ども。
疲労蓄積からか、居間で寝てしまって朝を迎えた担当ちゅんです。
さて、5月8日に投稿した「管理者不在が悲劇を生む」というタイトルの記事を覚えていらっしゃるでしょうか。とある中学校に設置されているファイルサーバ(Windows Storage Server)を偶然確認すると、RAIDにエラーが出ていて、壊れかけだったという内容でした。
本日は、中学校が開店休業となる「中体連」ということで、そこをめがけてNASの引っ越し作業を行いました。
朝から学校を訪問し、対象のファイルサーバを停止。正直、こういう状態のNASをシャットダウンして、再び起動するかどうかの保証はないのですが、そんなことを言っていては仕事になりません。勇気を持って敢行です。
その後、これを職場に持ち帰って、引っ越し作業の下準備を行いました。書き出すとこんな感じです。
#1 LANケーブルを挿さずにdomain admins権限で暫定ログイン
#2 ローカルのAdministrators権限のユーザのパスワードを変更
#3 ドメインからワークグループに変更
#4 IPアドレスを引っ越し先のNASの体系に変更
#5 共有されているフォルダ(ファイル)の確認
#6 リモートデスクトップ接続を許可
本当は、ドメイン環境下でアクセス権の確認が必要ですが、事は一刻を争うという判断で今回は省略。
下準備が整ったところで、いよいよ引っ越し先のネットワークにLANを接続。「壊れかけのNAS」にリモートデスクトップ接続し、引っ越し先のNASの対象フォルダをネットワークドライブに指定。
そして、ここからが今回の作業のポイントですが、Windows標準のコピーではエラーが出ると途中で止まってしまう恐れがあったので、フリーソフトの「FastCopy」を利用。ネットワークドライブを設定したのはこのためです。コピーする速度も速くなるような気がしますが、もっぱら、エラーとなったファイルのログを取る目的で。
あとはセッションを保ったままリモートデスクトップから抜けて、定期的に作業の進捗を確認していきます。ローカルとはいえ、平均して25MB/s(200Mbps)と速度は上々。やっぱりFastCopyだから速いのでしょうか?ネットワーク越しに使ってもあまり意味がないと思っていたのですが、今後は少し考え方を改めたほうがいいのかもしれません。
最後に、エラーとなっていたファイルのログを取得し、個別対応。今回の場合、なぜかアクセス権で所有者がいないフォルダが存在していて、そこがアクセス不能になっていたみたいです。ツールを使わずにコピーしていたら危なかったです。
ということで、なんとか無事に作業完了。明日からはバックアップ完備の新しいNASで快適な業務を行っていただけます!
・・・ちなみに、後から「壊れかけの」を確認してみると、データはタスクで外部のNASに定期バックアップされていました。ある意味当たり前と思えますが、せっかくの仕掛けも引き継がれなかった時点でアウトです。現場の職員へのヒアリング段階では、誰もこの存在を知りませんでしたから。
なんとか職場でも起動してくれて、本当にホッとしました。
(投稿者:ちゅん)