ども。
知らないことをそのままにしておけない性格の担当ちゅんです。
無線LANの暗号化方式のひとつであるWEP(Wired Equivalent Privacy)ですが、解読が容易なため危険であるといわれていますよね。今ではWPA2-PSK(AES)を使うのが当たり前、それ以外の選択肢は無いといった状況にあります。
(参考:外部リンク)BB Watch:WEPは10秒で解読可能、神戸大と広島大のグループが発表
で、そのWEPについて、以前とある本物のSEさんから「WEPは危険なだけではなく速度も出ませんよ」と言われたことがありました。理由を聞くと「セキュリティ的に弱い暗号なので、これを使っている場合にわざと速度を落とす機能がある」と説明されたと記憶しています。そのときは原理をよく理解せず「つまり迷惑機能が搭載されているのですね」くらいに聞いていたのですが、どうやらこれは迷惑機能ではなく、きちんとした理由があった、というのが今回の話です。
別な調べ物をしていて偶然見つけたのですが、WEPの速度が出ないというのは「802.11n」という通信規格がWEPをサポートしていないことに起因するのですね。仮に最大150Mbpsで通信できる機器であったとしても、まちがってその無線LANにWEPで暗号化をかけてしまうと、54Mbpsまで速度が落ちてしまうということのようです。
さらに、802.11nでしか通信できないような機器をつなぎに行ったとき、その無線LANがWEPで暗号化されていると、接続することさえできないものだと書かれていて、これ、原理を知らないとうっかりやってしまっても不思議はないなと思い、備忘録を兼ねて記事にしたところです。「今更?」という声が聞こえてきそうですが、こうした基本を知らないところが「にわか」と呼ばれる所以です。
ちなみに、802.11nがサポートしていないのはWEPだけではなく、WPA-PSK(TKIP)もダメみたいですね。
・・・あれ、これって本当に大丈夫だろうか。思わず上司92氏に「あそこのあれって、これじゃないっすか?」と。「まあ、いんじゃね?」的な会話が繰り広げられました。
あそこのあれは、やっぱりこれ。
(投稿者:ちゅん)