ども。
最近、ため息をつくのが癖になっている担当ちゅんです。
現在、私は情報系システムの改革に向けて実験を行っています。先日はシンクライアントのデモ機を借りて実証試験も行っていましたが、今度はいつかはチャレンジしてみたいと思っていた「フォルダーリダイレクト」と「移動ユーザープロファイル」を試しています。
簡単に言えば、デスクトップやマイドキュメントなどの保存先と、壁紙などの個人設定の保存先をPC本体(ローカル)ではなくファイルサーバーに切り替えるという技です。
これが実現すれば、PC本体では単純にOSとアプリケーションだけが稼働すればよく、ユーザーはどのPCでログインしても自分の環境を再現できます。ファイルサーバーはバックアップも完璧なので、BCPにも対応できますし、ローカルにはファイルが残らないのでセキュリティも向上します。何より、PCとユーザーをバラバラに考えられるので、PCのやりくりが楽になります。
デメリットがあるとすれば、常にネットワークに接続している必要があるのですが、Windows 7には「オフラインファイルの同期」という機能があるので、一時的にオフラインになったとしても、キャッシュしたオフラインファイルを利用することができるなど、ある程度柔軟な対応ができるようですね。
で、とりあえずこの実験の犠牲者となるのは、やはり自分の部署「情報政策室」ということになります。万が一、ファイル消失などのトラブルが発生しても、笑って済ませてくれると楽観視しています。
まずはファイルサーバーにリダイレクト先の共有フォルダーを作成し、クォーターとしてサブフォルダに5GBの制限をかけました。フォルダーリダイレクトはグループポリシーに、移動プロファイルはADでそれぞれ「今度からファイルサーバーを見に行ってね!」と書いて、後は対象のPCで「gpupdate /force /boot」。すごく端折ってますが、つまりこういうことですね(完全に同業者向けです)。共有フォルダのアクセス権がらみだけ気をつければ、導入自体には難しいことは何一つありませんでした。
結果、動作は思ったよりも良好です。本当にファイルサーバーにリダイレクトされているのか心配になるほど、自然な動きをします。でも、ローカルのUsersにあるアカウント名のフォルダの中身はまるっと無くなっています。隣の席で自分のアカウントにログインすれば、デスクトップやマイドキュメント、アイコンの配置まで元通り。これ、もしかしたらシンクライアント導入よりも相当安価に「半仮想」の環境が組めそうな予感がします。
「こんなの常識だし、何をいまさら」という同業者の声が聞こえてきそうです。
(投稿者:ちゅん)