スループット計測

ども。
久しぶりに風邪をひいたっぽい担当ちゅんです。

このところ、ネットワークのスループットを計測する機会が増えています。謎の速度低下への対応であったり、新たなWi-Fi機器の設置実験であったりと、自分の感覚で「速い」「遅い」ではなく、きちっとした数値として「○○bps」と判断したい事例もあるのです。

単純にインターネットの速度を調べたいのであれば、例えば「NTT東日本:インターネット通信回線速度測定(通称:アフロ)」などを使えば、おおよその数値は分かります。しかし、ローカルネットワーク内の速度を計測するには利用できません。

そこで登場したのは、フリーソフト「NetMi」です。

NetMi(Vector経由)

このソフトは、同一のネットワーク上にある2台の端末双方でプログラムを起動しておき、片方を「サーバー」に指定、もう片方からサーバーに向けて大量のパケットを流すことで実効スループットを計測ができるという、素晴らしいんだけど、使い方を間違うと大変なことになりそうなソフト(とはいえ、作者様には大感謝です)。

最初、このソフトを見つけた時は、上司92氏に「すごいのを見つけた」と興奮気味に報告したのですが、予想に反して(予想どおり?)「ふーん」くらいの反応だったように記憶しています。しかし、某システムベンダーのSEさんが「我々もこれを使っています」と発言してからは、すっかり「お墨付き」を得てしまい、我々の定番ツールのひとつにまで「昇格」しました。

ということで、例えばVPN接続している離れた拠点間のサーバー同士で「NetMi」を起動し、ここのスループットを計測することで、単純にVPNの通信速度を知ることができるなど、かなり重宝しています。
ただし、このソフトでパケットを流しているときの回線の負荷は、ものすごく高いようで・・・。延々とパケットを垂れ流してしまうと、それこそこのソフトが原因でスループットが下がるという本末転倒な結果を招いてしまいますので注意が必要です。

NetMi
回線負荷が高すぎるので、計測はせいぜい30秒間に留めておくのが良いそうです。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

漏えいケーブル型アンテナを試す

先日書いた「使えそうな物は試してみたい」の漏えいケーブル型アンテナを試しました。どうせ試すなら、本番と同じフィールドですよね。学校のご協力を得られましたので、放課後の複数の教室と廊下での実験となりました。札幌からバ社の方も来ていただき、本格的な実験となりました。

測定方法は、APに2本の漏えいケーブル型アンテナ(30m)を繋ぎ、802.11g/n動作させるために、同じ方向に伸ばします。APには有線で、PC1を接続します。IPアドレスは固定し「NetMi」なるフリーソフトを準備しておきました。PC2はノートパソコンで、802.11a/b/g/nが使える物を用意しました。PC1と同じく「NetMi」を仕込んであります。PC1をサーバと見立てて、PC2側からパケットを30秒間送信し、サーバ側の平均受信速度を回線速度として測る事にしました。同じ場所で、タブレットPCを使い「inSSIDer」で、電波の強さ(dBm)も併せて測定しました。この手法の、2種類を測りました。

測定場所は、APやケーブル直下の他、教室を分割して9カ所など多地点で測りました。更に、同じ802.11g/nでケーブルの張り方を変えて1セット。APのアンテナを標準品に戻し、廊下・教室間の小さな明り取り窓の廊下側に設置して、802.11a/nでも教室内の状況も測定しました。更にさらに、バ社から出たばかりの、W○PM-11○6Dも試させて頂きました。802.11ac/n/a/g/bが使える866+300Mbpsを標榜する新製品です。生憎、acの子機がありませんでしたが、a/nの性能も向上しているとのことで、これも1セット測ることに・・・。残念だったのは、この最新APと漏えいケーブル型アンテナの組み合わせでg/nをやってみたかったのですが、これは技適が取れておらずNGとなりました。

さて、これらの結果は整理して、バ社へ報告する予定ですが、後日ここでも公表したいと思います。お楽しみに!ちなみに、札幌から来られた、バ社営業のK氏は元技術畑なので、今まで無線LANで?に思っていた事を聞きまくりました。嫌な顔一つせずに、分かりやすく解説して頂きました。有難うございました!!話が、VLAN、PoE、NASに飛んでも淀みありません!!流石です。あまりに2人の世界に入ってしまっため、ちゅんとD社の方々から引かれてしまいました。

漏えいケーブル型アンテナ
廊下に張った漏えいアンテナで、教室内の何処まで実用なるかを測りました。

(投稿者:92)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

ネット速度に悪戦苦闘

ども。
疲れを飛ばすために栄養ドリンクを2本飲んだ担当ちゅんです。

我が社のインターネット回線が遅い病にかかっているという話は、昨日の上司92氏の投稿にもあったとおりなのですが、「にわか」ではない本物のSEの方々にご協力を頂きながら、昨日は夜な夜なサーバー室で調査を行っていました。終了時刻は・・・シンデレラの馬車がカボチャになってしまう寸前でした。でも、言わずもがな、本物のSEは凄いです。知識量と技術力に脱帽です。

一歩ずつ確実に前進しているように思いますし、何となくトンネルの出口が見えてきたような気もしているのですが、本日も朝から引き続き対策業務。
昨日の調査により、インターネット回線(サーバー室からプロバイダまで)そのものには問題はなく、原因はどうやら庁舎内にあるのではないかというところまでいきつきました。
そこで、上位のスイッチから順に下りながら、ボトルネックになっている機器はどれなのか、確認していくことに。

恥ずかしながら、どの機械も信頼性には自信がありません。対象箇所には、来年度更新予定となっているスイッチも複数含まれています。
機器を経由しないようにバイパスを組んでみたり、代替機と交換してみたりと、まさに手探りです。
そうこうしているうちに、どうやら「音叉製」のルータが原因のひとつっぽい。このルータ、VPNを組むことができるそれなりに高価な業務用ルータなのですが、導入から結構な年数が経っていますし、どうも現在の通信速度と比較するとスループット(性能)もそれほど高くはないらしいのです。

とりあえず、もう少しまともなルータと交換してみたら、速度がグンと改善。しかし、今度はVPN経由の通信ががっくり速度低下。まったく、こういうのを「あちらを立てればこちらが立たず」というんですよね。トホホ。

というわけで、急遽、下記写真のブツを入手する「特殊任務」につくなどして、あっという間にこの時間です。これからまた、忍者のような業務に戻ることとなります。今日はもしかしたら、本当にカボチャに戻ってしまうかもしれません・・・。

ルータ
これだけで同業者にはほぼメーカーと機種が特定されてしまいそうです。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

宇宙を駆ける・・・

一難去って、また一難状態です。ネットが遅い病の原因究明に手間取り、ネットワークって難しいと、悩む日々が続いています。仮説を立ててからの実験までに、時間がどうしてかかります。また、自分一人だけで出来ない作業も多すぎ、スピード感が全くありません。本当に申し訳ないです。

ネットが遅い場合、まず疑うのが上位回線です。LAN側を全く疑わず、WAN側つまり、みかかの光から怪しいと思い込むのが私です。まあ、そこが「にわか・・・」の所以だったりします。手始めに、ONUの確認から始めましたが、これは「白」でした。次は、ISPを疑います。まず、光回線にセッションを追加します。ネットが遅い時に同一回線から、別なISPに繋いでみます。パソコンにPPPoE接続を作り直で繋ぎます。オーッ!早いです。120Mbps超!!最速更新です。我社の回線ってこんなに速いんだ!これで、みかかは、白です。次に普段使っているISPを試します。これもPPPoE接続をPCに作り、直で計測します。116.08Mbps!「宇宙を駆けるアフロ級」らしいです。スバラシイです!!結局、ISPの白も確定しました、これらからWAN側は「白」と判断せざるを得ません。次は・・・もうお判りですね。ただ今、LAN側を検証中です。アフター5、ネットを断続的に止め、2社3名の本物SEさんのご協力を仰ぎながらの作業中に、コレを書いてます。

ちなみに、業界お約束の法則にハマっています。SEが来ると症状が出ず、調子が良い。ちゅんと2人で、あれほど悩んだ現象が再現されません。困ってしまいます。

116.08Mbpsを記録
光回線の根っこは、こんなに早いのに・・・。

(投稿者:92)

カテゴリー: つぶやき | コメントする

サーバーの自動シャットダウン

ども。
3連休を利用して南の島に逃避行していた担当ちゅんです。

さて、そんな連休ではあったのですが、11月1日をもって運用が終了となるサーバーがありました。Windows Server 2003 で運用していたのですが、MSのサポート終了前になんとか停止させることができます。
通常、サーバーをシャットダウンするには、直接モニタを見ながら操作をして終了させるのですが、なにせ逃避行中です。出先からリモート操作できるほど庁舎のセキュリティはヤワではありません。困ってしまいました。他の職員に頼めば済むのですが、方や遊びに行く人間がどの面を下げて頼めるというのか・・・。

人間、やはりそんな状況の時に1歩成長するものです。「そうだ、タスクを組もう!」と思い立ちました。
あらかじめ決められた日時にコンピュータをシャットダウン、もしくは再起動しなければならない場面というのは結構あります。例えば、電気の保守点検に伴う停電などもそうです。そのとき、現場で時間を気にしながら焦って作業せずとも、事前にタスクを組んでおけば、職員はただその様子を見にきて、停電復旧後に慎重に起動させるだけでよいのです。

Windowsベースのコンピュータであれば、標準機能の「タスク スケジューラ」を使います。タスクの開始は「1回限り」とし、日時を指定。起動プログラムには「C:WindowsSystem32shutdown.exe」、引数に「-s」を指定します。終了を起動するという訳のわからない話ですが、コンピュータの世界ではこれが普通のことに思えるのが不思議です。
通常はこれだけで指定の日時になればシャットダウンがかかります。ですが、ここで「絶対に失敗しないコツ」があります。何しろ私は南の島・・・。失敗は許されません。

そのコツとは引数に「-f」を追加しておくこと。これはプロセスの強制終了。システム終了を妨げるアプリケーションがあった場合(たとえば「保存しますか?」ダイアログなど)有無を言わさず終了させます。これが無くてもきっとうまくいくとは思いますが、あれば安心です。
さらに、「-t 30」を記載して、タスク開始からプログラム起動まで30秒間待つ設定も精神安定的に有効かと。サーバーなので特に必要ないかもしれませんが、スリープやサスペンドからの復旧直後にシャットダウンは気持ちが悪いですよね。

というわけで、休日前の「仕込み」をして、見事シャットダウンに成功。出勤後、システムにアクセスできないのを確認して、小さくガッツポーズするという通常時と真逆な行動をとるに至ったのでした。
ちなみに、引数「-s」の代わりに「-r」としておくと再起動させることも可能です。長時間稼働すると不安定になるシステムは、このタスクで定期的に再起動させてあげれば担当者の労力を減らすことができそうですね。

SS
私ごとですが、11月1日より職場がひとつ増えました。ブログは今後も継続しますのでよろしくお願いします。

(投稿者:ちゅん)

カテゴリー: つぶやき | コメントする