ども。
不本意ながら残業が続いている担当ちゅんです。
先日から、ネットワーク越しに使っている複合機のスキャナ機能が使えなくなる事案への対応をしておりました。
スキャンすると、データは別な場所にあるWindows Storage Server の共有にネットワーク越しで保存されるような設定にしていました。しかし、何度やっても失敗。ついに、複合機の保守の方に同行いただくことになったのです。
今回のケースは、とにかく問題の切り分けが難しかったです。複合機側の設定の問題なのか、ルータ等の通信の問題なのか、ストレージ側の問題なのか。PCであれば ping コマンドなどで通信の状況を確認できるのですが、複合機ではそういったコマンド関係は一切使えません。少しずつ設定を変えながら、状況の変化を一つひとつ確かめていくしかありませんでした。
作業開始後およそ1時間、ようやく「一筋の明かり」が見え始めたのは、試しにやってみた「Windows Storage Server 以外のServer に保存できるのか?」というテストを行ったときでした。
同じ場所にたまたま設置していた「Windows Server 2008 R2」に共有フォルダを作成し、ここへスキャンデータを送信できるかテストしてみたのですが、ようやく、正常に送信することができたのでした。
ついに複合機と通信の設定は「シロ」で、原因はストレージ側ではないかという段階に進むことができました。
そこで、もしかしたら対象のストレージが、最新OSである「2012 R2」であることが原因ではないのかと疑ってみることにし、保守の方にその旨を伝えます。早速、メーカーに対して問い合わせをしてもらいましたが、電話をしながら、何やらメーカーのウェブサイトを開き始めます。そして、とあるページで手が止まりました。
そこには「OS対応状況」の文字が。「まさか……!」はい、そのまさかでした。そこにはしっかりと今回の状況についてのお知らせが掲載されていたのです。
2013年10月17日より、Microsoft® Windows® 8.1およびWindows Server® 2012 R2が公開されました。公開当時は、以下の【対象機種】【発生環境】において、弊社の複合機、プリンターでスキャンしたファイルを「スキャナー(PC保存) 転送プロトコル:SMB」にてWindows® 8.1またはWindows Server® 2012 R2上の共有フォルダーへ保存できない現象が発生しました。
2013年11月13日、修正プログラムが公開され、「複合機、スキャナーでスキャンしたファイルをWindows® 8.1またはWindows Server® 2012 R2上の共有フォルダーに保存できない現象」は解決されました。
「しゅ、しゅうせいぷろぐらむ??」もう、全身から力が抜け、保守の方と苦笑い。要するに、Windows Storage Server の修正プログラムを当てていなかったがために、不具合が発生していたというオチだったのです。どおりで、考えうる限りの手という手を使っても解決できなかったわけです。
そして、指示どおりにパッチを当てたらあっさりと保存が出来てしまい、また苦笑い。保守の方いわく「勉強になりました」と。はい、そうですね。困ったときにはまずはメーカーに問い合わせをする、これが基本中の基本ですね。
あまりの直球ストライクに、思わず苦笑いしてしまいました。
(投稿者:ちゅん)