電子黒板は災害対応に使える?その2

ども。
つい先日まで「暑い暑い」と扇風機のお世話になっていたのに、今日はついに雪が降りました。季節の移り変わりの早さに体がついていかない「初老」担当ちゅんです。

今年になってから特に、このブログが我々の意図しない勢いで急速に広がっていることを肌で感じています。「いつも見てますよ」の範囲が北海道を飛び越え、昨日などは「愛知県の方も大ファンだとおっしゃってました」というご報告をいただき、とんでもないことになっているな~と、まるで他人事のように思ってしまいます。

今回はその意図しない勢いのエピソードのひとつ。9月に「電子黒板は災害対応に使える?」という記事で、とある販売店さんの協力を得て電子黒板のデモを行った話題を書いたのですが、記事の公開から数日後「弊社もデモをさせてもらえないか」とありがたいお話が飛び込んできました。もはや「ブログ見ました」もない感じで笑ってしまいました。

せっかくの機会なので、今回は前回できなかったことをお願いしようと思い、八雲本庁舎と熊石総合支所の2拠点に電子黒板を設置して、双方向でホワイトボードを同時利用する実験を行ってもらいました。これが、我々が考えていた「災害時に情報を共有する方法」であり、実際に動かしてみたらどんな感じになるのか、興味津々です。
結果は、想像以上でした。ホワイトボード機能に両拠点から同時書き込みができるのは当たり前といったところで、その裏側でTeamsミーティングをつないだまま、つまり会話をしながら普通に使えました。
前回のデモの後で「電子黒板って結局はサイズが大きなタブレット」という感想を持ったのですが、今回に関してはそれがさらにグレードアップし「電子黒板ってサイズが大きい高性能なWindowsタブレット」でした。Teamsって結構マシンパワーを使う印象を持っていますが、それを裏のタスクに置きながらホワイトボードが何の遅延もなく動く様子は感動でした。

これで、我々がやりたかったことはどうやら実現できるらしいということがわかりました。課題としては災害時という慌ただしさの中でTeamsミーティングを接続してホワイトボードを共有して・・・という一連の作業を行う余裕があるかどうか。ここは実際に運用することが決まったら定期的に訓練をし、備えておくことが大事だなと思ったところです。

デモ中の風景
横にある会議室常設の「職員からもらったTV」が妙に恥ずかしかったです

(投稿者:ちゅん)

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久しぶりのプリンタ追加

てんちょです。急激に気温が下がってきて冬の気配がしてきましたね。

選挙も終わってひと段落かと思いましたがキッティングと端末の配備がまだまだ続きます。先週は外回り3か所を片付けてきましたが、結局終わったのは17時過ぎ。とある職員さんがデュアルディスプレイに驚いていました。新鮮でいいですね。こちらはもう8画面くらいないと驚けません。

端末の配備でかなりの時間を使ってしまって宿題が残っています。今回は施設内のネットワークカメラのビューアインストール、大判プリンタのソフトインストール、個別ソフトインストールとついでにプリンタの移設作業。近々片づけに回ります。

そんな作業も進めつつ、今日は印刷機のデモ機が設置されました。結構前に設置を予告されていたので、予定していたIPを払い出してドライバを配布するだけです。
今回配備している端末に関しては、プリンタはファイルサーバにインストールして共有してグループポリシーで配布する方法にしています。個別対応でドライバインストールをしようかと思いましたが、これも同じようにファイルサーバへインストールしてポリシーを設定。

しかし設定してから気づきましたが、これで対応可能なのは今年配備した端末だけでした。新端末用のグループポリシーにしか設定していないため、まだ入れ替えの終わっていない端末には入らない…。インストール依頼が結構多くなってきたので旧端末のグループポリシーにも追加しました。資産管理ソフトで個別に配布するのもいいですが、部署を限定して全員に配布する場合はこちらのほうが早いですね。


共有プリンタが増えていく…。

(投稿者:てんちょ)

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ボトルネック解消

ども。
秋口からの時間の進み方が異常に早いと感じている担当ちゅんです。もう雪が降りそうです。

八雲町では今年度から本格的にMicrosoft 365の運用を開始しています。Teamsが利用できるようになり、これまではほぼ電話での連絡が必要だったコミュニケーションに変化が出てきているように感じています。多くの職員から「便利になった」「ペーパーレスで会議ができている」といった声も届いていて、まだまだこれからではあるものの、現段階でも一定の効果があがっているようです。

しかし、何か大きな変更を行うと、必ずついて回るのがネットワークの問題。当町では2年前にネットワーク環境を刷新しβモデルに移行していますが、それ以降は特に問題もなく快適に通信が可能な状態を維持できていました。ところが、MS365の導入をきっかけとしてトラフィック量が大幅に増加したことが原因で、特に朝の始業時にインターネット速度が大きく低下し、業務に支障を来すレベルにまで悪化してしまいました。

機器の状態を確認してみると、これまでは余裕で動いていた機器の処理能力(CPU)が100%で張り付いていました。それだけではなく、朝の通信全体を見た時におよそ半分がMS365の通信となっていることがわかりました。これって、つまりMS365を導入する前の倍になっているということですよね。それは無対策でいたら詰まってしまうわけです。
これを解消するため、MS365関連の通信を横に逃がす「ローカルブレイクアウト」を実施し、1台の機器にかかっている不可を軽減させる手法を導入することにし、先日、作業を行いました。結果、通信速度は驚くほど上がりました。状況的には解決とはいえず、実は前述した機器のCPUはまだ100%に近い数字にはなっているのですが、簡単に言えば1本のLANケーブルの中を通っていく通信量が半分に減った効果は大きいのでしょう。

ボトルネックが解消したことにより、とある職員からは「インターネットの速度、ありがとうございました。朝に勤怠管理システムで出勤ボタンを押すことができず困っていました」とお礼をされました。いくら良いシステムを導入しても、足元のネットワークが不安定であれば何の意味もありません。「インターネットの通信が遅い」という状況がしばらくなかったので、ちょっと忘れかけていました。大規模なシステムを導入する前には、必ずネットワークのトラフィックなどを確認しないといけないなと再認識したところです。

機器更新小さな町の役場にもこんな機械が必要になる時代なんですね

(投稿者:ちゅん)

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集計誤り

てんちょです。全国の自治体職員の皆様、選挙お疲れ様でした。

選挙事務に参戦するのは今回が2回目。前日に開票所の準備を行い、開票所の机などの設置を行いつつ、集計システムをセッティング。開票所のシステムが本番で止まることが一番怖いので、電源やLANケーブルに足が引っかかることがないように机の裏でケーブルを固定したり、電源ドラムや壁側のケーブルが抜けないように固定したりと、ちょっと気を使って配線を行いました。

当日は、投開票速報係としてLINEでの速報配信を行いました。まずは各投票所から定時で報告される投票者数の集計。フォームを使って報告をあげてもらい、csvデータをEXCELで集計。そのデータをLINEで配信を行います。LINE配信の文面も過去データを参照しつつ作成し、集計用のファイルを準備、あとはcsvを張り付けるだけの状態にして待機しました。

今回のLINE配信は集計毎では多すぎるのではないかということで、11時・18時・最終20時の計3回で実施することに。そして11時の1回目の配信。集計されたcsvをシートに張り付け、ピボットテーブルを更新。画像形式で出力し準備していたLINE配信画面に添付して配信しました。しかし、その後すぐある投票所から「報告したデータと数値が違う」、と連絡が…。

すぐにデータを確認したところ、11時時点での報告数よりも多い数値となっていました。集計に使っていたシートを確認してみると…ピボットのフィルタが複数選択で9時・11時を選択しており、9時の数値も合算されてしまっていました…。すぐに集計データを再作成し、LINEで再配信。大事故をやってしまいました。その後の配信は集計データを別データを照合して配信するなど対策しながら、開票速報も無事に22時半ごろに確定データを配信することができました。


大変申し訳ございませんでした…。

(投稿者:てんちょ)

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DXの芽は何気ない会話から

ども。
今週末は衆議院議員総選挙です。忘れずに投票しましょう。私はいつもどおりの「速報係」ですので、LINEが届いたりWebサイトが更新されたりしたら私だなと思ってください。担当ちゅんです。

先日、隣席てんちょ氏から相談がありました。聞くとヒグマの駆除にあたっている担当者から「箱罠を設置しているが見回りするのが大変なので、クマが罠にかかったら通知が来るような仕組みはないか」と聞かれたとのこと。私はてっきり「正式な依頼」が来たと思って、はりきって色々と調査。同業者に「こういう案件詳しい人いますか?」と相談し、その結果、かなりお詳しい方を紹介いただき、なんなら「こういう商品がありますよ」と教えてもらい、とてもスピーディに事が運んで、久しぶりに会心の一撃だなと思ったのです。

早速、その依頼元の職員のところに出向き「先日相談のあったセンサーについてですが・・・」と話し始めます。しかし、相手の反応は「???」。そんなわけありません。「てんちょに相談されていた罠のセンサーですよ?」と食い下がると、ようやく「あっ!それですか。あんな立ち話しで少しだけ相談したことを真剣に考えてもらえていたんですね」といった反応が返ってきて、どうやら相手は「正式な依頼」ではなく「世間話」のつもりだった、と。

しかしですね、こういうことがチャンスなのではないかと思うわけです。我々は情報部門で働いていて、例えば全庁的に利用しているシステムや仕組みについては自分たちも普段から関わっているので具体的な改善提案などが可能なのですが、原課がやっている業務については、どこに改善の余地があるのか、キャッチすることがとても難しいのです。
今回の件については、相談されてみて「そりゃそうだ」と思えますし、昨今話題の「アナログ規制」にも関わってくる課題だと認識できました。それ以外でも、自分自身の仕事の中で普段から大変だなと思っているようなことがあったとして、それってもしかしてデジタル技術を活用したらものすごく楽になるかもしれませんよ、ということはまだまだあるのでしょう。DXの芽って、実は何気ない職員との会話の中にあるのかもしれませんね。

熊避けの鈴罠を見に行くのは、そもそも「危険」だと思います。

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