画期的な情コンを発見

ども。
左目のまぶたが痙攣するようになった担当ちゅんです。眼精疲労ですかね。

すっかり春めいてきて、あんなにたくさん積もっていた雪もすっかりなくなりました。それとタイミングを合わせるかのように、外勤ラッシュとなっています。先日はとある施設で無線APを取り付ける工事を行いました。

その施設は、もともと壁に情報コンセント(情コン)が取り付けられていて、LANケーブルを差し込めば有線でインターネットが利用できる状態にはなっていましたが、今回はその部屋で無線LANを利用したいとのことでありました。
通常であればその情コンにLANケーブルを差し込み、その先にAPを取り付けるということになるのでしょうが、それをやってしまうとせっかくの情コンが塞がってしまいます。今は液晶テレビにもLANが必要なご時世ですし、これをなんとか生かしながら工事をできないかと考えました。

といっても、作業は単純です。部屋の天井にあった点検口を開けてみると、MDFから延びてきたLANケーブルがすぐ目の前を走っており、これが情コンに向かっているようでした。
なので、このケーブルをニッパーで切断し、その断面にそれぞれRJ45のコネクタを取り付けて、MDFからやって来た方は無線APのLAN1(PoE)に、そしてもう片方をLAN2に差し込みます(もちろんMDFの中にPoEインジェクタを置き、電気を送ります)。肝心の無線APについては大胆にも天井裏に放置です。石膏ボード一枚隔てた場所になりますが、電波の強度は十分。これで、壁の情コンの機能を生かしつつ、無線LANの電波も利用できる環境の完成です。実はこれ、ホテルなどでよく使われる手だと聞いたことがあります。

最終チェックとしてPCから無線LANを受信してのネット接続、さらには壁の情コンにLANケーブルをつないでのネット接続を試します。結果は良好、大成功でした。
その際、ふと情コンを見てみると、いままで見たことがない画期的な形状をしています。私が知る限り、情コンといえば下からシャッターを押し上げて差し込むタイプが一般的かと思いますが、今回のものはただ前から差し込むだけ。こんなところにも技術革新が見え隠れして、人知れず感動しながら作業を続けたのでありました。

壁の情報コンセント
こんなところに感動しているのは「にわかSE」くらいですね

(投稿者:ちゅん)

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餅は餅屋とも言えない時代?

ども。
遠くに旅行したくなっている担当ちゅんです。

先日、今年度実施予定のとある事業のことについて、道東圏のとある自治体の情報担当者と意見交換する機会がありました。私よりも情報担当としての経験が長く、しかも当町とシステム構成が似通っており、さらに担当者個人としてのICTに対する考え方が近いこともあり、いつも困ったことがあれば相談させてもらっています。

現時点ではあまり具体的なことは書けないのですが、その事業では「映像のライブ配信」を行うことになります。ひと昔前はテレビ局にしかできなかったような技術が、今ではスマホ一つで行えるようになっているなど、技術革新が著しい分野。そうしたなかで事業を行うにあたり、私も、道東の同業者も偶然「同じ壁」にぶつかりました。

映像のライブ配信を考えた時、アプローチとして「映像」に重きを置くのか、はたまた「配信」に重きを置くのかによって、対応していただく業者さん・・・というより業界そのものが180度違ってくるのです。
具体的にいえば、映像に重きを置いた場合、対応していただくのは「カメラ」であったり「音響」を取り扱うような業者さんになりますし、配信の場合は「ICT機器」であったり「ネットワーク」であったりするわけです。もちろん、私は仕事柄、まずは後者でアプローチをするわけですが、そこではじき出された費用の見積もりが、前者の場合と比較して驚くほど少額で済んでしまうのです。

だからといって「映像に重きを置くことは悪」という単純な話でもなく、両者からお話を伺うと、そのような価格になった根拠はありますし、双方とも矛盾点などなく納得のいく説明をいただけます。でも、現実として費用にはかなりの差が出ます。
ここで、通常であれば「では安価な方でやりましょう」で決着するのですが、冒頭の同業者さんは「そこを内部でどう説明していいのか悩んでいる」とのこと。
つまり、一方は100万円かかってしまうところ、もう一方は10万円で実現できてしまうような場合、その90万円の差がどうして生まれるのかを相手に説明し、その結果納得してもらうということは簡単そうに思えて実際にはとても困難なのです。「安かろう悪かろう」という言葉もありますが、今回の一件では現実離れした数字が出てくると逆に理解を得るのが難しくなるのだ、ということを学びました。そして、この90万円の差を積み重ねることこそが、我々のような自治体の情報担当者に課せられた重要なミッションなのだと思います。

ポンチ絵
これが何のポンチ絵なのかは、近日ご報告できると思います。

(投稿者:ちゅん)

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毎回「アレ」に泣かされる

ども。
ブログの更新が一日おきになりましたが、自分自身としては特に変化を感じていない担当ちゅんです。

それにしても、「アレ」には困ってしまいます。
日々、たくさんの同業者さんや業者さんと情報交換をしながら業務をしていますが、やはり「アレ」に関しての苦情というか、悩みは尽きないみたいです。

今日は、とある部署にて利用している窓 Storage Serverから「通信が確認できない」というアラートメールが届いてたいへん焦りました。涙目になりながらすぐに状況を確認してみたところ、サーバ自体は普通に起動しており、そもそもそのサーバを利用されている方からも連絡は皆無。では、なぜアラートが立ったのかといえば、その状態監視をしているアプリケーションが起動に失敗していることがわかりました。

ある意味で一安心なのですが、「ではなぜアプリケーションが急に起動できなくなったのか」というところにフェーズは移ってきます。調べてみますと、どうやらアラートメールは4月12日の段階には届いていたと判明。その時点で私もどうかしているとは思いますが、実際に確認したのが本日。4月11日までは正常に稼働していたものが、12日に起動失敗。しかも、同じ型番のサーバ2台が同時に同現象というところまでが分かった時点でピンときました。

はい、そこで本日の「アレ」について。おそらく同業者さんや業者さんとも共有できる「アレ」とは、某窓のアップデートのことです。案の定、4月12日にはアップデートが勝手に送り付けられており、サーバはプログラムの構成が予約されている状態となっていました。シャットダウンするときに「電源を切らないでください」となるそれです。
断定するにはまだ材料が足りませんが、今回、アプリケーションが起動できなくなった理由はほぼこれで間違いありません。

この件についてはこれまでも当ブログで数回話題にしてきました。「勝手に適用させたくないのであればWSUSでも立てればいいじゃない」とか「そもそもサーバに対して自動更新を行っていること自体がナンセンス」といった原理原則は知ったうえで書いていますが、正常動作しているアプリケーションをコケさせてまで強制的に適用してくる更新っていかがなものでしょうね。しかも対象機はStorage Serverです。おいそれと再起動はできないマシンで、この体たらく。さすがに憤慨してしまいました。これって、我々の運用の仕方に問題があるのでしょうかね。困ったものです。

エラー画面
アプリケーションが起動に失敗した様子

(投稿者:ちゅん)

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山奥でインターネット

ども。
列車を見るのが好きなのでわざわざ線路沿いに住んでいる担当ちゅんです。

現在、八雲町内では北海道新幹線の札幌延伸に向けて建設工事が行われていて、様々な箇所でトンネルが掘られています。

八雲鉄道建設所管内工事の進ちょくについて(新幹線推進室)

そうした中で、とある事業者さんから「工事現場でインターネットを利用したい」と相談されました。現場は山奥なので、電話はおろか電気すら通っていません。なので、インターネット回線が接続できる場所に拠点を作り、そこから掘削現場までは自営で光ケーブルを敷設するという、とんでもなくスケールの大きなお話でした。やはり、新幹線工事は凄いです。

しかし、問題は「インターネット回線が接続できる場所」です。国道沿いまで下りてくればフレッツ光なども利用できますが、さすがにそこから現場まで自営で光を持っていくには莫大なコストがかかってしまいます(距離にして5キロ以上)。
そこで、当町がデジタルディバイド対策として実施しているFWA(固定無線アクセス)方式のブロードバンドサービスを紹介することになりました。
実は、事業者さんが拠点の候補地にあげられていた場所が、幸運にもFWAのサービスエリア内だったのです。

早速、FWAのサービス事業者さんと一緒に現場を視察。基地局は目と鼻の先であり、十分に性能を発揮できそうです。工事について少し話を伺うと、今後、掘削現場まで電気もひくことになるそうで、なんと高圧電線から直接電気を引き込むための変電所の設置工事を行うとのこと。全てにおいてやはりスケールが違います。トンネルは6年ほどで掘削されるようですが、そのために必要なインフラの整備って大変なのですね。

現場
何もないところにモノをつくるってすごいです

(投稿者:ちゅん)

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ハードディスク救出作戦

ども。
新年度のバタバタがようやく一段落し事務仕事に取り掛かっている担当ちゅんです。

そんな中ではありますが、久しぶりに「ちょっとパソコンに詳しいおじさん」が発動。知り合いの方を通じて「パソコンが壊れてしまって困っている人がいるので、相談に乗ってほしい」とプライベートで持ち掛けられました。もちろん、その方にはお世話になっていますし、力になれることがあればと快諾。でも、実はこうしたプライベートでの実践は、こうした仕事をしている中ではとても貴重な機会です。

状況的には結構な壊れ方で、Windowsが全く起動しない状態とのこと。先方からのリクエストは「とにかくデータだけでも助けてほしい」と。さっそくハードディスクを外付けUSBドライブに接続して別なPCから確認してみます。
今回のケースでは、ディスクから異音がしてそもそもドライブとして認識しないという、いわゆる「クラッシュ」の可能性も覚悟していましたが、運よくディスクは無事なようです。しかし、肝心なドライブはドライブレターこそ割り当てられましたが、空き容量は正しく表示されず、プロパティからエラーチェックもできない状況でした。でも、同一ディスク内に割り当てられていた別なパーティションにはアクセスが可能。つまりは、OSの起動領域を含むCドライブだけに何らかの障害が発生しているようでした。

こうなれば、できることはたった一つです。壊れてしまったファイルシステムを修復できるか試みます。これができなければ、残念ながらデータの救出は難しくなります。
コマンドプロンプトから「chkdsk e: /f」とコマンドを投下。chkdskは「チェックディスク」のコマンドで、指定したドライブ(今回の場合はEドライブ)を検査。それと同時に「/f」というオプションをつけることで「修復」も行います。
実はこれ、最終手段といっても過言ではなく、整合性のとれない異常なファイル(MFT:マスターファイルテーブルの破損)をシステムが強制的に修正していくため、場合によってはトドメをさしてしまうリスクがあります。時間がかかっているからといって途中で作業を止めてしまう(ディスクを停止させる、パソコンの電源を切るなど)と、その時点でデータはおそらくGoodByeです。なので、/fのオプションは不用意に実行してはいけないものだと認識しています。

今回の場合は、上記コマンドを投下後、目が回るほどのスピードで画面上にエラーを修復しているログが流れていきました。「何かを行ってくれている」という点では期待が持てそうです。粘り強く終了するのを待ちますが、1時間待ち、2時間待ち・・・。一向に終わる気配がないので一晩放置すると、どうやらエラーチェックは無事に完了した様子。無事にドライブはNTFSであると認識し、空き容量も表示されるようになりました。
しかし、今度は「ファイルにアクセスができない」とメッセージが出るため、ファイルの所有権を強引に奪取しアクセス権をEVERYONE-フルコントロールに変更。ここでも小一時間ほど待って、ようやくファイルにアクセスできました。幸運なことに、フォルダやファイルはほとんど無傷。急ぎ、ユーザーのフォルダからピクチャやドキュメントのフォルダをコピーして作業終了となりました。
久しぶりに手ごたえのある難しい案件でしたが、定期的にこういうことをしていないとすっかり忘れてしまいそうです。そういう意味で、日頃からのトレーニングは大切だなと思うのでした。

スクリーンショット
祈るような気持ちで画面を見つめた結果、目が非常に疲れました。

(投稿者:ちゅん)

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