ども。
いよいよ大晦日です。今日の夜は勝負の担当ちゅんです。
今日の記事は(も?)関係者向けです。マニアックな内容でごめんなさい。
ある学校から、「PCの時刻がずれる」との問い合わせを受けました。その学校はドメイン環境にあり、クライアントPCはWindows 2008 R2で運用しているDCサーバと時刻が同期されています。いくらクライアント側で時刻設定をやり直しても、サーバと同期された時点でまたおかしな時刻に変更されます。つまり、DCサーバ側の時刻がずれているのが問題なのであって、これを直さない限りクライアント側の時刻は全台一律に狂ってくるという罠です。
PCの時刻がずれる場合の対策は簡単で、時刻を定期的にNTPサーバと同期すればよいだけです。私は個人的に、NTPサーバは(独)情報通信研究機構(NICT)が公開している「ntp.nict.jp」を利用することに決めています。今回はDCサーバに同期設定をすることで、常に正しい時刻を保つことができるようになるはずです。
それでは作業開始。まずは、そもそも現在のサーバ設定はどうなっているのか確認してみます。コマンドプロンプトから
w32tm /query /status
このコマンドを流します。すると、今回の場合はソース(同期する先)が「Free-running System Clock」になっていました。「頑張って内蔵時計と同期してます!」という話なのでしょうけど、そもそも内蔵時計が狂うから困っているのに、これではサーバの時刻がずれるはずです。これを、NICTに変更します。
w32tm /config /syncfromflags:manual /manualpeerlist:ntp.nict.jp /update
これで設定できたはずです。最初に流した設定確認のコマンドで見てみると、ちゃんとnictに同期されているようです。ひとまず、これでクライアントPCとの同期で時刻は修正されますね。
で、肝心なのはこのNTPサーバとの同期がどのタイミングで行われるのかという点なのですが、2008R2では、時刻の同期を「タスクスケジューラ」でやってるみたいです。タイミングはデフォルトで毎週日曜の深夜1時となっていましたが、これで十分でしょう。やはり、いままで毎回「内蔵時計」と同期していたのが問題だったみたいです。
ということで、お役所・企業・団体・学生等、年度で動いている皆さまにおかれましては、今年度も拙いブログにお付き合いいただきありがとうございました。来年度も頑張って更新して参ります(ということは・・・)のでよろしくお願いいたします。
これではダメですね。サーバ管理者としては残念な状態です。
(投稿者:ちゅん)