学校ドメイン移行「番外編」

ども。
慢性的な睡眠不足の担当ちゅんです。

学校の夏休みが終わりました。おそらく、宿題の答え合わせをしたり、夏休み中の絵日記などを発表しあったり、そういう授業が行われていると想像しています。
一方で、当室にとってもドメイン移行作業はまさしく「宿題」でありましたし、本ブログはその作業を記した「絵日記」の様相であったと思っています。一応、最後までやりきったという意味で褒めてもらえるかな?と思っています。

さて、本日はそうした作業の番外編です。
学校のPC全てをドメイン移行するついでに、実はネットワーク機器や周辺機器などのIPアドレス体系を、各学校統一のルールのもとで再整理していました(これについては、先日の上司92氏の投稿「デフォルトゲートウェイが消えない?」にも若干書かれていました)。IPアドレスの第4オクテットで、例えばネットワーク機器には1~10を、クライアントPCには51~100をDHCPで、プリンタなどの周辺機器には201以降をといった感じです。
学校を取り巻くICT環境は年々進化を続けていて、あらかじめきちんとした設計思想の元でIP体系を決めておかないと、後々面倒なことになりかねません(というか、なってました)。

しかしながら、この作業も地味に面倒でした。プリンタひとつとって見ても、IPアドレスを変更してしまうと、PC側でTCP/IPポートの変更作業が必要となるわけで。しかもUsers権限では変更できない項目なので、Administrators権限でログオンしての作業。Windows 7 環境の初期値ではローカルのAdministratorは無効になっているので、これを有効にして・・・と、手順が多いのなんの!時間が無い+暑いという最悪なコンディションの中、本当に地道な(地味な)作業でした。

反面、比較的派手な作業としては、唯一「iPad」の設定変更作業というのがあって、これは見た目にもインパクトがあるので楽しみにしていたのですが、さすがは夏休み期間中です。

ほぼ全てのiPadが充電切れで起動しないという・・・。

これは当たり前のようで盲点でした。iPadって、充電切れから再起動できるようになるまで、ケーブルをつないでいても結構時間がかかるのですよね。結局、ケーブルをつないだ後はぼけーっとただ黙って機器を眺めることに。やっぱり、やっている仕事は地味に変わりはないのでした。

iPad
ずらり並んだiPad。こういう時代なのですよね。

(投稿者:ちゅん)

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速度が10倍以上に改善

さて、町保存樹の銀杏が、無線ネットワーク(FWA)に支障をきたしていた話の最終話です。写真のとおり、アンテナの設置場所は低くなりました。それでも完全に基地(親)局まで見通しが得られます。今後、樹木が成長しても影響はなさそうです。そもそも木が見当たりません。基地局との間にあるのは「田んぼ」だけです・・・。「ん!」もう、気づかれましたか?田んぼなので、稲の背は低く、十分なフレネルゾーンを確保されます。しかし、今度は水面反射による混信が心配です。特に、春先の田植え直後が心配です。まあ、どんだけ心配してもきりがないので、これで良しとしましょう。

実は今回の工事、アンテナの移設ではなく、先に別なアンテナを移設先に取り付けました。なので両方を差し替えながら、通信速度を何時ものBNRで計測できました。TVアンテナ柱に付けた前のアンテナは、500~600Kbpsぐらいしか速度がでません。新たに設置したアンテナは、コンスタントに8Mbps以上がでています。10倍以上、もしかして20倍は速いです!通信事業者さん側からも「SNRが8~20と揺らいでいたのが、30程度で安定した。」との報告がありました。

学校からも「体感的に、かなり速くなった。」と好評価を頂きました。やってよかったです。古いアンテナの撤去時に見てもらったら、基地局が木の上すれすれだったようです。理論どおり、納得です!

こんな感じの工事
明らかに低くなったアンテナですが、速度は10倍以上!大成功!!

(投稿者:92)

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タイピングミス多発、それは猛暑のせい?

ども。
外勤が続いたので事務仕事に支障を来し始めている担当ちゅんです。

ついにやりました!
町内全16校にある全てのPCを、ドメイン環境に移行し終わりました。8月4日から毎日続いていた外勤も、ようやく一段落となりそうです。

職場に戻り、早速、学校のドメインコントローラー(ADサーバー)を確認してみました。今回、ドメイン移行のタイミングに併せて、一部のコンピューター名を分かりやすいものに最適化したため、一覧表示してみるとかなりいい感じです。コンピューター名の付け方にはセンスが問われると思っていますが、かっこいいか悪いかは別として、ぱっと見ただけでそのPCが何者なのかが判別できることが最低限必要だと思っています。

で、そんな一覧を見ながら「ついにここまで来たな~」と陶酔しておりましたら、ふと、うまく一覧表示で名前順に並んでいないPCを発見。原因はすぐに気がつきました。
本来「ABC01」「ABC02」とアルファベット固定で3文字、数字は01から連番というルールをつけているにも関わらず、そのPCの名前は「AB05」。おしい、一文字足りないのです。

おかしいPCはそれだけではなく、「ACB09」みたいに2文字目と3文字目が逆になっているPCが複数台あったり、けっこうながっかり具合。・・・とはいえ、猛暑の中で時間に追われながら必死に作業した結果であるので、これはこれで仕方が無いなと。
問題はこれを直すかどうか。すでにドメイン参加してしまっているので、これを修正しようとなれば、一度ドメインから抜けて、ADから対象のPCを削除して、コンピューター名を直して、再びドメインに入れるという手間。さらに悪いことに、対象のPCは比較的遠方の学校にあるという。すぐに問題になることはなさそうなので、とりあえず何かのついでがあれば直そうと思っています。

SS
ちなみに、このスクリーンショットでいえば、なぜか「05」も所在不明になってますね。

(投稿者:ちゅん)

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EPSが無ければ、穴を・・・?

学校案件も本日午前中の1校で、一応?無事終了いたしました。何故?「一応」なのかって言うと、やはりいろいろと問題も発生しています。おかげで、午後からFWAのアンテナ移設工事となりました。

そうです!ちゅんの書いた「想定外の保存樹」対応です。銀杏の葉が見事に青々と茂り、悲しいかな半分以上のフレネルゾーンが奪われています。FWAのアンテナ設置時には、それほど気(木?)になっていませんでした。この老木?も枝先は成長を続けているようです。そこで、この保存樹をかわした校舎壁面にアルバリ○ンSUを急遽移設です。でも、問題が・・・。校舎2階の外壁から、50mほど離れたルータのある1階の放送室まで、どうやってLANケーブルを持っていくかです。RCの校舎に穴などありません。校舎内部まで入ってしまえば、一昨年度に校内LAN整備で取り付けた、無線APの近くまで行けます。後はそのケーブルを辿っていけば良いはずです。それなら簡単・・・に?

校舎躯体への穴貫通は、流石に我々には無理です。そこでアルミサッシの枠に穴を開け、ケーブルを通します。この工法は、実績があるので躊躇することなく、2カ所ばかりドリルで貫通させました。そこから、2階の廊下天井を転がし、8m先の点検口へ・・・。ここ意外と難所で、1時間も費やすという大失態?そこから、更に別な部屋まで行き、床まで下ります。ここで驚きの発見です!

普通、2階から1階へはEPSなどを使います。しかし先達は、2階床から1階天井裏へ穴を貫通させていました!ある意味、流石玄人の仕事です。我々にはない発想・行動力です!!物入れ奥隅のデットスペースに、15mm位の穴が2つ開いています。この下は放送室で、天井点検口すぐそばのベストな位置だったりします。我々もここを使わしてもらって、無事ケーブルの引き込みが終了です。以前の工事を辿るのは、やはり楽ですよねって?!

約1時間のタイムロスが響き、アンテナへのケーブル接続は、明日朝1番の作業となりました。少し残念ですが、仕方がありません。それにしても、床貫通の穴2つには、かなり驚きました!!

穴2つ
全く邪魔にならないデットスペースに、1階への穴が開いていました。

(投稿者:92)

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想定外の保存樹

ども。
結論を先に言えば昼食抜きになってしまった担当ちゅんです。

今日も学校PCドメイン移行作業を続行です。気がつけば、小中学校の夏休みは本日で終了。我々の作業も、本日の作業を入れて残すところあと3校となりました。

さて本日は、回線速度に若干不安のある「FWA(固定無線アクセス)」環境の学校での作業。インターネット回線として5GHz無線を利用している学校です。FWAについては、当室が公開している下記リンクよりご確認いただけます。

黒岩、山崎、野田生、東野でBBサービス開始
http://www.town.yakumo.lg.jp/modules/joho/content0004.html

光回線には遠く及ばないにしろ、ADSL並みには速度が出るはずです。ドメイン移行作業程度の負荷であれば、何ら問題ない「はずでした」。

その「異変」は学校に到着して作業を初めてすぐに気がつきました。妙に速度が出ていないのです。おなじみのBNRスピードテストで速度を計測してみると、100Kbpsを下回るくらいのジリ貧。それが原因で、ドメイン参加もエラーになってしまう有様でした。
※ちなみに、ドメイン参加時って、それなりの通信速度(通信の質?)が求められるような気がしています。詳しくはわかりませんが、不安定な回線だとうまく参加できないことが多いです。

すぐに回線事業者に電話。症状を伝え、詳細に電波を調べてもらうと、どうやら樹木などで電波が遮へいされて、十分な電波強度が得られていないことが原因とのこと。FWAにとって、今の季節が一番やっかいです。冬は問題なくても、夏場に樹木の葉が覆い茂ることで見通しが取れなくなることがあるからです。
急いで学校の外に出て、基地局までの見通しに大きな樹木が無いか確認。すると、すぐ目の前に現れた「巨木」の雄大さに、思わずため息がでました。

そこには『八雲町保存樹』の標識とともに、それはそれは見事なイチョウの木があったのです。

これには驚きました。保存樹ですから、当然「切っていいですか?」とならないのは言うまでもありませんが、仮に保存樹でなくとも切り倒すなどという考えには到底至らないであろう圧倒的な存在感。樹木のことはよく分かりませんが、それでもこの木は凄いのだということはすぐに理解しました。
これには成すすべなく、学校に設置しているアンテナの位置を変えることで対応するほかなさそうです。結局、学校での作業も仕切りなおしとなり、その後の日程に大幅な遅延が・・・。昼休み返上での仕事となりました。

ちなみに、この保存樹のことが気になり、当ウェブサイト人気ブロガーの「しげちゃん(郷土資料館学芸員)」に電話取材。すると、「確かに、そのイチョウの木は保存樹です。資料によれば、指定れたのは1979年ですね。」とのことで、何と35年以上も前から保存樹に指定されているということがわかりました。「樹齢は分かりますか?」と聞くも「はっきりしたことはわかりませんが、他の保存樹は400年とか500年とか、そういうレベルなので、少なくとも100年以上だと思います」とのことでした。
間違いなく、私が今まで見たことのあるイチョウの木の中で一番大きな木でした。八雲町内にはまだ多くの保存樹が存在しているみたいなので、こういうのをオープンデータ化していけば多くの人に知ってもらえるんじゃないかな~と感じています。

保存樹のイチョウ
どのくらい太いのかをお伝えしたくて撮影した1枚。見事なイチョウです。

(投稿者:ちゅん)

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