きな障害が「無線APの謎トラブル」です。
当町が利用している無線APは齢7歳とご高齢で、実は今年度リプレイスの予定になっています。メーカーの保守が2月末ですでに失効となり、現在は禁断のエクストラタイムに突入しています。APの交換はすでに手配が始まっているものの、早くても6月の予定で「あと1ヶ月なんとかならなかったのか」と嘆きますが、これも情報部門あるあるの一つ。これまで調子よく動いていた機器なのに「交換する」と決めたとたんに故障しだす現象って、結構多くの同業者と共有できる話題かと思います。

現場からは「ネットワークにつながらないので仕事にならん!」と叱られ、リプレイスの契約先業者さんからは「大至急機器を調達しているけどまだ時間がかかります」と説明され、我々はその間に挟まれて身動きがとれない状況。ですが、何もしないでいるわけにはいきません。原因になりそうな機器を1つ1つ交換しては様子を見て、それでもうまくいかなければ次の手、また次の手と様々な対策を行い、何とか「ネットワークを復旧させる」というところまでは行き着きました。あくまで臨時的な対策ですが、もうこれが限界。
こういうことが起きないためにも、やはり機器は「保証期間が切れる前に」交換することが大切なんですよね。当たり前ですね。

対策こういう対策をせざるを得ないにわかSE(無線をあきらめるの図)

(投稿者:ちゅん)

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なんでこんなもの入ってるの

ども。
趣味は車中泊、担当ちゅんです。

本日は5月10日に投稿した「うちがやりますよ」案件の工事実施日で、東野小学校にて電話とファックス用の配線をしていました。
流石に我々だけで工事するには大変ですので、いつもの教育委員会担当者も同席。一昨年のChromebook展開作業以来、すっかりお馴染みのチームとなっています。

今回は、起点から目的の場所まで2本のケーブルを通さないといけないので、あらかじめ用意したケーブルをある程度の長さでカットしてから、2本を束ねて一度に引いていく作戦。まずは学校の廊下を使って長さを見ながら「これくらいあれば足りるべ」と目算でケーブルをカット。・・・これが後々大惨事となります。

天井にある点検口を全て開けてもケーブルを通すには足りませんでしたので、蛍光灯の器具や校内放送用のスピーカーなど外せるものはどんどん外して、天井裏にケーブルを這わせていきます。作業自体は順調で、あれよあれよと全工程の半分近くが終わった頃でしょうか。ふと「残りのケーブルってどのくらいの長さかな」と気になって確認してみて、結果、天を仰ぎました。

事前に「これくらい」と思っていた長さでは全然足りないことが判明。しかも、大胆にケーブルをカットしたので残っているケーブルの長さも中途半端でやり直しもできない状況。それまでは意気揚々とチームワークで楽しく作業をしていましたが、一気に重苦しい空気に包まれます。
この状況を打開できないかと、何でも入っている我が社の工具箱をひっくり返してしばし思案。すると!目に飛び込んできた部品を見て思わず「なんでこんなもの入ってるの!!」と。いつから入っていたのかわかりませんが、こういうことがあるからこそ、何でも入れておくことって正義だよなと思ってしまいました。

豆通称「豆」と呼ばれる電話線用のコネクタ。なんでこんなものが!

(投稿者:ちゅん)

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