USB3.0の底力

ども。
このところの寒さのせいか、持病の腰痛が再発中の担当ちゅんです。

本日も業務用パソコンの入れ替え作業を継続しており、とある施設を訪問しておりました。事前に電話して「パソコンの中に保存しているファイルは全てファイルサーバに保存しておいてください」と伝えたのですが、ほどなくして「困りました」との連絡が。
聞くと、コピー完了までの目安となる残り時間が「21時間と表示されている」とのこと。

実は、上位の回線を2.4GHz無線(Wi-Fi)の施設間通信でまかなっており、当町の庁内LANの中では速度が出ていない方の施設です。おそらくファイルサーバまでのスループットは良くて1Mbps程度と思われます。
一方、今回バックアップを取ろうとしているファイルの総サイズを確認させてもらうと、驚きの20GBでした。これ、仮に回線が高速であったとしても、一度にファイルサーバに保存されてしまうと若干困ってしまうレベルです。さて、どうしたものでしょうか。

こういう状況になり、(20GBというサイズはともかくとして)職員のことは一方的に責められません。結局のところ、ファイルサーバまでの通信が遅く(もしくは不安定で)、業務では使い物にならないというところもあって仕方がなくローカルに保存している可能性が高いからです。
そこで、今回は限られた時間内で現場にて全ての作業を終了させるべく、事前に秘密道具を調達して入れ替えに臨みました。

その道具は「ハードディスクケース(USB3.0対応)」です。作戦としては、現場で旧PCからハードディスクを取り出して、このケースに収納。新PCのUSBポートは当然USB3.0なのでこれに接続し、さらにフリーソフトの「Fast Copy」を使ってコピーします。自分の中ではこれ以上スピードアップすることは不可能という状況を作ったうえで、あとはただただ黙って待つことに。
結果、ものの20分足らずでコピー完了。やはりUSB3.0とFast Copyの組み合わせは爆速ですね。ネットワーク越しのバックアップを早期に断念したことが功を奏しました。事前にしっかりと準備をしておくことで、現場での作業をスムーズに行うことは、基本中の基本だと再認識しました。

分解
現場に到着するなり直ちに分解

(投稿者:ちゅん)

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動画の一部を写真に

本日も執務室で事務をしておりますと、電話が鳴りました。
話を聞きますと、行事の記録を残すために写真を撮ったところ、写真モードではなく「動画モード」で撮影してしまっていたとのことで、その動画データを写真データとして保存して利用したいとのことでした。

世の中には、そのようなことをするためのソフトウェアは、多々存在しています。しかしながら、当社にそのようなソフトウェアは「無い」と記憶していましたし、代替えの方法がすぐには浮かびませんでしたので、その旨を伝え電話を終えました。
しかしながら、業務用パソコンにインストールしている「標準のソフトウェア」の中で、「何とかならないか!」と思い、調べてみることにしました。

まず思いついたのは、画面のキャプチャー。動画を一時停止した状態で、Windowsのアクセサリの中にある「Snipping Tool」で画面を切り取って、画像として保存する方法。画像を保存できましたが、なんとなく「ぼやけた感じ」の画像になりました。
ということで、次に。

業務用パソコンにインストールされているソフトウェアの中で、動画を画像ファイルに変換できる機能やキャプチャーできる機能があるソフトウェアがないかを調べてみることにしました。

第一に、「Windows Media Player」から。
いろいろ見てみますが、そのようなボタンやメニューはありませんでした。
第二に、パソコンにバンドルされてきた「DVD再生ソフトウェア」。
いろいろ見てみますが、こちらにもそのようなボタンやメニューはありませんでした。

悩んでいる最中、ふと頭に浮かびました。「写真を見るソフトウェアでできないかなぁ」と。

Windows10から搭載された「フォト」アプリを見てみました。
するとこれが当たり!「・・・」で隠れているメニューの中に「ビデオからの写真保存」というメニューがありました!
メニューをクリックすると「読み込み中」の表示が現れ、「ビデオからの写真保存」モードになりました。下部に表示された青丸や矢印を操作して写真にしたい部分を表示させ、上部の「フロッピーアイコン」を押すとその表示された部分が画像となり、「ピクチャ」フォルダに保存されました。良かった。良かった・・・。

自分の無知で即時対応ができず、職員の方に迷惑をかけてしまいましたが、変換作業が標準ソフトウェアで出来ることを知った出来事でした。

ビデオから写真保存の場面
標準ソフトウェアで動画ファイルから画像ファイルへ。

(投稿者:ふろんと)

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サブスクリプション

業務用パソコンの入替作業の最中、とある部署で二名しか使用していないソフトウェアをインストールすることになりました。
そのソフトウェアは「図面」を描くためのソフトウェアでした。

旧来のイメージでいきますと、パソコンにソフトウェアをインストールするとなれば、何らかの媒体(FD・CD・DVD・USBメモリ)を用意して行うのが大半でありました。
今回のソフトウェアは、インターネットを利用して、インストールファイルをダウンロードすることから始まるものでした。

まずは、ソフトウェアの会社のホームページへ。そして、会員専用サイトにアクセスしログイン。メニューから利用できるソフトウェアのインストールファイルをダウンロードして、パソコン自体にソフトウェアをインストールすることで作業は終了となります。

使用者の方から、ソフトウェアの名称やシリアル番号などが記載された「ライセンス証書」を受け取り、作業を開始しようと思い記載内容を確認していますと、証書の他にもう一枚、ファイルに用紙が入っていました。その表題には「サブスクリプション」との記載がありました。

聞いたことがない言葉でしたので、調べてみることにしました。
ソフトウェアの利用方法の名称であるとのことで、買い取りによる権利の取得方法ではなく、一定の期間使用する権利を取得する方法とのことでした。
その証拠に、用紙には「契約情報」の欄があり「開始日と終了日」の記載がありました。

メニューを見ますと、権利を取得したソフトウェアは2016年式であるのに、2017年式と2018年式の選択肢も表示されていました。
今回の契約(権利)は、契約期間のうちにソフトウェアがバージョンアップした際には、その時の「最新版」のソフトウェアが使用できる契約でした。契約期間内に常に最新版のソフトウェアバージョンを使用できる権利。素晴らしいですね。新しい版が出る度にソフトウェアを買わなくても良いのです!

使用者の方に確認し、最新版を導入することに。
インストールが無事に終わり、動作を確認してもらいます。問題無いとのことで一安心。

「このようなソフトウェアの買い方もあるのだな」と、新たな知識を習得した出来事でした。

CADソフトウェアを操作するイメージ写真
常に最新版の版を使用できる点が良いですね!

(投稿者:ふろんと)

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NT4.0の悪夢再び

ども。
インフルエンザ予防のためマスクを着用中の担当ちゅんです。

さて、昨年7月に「窓 NT4.0」というタイトルで記事を書きました。町内のとある施設にあるWindows NT4.0のシステムにプリンタドライバを導入する苦労話でした。その記事では「もうNT4.0なんて触ることないでしょうね~」と結んでいたのですが、まさかの、悪夢再び。
前回とは別の施設で稼働中だったNT4.0のマシンが故障し、業務システムを起動できなくなったとのこと。

今の時代に、なぜNT4.0を使い続けているかといえば、理由はただひとつ。設備を制御するためのシステムが1点モノのオーダーメードなため、パソコンを交換するとなるとシステムそのものから作り直す必要があり、多額の費用が発生するから。だからといって、20年も前の端末をいつまで使い続けるのかという話なのですが、当室の社是ならぬ「室是」ともいえる「最小のコストで最大の効果」を実現すべく、ダメモトで修理にチャレンジすることになりました。

その機械ですが、スペックはペンティアム2の400MHzにメモリが320MBと、当時では超ハイスペックであったことが伺えます。また、基板上のコンデンサに見た目上の問題はなく、20年近く稼働させてきたとは思えないようなコンディション。ベースになっているのは小売りされているパソコンとは違う、業務用の「ファクトリーモデル」と呼ばれる堅牢な機械なのですが、それでも「素晴らしい」としか言いようがありませんでした。

で、前置きが長くなりましたが修理です。症状を確認してみると、OSはきちんと起動するものの、CPUの負荷が常に80%以上になっており、アプリケーションの起動ができないようです。今回は、あらかじめ保守業者さんにより原因の箇所がある程度特定されており、「ボードのグラフィック故障」とのこと。調査結果の報告書を見てみると、
・スタートアップから業務アプリを削除するも症状変わらず。
・HDDを交換しOSをクリーンインストールするも症状変わらず。
・メモリを正常品と交換するも症状変わらず。
・拡張ボードをすべて外しても症状変わらず。
と、同業者(といっては失礼ですが)として尊敬できるレベルで検証を行って頂いていたことがわかります。最終的には「HDBENCH(ベンチマークソフト)にてスコア計測したところ、グラフィックの数値が著しく低い」ということを発見したと記されておりました。

ボードですか・・・。これは厳しい案件です。基盤を見てみると、どうやらPCI(Eではない)に1か所空きはあるようで、もしかしたらここに拡張グラフィックボードを挿せば症状を回避できるかもしれません。しかし、20年も前の筐体で、しかもOSはNT4.0です。偶然手元にあったPCIのグラボを挿して起動を試みますが、BIOSすら上がってきません。どうやら、相性もあるようです。いまどき、そんな時代のボードなんていくつも入手することは困難ですし、これは素直に「筐体交換」になりそうです。同じOSが稼働している端末に交換するのであれば、システムの再導入だけで済むでしょうから。悔しいですが、修理はお手上げということで原課にお返ししました。

単純にシステムを稼働させるだけであれば、ディスクイメージをとって最新のマシン環境上で仮想マシンとして動かすことも可能かもしれませんが、SCSIやらシリアルやらで計器類と接続されているシステムなので、おそらく厳しいでしょう。そもそも、勝手にそんな環境に作り変えてしまったら、保守業者さんから「対応不可」と言われかねません。今の時代にこんな苦労をしているとは、20年前の導入時にはおそらく考えもしなかったと思います。業務システムのリプレイスは、やはりあらかじめ想定して計画的に行わなければならないということを再認識しました。

筐体内部の写真
某国産メーカーのファクトリーモデル。日本のモノづくりの凄さを感じます。

(投稿者:ちゅん)

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ソフト電池

度々このブログの記事になっておりますが、業務用パソコンの入替作業を現在も実施中です。
そのような中、難易度が高めの案件も避けては通れない時期となってきました。
その「担当者」しか使用していない「一点もの」のソフトウェアのインストールもしなければならないことも増えてきました。

先日もそのような「一点もの」のソフトウェアの対応を行うことになりました。
担当者の方がそのソフトウェアについて「よく理解されている」方であり、「いついつに入れ替えを行いますよ」と伝えたところ、「電池を預けないと!」と言われました。
自分には、その発言の意図がその時点では理解できませんでしたが、日々使用している担当者の方が「必要である」と言っていますので、必要な作業であると理解し、作業をお願いしました。

後で調べてみますと、担当者の方が言っていた意味を理解できました。
「ソフト電池」というライセンス管理方法を採用しているソフトウェアが存在するそうです。

対象のソフトウェアのライセンスを取得することで「電池の充電」が行われます。そして、ソフトウェアが使用できる状態になります。
パソコンを交換する場合、古いパソコンから充電が残っている電池を指定された場所に預けます。それから、新しいパソコンから電池を取り出すと、ライセンスが移行されて新しいパソコンでソフトウェアが引き続き使用できるというしくみでした。

ある一定の期間使用して、充電がなくなる(ライセンスの期間が終了する)事態になった場合、充電する(ライセンスを購入する)と再び使用できるようになるという仕組みです。非常に分かりやすいですね。

入れ替え作業の前に預けた電池は、無事に新しいパソコンに戻り、引き続き、対象のソフトウェアが使用できるようになった出来事でした。

充電電池のイメージ写真
電池を充電。理解がしやすい表現ですね!

(投稿者:ふろんと)

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