過去の遺産

ども。
困った時にいつもアドバイスして頂ける同業者様に感謝の担当ちゅんです。

先日、とある施設でネットワーク構築を行いました。光回線が引かれていて、ONUが机に置かれているだけの状態。そこから、最終的には無線LANでインターネット接続できるようにするところまでが我々のミッションでした。

さっそく作業を開始します。まず最初にONUの置き場所を変更。机に置いておく必要性は皆無ですから、MDFのそばの壁面に取り付けます。光回線を引き込む時点で我々が立会していれば不要な作業だったなと思いながらも、さほど難しいことではなくパパッと終了。
そこからルータを経由して無線アクセスポイントまでLANケーブルを引きます。

さて、問題はここからです。アクセスポイントは壁の高い位置に取り付けることに決めましたが、そこまでLANケーブルを露出(モール)で引くか、それとも見栄えを考慮して壁の裏側を通すか。可能であれば壁の裏が良いのは当たり前ですが、LANケーブルが通る隙間があるかどうかはやってみないと分かりません。壁に穴を開けそこから重りを付けた紐を垂らしてみて、下の穴から引っ張ることができれば成功なのですが、さてどうしましょう。

そんなことを一人考えながら現場を見渡していると、ふと壁面に丸穴があることに気がつきました。今は使われていないようでしたが、明らかに以前何かのケーブルを通していたもの。で、これが一箇所あるということは、もう一箇所出口があるはずなので探してみると、何と壁面の上の方にも丸穴が。興奮を抑えながら丸穴のプレートを取り外してみると、コネクタが切断されたLANケーブルが出て来ました。
そうなんです。偶然にも以前アクセスポイントを使っていた時代に引いていたLANケーブルが出て来たのです。これは超絶ラッキーです。しかも引っ張ってみると壁裏にかなりの余丁があるようで、再利用することができそうです。さっそくコネクタを取り付け、何の苦労もなくあっという間に難関を突破。すごく運が良かったです。おそらく、ケーブルを残したのは元上司92氏がやった仕事だろうなと思いながら、心の中で感謝です。

この仕事をしていると、機器が不要になった時にLANケーブルを撤去すべきか迷うことがあります。セキュリティのことを考えれば撤去すべきなのかもしれませんが、今回のように壁裏に押し込んでおくなどの方法で残しておくと、いつかどこかで誰かの(自分の?)役に立つこともあるかもしれませんね。

(写真は後日掲載します)

(投稿者:ちゅん)

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再び、ネットワークが不通になる

本日、執務室で事務をしておりますと、外出先の上司ちゅん氏から電話が入りました。
何事かと思い話を聞きますと、FWAの会社から連絡があり、ネットワークが不通になっている施設があるとのことでした。
このようなことが、以前にもあった気がします。上司ちゅん氏が不在で、ネットワークが不通。しかも話を聞きましと、場所が以前と同じ場所・・・。何かの因果を感じます。
今回も上司ちゅん氏に対応の指示を受け、一人で現場へ向かいました。

現場に到着。以前と同じようにFWAのアンテナを見に向かいます。アンテナに付いている受信レベルを示すLEDランプの表示を確認します。予想通り「赤」の表示。受信していないことが確認できました。
次に、PoE電源を供給している機器が設置されている倉庫へ向かいます。倉庫の中の収納箱を開けて機器の状態を確認します。すると、以前は激しく点滅していたLEDランプが点灯したままになっていました。データのやりとりがある場合に点滅するランプが点灯したままということは、データのやりとりを行っていないということになります。これも予想通り。
機器の状態が確認できましたので、上司ちゅん氏の指示通り、機器の電源を一旦切ります。そしてしばらく待ち、再び電源を入れました。すると、ランプは再び激しく点滅を始めました。

再びアンテナのもとへ戻り、LEDランプを確認します。「赤」のランプは消灯し、電波を受信している「緑」のランプが点灯していました。受信レベルも先日と同じ状態を示していました。上司ちゅん氏の指示通り、FWAの会社へ連絡しネットワークの確認をしてもらいます。
しばらく経った後、折り返しの電話があり、正常動作を確認できました。良かった、良かった。

再び起きた障害。PoE電源を供給している機器を交換しても障害が起きたということで、次は「アンテナ」の交換を行ってみることとなった出来事でした。

収納箱の中の機器の写真
LEDランプが点灯したままの機器。原因はアンテナなのでしょうか?

(投稿者:ふろんと)

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雷被害のその後

ども。
先日から自宅で猫を飼い始めた担当ちゅんです。

先日、誘導雷により某学校で被害が出たことをブログに書きました。手持ちの在庫品を急遽かき集めて仮復旧させたという内容です。本日は、そのダメージを負った機器について書きたいと思います。

学校から持ち帰った電源の入らなくなった機器を、職場でもう一度確認してみることにしました。
まずはルータ。現場ではスイッチをオンオフしても、電源ケーブルを抜き差ししても一切反応がなく、基盤に大きなダメージを負ったものと思われます。廃棄処分する前に、念のため職場でもう一度電源ケーブルを接続して、スイッチを入れてみます。すると、なんと通常どおり起動してしまいました!

こんなことってあるのでしょうか?不思議に思い複数の業者さんに電話取材。すると「そういう経験、我々にもあります」という回答ばかりでした。雷が落ち、現場では全く動作しなかった機器が、しばらく経ってから別な場所で起動させると動いてしまうということは結構あることなのかもしれません。電力を帯びていた回路から放電が進んだことで起動した?のかもしれませんが、いずれにしてもこんな機械を現場に再投入できるはずもなく、「雷」とメモ紙を貼り付けて倉庫保管としました。

次にスイッチ。こちらは残念ながら職場でも起動せず。筐体からネジを外して基盤を見てみると、まずヒューズは溶けて真っ白になっていました。切れたというより蒸発したと表現した方がいいくらいの状態。ちなみに、ヒューズには250Vと記載がありましたが、なにせ相手は雷ですから太刀打ちできるはずもありません。
それだけではなく、基盤に取り付けられているコンデンサ回路も黒く焦げてしまい、これでは起動させることは不可能です。ダメージを負った箇所が電源周りだったことから、雷はLANではなく電源(コンセント)から入ってきたということなのでしょう。

ヒューズもそうですが、建物には漏電ブレーカーが設置されているにも関わらず、なぜ機器まで雷が入ってしまうのか不思議です。ネットで調べてみると、雷が落ちた際にブレーカーを切っておくことは有効ではあるけど完璧ではなく、3割くらいのサージは建物内部に侵入してしまうとありました。結局のところ、対策としては「事前にコンセントから抜く」ということなのでしょうけど、これだけ電子機器に溢れた世の中ではなかなか難しいことですよね。

焦げた基盤の写真
基盤の状態。左下の筒状のものがヒューズ。真っ白になっています。

(担当:ちゅん)

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どちら派ですか?

先日、業務中に「テスター」を使用する機会がありました。電圧や電流などを測定する機器です。
当室には、「アナログ式」と「デジタル式」の二台があります。

テスターのことを考える前に「アナログ」か「デジタル」かは、いろいろな分野で論議になりますね。
自分が子どもの頃は「デジタル(表示)」に憧れが非常にありました。なんでもデジタル(表示)。時計やメーターなど。デジタルの腕時計を持っている人がうらやましかったですし、テレビのコマーシャルでデジタル表示のスピードメータが搭載された車を見て、「将来はこんな車に乗りたい!」と思っていました。「デジタル」に未来を感じていました。進んでいる(最新の)物は、デジタル表示であると信じていました。もう、デジタル(表示)信者です。そんな方も多いのではないかと思います。

ちなみに、自分が自宅で私用で使用しているものは、父親からもらったアナログ式です。子どもの頃にもらい、故障も無く、今でも使用しています。電子工作の際や家電製品の修理の際などに登場します。

当室にアナログとデジタルの二台があるということは、それぞれの使用用途、利点や欠点があるではないかと思い、調べてみました。
そうしますと、いろいろな知見や考え方があるようです。測定するものによって「針の振り」が必要な場合があったり、逆に針の振りが測定の「誤差」につながる場合があったりと、本職の方々は場面において使い分けをしているようです。
現在では「デジタル」のテスターの方が一般的なようです。価格が安く、小型で持ち歩きがし易く、読取誤差が無いなどです。しかしながら、動作に電力(電池)が必要になるので、電池切れには注意が必要ですね。

最終的には好みになるのでしょうか?自分的には使い慣れた「アナログ」ですね。
皆様(関係者の方)はどちら派ですか?

テスターの写真
デジタルか?アナログか?最終的には好みで良いのでしょうか?

(投稿者:ふろんと)

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誘導雷

ども。
職場のスポーツレクでハッスルしすぎて全身が筋肉痛の担当ちゅんです。

とある学校のインターネットが不通になったとの連絡をうけ、本日も朝から出動となりました。その時点では「おそらくルータ等スイッチの電源を入り切りすれば直るだろう」くらいに考えていたのですが、現場に到着後状況を確認し愕然としました。

校長先生から開口一番「先週末の雷から繋がらない」と。まじっすか!雷ですか・・・。
実際に、学校内の火災報知器なども電源が入らない状況になっていて、誘導雷による被害が発生したことはすぐにわかりました。
※ちなみに、雷の被害は大きく「直撃雷」と「誘導雷」に分けられ、直撃はしていないけど電線などから雷が侵入してくるものを誘導雷と言うそうです。豆知識。

被害の範囲を確認してみると、職員室に設置していたルータは電源が入らない状況でVLAN HUBは7番ポートだけが通信できない状況。さらに、各教室の無線APが接続されているPoE HUBも電源が入りません。かなり甚大な被害となってしまいました。

ルータとVLAN HUBは幸いなことに予備機を持っていたためすぐに交換の手配をしました。ルータの設定はNW保守業者さんが遠隔からリモートで行い、VLANの設定は私が現地で行います。複雑なネットワークではなかったことも幸いし、職員室周りのネットワークはすぐに復旧となりました。

さて、問題は各教室AP用のPoE HUBです。これはさすがに予備機を持っておらず、全く同じ状況に復旧することは不可能と判断。在庫しているネットワーク機器を確認し、苦肉の策で全ポートにインジェクタを接続することを考案。見栄えは悪くなりますが、機能的には同じです。速度的に1000BASEから100BASEに落ちてしまいますが、そもそもWi-Fi環境ですからさほど問題にはなりません。

早速作業を開始。インジェクタは計6つ。3つずつ縦に重ねて結束バンドで固定。これを普通のL2スイッチに接続し、APへの電力供給を確保しました。故障したPoE HUBが設置されていた部屋が普段は使わない「教材室」であったことから、特に見栄えを気にしなくても良かったのは幸いでした。あくまで仮設なので撤去するときのことも考えて簡易的な工事を行いました。
結局、これら作業を全て終えると一日が終了してしまいましたが、なんとか今までと同じようなネットワーク環境を復旧することができました。早く故障機器を修理して、完全復旧しなければいけませんね。

突貫工事
こんなに汚い配線で申し訳ないですが、あくまで仮設ということで。

(投稿者:ちゅん)

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