驚きのスループット

ども。
にわかSEに求められる能力は「Web検索力」だと本気で思う担当ちゅんです。

とある施設が、めでたく光化することとなりました。これまでは近隣施設から2.4GHzのビル間通信で回線を供給してきましたが、速度が不安定であることと、4月以降に体制拡充で職員数が増える見込みであることから、思い切ってGOサインを出しました。

工事の現調も滞りなく終了し、後は施設内のネットワークを整備すれば完璧です。
昨日は職場内で細かい部分の打ち合わせをしていたのですが、その中で驚きの事実が判明してしまいました。施設に取り付ける予定になっている、Config設定済のルータを手にとり「これって・・・」と言ったところで思わず絶句。

そのルータ、確かにVPNが構築できる業務用モデルに違いありません。しかし、型番がどうも怪しい。Googleで型番を検索すると、どうやら「2001年」にリリースされたブツのよう。メーカーのWebサイトには「高度なフィルタリングによるファイアウォールと、高スループットを両立」と書かれていました。
で、実際にスペックを確認してみると、100base-TXではありますが、スループットは驚きの「16Mbps」。

じゅ、じゅうろくって・・・。

当時とすれば、16Mbpsは高スループットに違いありません。ISDNからADSLに移り変わったくらいの時期で、10Mbpsも速度が出ていれば、それは超高速と呼んで差し支えない時代です。それが今では1Gbpsです。ISDNの理論値は54Kbpsですから、今と比べればおよそ2万倍の1の速度ですよ。そりゃあ、当時メーカーが高スループットと呼ぶのは当たり前です。
そして、さらに絶望的なのは、この16MbpsがWAN-LAN間のスループットだということ。ここから更にVPNを使おうとしたら、下手をすればスループットが1Mbpsを下回るなんてこともあるような気が。残念ながら、VPNスループットは検索しても見つけられませんでした(そういうレベルなのでしょう)。

結局のところ、机上で論じていてもらちが明きません。この結果は、実際に現場に投入して確認してみようということになりました。上司92氏と私との中では「3Mbpsも出れば合格、1Mbpsくらいが分水嶺」というところで一致しました。「せっかく光回線なのに、何が3Mbpsだ!」とお叱りをうけそうですが、自分の中ではおそらくこのルータ、1Mbpsも出ないと思ってますのであまり心配していません。すぐに別なものと取り替えて終了でしょうね。

ルータの山
外観はそっくりでも中身は・・・。

(投稿者:ちゅん)

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仮設用LANケーブル弐号機

新年度予算などを審議する第1回定例会が始まりました。庁舎内にはいますが、自席は暖まらない日々が続いています。それでもいつもの現場用のネタを・・・。

先日書きました「仮設LANケーブル」ネタの続きです。巻取り式にした仮設用LANケーブルですが、我々の作業現場の他にも、意外と需要があることが分かりました。多方面からの要望に応えるため、ちゃんとしたブツを用意することになりました。この間の初号機が駄目って事ではないのですが、ちゃんと用意するならより使い易い物をと思い、真剣に物色して買ったのがこれです。

小さ目なドラムで、CAT5eを97m巻きました。かなりイイ感じです。何故97mかって?それは3mをハンドル側の穴から出して、別巻しているからです。97+3=100mです。この別巻の3mがミソです。これなら前作の様にJJを使わないで済みます。かなり使い勝手も良いです。このドラムの製造元が驚きでした。m○lten社製なのです。ご存知ですか?バレーボールやバスケットボールなどを作っているモ○テン社製なのです。少し調べたら同社は、スポーツ用品の他に自動車部品や医療・福祉用品事業も行っているんですね。知りませんでした。この商品はスポーツ用品で、競技に使う電光掲示板?とそのコントローラを繋ぐケーブルの移動・保管用に売られているようです。なのでLANケーブルにも最適です。同様な商品が音響機器関連でも売られていましたが、価格・デザイン・入手のしやすさから、こちらとなりました。これからの活躍が期待される、仮設用LANケーブル弐号機のお話でした。

lan_no2
イイ感じの仮設用LANケーブル弐号機。スポーツ用品です?

(投稿者:92)

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教育現場とiPad

ども。
ネット上で「自治体ウェブサイトでブログをやってることがすごい」と評されているのを見かけて、すっかり恐縮している担当ちゅんです。

さて、最近は特に幅広い分野での仕事が求められています。オープンデータに取り組んでいたと思ったら、次の瞬間には教育分野のICT機器導入、さらには病院の電子カルテ、ウェブサイト構築にPC故障案件対応・・・。浅く広く仕事ができればよいのですが、浅知恵では太刀打ちできないことがほとんどで、都度「にわか界のプロフェッショナル」にならざるを得ない状況です。

――そんな中、本日のお題は「iPad」。いつもは少しオブラートに包んで隠語を使ったりしていますが、今日ははっきりと書いてしまいます。
八雲町の教育現場では、いまiPadが熱いのです!教育用コンテンツの充実も去ることながら、先進校での効果や実績が徐々に蓄積され、そうしたノウハウが確実に広がってきていると感じています。考えてみれば、端末を動かすために電源ケーブルやLANケーブルが要らず、画面をタッチするだけで操作でき、カメラを使わずとも写真(動画)を撮影できる。もっといえば操作する場所(教室)の制約すらない。確かに、iPadを「教材」という視点で見たとき、これほど完璧な条件を備えたデバイスはないなという気分になります(ただし、それを使いこなせるかという点では戦々恐々としている面もあるようです)。

ですが、そうした熱い思いの裏側で、私たち情報部門(教育委員会のICT担当含む)は結構ドキドキです。

そもそも、先生方が想像している通りにiPadを使おうと思ったら、そこには確実に「Wi-Fi」が必要です。機器整備に併せて普通教室のWi-Fi整備も行ってきていますが、予算などの都合もあり、全てを一気に解決とはいかない事情もあります。

そして、もうひとつ。iPadならではの悩みごとですが、それは管理の方法です。
iPadは基本的にパーソナルユースを想定されています。1人が専用で使うなら良いのですが、複数の人が共同で使うには不向きな設計になってると思います。個人ごとのアカウント切り替えができず、パスワードもアプリもデータも全部共用。そこは運用面でカバーするとしても、次に困るのは有料アプリの購入方法。クレジットカード払いが基本で、それ以外の方法となればiTunesカードで電子マネーを購入・入金することになります(実は自治体が苦手とする決済方法です)。そして、アプリを購入した後も苦労は続き、インストール作業は基本的に一台ずつ手作業で行う必要がありますし、一台に1つのApple IDが必要になります。その際、法人名義でのID登録はNG、個人として登録を行うため「憧れの職業は?」などの質問に困ってしまいます。
※こうした管理面を改善するため、Apple社は公式に「Apple Configurator」という管理ソフトを無償提供していますし、アプリの購入についても「Volume Purchase Program(VPP)」というプログラムが利用できます。ただし、管理ソフトについてはWindowsでは動作せずMacOSが必要だったりと、そこにはそこの悩みがあるわけで・・・。

新しい技術が急速に現場に流れ込んできて、先生方もたいへんなご苦労をされていると思いますが、それは裏方も同じなのかもしれません。iPadを大量に展開されている事例なども研究しながらも、スピード感を持って取り組んでいかなければならないと感じています。

ロイロノート
ちなみに、「ロイロノート」というアプリが教育現場では必須アプリのようですよ。

(投稿者:ちゅん)

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選挙準備が始まっています。

平成27年4月12日(日)は、北海道知事・北海道議会議員選挙の投開票日です。八雲町選管では、同選挙の特集ページを開設しています。また、選挙当日の投開票状況を電子メールで配信するサービスも、3月5日から受付を開始しています。是非ご利用ください。

さて各市町村の選管は、大忙しに突入しています。そんな訳で、我々にも仕事が回ってきました。我社では、期日前投票所3カ所をネットワークで結び、どこででも投票が可能なシステムを前回の選挙から使い始めました。入場券のバーコードから「ピッ!」と選挙人の状況が確認でき、日々の選挙事務もかなりイイ感じになりました。選挙の電算化はこれ以外にもすすんでおり、開票所での集計には最近発見された戦艦のシステムを使っています。こちらはかなり前から使っていて、端末も2代目が活躍中です。しかしその2代目PCのOSが、XPだったので、この度、窓七のシステムに入れ替える事となりました。システム入れ替えは、戦艦のSEさんがやるのですが、OSの更新はやはり我々の仕事らしいです。何となく予感はしていましたけど。

暇を見ては作業開始です。キッティング用のイメージを作ってから展開しようかとも思いましたが、まあ4台なので安易な作業でお茶を・・・。メーカーの「出荷時に戻す」ってやつをリカバリCDを使い、4台一斉にすることにしました。SP1にUPしてから、全ての窓アップデートをかけて、プリンタードライバをいれて終了です。書くのは簡単ですが、意外と時間が掛かるんですよ。お店によっては、5桁円も取るの分かりますよね。さて、後は戦艦のSEさん待ちです。これでこのシステム2020年までは使えるはず。・・・ですよね?

選挙端末窓七化
同じ作業を4台で一斉に行う。我々が一番安いらしい?

(投稿者:92)

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オープンデータ始めました

ども。
何か新しいことに取り組んでいると、朝からワクワクしてしまう担当ちゅんです。

ここ1~2年くらい、関係者各位から「八雲町はいつやるの?(珍しく)まだですよね」といった具合によく尋ねられたのが、本日のお題「オープンデータ」です。

「○○データ」という言い方をすると、比較的メジャーなのは「ビッグデータ」でしょうか。これは、その名のとおり膨大な量のデータを分析することで様々な分野に応用する取り組み、といったところでしょうか。一方の「オープンデータ」はビッグデータとは全く別のもので、簡単にいえば「自己が所有しているデータを二次利用可能なかたちで公開すること」を指します。

自治体の例でいうと、そもそも「ウェブサイト」で情報を公開しているわけですから、その時点でデータはオープンな状態にしてあるわけです(権利の話はおいといて)。でも、それはあくまで人間にとっての話。オープンデータの取り組みは、人間ではなくコンピュータにとって読みやすい文体に整形し公開することで、様々なアプリケーションやサービスにデータを利用してもらう、という意味だと思っています。

前置きが長くなりました。この取り組みを当町でもついに行うことにしました。幸いなことに、公開すべきデータは本ウェブサイトに山のように転がっています。特に、キラーコンテンツの「八雲町マップ」は、そのもの自体がオープンデータと言って過言がないものです。このデータを全てRDFに整形しなおせば、もしかしたら何処かで誰かが「もっと素晴らしい八雲町マップ」を作ってくれるかもしれません。つまり、自らがアプリケーション開発するのではなく(もっとも、自治体がそれをやったところで・・・)、データを提供し、それをアプリケーション内で利用してもらうことで、最終的に町民に還元されれば!というところが真の目的です。

まずはメジャーなところで、「学校一覧」「医療機関一覧」「避難場所一覧」の公開を始めました。また、早速メールでのリクエストもあり、急遽「投票所一覧」も公開しています。これらは全て本ウェブサイトに掲載されている情報ですので、なんら目新しいことはないのですが、コンピュータの目にとっては目新しいということなのでしょう。
今後は、とある「大作」も公開予定、おそらく上司92氏が記事にすると思いますので、ここでは伏せておきます。こうご期待。

オープンデータ
やればやるほど奥が深いオープンデータ。どうせやるなら本腰でやります!

(投稿者:ちゅん)

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