ども。
ようやく腕林檎が届き、「それってもしかして・・・」と声をかけられることが多くなってきた担当ちゅんです。
本日は久しぶりにPCの保守案件。「PCの起動にものすごく時間がかかるようになり、ついにはログオン画面を表示することもできなくなった」とのことでした。
利用していた職員からは「特に何もしてません」と繰り返し説明されました。昨今大きなニュースとなっているあの事案をうけ、PCが少しでも変な動きをすると「もしかしてウィルスでは」と心配している職員は、想像した以上に多いようです。
本案件では「急ぎの仕事があるので何とか早くあげてほしい」という要望もあったので、自分の仕事をほったらかして、とりあえず診察を始めました。
症状から察するに、これはまず間違いなくディスク障害だと予想しました。いきなりではなく「ついには」というのがポイントで、ディスクの障害が発生すると、徐々に症状が悪化していく印象を持っています。
まず通常に起動してみると、やはりログオン画面まで行き着かず、画面には「LogonUI.exe – 正しくないイメージ」というタイトルのダイアログボックスが表示され、「システム管理者に問い合わせてください」と。それ、私なんですが・・・。
その後、ディスクのクローンを作ってみると、何とかログオンはできましたが、相変わらずエラーメッセージは出続けました。とりあえずディスク障害で間違いなかったことがわかりましたので、ここからは「下手な鉄砲も数撃てば当たるモード」に突入し、セーフモードで起動を試みたり、スキャンディスクしてみたり、コマンドからsfcを流してみたり、挙句はインストールメディアからブートしてスタートアップ修復までしてみたのですが、一向に改善せず。ただ時間だけが過ぎ去っていく中で解決策を見出せないまま、試合終了間際で急遽方針転換。別なPCを用意して、データの引越し作業を敢行。予定より少し遅くなりましたが、無事にPCをお返しできました。
この業界、何かとあきらめが重要です。個人的なプライドやこだわりで事に取り組むのは決して悪いわけではないのですが、その結果、ユーザー側に不便をかけるというのはタブーですよね。いかに「第2案、第3案」を持っているか、そしてそこに大胆に方針転換できるかが、まさに「現場力」なのだと思います(と、自分に言い聞かせます・・・)。正直、解決できなかったことは悔しいですけどね。
結局、このエラーは謎のまま、リカバリーしてしまいました。
(投稿者:ちゅん)