パブリッククラウド活用研究会

ども。
職場にいないおじさんもようやく一段落した担当ちゅんです。

先週はまたしても東京。2週続けての東京など生まれて初めてで、まるで自分が何者かにでもなったかのような錯覚をしそうになります。ただ、高揚した気分の半面、体力は確実に削られるのも事実。勢いだけでは乗り切れない年齢になったようです。

用務は「自治体DX推進担当職員のためのパブリッククラウド活用研究会(主管:一般社団法人公民連携活性化協会)」での基調講演。今回で4回目の開催となる研究会ですが、私はその1回目から連続参加してきており、今回は縁あって講演のお声がかかりました。内容は「βモデルを採用した小規模自治体の今とこれから」と題し、八雲町がこれまで行ってきた庁内LAN整備の話や、小規模自治体でも実践できるDXの話題など、45分に渡ってお話させてもらいました。ご参加の皆様におかれましては、稚拙な講演にお付き合いいただきありがとうございました。

講演の中では「DX推進において常に意識すべきは手段と目的」という部分に力点をおきました。例えば研究会の趣旨でもある自治体におけるパブリッククラウドの活用で考えてみても、それ自体は何かの目的を達成するための手段に過ぎないわけですが、いつの間にかそのこと自体が目的になってしまうということは、往々として起こるわけです。なので、私自身いつも頭の片隅には「手段と目的」という単語を置いておいて、事業を進めていますよ、と。
そのうえで、昨今話題のネットワーク類型「α、α’、β、β’」だって、言ってしまえば単なる手段。自分の組織が今後どうしていきたいのかを考えたうえで、その目的の達成のため必要と判断したから八雲町ではβモデルに移行したんですと事の経緯から順に説明させてもらいました。

研究会ではグループディスカッションも行われ、私もすべてのグループに顔を出しながらお話を伺いました。地域や人口規模の違いはあれど、どの自治体でもDX推進担当者の悩みは共通。であれば、いかに一緒に考えあえる仲間をつくるかが大きなポイントだと思っています。自分ひとりで考えられることなどたかが知れているわけで、得意な領域は誰かのサポートに、また、不得意な領域は誰かに助けられるという関係性を構築できるかどうかが非常に重要な要素だと思っています。ディスカッションでは改めてそのことを再認識でき、大変有意義な時間となりました。

研究会関係者の皆さん、大変お世話になりました。

(投稿者:ちゅん)

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作業見学

てんちょです。細々な通常業務に加えて、選挙で諸々やることが増えたことでまたキッティング作業が止まっています。

今週もちゅん氏は出張に出ており、ワンオペが続いています。最近はちゅん氏が不在になるとどうも何か不具合が発生する傾向にありちょっと警戒していましたが、予想通りといっていいのか…サーバが1台止まっていました。

保守業者さんからの連絡で発覚。今回止まっていたのは学校のADサーバです。学校のサーバ室に置いてありますが、設備点検か何かで停電作業があり、その際に復旧できなかったようです。先日別件でサーバを確認した際に入れ替えの話なども出ていたほどのモノなので故障かと焦りましたが、現地に行ってみたところ電源が落ちていただけでした。冗長構成のため特に影響はありませんでしたが、やはり主が不在だと色々ありますね。

そんな対応をしつつ、先日AP追加のため現地確認を行った施設の配線作業にも行ってきました。今回の作業は自前ではなく、業者さんへお願いして実施のため現地で立ち合い。といいつつ作業は気になるので邪魔にならない程度に脚立に上って天井裏での作業を見学してきました。距離も60mほどあったので時間もかかるだろうと思っていましたが、さすが道具の使いかたが上手いですね。通線ワイヤーやフィッシャーを駆使して予想よりも早く完了しました。業者さんの作業を見るって色々勉強になりますね。どんな道具使っているのか、どういう経路で配線するのか、そんな作業を見ているだけでいい経験になります。

目的地にAPも設置され、ついでに近くの会議室でもWiFiで接続できるようになりました。使用頻度も多い会議室ということで、ネットワークが使えるようになったことでペーパーレス化も進むことでしょう。


ところでなぜか天井裏って見てるだけで楽しくなりますよね。

(投稿者:てんちょ)

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終わらない議論

ども。
出張や外勤が続いており、ほとんど職場にいないおじさんになりつつある担当ちゅんです。

そんな出張の一つですが、先週、千葉県の幕張メッセで開催された「地方自治情報化推進フェア2024(J-LIS主催)」に参加してきました。同じ会場内で開催されていた「自治体課題解決ブレークスルーセミナー(フォーティネットジャパン主催)」でのパネルディスカッションにお招きいただき、またしても身の丈に合わない案件です。

パネルディスカッションのメンバーが豪華すぎて、あまりの興奮でお昼ご飯の味を覚えていないほどです。どのくらい豪華だったのかは、以下のサイトをご参照くだされば。

ジチタイワークスWEB:自治体のIT人材育成、地方自治法から情報セキュリティポリシーガイドラインなど今の課題に切り込み、解決の道を見出す。
https://jichitai.works/seminar/detail/447

ね。そういうわけで、ご登壇の皆さんの胸を借りるつもりでやらせてもらったわけです。ただ、内容は本当に濃くて、そして勉強になることばかりでした。事前に設定されていたテーマのひとつである「(自治体ネットワーク分類の)α,α’,β,β’とゼロトラスト」については、私としてはあくまで自分の職場が採用したβモデルのことしか具体的に話せないわけですが、他のパネラーの方の事例と横並びで聞くことで比較ができますし、何より、自治体の現場で実際に考えて行動している担当者からの生の声ですので、おそらく来場者の方々にとっては一つ二つ心に残るものがあったのではないかと思いますし、そうであればありがたく思います。

※なお、私が2021年5月に投稿した「犬時計」というタイトルの記事がありますが、その中で「率直に読み物として面白い」「どなたが発案したのか、とても気になります」としていたその「中の人」であるIPAの登さんとお話しできたことは、何より嬉しかったです。

セミナーに引き続いて情報交換会にも参加しましたが、驚くべきことに弊ブログの読者様が多いこと多いこと。次々と名刺交換させていただき、家を出る前まで50枚以上あったはずの名刺が無くなるという嬉しいハプニング。ディスカッションの冒頭、「北海道の外は完全にアウェーで心細い」と発言しましたが、どうやらそう思っていたのは私だけで、来場者の3割くらいは私のことをかなり詳しくご存じだったというオチがつきました。ディスカッションに呼ばれた理由も、弊ブログでの活動が大きいのでしょうし、そういう意味でも本当に感謝です。とても貴重な経験をさせていただきました!

幕張メッセ大きな建物だらけで都会の象徴のような場所でした

(投稿者:ちゅん)

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備え

ワンオペ3日目、今日もブログ担当のてんちょです。

ワンオペの時に限って急に外勤に出たりで慌ただしいです。それほど頻繁に外に出ているわけではないので、たまに行くとついでにと他の作業も行ったりで、予定よりも作業が多くなりがちです。ある施設にAPを追加しようということになり現地確認に行きましたが、確認作業よりもソフトウェアの更新だったりの別作業のほうが時間がかかった気がします。

そんな外勤から戻ってきたところで、「無償公開されている災害時の安否確認ツールの試験をしたい」と相談を受けました。MicrosoftがPowerAppsで公開している災害時用のアプリのようで、職員の安否確認の他に避難所の開設状況などの報告も行えるようで、災害時の対応が一通りできそうなツールのようです。

「リスクへの備えパッケージ」を GitHub に公開

使用するにはPower Appsライセンスが必要となっていますが、幸いなことにライセンスは数本もっており、テストする環境は整っている状況。面白そうなのでキッティングの合間に試してみることにしました。
早速PowerAppsにテスト環境を用意し、マニュアルに従ってダウンロードしたファイルをインポート。仮で数人の職員を職員マスタへ登録し、さらに仮の災害情報をマスタへ登録。その他諸々設定を行ったところ、結構簡単に安否報告をあげることができるようになりました。実際触ってみると一般的な安否確認サービスと比較してもかなり完成度の高いアプリで、そのまま使えそうな感じです。

設定自体の難易度はそれほど高くないのでライセンスだけあれば使えそうなんですが、残念ながら全職員分のPowerAppsのライセンスを用意するのがちょっと…。しかし災害に備えてこういうツールも準備しておくことは必要なんだろうと思います。Formsを使うとかいろいろ方法はありそうですね。


もしかしてPowerAppsって他にも無償で使えるもの公開されてる?

(投稿者:てんちょ)

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マルウェア?

てんちょです。今月はちゅん氏が立て続けに出張のためブログ連投となります。

一人で細々な業務対応を行っているとなかなか思った通りに作業が進まないものですね。キッティングが進んでいません。手元に50台ほどの端末があるんですが、ほとんど手付かずになっています。SSDの故障によるOSの入れ直し(これは今配備している端末とは別です)、端末入替後の個別ソフトウェアのインストール対応など同時進行で進めていますが、そこに電話やTeamsでの対応が重なると作業中の端末は放置され気味。

そんな電話での問い合わせで今日はちょっとドキッとした出来事がありました。「マクロ付きのExcelのファイルを開いたところ、ネットワークを遮断したとメッセージが出た」という内容で、おそらくEDRに反応したんだと思われます。普段ほとんど出ないエラー。資産管理ソフトと連動したEDRのため、マルウェアと疑わしき動きを検出したことで資産管理ソフト側でネットワーク自体を遮断したようでした。

EDRの管理画面から該当する検出ファイルを確認したところ
“EXCEL.EXE が xxx.xxx.xxx.xxx:443 へトラフィックを送信しました”
となっています。どうやらどこかと通信しようとしているようです。状況を確認してみると、ファイルサーバーにあったファイルをデスクトップにコピーしたということで、ファイルサーバーの元ファイルを開いてみたところ問題なく起動できました。

では通信先は…と検索してみたところ、どうやらIPはMicrosoftの所有。外部から持ってきたファイルがどこかに通信しようとしてるということでマルウェア疑惑の判定をしたようです。しかし瞬時にインターネットへの通信を遮断してくれる資産管理ソフトは優秀ですね。普段動いているのか疑問に思っていましたが、こういったちょっとした変化も見逃さずに検知してくれるのは、とても信頼できるソフトだと改めて感じました。


導入から2年ほどで検知は数件なので、たまに動くと怖いです。

(投稿者:てんちょ)

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