ども。
席に座っている時間が1時間未満となっている担当ちゅんです。
そんな中。個人的にUSBメモリの復旧を頼まれました。
その媒体は、PCに差し込むとちゃんとリムーバブルディスクとして認識されるのですが、開こうとすると「フォーマットしますか?」と聞いてくる症状。かろうじてディスクとして認識されたのが救いかもしれませんが、普通なら「USBメモリの寿命です」と諦めてもらうような案件かも。
しかし、大切な友人からの頼みでもあり、さらに保存していたファイルがすごく重要なものだったようなので、無理を前提に復旧を引き受けることにしました。
まずはお決まりの「chkdsk」を試みます。しかし、そもそもディスクに対してアクセスできない状態にあるため、コマンドを流してもエラーが帰ってきます。ファイルやディレクトリの構造を復旧する以前の問題のようです。
次に、これまたお決まりの「Linux」からのアクセスを試しました。ディスクユーティリティから覗いてみれば、いつも通りいいことがあるかな~と淡い期待を持って、Ubuntuで開いてみました。しかし、これまた残念。マウントすることすらできないという結果に終わりました。
途方に暮れかけ、一か八かGoogleで解決策を検索。すると、「フォーマットしますか?」の状態に陥ったディスクからでもファイルを復元できるとされるソフトを発見。しかもこのソフト、オープンソースで開発されているフリーソフトなのです。これは試してみる価値がありそう!
>> TestDisk
詳しい操作方法は、Gigazineに見つけましたのでここでは割愛します。USBメモリをPCに接続し、TestDiskを起動。味気ないDOS画面が出てきますが、こういうときのDOS画面には妙に期待を持ってしまいます。なにやら、やってくれそうな雰囲気が漂っていました。
恐る恐る、復元を開始。すると、それまで電気が付かなかったUSBメモリのアクセスランプが激しく点滅を始め、復元先のディレクトリにどんどんファイルがサルベージされていくではありませんか!これはどうやら成功のようです!!
しかし、これで全てのファイルが復元できるのかは、最終的に復元が完了しないとわかりません。もしかしたら数個、数十個単位でファイルが欠損する可能性もあります。さらに、残念なのはファイル名が英数字になってしまう(おそらくセクタ番号に変更)のですが、友人にこれを話すと「全然OKです!ありがとう~(泣)」といった状況ですので、開けなくなったUSBメモリにはTestDiskを試してみる価値は十分ありそうです。
一般的にはお高い復元ソフトが、オープンソースでフリーです。感動しました。
(投稿者:ちゅん)