ども。
外勤中のホワイトアウトに思わず笑ってしまった担当ちゅんです。実際には笑いごとではなく、普通に身の危険を感じましたが。
どこに外勤していたかというと、本日は終日、熊石方面へ。本年5月に予定しているネット回線切替(FTTH化)の予備調査のため、電話屋さんに動向しており、猛吹雪に見舞われる中でひたすら電話屋さんの作業を見守るという業務でございました。
役場の出先機関や小中学校の回線を切り替えるにあたり、実際に現場に赴いて、建物に引き込まれている電話回線の位置を確認し、建物の中の配線ルートを確保していきます。各施設には完成時の図面がありますから、事前に配管のルートはわかっています。その管の中にあらかじめ「呼び線」を通しておけば、本番の工事がスムーズに進むというわけです。
ですが、どうにもこうにも、図面どおりにいかないのです。特に学校は、ここ数日で10校ほどを訪問したのですが、すんなりと調査が終了したのはなんと1校のみ。その他は、既存の電話ルートが使えませんでした。具体的には地下埋設の管が腐食or凍結により通らない、管が細すぎて通線用スチールが通らないなどなど。最初のうちはがっかりもしていましたが、最後の方になってくると「通らないのがデフォルト」な気分になりました。
で、前置きがずいぶんと長くなったのですが、本題。そんな難航した現場調査の中で、とある学校にて作業中の電話屋さんのやり取りが面白かったのです。
聞くと「どうする?スチールは通らないんだべ?じゃあ『いってこい』するしかねーべさ」、「『いってこい』すれってか!?ほんとに大丈夫か?」と、なにやら『いってこい』という単語がたびたび登場するのです。
実は『いってこい』というのは、いわゆる「業界用語」なのです。通常、配管の中に線を通すには、前述のとおり呼び線を通して、それにケーブルを結び付け、呼び線を引っ張るのですが、どうしても作業が難しい場合、やむなく「既存のケーブルに新しいケーブルを結んで、既存ケーブルを引っ張る」という手法が取られます。要するに、新しい線を追加するのではなく、置き換えてしまうのです。これを、電話屋さんは『いってこい』と呼んでいたのです。古い線が「行って」、代わりに新しい線が「来い」というわけですね。
私たちもこの手法はよく使いますが、まさか業界用語があるとは思いませんでした。今度からは職場でも『いってこい』という言葉を使おうと思います。
オレンジの線が「スチール(ワイヤー)」。これが通らないので、グレーの線で『いってこい』しました。
(投稿者:ちゅん)