まさかの薬事法?

ども。
先日の記事で「30・・・歳になった」と書いたところ、紛らわしいとの指摘があったため、はっきり「34歳」と訂正させていただきます。担当ちゅんです。

病院での仕事は日々発見の連続です。今回は思わぬところに落とし穴、薬事法についてです。

建築中の総合病院本館棟には、立派なサーバ室ができる予定です。そこに42Uの19インチラックが何本も立てられ、各システムベンダー等の機器が納められます。
このあたりの打ち合わせがそろそろ本格化してきているのですが、我々の思いとしては「せっかく全てを一度に導入するのだから、せめてラックは同じ型・同じ色で統一したいよね」。単純に見栄えだけの話ではなく(といいながらも、上司92氏にとっては9割以上見栄えの話らしいですが・・・)、冷却効果の面や、効率的なレイアウトの面でも有効だと思っています。

19インチラックというのは、国際規格のほか、日本工業規格でも仕様が定義されていて、基本的にはその仕様に準拠している機器であれば、メーカー等を問わずにマウントすることが可能です(でも、どういうわけかうまくマウントできないサーバがあったりするのが業界あるあるネタですが)。
主にサーバをマウントするための「サーバラック」と、ネットワーク機器をマウントするための「ネットワークラック(ワイドラック)」に分けられます。

そんなラックですので、あらかじめこちら側で用意をして、「おたくはここからここまで、12Uをお使いください」などと交通整理をして、綺麗に納めようと思っているのですが・・・。
ここで問題になったのが、まさかの「薬事法」なのです。

とある業者さんから教えてもらったのですが、実は医療分野で使用されるサーバ機器の中には、「医療機器」としての扱いをうけ、薬事法上の認可が必要になるものがあるそうなのです。
その場合、サーバのほか、モニタ、ソフトウェア、さらにはラックまでを一体として「機器」として登録しているものもあるようで、その場合、他のラックにサーバを入れることは認可外、つまり薬事法に抵触する可能性があると。
なので、どうしてもラックごとサーバ室に移動せざるを得ず、いくら空きがあっても他のサーバ機器を入れることができないというケースもあるのだそうです。

そもそも、機器が「医薬品」であるという概念に驚きなのですが、やはり複雑な業界です。知らなかったでは済まされませんから、しっかり勉強しなければと感じています。

サーバ室
見事に白と黒、色さえ統一されていない我が社のサーバ室。

(投稿者:ちゅん)

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夜に警察へ行く

今日で大きな打合せも終わり、かなり前が明るくなってきました。少し余裕が出たので、冬遊びの準備再開です。そのため、普通の人は絶対に必要としない資格?を取得することにしました。資格と言っても、民間団体が認定するものなので・・・。まあ、あれば今後多少は役に立つのかな?程度ですけど。

団体のWEBサイトで、北海道での講習日程等を調べます。次に事務局へ電話し、空き状況の確認です。まだOKと返事をもらいましたが、至急書類を揃えて申し込む様に言われました。なにせ定員があります。それも申し込み順らしいのです。申し込みに必要なものは、書類3枚と受講料です。書類2枚はWEBからDLして書き込めば良いのですが、最後の1枚が運転記録証明書(3年)なるものです。調べました。

自動車安全運転センターの発行する、運転経歴証明書の1種で過去の交通違反、交通事故とこれに伴う反則点数、累積点数及び運転免許の行政処分の記録を証明するものらしいです。まあ、車の運転が「品行方正」な人かどうかを確認する書類ですね。ちなみに、こう見えて私、金帯免許のまま2度も更新している、自称「超優良運転手」なので何の問題もありません。急いでいるので、警察に行って手続きしようと思ったのですが、地元警察では出来ないみたいです。専用の申込用紙(郵便振替)で手続きするか、直接、自動車安全運転センター(最寄は函○中央署1Fらしい)の窓口へ行くかの2択です。直接行っても即日発行はしていない!?(ICTの進んだ今、何で出来ないの??業界人としても全く理解できません。プン、プン)さて困りました。まずは急いで、申込用紙(郵便振替用紙付)を入手することに。どこの警察にも置いてあるらしいのですが、こんな夜更けです。少し躊躇しましたが、日中は忙しいので、24時間営業の警察署にいってきました。窓口は全てカーテンがかかっていましたが、怪しい人影を察知してか、事務所からお巡りさんが出てきて対応してもらえました。ありがとうございました。助かりました。これでまずは、申込用紙ゲットです。 郵便振替で申し込むと約2週間かかるらしいです。でも「直接窓口に行くと3日で来た」との投稿があります。ここで悩みます・・・。函館に行けってか?まあ、悩んでも仕方がないので「証明書は後でも良いか?」明日、事務局に相談してみましょう。

家に帰って、こんな事をしている時が一番の息抜きです。好きな事で忙しいのは大歓迎です。何故か疲れないから不思議です。

運転経歴証明書
せめてセンター窓口では即日発行してほしいです。

(投稿者:92)

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異なるネットワークでのプリンタ共有

ども。
謎の鼻炎の原因はアレルギーだった担当ちゅんです。

今日は久々にマニアック注意報。難解な話題で恐縮ですがお付き合いのほど。
この仕事をしていて、結構な頻度でぶつかる壁に「異なるネットワークでの○○」というのがあります。インターネットが使える情報系と、クローズな環境にある基幹系。セキュリティを確保するために、ネットワークそのものを分けていながらも、その中間部分(DMZ的な部分)で何かできないかと。

今日の話題は「プリンタ共有」です。AとB、論理的に異なるネットワークで、基本、双方向通信はできません。というか、できないということになってます、建前上。でも、それぞれのネットワークにプリンタを用意したのでは非効率なので、「プリンタのみ」共有できないかと。これ、同業者の方なら必ず悩むことではないでしょうか。
(セキュリティのことを考えれば、AとBとの間に穴が開くことは、例えプリンタであっても許されないというのが正論というのは百も承知です)

よく利用されるケースとしては、プリンタのNICは基幹系に接続して、USBポートにプリントサーバをつけ、そこに情報系のIPを振るという手法。この場合、プリンタは「どちらのネットワークにも参加している」ということになり、A・B双方からプリントアウト可能です。・・・結局、AとBとの間でプリンタを介して通信が可能になったという話なのですが、相手は所詮プリンタだから、データのやり取りはできないでしょうというところに逃げるという手法でしょうかね。常とう手段かと思います。

で、少し考えていたのは、結局AとBの間に穴を空けるのであれば、プリンタ共有に必要なプロトコルのみプリンタに通してあげれば、それをフィルタリング制御して実現することとなんら変わらないのでは?という点。ここまでくると私の技術力では想像の範疇なのですが、結果としてUSBのプリントサーバを使って通信することと同じことのような気がしていますが、どうなんでしょうか。あくまでプロトコル・ポート単位で制御するので、プリンタに挿しているLANケーブルをPCに繋がれてしまえばデータが覗かれるという心配もないような気がしています。
本物のSEの方からのアドバイスが頂けるとすごく助かります!勉強させてください。

SS
結局、最後はここに逃げられるので安心。より良い方法を模索中という話です。

(投稿者:ちゅん)

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物理的に破壊しない

パソコンの廃棄について、お問い合わせがありました。時々質問されるのですが、PCリサイクルマークの付いているPCであれば、既に処分料金を前払いしている訳ですから簡単です。「詳しくは、パソコン3R推進協議会を検索!検索!!」なのですが、個人情報が入っていそうなハードディスクは、確実に消去処理をしてから処分したいものです。そこで我社は「炎天下の大処分」にあるように、超確実なデータ消去方法としてハードディスクの「物理的破壊」を行います。世間では、一般的かどうかは?ですが、我社では定番作業です。

しかし今回は、リースしていたPCを返却するという話でした。リース契約期間が一度満了し、再延長していたらしいです。OSがXPのノートPCで、年式相応で、かなりくたびれています。こちらで処分してもよさそうなモノですが、契約上から、リース会社がどうしても返却してくれと言っているらしいです。業務システムのデータ移行は、新しいPCへ済んだので「確実に顧客データを消去し返却したい。」との相談でした。リース会社へ問い合わせたところ、ハードディスクの抜き取りや破壊処理はNGとのこと。ただしOSも含めて消去はOKとの回答を得ました。得意技の「物理的破壊」はご法度ということです。

そこで思い出したのがコレです。うたい文句は「多彩な消去方法に対応」です。CDからのBootで、ゼロ又は乱数で上書き(1~100回の任意)、NSA、AR380-19、NAVSO P-5239-26、DoD5220.22-M、NCSC-TG-025の各方式が使えます。ただし、強固な消去方式になるほど時間がかかります。それも結構な時間だったりします。後で試したいと思います。でもマニュアルが欠品しています。まあ、何とかなるでしょう?

データ消去ソフト
完璧にと思えば意外に時間がかかる。疑り深いので、やはり壊したい?!

(投稿者:92)

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お金をかけずに

ども。
出勤は作業着+長靴の担当ちゅんです。

先日から話題にしている病院でのネットワーク設計業務が大詰めを迎えています。その中で、私が担当することになったのが「図面の切り出し」でした。
建築工事で設計業者さんが作成したA1サイズの図面(フロア平面・プロット図)から、各部屋ごとに図面を切りだして、それをA3サイズのPDFファイルにするという内容です。アナログ的な手法からデジタル的な手法まで、10人いれば10通りのやり方がありそうです。

ハサミで物理的に切り出してコピーするという方法が一番単純で確実だとは思いましたが、それでは何の進歩もありません。悩んだ結果、私はデジタル的な手法にチャレンジしてみることにしました。
まずは、業者さんからCADデータをいただきました。CADといっても様々なソフトがあり、何のソフトで作られたかによって扱いが全然違います。強引に開くことはできたり、中にはそれすらも不可能だったり。一太郎のファイルをWordで開けますか?という話に近いものがあります。

今回いただいたCADデータは、ほとんどがAutoDesk社の「AutoCAD」でした。一介の情報担当者が高価なAutoCADなど持っているはずもなく、最初の段階でまさかの断念・・・かと思いきや、調べるとAutoCADには無償の「DWGビューア」というソフトが存在していることを知りました。PDFを開くための「Adobe Reader」と同じように、AutoCAD専用のDWG形式のファイルを開いて、印刷する(編集不可)というソフトです。
これをインストールして、とりあえずCADデータを開くことはできるようになりました。

次に、部屋の切り出しです。CADなど使ったことはありませんでしたが、この辺はフィーリングで。AutoCADは他のCADと比べて、初心者にもわかりやすい作りになっていると思います。編集は出来ないと言われながらも、メニューにあった「レイヤー」を操作してみると、不要なパーツを消したりできることを知り、ネットワークに関係のない設備などを消すことができました。肝心の切り出しも、印刷メニューの中に「窓」という選択項目を見つけ、これで任意の場所を出力できました。一度紙に印刷して、それをスキャナに流せばPDFにできますが、ここではデジタルにこだわり、フリーソフトの「Cube PDF」を使って、データから直接PDFに変換することにしました。

さて、最後の仕上げです。切り出した各部屋のPDF図面に、「事務室」とか「診察室」など文字を入力します。PDFの編集には専用のソフトが必要ですが、ここでも必死にフリーソフトを探し、「Foxit J-Reader」なるソフトを発見。PDFの中に直接文字を打ち込み、枠で囲み、それを保存することができます。このソフト、無料なのが理解できない完成度で、広く万人にオススメできます。

ということで、ほぼ全ての作業を「お金をかけずに」行ったという点で、たいへん自己満足度の高い仕事ができました。製品版のAutoCADがあれば、もちろん最初から全ての作業が行えましたし、Adobe Acrobatがあれば編集作業だって楽勝です。でも、これらソフトを持っていないからといって、仕事ができないかといえばそうではないんですよ、という一つの例になればと思います。あきらめたらそこで試合終了です。

DGWビューア
フリーとは思えないほど高機能なDWGビューア。見るだけなら製品版は不要です。

(投稿者:ちゅん)

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