地デジの時代にレア物!キドカラー発見

ども。
最近「また大きくなった?」と声をかけられることが多い成長期の担当ちゅんです。

以前、当ブログにて話題にしましたパソコンの全台調査ですが、本日で粗方終了しました。予想したほど重症なパソコンは無く、結局は数台のメモリを増設し、数台のハードディスクを交換した程度で収まりました。

そんな調査の中。とある職場で見かけた「激レア」テレビに、マニアックな私としてはブログの記事にしないわけにはいかない衝動に駆られてしまいました。
そのレア物とは、この地デジの時代に「日立キドカラー」です。すごい!まるで家具かと思わせるウッディかつ重厚なボディ。保管状況がよかったのかほとんど傷も無く、試しにスイッチを入れてみるとまだまだ色鮮やか。製造年を調べると80年製とありましたので、何と私が生まれるより前の先輩でありました。

そんなキドカラーも本年7月24日、地デジ完全移行とともに役目を終えることになります。少々寂しい気持ちになり、施設の担当者に「地デジ移行の後、このテレビはどうするんですか?」と聞くと、驚くべき返答が。

「地デジの外部チューナーを取り付けてまだまだ使います」

恐るべし!物を大切にする気持ちは素晴らしいですが、そろそろ許してあげてもいいんじゃないかなぁ…。

多分分かっているとは思いますが、キドカラーにはビデオ入力端子のコンポジット(赤・白・黄色のケーブル)が無いので、これに地デジチューナーを接続するにはRFコンバータが必要なんです。RFコンバータと聞いてもピンとこないかもしれませんが、ファミコンをつなぐときのアレと言えば理解される方も多いのではないでしょうか。ビデオ出力をアナログ放送と同じ電波の信号に変換する機器です。わざわざチューナーとテレビの間にもう一つ機器をかませて、ようやく地デジが見られます。

ここまできたら、30年前のキドカラーに地デジの画面が映し出されるところも見てみたい!と思ってしまいます。某所の担当者がRFコンバータの必要性を認識されていることを切に願うのみです。

某所のキドカラー
すごく綺麗なテレビ。思わず「懐かし~」と声が出ました。

(投稿者:ちゅん)

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戸籍が消失!?

自治体職員として気になるニュースを目にしました。それは「東日本巨大地震で被災した宮城県南三陸町で、全戸籍データが消失した可能性が高いことが明らかになった。」というものである。

今回の災害では、役場庁舎が被災した町が多いようです。先日もこの件で戸籍担当と話をしたばかりでした。平成6年に、行政サービスの向上、戸籍事務処理、関連事務処理の迅速性、正確性の向上を目的として戸籍事務を電子化することが可能となりました。八雲町でも遅ればせながら、昨年度と今年度で戸籍事務を電子化しています。手順としては、日々の戸籍異動を窓口端末で処理し庁舎内のサーバへ蓄積させます。そのデータは毎日業務終了後に他媒体へコピーされ、サーバとは別の場所で施錠管理されて、不測の事態に備えています。また、年に一度そのデータは、管轄の「法務局」へも提出しているようです。

さて、南三陸町は戸籍を電子化して保存していました。ところが、今回の大地震で庁舎全体が壊滅状態に・・・。データは仙台法務局気仙沼支局(宮城県気仙沼市)でも保存していたが、同支局のシステムも津波で水没したというのです。戸籍データを他の法務局や他の自治体と共有する仕組みは無いので、同町の戸籍データは完全消滅した可能性が高く・・・。心配です!戸籍データ消失の場合、同町に本籍を置く人は戸籍を証明する手だてがありません。銀行口座などの相続には一般的に戸籍謄本・抄本が求められますが、消失すれば提出が出来ません。旅券や免許証も発行できなくなるかも知れません。そこで、法務省は戸籍法に基づき、町に戸籍の作り直しを求めることになります。しかし、その作業は困難を極めることは確実です!こんな事、誰が想像したでしょう?

今後、戸籍の全国ネットワーク化?などの議論がなされるものと思います。サーバを手元に置かないクラウドなら災害に強いのかな?でも戸籍法の改正が絶対条件だろうし・・・。でも、データのバックアップって何処までやれば完璧なのでしょうか?100年に一度の大災害をも想定しないとダメなのかな?日本有史以来、いや人類史上初までもかな・・・?

江田法相は昨日(22日)午前の記者会見で、東日本大震災の津波被害で宮城県南三陸町が管理していた戸籍データが消失したことについて「仙台法務局気仙沼支局に更新前の資料やその後の届け出書が残っており、再生は可能」と述べ、関連資料を基に復元できると会見したそうです。まずは一安心・・・なのだろうか?

データバックアップ用のDAT
業務データの保存はDAT(データカセット)が定番?これで12GB、規格はDDS-3

(投稿者:92)

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東西で電気を融通できない理由

原発事故関連のニュースを毎日見ているうちに、学者や解説員の言っていることがかなり理解できるようになってきた「にわか解説員」の担当ちゅんです。

さて、関東地方では電力不足から計画(輪番)停電が行われ、様々な分野に影響を及ぼしています。電気に関して全くの素人である私からすれば「夜間に蓄電しておけばいいんじゃないですか」と思うのですが、これを言ったら隣の席から「それができたらノーベル賞だよ」と。電気の使用量が少ない深夜帯に全力で発電して、それを貯めておくということが電力供給(発電所)にはできない、ということが大問題なのですね(例外として揚水発電"余った電力でダムに水をくみ上げておく水力発電"は存在しているそうです)。

そして、日本の東西(概ね信濃川をはさんで東と西)で電気の周波数が違うということも、今回の計画停電には大きく影響しています。東日本で供給される電気は50Hz、西日本は60Hz。これを融通しあうには、周波数を変換する必要があるのですが、周波数を変換できる施設は日本にたった3箇所しかないんだそうです。これらの施設がフル稼働して一日に変換できるのは100万kW。首都圏で不足が見込まれる1000万kWには遠く及びません。「じゃあ変換施設をたくさん造ればいいじゃないか」とまたしても『にわか解説員』は考えたのですが、変換施設の建設には発電所を新設するのと同じくらいの莫大な費用がかかるので、変換するくらいなら発電所を造ってしまうほうが効率がいいという話になるのだそうです。

そもそも、なぜ東西で周波数が異なるのかといえば、歴史的経緯で東日本はドイツから、西日本はアメリカから技術を導入していて、それぞれ50Hz交流と60Hz交流だったから、という単純な理由なんだそうです。実は、同一国内で電気の周波数が統一されていない国は日本くらいなんだそうで、これをいまさら統一するとなれば、それこそ「地デジ化」なんてものじゃないほどの費用と混乱が生ずると予想されます。どちらに合わせるにしても、工業機械から家電製品まで全て新調するなんてことが、現実にはムリでしょう。

某人気アニメでは日本の電力を1箇所に集める「ヤシマ作戦」が描かれていましたが、今の日本では不可能な作戦ですね。

周波数
赤が50Hzで青が60Hz。綺麗に真っ二つです。

(投稿者:ちゅん)

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停電に備えPCを節電する

東日本大震災は、今日で1週間が経ちました。しかしながら被害の全貌は未だに把握しきれない状態にあります。また、福島原発も非常事態が続いており、被災された方々や地域住民の方々の安否が気遣われます。

さて昨日、海江田経済産業大臣は「首都圏をはじめとする東京電力管内で、予測不可能な大規模停電発生の可能性がある。」と発表しています。これに対応するため、JRや私鉄各社は列車の運行を減らし、東京電力も計画停電を行うなどして何とか現在まで乗り切っています。依然、余談を許さない状況にあることは事実な様です。

パソコン業界の最大手「microsoft」では、計画停電などに備えwindows PCの節電やバックアップ方法を「停電に備え、節電して Windows PC を使用する方法」と題してインターネット上に公開しています。災害にかかわらず節電・エコロジーの観点からも、PCの設定を一度見直した方が良いのかもしれません。ただし、各種設定を変更することによりシステムの挙動が変わり、思わぬ影響が出る場合がありますので、よくご理解の上、自己責任で作業を行われるようにお願いいたします。

昨日のちゅんが書いたブログのとおり”インターネットは災害に強い”のですが、なんと言っても端末(PC・携帯)は、電化製品です。電気が無ければ動かないも事実です。被災地や救援活動で有効な連絡手段としても、電力の回復が望まれます。そう考えれば「福島原発」を早急に解決して、被災地支援に回って欲しいのですが・・・。

MSのホームページ
普段からの省エネ意識とバックアップ作業が大切です。

(投稿者:92)

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インターネットは災害に強い?

東日本大震災の被災地では未だ十分な支援物資が届かずに、不自由な生活を余儀なくされている方がたくさんいるとの報道がなされています。本日、外勤中に八雲の自衛隊駐屯地からも「災害派遣」と書かれた大型トラックが3台ほど出発していくのを見ました。道路の状況も徐々に良化しているとのことで、一日も早く被災地に物資が届けられるよう願っています。

さて、今回の震災では電気・ガス・水道といったインフラに大打撃があった反面、やはり「インターネット」は強いなと感じます。震災直後、ほとんどのインフラが停止していく中、Twitterには被災地からの生の声が溢れていました。「○○地区の避難所にはほとんど物資が無い」「○○で被災して身動きが取れない」など、瞬時にリツイート(RT)され、私のタイムライン(TL)にもどんどん情報が流れてきました。

しかし、あれほど甚大な被害が出ている中で、なぜインターネットは止まらなかったのでしょうか。

それにはいくつか理由がありますが、そもそもインターネットという技術は軍事利用が目的で生まれたものです。ある一箇所に軍事データを集中させていては、そこに爆弾が落とされて被害にあうとデータを全て失ってしまう。そこで、複数の拠点にデータを分散し、通信でやり取りする仕組みが研究されました。この仕組みこそがTCP/IPと呼ばれ、現在のインターネットのベースになっています。
つまり、ある場所の回線に致命的なダメージが発生しても、ほかに通じている回線を見つけて回避していくことができる「仕様」となっているのです(ただし、基本的には電気が通じていないと家庭ではモデムに電源が行きませんから、ネットは使えません。これはあくまでインターネット全体を捉えての話です)。

「蜘蛛(クモ)の巣」という意味をもつ「Web」という英単語が使われているのも、こうして回線が蜘蛛の巣のように張り巡らされ、ページとページがリンクで複雑に関連していることに起因しています。だから、インターネットは災害に強いのです。

今回の災害で、携帯電話はつながり辛くなりましたが、Twitterのダイレクトメッセージをやり取りすることで携帯メールとは比べ物にならないほど安定した通信ができましたし、会話もSkypeを利用することで問題なく可能との話もありました。自治体の情報システム担当として、こうした技術を災害時に利用できないか、今後検討していく必要があると感じています。

Twitter スクリーンショット
今でもTwitterには切実な声が多く寄せられています

(投稿者:ちゅん)

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