ども。
導入ラッシュで、頭の切り替えができなくなってきた担当ちゅんです。
さて、本年度予定している事業の中でも、特に楽しみにしていた「ブツ」が昨日納品されました。当町は近隣自治体の中では珍しく「無線LAN」により足回りを構築しているのですが、辛抱して使ってきたアクセスポイント(AP)をついに更新することになったのです。ようやく「n」が使えます!
さすがに、802.11g(54Mbps)ではもう限界でした。加えて、チャンネル設計がうまくいっていないのか、場所によって電波の強弱もありました。さらに、どうしてかわかりませんが、端末によってはなぜか遠くのAPに接続してしまい、近くのAPにつながらない現象も発生。
長年、ずっとこういう状況下でWi-Fiを使ってきた職員からすれば「まあ、こんなもんだろう」とか「仕方がない」いう認識かもしれませんが、中には「有線を引いてくれ!」と言いだす勘のいい職員もいたりして、管理する側としてはかなり心苦しく思っていました。
そこで、今回導入した超絶グレートなAPが登場するのです。その名も「Meru(メルー)」。知る人ぞ知るAPで、医療機関や教育機関(特に大学)などで多く導入実績があり、飛ぶ鳥を落とす勢いらしい。自治体では珍しいからか、すでに数件「視察」の申し込みを受けるなど(そもそもWi-Fi運用自体が珍しいからかな…)、やはり注目度は高いようです。
それもそのはず。Meruの特徴は次のような感じです。
・802.11nに最適化
・APが出す電波にチャンネルという概念がない(シングルチャネル)
・コントローラが適切なAPを判断して自動的に切り替え(バーチャルセル)
・端末による通信速度のばらつきを交通整理(エアタイムフェアネス)
・コントローラから勝手に設定を引っ張るのでAPには設定不要(ゼロコンフィギュレーション)
どうすか、これ。前段で書いた課題を見事なまでに解消です。特に最大の特徴である「シングルチャネル・バーチャルセル」のおかげで、庁舎内にいくつAPを設置しようが、端末側からは1つのAPとして認識されるってのが画期的。まさにイノベーションとはこのことです。特許らしいのですが、Wi-Fiの設計に頭を悩ませることが無くなってしまいます。
ということで、納品早々、十分な設計も無いままに「もう我慢できない!」と早速テストを開始。Meruを前に我慢などできるはずがありません(さすがに、これには納入業者さんも苦笑いをされていましたが、このスピードが情報政策室のデフォルトです)。
従来のAPからLANケーブルをずぼっと引き抜いて、なんとMeruを宙ぶらりんに。接続テストを行い、まずは感動。コントローラ画面から端末の接続状況を見て、さらに感動。目に飛び込んできた「802.11n」「非常に強い」という文字に、また感動…。ひとしきり感動した後、「テスト」という名のAPは、そのまま壁面に収まってしまいました。
足回りの強化はこれで完成です。しかし「あちらを立てればこちらが立たず」なのがこの業界。ついに「100BASE-T」がボトルネックになる日が来るとは…。インフラ強化に終わりはないということなのでしょうか。
勢い余ってこのありさまです。今は反省しています。
(投稿者:ちゅん)