ども。
このブログは想像以上に多くの「同業者様」がご覧になっているのだと再認識した担当ちゅんです。
というのも、私が4月18日に書いた「餅は餅屋とも言えない時代?」という記事に対して、様々な方からリアクションをいただきました。文末にネットワーク図のようなものを載せたことで、もうすっかり何をするのかがバレてしまっていたようですが、ようやく正式にお知らせできます。
当町では本年度、「議会中継システム」を構築することになりました。
今回、情報部門としては中継システムの心臓部となる「映像配信」の部分に関して業務を受け持つこととなり、先日からその準備に取りかかっております。
そうした中で、一般の方には少し難しい言葉かもしれませんが、我々の業務では「責任分界点」という用語が出てきます。どこからどこまでが業者さんの仕事の範疇なのかという、業務の境目のことを指します。今回のケースでは、中継システムを構築する本会議場までLANケーブルを引くのは我々の業務で、業者さんはそのLANケーブルから先の撮影・音響・配信機材の構築。つまりLANが問題なく利用できるようにするところは、我々の業務としたのです。
計画段階では「機器の設置までにLANを通しておきますから」と安易に答えていたのですが、いざその時が来て、現場を改めて確認してみて「これ、無理だわ」と。議場というのは想像以上に難しい現場で、天井は吹き抜けで高さがあり、床には赤い絨毯が敷かれ(しかも剥がれない)、ここにLANケーブルを這わせるなど論外。そもそも、議場の外から内にLANケーブルを入線させられそうな場所もありません(ドリルでの穴開け必須)。これは困ってしまいました。
しかし、一度やると言ったものをいまさら「やっぱり無理でした」というわけにもいかず。あれこれと頭を悩ませて、ふと、議場に設置されている無線LANのアクセスポイントが目に留まりました。議場の中に露出でLANケーブルを引くのが難しいのであれば、やはりここは我が社らしく?無線LANでの構築しかないでしょう!
ということで、上位のスイッチでタグをつけて、このケーブルを幹線にして、APでマルチプルVLANをつくって・・・と、頭の中で設計していき、ようやく一筋のかすかな光が見えてきました。理論上は行けるはずです。
問題は「映像配信」という、明らかに通信トラフィックが多そうなものに対して、無線LANで大丈夫なものなのか。結論はこれから行うテストの結果次第ではありますが、いずれにしても、こういう工夫を惜しまず、やはり「何事もチャレンジする」のが当町の情報部門らしさなのだと思っています。頑張ります。
議会中継の本稼働はまだ少し先になります。もうしばらくお待ちください!
(投稿者:ちゅん)