ども。
すっかり忘れそうになっていますが、まだ私の新リンゴは出荷されません。担当ちゅんです。
行政の職場は、戸籍や税といった窓口職場だけではなく、農林水産、観光、教育、医療など、分野が幅広いのが特徴です。そうした職場で、ごく稀にですがかなりマニアックなソフトを導入したいと、当室に協議が持ち込まれたりします。
先日もそのような案件が持ち込まれました。「このソフトなんですが・・・」と、製品のURLを聞いてアクセスしてみましたが、見たことも聞いたこともないソフトで、用途もかなり限定的なもの。でも、原課にしてみればどうしてもそのソフトが業務上必要ということなので、色々と調査を行いました。
まず、用途が限定的なソフトというのは、ご多分に漏れず「プロ用」のソフトです。その分野のプロが使うソフトで、素人が簡単に操作できるようなものではありません。そして、その価格も、さらに要求するPCのスペックも、全てにおいて高いという。
今回のソフト、要求する最低の動作環境としては「Core 2 Duo 以降」「メモリ4GB以上」とまあ普通なのですが、注釈を読んでみると「64bitシステムで12GB以上のメモリが~」とか「GPUを使って計算をアクセラレーション~」とか、なんだか怪しい雰囲気です。そこで、原課に相談し「このソフトを実際に使っている人に電話して、どんなスペックのパソコンが必要なのか、ざっくり聞いてみてください」と頼みました。最低動作環境ではなく「推奨動作環境」が知りたかったのです。
答えが返ってきて、愕然としました。聞くと「メモリは32GBくらいあった方がいいけど、無理なら最低でも8GB。可能なら16GB積んでください」と。どうやら、データを処理する際に大量のメモリが必要になる類のソフトのようで、CPUの速度よりもメモリの量が重視されるようです。
メモリ32GBって、一昔前のサーバよりもスペックが高いんですけど・・・。しかも、GPUまで積むとなれば、これは間違いなく我が社で最もハイスペックなPCになります。
一方、通常の業務用パソコンは、メモリ4GBが標準。もっといえば32bitでの運用がまだ大半です。一般的な事務仕事はこれで十分なんですよね。
どうしたものかと悩んでいたところ、原課から続報。「処理の内容によってはメモリが必要になるけれど、自分たちがやろうとしている作業にはそんなにメモリは必要ない」とのこと。このあたりも、さすがプロ用ソフトです。某有名グラフィックソフトなどを想像して、あれと同じような話です。
さっそくメーカーのサイトからデモ版のソフトをダウンロードして試用。確かに、メモリ4GBでも普通に動くようで、ほっと一安心。我が社で最もハイスペックなPCは幻になりました。
これだけではなかなか判断できませんよね
(投稿者:ちゅん)