ども。
私物PCをリンゴから窓に取り替えた担当ちゅんです。
とある部署のデスクトップPCが不調となりました。症状は「スイッチを押しても電源が入らない」とのこと。このPCは重要な業務に利用しているもので、しっかりと保守契約を結んでおり、最終的に故障していたとしても無償で部品交換等の対応が受けられます。そういう意味では安心なのですが、たとえ保守契約があったとしても、我々がきちんと一次判定をしなければ保守業者さんに正確な症状を伝えられません。
まずは基本中の基本、マザーボードからメモリーを取り外して、再度取り付けて電源を入れてみます。「なぜか起動しない」という症状であれば、これを行うことで直ってしまうケースが多いです。しかし、今回はこれでは直りませんでした。
次に、あえてボードからメモリを外したまま起動させてみます。すると、本体からエラーのビープ音。この時点で、BIOSは生きていることを確認。しかし、同じ状態でもう一度電源を入れてみると、今度はビープ音すら鳴らず・・・。つまり、PCを保守していて一番厄介な「不安定」というヤツです。
この時点で障害箇所はほぼ「マザーボード」と特定。保守業者さんに症状を伝え、修理を引き継ぎました。
数時間後、業者さんが現場に到着。一通り確認が行われ、私と同様「おそらくボードですね」との診断結果で、さっそくマザーボード交換作業が始まりました。さすがプロです。デスクトップPCのマザーボード交換など、朝飯前といったところです。メモリーや電源ユニット、CPUなど全て取り外したうえで新しいボードと交換し、再び元通りに組み立てていきます。最後まで作業を見届けることなく「これで大丈夫ですね、それではよろしくお願いします」とその場を後にしました。
1時間後、職場の電話が鳴りました。「修理しましたが直りませんでした」という、耳を疑うような内容。話によると、ボードは新しいものに取り換えたし、メモリも、電源も、その他の部品も全て取り替えてみたが起動しないということで、業者さんもお手上げとのこと。「残っているのはCPUくらいで・・・」とのことで、がっくり肩を落とされる業者さん。結果、その日の作業はここまでとなり、翌日、部品を調達したうえで出直すということになりました。業者さんの気持ちがわかりすぎて、言葉が出ませんでした。それでも、無駄なことは一切せず、きっぱり「今日は無理」と判断できる潔さがプロです。私ならもう少しアレコレ粘ってみるだろうな、と思いました。
そして本日。さすがです!再び訪問された業者さんの手によって、見事PCは復活しました。原因となった部品はなんと!
なんとスイッチ基盤でした。電源ボタンそのものの故障とは・・・。激レアです。
(投稿者:ちゅん)