ども。
このところ特に山菜が美味しく感じられる担当ちゅんです。
とある部署から業務に利用するソフトウェアの導入申請が上がってきました。市販されている一般的なソフトではなく、特定の業務を行うためだけに利用するもので、国から配布されているもののようです。昨今、時代の進化とともにPCのローカル環境にインストールしなければ使えない仕掛けはかなり少なくなってきた印象を持っていますが、ピンポイントでの業務目的だとこのようなパターンはまだ少し残っています。自治体の現場ではPCの作業環境を仮想化しているようなケースも多くなっている中で、臆せずいえば少々迷惑な話ではあります。
そして、これを導入する段になり、原課からは「複数の職員でデータを共有して作業したい」とリクエストが。ごもっともです。
今回の件は本来であればPCのローカルにセットアップするものなので、システムはそのPCでしか動きません。データも必然的にローカルに保存されることになるので、結局のところ担当者1人が専任で扱うことが前提となる仕様のようです。この点、原課も疑問に思ったのでしょうけれど、情報担当としても業務の継続性やリスクマネジメントといった観点で、ちょっとどうなのかな~と感じます。
そこで、一肌脱ぐことに決めました。さっそく、マニュアルを読んでみます。すると、そこには「ネットワークドライブでの動作は保証いたしません」と記載がありました。普通の感覚であれば、「動作を保証しない=動作しない」になるのかもしれませんが、私の捉えは逆で、「動作を保証しない=動作する」になります。そもそも、動作しないものについては「保証しない」などという標記にはならないからです。この辺は、長年この部署で仕事をしてきて、感覚として理解しています。
結果、このソフトウェアはネットワーク上の共有フォルダに置いただけでは動作せず、ネットワークドライブの割り当て(Zドライブ)が必要になるなど若干の工夫は必要でしたが、最終的には何の問題もなく動いているようです。このやり方は非公式であり、あくまで自己責任のうえで利用するというものになってしまいますが、それでも複数の職員でシェアしながら業務を行うことが可能となり、原課は大喜びです。
一方で、ユーザー側のネットワーク環境などが不明な中で「ネットワーク対応」を保証するということは大変なことであり、今回のようなメーカー側の対応も「類似業種」の人間の一人としては十分すぎるほど理解できるのでした。
Windows 10 でのネットワークドライブの割り当て方法に少しだけ戸惑いました
(投稿者:ちゅん)