32bit版が勝手に64bit版に変更される事案

ども。
睡眠を何よりも優先させたい担当ちゅんです。

ちょっと聞いてくださいよ。ここ数年で一番かもしれない「なんで??」っていう案件。
現在職員が業務で利用している中で一番古いかもしれないシステム。そのシステムは当初設計が20数年前のもので、ActiveXで動作しています。これまで、ブラウザのサポート終了など幾度もピンチがあったのですが、その都度、システム製作元により修正パッチが提供され、今までなんとか延命できてきました。
そんなレガシーシステムなのですが、帳票を出力するときにはシステム単体では出力ができず、別途Adobe Readerの導入が必須となっています。なので、業務で利用するPCには必ず同ソフトをインストールのうえで配備を行っています。

このたび、職員から「システムで帳票を出力しようとしたらAdobe Readerが起動できないというエラーが表示されるようになった」と問い合わせが来ました。調査を開始したのですが、ほどなく原因は判明。どうやらソフトを起動できない端末はAdobe Readerの64bit版がインストールされているようでした。
当方、PCを配備する際のキッティングでは32bit版を導入していて、これまで特に問題なく使えていたのに、ある日突然64bit版になるとは通常は考えづらいです。なぜこのようなことになったのか、追加調査を余儀なくされました。

すると、驚くべきことに当方が管理しているPCのおよそ3分の1で64bitに変更されていました。思わず「なんで??」と声が出ました。
そして、この原因もあっという間に判明。Adobe社のサイトを見て愕然としました。

Acrobat Reader DC 64ビットへの移行について | Acrobat Reader

ひどいですね。というか、大切なシステムの根幹ともいえる動作をサードパーティのソフトウェア依存にしているシステム設計自体がアレだというのは疑いようがなく正論だと理解していますが、それにしてもここまで勝手にやられたら困惑を通り越して怒りを覚えます。なお、この回避方法は「レジストリにキーを追加する」という、イレギュラー対応そのもの、通常は非推奨ともいえるような対処。普段は特定のソフトウェアのことをここまで名指しすることは自主規制でやらないのですが、今回ばかりは別。非常に腹が立っています!

アップデート利用者の同意なしに64bit版に変更されてしまった様子(どうする・・・)

(投稿者:ちゅん)

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サポート終了!?

先週はWindowsアップデートの配信日でした。先週末くらいから起動しないなどの問い合わせが何件か来ていましたが、アップデートで時間がかかっているだけで大きな不具合はありませんでした。ほかで不具合の報告などが無いかと、ネットで5月のアップデート情報をながめていると…21H2のサポート終了の情報が。しかも6月13日ってもう来月じゃないですか!?これは早急に対応しなければまずそうです。

そもそも21H2の導入が昨年だったので油断していました。昨年行った21H2へのアップデートは資産管理ソフトを使用して配布をおこなっていたようだったので、今回も同じ方法で配布を行うことにしました。22H2のイメージをファイルサーバーへアップロードし、”空海”のソフトウェア配布機能を使用してsetupを登録、ファイルサイズが大きいので日時分散して配布・実行、という流れです。

さっそく22H2のイメージを作成。Microsoftのサイトからメディア作成ツールをダウンロードし、ISOイメージでの作成を行いました。中身を丸ごとファイルサーバーへアップして、昨年の配布ファイルを確認しながら同じように作成。待機時間やサイレント実行などのオプション設定もそのままに、テスト端末で実行をかけてみます。ファイルサイズが大きかったのでダウンロードに時間がかかるかと思いましたが、想定よりは早くインストールまで完了。念のため、ちゅん氏が使用している端末にも配布テストを行って確認をとりました。

問題は庁舎内の端末でしかテストができていないこと。最近、外の施設のネットワークが少し遅いようで、ダウンロードがうまくいくか心配です。日数に余裕をもって分散させたので大丈夫だとは思いますが、しばらく配布状況を確認しながらの対応することにします。


終了期限までに無事に終わるかなぁ…。

(投稿者:てんちょ)

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難解な予算科目

ども。
連休中に体調を崩し、未だに本調子に戻っていない担当ちゅんです。

新年度となり、予定している事業も徐々に本格化してきました。当町では昨年度に自治体情報セキュリティ三層分離の対策を見直して、いわゆる「βモデル」と呼ばれる体系へと移行したところですが、これからは業務(システム)を完全にインターネット側に寄せきる「β´モデル」への移行に向けて取り組みを進めていきます。

そんな中で、毎回頭を悩ませることが、自治体ならではの「予算科目」のこと。同業者様ならば思いを共有できると思うのですが、自治体の予算は支出元となる科目というのが決められていて、例えば紙やペンを購入するのは「需用費(消耗品費)」とされていたり、故障した機器の修理を行うのは「需用費(修繕料)」、パソコンなど高額なものを購入するのは「備品購入費」といったように科目が法令で決められています。なので、我々は何か予算を執行するにあたり「これは何費から支出したらいいのかな」と常に考えながら仕事をすることになります。

この仕組みは少なくとも私が役場に入庁したころから全く変わっていません。一方で、世の中は日々変化しています。例えば商品の販売方法が「買い切り」から「サブスクリプション」に移行していたりして、これを自治体として一体どのように支出すればいいのか、頭を悩ませます。
また、昔であれば何かを購入したら手元に実体のあるモノが残るのが当たり前でしたが、今では実体がない「ライセンス(権利)」を調達したりすることが多いです。これも自治体予算の科目とは微妙に合っていない(でもどうにかしないといけない)と思います。

もっと難解なのは「サービス利用料」の扱いです。ASPやSaaSを調達するとき、これは何費から支出すべきなのか。利用料という名称なので自治体予算の科目にある「使用料」という科目から支出すればいいと思いきや、これは総務省が平成21年度に公表している「地方公共団体におけるASP・SaaS導入活用ガイドライン」で「役務費の予算科目での予算化を推奨(ただし委託料での予算計上も考えられる)」とされていて、当町ではこのガイドラインに従い役務費での予算計上をしています。このように、ある程度明確になっているものはいいのですが、特に情報部門の調達では新しい仕組み・考え方との苦闘が続きそうです。

ガイドライン総務省ガイドラインより。当町はパターンAを採用することが多いです。

(投稿者:ちゅん)

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ワイヤレス

GW初日から発熱でダウンしていたてんちょです。ブログの更新も止まってしまって申し訳ありません。まさかこのタイミングで陽性になるとは…。

そんな連休に入る前、ちゅん氏から会議室で大型モニタを使用するにあたって必要な機材の調査を指示されていました。今年度の自治体DXに向けた取り組み。先日のブログにも”最終的な目標は「職員同士の会議では紙の資料を使うことを禁止する」”とあったとおり、禁止するにあたって代替の資料共有を行う方法を考えようということです。

今ある機材を使用してモニタを共有するとなると、持ち込んだPCにHDMIケーブルを接続して、その都度差し替えるなんてことになります。これはあまりにもかっこ悪い。できればワイヤレスで簡単に自分の画面が大型モニタに表示されてほしい。というわけでワイヤレスディスプレイアダプタについて調べてみたところ、HDMI端子に取り付けるアダプタであったり、テレビに内蔵されているタイプだったりと製品としては色々ありました。しかしどれも”WiFiで接続する”必要があり、ルーター経由するというのがなんとなくセキュリティ面で不安です。

しかし調べていくとMiracast対応アダプタがWiFi接続不要で、デバイス同士が1対1で通信するということがわかりました。というわけでMiracast対応アダプタを導入。さっそくアダプタを注文してみました。アダプタ自体はHDMI接続にUSB電源というシンプルなもので、Windowsからはディスプレイを選択するだけで接続できるので難しい設定もなくテスト用のテレビであっさり繋がりました。遅延もあるかと思われましたが、動きも違和感なくスムーズ。おまけにオーディオまでモニタから出力されます。これはいいですね。何よりもケーブル無いのがかっこいい。

こうなるとパソコンも持ち運びができる軽くて小型のモデルが欲しくなります。今の15インチも画面サイズやテンキーなど利点もありますが、庁舎内を持ち歩くには少し大きくて煩わしいのが欠点ですね。手軽に持ち運んで使ってもらうことを考えるとやはり13インチでしょうか。あとは会議室に設置するモニタのサイズももう少し大きければ使いやすそうです。色々考えると楽しくなりますね。


ワイヤレスディスプレイも進化してるんですね

(投稿者:てんちょ)

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まず足元を確認してできることを着実に

ども。
予定がトリプルブッキングになっていた担当ちゅんです。

いよいよ自治体DXに向けた取り組みが本格化してきました。DXと言われるととかく難しく考えてしまいがちなのですが、1つ1つの課題を具体化していくと「あれ?この取り組みってこれまでもやってきたよね」と、決して目新しいことばかりではないと気がつくことができます。これまでも行政職場では「OA化」「IT化」「1人1パソコン」など名前は変化しつつも情報化の取り組みを進めてきました。さらに「行革」と呼ばれる行政事務の効率化にも長年取り組んできており、きちんと内容を確認してみると、DXはそんなに怖いものではないと理解できるはずです。

派手なことをドカンとやれれば格好いいかもしれませんが、個人的には小さなことの積み重ねが大切だとも感じています。
今、我々がまずできることとして考えているのは、職員が利用している業務用パソコンの再構築。まさしく「それって前からやってますよね」案件です。

どういうことかといえば、例えば何か画期的な業務システムを導入したり、ネットワーク構成を大きく変更したりすることはDXにとって必要なアプローチであると思いますが、その目的は業務効率を上げることにあります。その意味でいえば、実は職員が一番望んでいることは「今使っているパソコンがもっと快適に動けばいいのに」であったり「セカンダリモニタがあればいいのに」、「軽くて持ち運びが楽だったらいいのに」、「会議室に大型モニタが常設されていればいいのに」といった基本的な部分だったりします。もっと言えば、何年も使ったパソコンではバッテリーがヘタっていてすぐにスリープするようでは話にならない、ということ。
また、以前もこのブログに書きましたが、パソコン1台ずつに取り付けているセキュリティワイヤーだって、十分にDXを阻害している要員です。

仮に、これらのことを解決するだけで、業務効率は1.5倍にも2倍にも上がる可能性があると思います。新しいことに着手するのも必要だけど、まず足元を確認してできることを着実にやっていくこともすごく大切なことですよね。
そんなわけで、今年度から本腰を入れて業務用パソコンの再構築に着手します。最終的な目標は「職員同士の会議では紙の資料を使うことを禁止する」まで行き着ければ最高。そのために課題となることや必要なことを、今年度は実証試験として進めていければと考えています。

セキュリティワイヤーこいつを何とかするため、セキュリティポリシーの見直しにも着手します。

(投稿者:ちゅん)

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