Windows 11のライセンス事情(後編)

ども。
事情があってしばらくブログ執筆はお休みします担当ちゅんです。
隣席「びっく氏」と「てんちょ氏」は執筆を継続しますのでご安心を!

本日は前回の続きとなります。
Windows 11 Proのライセンスは未購入ですが、VLSCで見る限り保有しているように見える謎。これについて、まずは販売店に問い合わせました。しばらく経って回答がきましたが、

「Windows 11(OEM)の再イメージングにはWindows 11のVLが必要です」

という、明確ではありますが残念な内容。つまり、プロダクトキーは10と11で共通ではあるけど、保有ライセンスとしてはあくまで別なものであるので、Windows 11の再イメージングをするのであれば別途Windows 11のVLを調達する必要があるという見解です。まあ、言われてみれば「そうですよね」と納得できるものではあります。

ですが、何となくまだモヤモヤするので、意を決してマイクロソフト本丸に問い合わせをしました。

まず、一番気になっている「VLの10 Proと11 Proはプロダクトキーが同一だが保有ライセンスとしてはあくまで別なのか」については「Windows11はWindows10のアップグレードモジュールの位置づけとなります。そのため、Windows 10のユーザーなら無償でアップグレードできます」という、正直モヤッとしたところが残る回答。
次に聞いたのは「11 Pro(OEM)の端末をVLの再イメージング権にてキッティングをする際に、10 Pro(VL)のライセンスでセットアップし展開した場合はライセンス違反となるか」については「再イメージング権を適応することができますので、ライセンス違反とはなりません」という驚きの回答。
さらに核心に迫る追加情報として「Windows 10 Pro(VL)にはWindows 11 Pro(VL)の権利が含まれます」と。

どういうことです?これ。

正直、販売店とメーカーとで見解が180度異なるなどということは滅多にあることではありません。今回の場合はメーカーの見解が正しいと判断することになるのですが、販売店もきちんと仕入先に確認したうえでの回答であったということで、つまり何が言いたいかといえば「ライセンスの考え方は相変わらず複雑で難しい」ということ。プロでも間違っちゃうんです。
だから、自らの解釈や判断だけで「たぶん大丈夫だろう」で進んでしまうと、うっかりライセンス違反をしてしまう可能性があるのです。
今回の件に関しては、きちんと確認しなければ本来不要であるはずのライセンスを購入してしまった可能性もあって、本当に紙一重でした。同じようなことでモヤモヤされている同業者様は多いんじゃないかなあ。

VLSCこのVLSCの表記はそのまま「共通」だと受け取ってよさそうです

(投稿者:しばらく更新をお休みするちゅん)

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Windows 11のライセンス事情(前編)

ども。
新しいことを覚えるのが面倒に感じるようになってきた担当ちゅんです。

若いころは最新のOSがリリースされるたびに率先して触っていたように思いますが、このところすっかりダメです。Windows 11がリリースされてもう1年以上が経過していますが、ずっと見て見ぬふりを決め込んでいました。しかし、それももう限界。ついに調達案件でWindows 11 Pro(OEM)が職場に導入となりました。

今どきのOSでは、もう「キッティング」という概念自体が古いのかもしれませんが、これまではOEM版のWindows OSがインストールされているPCを調達した後、ボリュームライセンス(VL)版のWindowsに付帯されている「再イメージング権」によりマスターとなるOSのイメージを作成、それをベースに複数台のPCにクローン展開といった作業を行ってきました。しかし、現状ではWindows 11 ProのVLは未購入。このままではWindows 11の再イメージングは不可、ということになってしまうのではないでしょうか。

念のため、マイクロソフトのボリュームライセンスサービスセンター(VLSC)にアクセスして当町の保有ライセンスの状況を調べてみます。すると、Windows 11についてはWindows 10とシリアルキーが同一となっており、画面で見る限りではWindows 10のライセンスを保有していれば11のライセンスも保有しているように見えます。もっとも、Windows 11というOSはWindows 10からの無償アップグレードが可能(しかも無期限)であり、ここの解釈がとても分かりづらいです。

「シリアルキーが一緒ということは、つまりそういうことだ」と都合よく考えることもできるのですが、きちんと白黒つけてから使わないと後で大変なことになってしまいます。こうなったら最後まできちんと結果が見たい。ということで、調査開始です。
現時点ですでに結末はわかっているのですが、少し長くなってしまいましたので続きは次回。結構驚きの結果となりました。お楽しみに!

VLSCVLSCではWindows 10/11 Proと表記されています

(投稿者:ちゅん)

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新年早々山奥へ

ども。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。担当ちゅんです。

例年になく雪の多い正月となりました。私は町外で年越しとなりましたが、帰宅後の自宅前の除雪にたっぷり2時間。正月休み中に鈍った体には厳しい仕打ちとなりました。

しかし、忘れてはいけないのは正月休みなどなく働いてくださっている方々への感謝。冒頭に書いたように、雪の多い正月だったということは、その間、安全に道路を通行できるのは休みなどなく除雪作業を行って頂けているからです。我々はその後方支援の後方支援、雪の降り具合を遠隔から確認するためのカメラを運用しています。年末年始はトラブルもなく動作してくれたようで一安心。

・・・だったのですが。

正月休みを開けて職場に出勤すると「カメラが2箇所動かなくなっています」と連絡。新年1発目の仕事が、よもや極寒の山奥とは思いませんでした。原因はなんとなくわかっていて、雪も去ることながらとにかく気温が低い。当初からネットワーク機器が寒さにより止まることは心配していましたので、「止まった」と言われても「そりゃそうだ」としか思えませんでした。

御用始めのために着用してきたスーツをいつもの作業着に着替え、長靴を履いて出動。機器の収納箱まで届く長めの梯子を持って現地に向かいます。
到着してみると、運用開始時はとても手が届かない高さに設置されていた収納箱が、背伸びをして手を伸ばせば届く場所に。そのくらい雪が積もっていました。肝心の復旧作業は電源のオンオフのみ。元気に動き始めてホッとしました。その脇では雪に足元を取られて転倒している臨席びっく氏。うん、お疲れ。いい新年を迎えられましたね。

除雪車感謝以外のなにものでもないです

(投稿者:ちゅん)

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今年も残り僅かですね

前職は年中無休の職場だったため、仕事納めという言葉にも戸惑うてんちょです。
今年一年を振り返ってみると、急激に環境が変わっていて色々なことがあり楽しい一年でした。

さて先日、とある施設からポスタープリンタが認識しないという問い合わせがありました。プリンタ自体の電源は入るためUSBケーブルの断線を疑いましたが、残念ながら原因はケーブルではないようでした。

というわけで検証です。接続するとデバイスマネージャーでは反応があります。つまりドライバがあたっていないだけな様子。メーカーサイトを確認しましたが、windows10用のドライバがなかったためwindows7用のドライバを入手。しかし互換モードなどを試しましたがインストーラ自体が起動しません。直接ドライバインストールを行うもインストールが途中でエラーとなります。しかし今までwindows10動作はしていたはず…いったいどうやって動かしていたんだろうか…。

そこで資産管理ソフトでインストール済みのプリンタを確認したところ、プリンタ名とドライバ名が一致していません。Windows10に対応していないため、どうやら別メーカーのドライバを入れて動かしていたようです。ドライバの表記がESC/Pとなっていたため、同規格のドライバで動いていたのではないかと思われます。

同一機種で探すのは難しそうだったため、同じように似たようなドライバで動きそうなモデルを探したところ、同じメーカーの上位機種でwindows10用のドライバを発見。こちらをインストールしたところ無事に認識し動作させることができました。別機種のドライバを入れるのは良くないんでしょうが、今までも同様に動作させていたのであれば大丈夫でしょう。そういえば昔はOEMのプリンタなんかもたくさんありましたよね。

本日が2022年最後の更新となります。
今年も一年、大変お世話になりました。皆様、よいお年をお迎えください。


久しぶりの正月休み。太らないように気を付けます。

(投稿者:てんちょ)

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FAX不調の原因も・・・

ども。
私は年内最後の投稿です。今年も一年、大変お世話になりました。担当ちゅんです。

このところ、役場のFAXの調子が悪いとのことで、担当部署から通知が来ていました。職場内にある情報系機器の管理は我々の部署が担当ですが、電話に関しては庁舎管理の担当と住み分けがされています。なので、通知を見ても「ふーん、そうなんだ」くらいに思っていたのですが、まさかそれがこちら側に飛び火してくるとは思いませんでした。

時を同じくして、銀行系のファームバンキングに利用している伝送が失敗するという障害の連絡が来ました。こちらはISDN回線でダイヤルアップのうえモデムを介してデータを送っているという何ともレトロなシステム。
言うまでもなく、ISDN自体は2024年1月から地域ごとに段階的にサービスが終了する旨、通信事業者からアナウンスがされています。なので、この方式もあと数か月でお役御免となる予定なのですが、今はまだ現役です。

データ伝送用ISDNに利用しているのは懐かしのY社製ISDN/TAルータ。リリースは2002年ということで、かれこれもう20年近く前の製品ということになります。スループットは12Mbpsということで、ちょうどADSLの出始めでまだまだISDNが主流だった頃と考えると素晴らしい性能だったことが伺えます。
サーバ室には機器の更新とともに役目を終えて眠っているストックが数台。ISDNのダイヤルアップ用のターミナルアダプタとして利用するなら必要十分なので、これまで大事に使ってきました。
最近はちょくちょく調子が悪くなるので、そのたびに機器の電源入り切りによりだましだましやってきたのですが、今回ばかりはどうにもならないようです。ちょうど、FAX回線の調査に来ていた通建会社さんに診てもらったところ「リンクはするがすごい雑音がしている」とのことで、もう限界だったのでしょう。
そして、告げられた事実に驚き。「FAXの不具合もおそらくこれですね」と。

あろうことか、我々がデータ伝送専用の回線と思っていたISDNの片足にFAXが接続されていたことが判明!もう何年、いや、十何年も前の話なので情シスは誰も把握しておらず、これにはさすがに笑うしかありませんでした。
あと数か月持てばいいっていうときに限って、機械というのは壊れるものです。新品と交換するなどもってのほかなので、ストック数台の中から見た目が綺麗なものを探して再利用。この部署で仕事をして私はもう10年以上となりますが、ふとした時に元上司92氏同様の「レジェンド」が顔を出すので気が抜けないなと思います。

レジェンド級ルータなお、本件対応によりFAXの不調もしれっと直った模様です。

(投稿者:ちゅん)

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