CPU切替器も奥が深い

ども。
春先に業務を詰め込みすぎてビジーな状態の担当ちゅんです。

昨年度、職場の業務用パソコンを全台更新しました。その後、しばらくは特に問題もなく平穏に運用できていたのですが、このところちらほら不具合を訴える職員が出始めました。

症状は決まって「ディスプレイの解像度がおかしくなる」です。デスクトップPCを配備した職員の中には、1枚のモニタ・1組のキーボード、マウスを2台のPCで共有して使っている方がいます。主に基幹系システムを利用している職員で、デスクのスペース上やむを得ずCPU切替器を利用しています。その切替器が、新しいPCと交換後からどうもうまく動かなくなるケースがあるようなのです。

初めのうちは気がつきませんでしたが、不具合報告が増えてくるにつれ、どうやら不具合が起きる切替器はある特定のメーカーの同一機種であることがわかってきました。
まさか切替器が使えなくなるとは想定しておりませんでしたので、急ぎ原因を調査してみます。すると、CPU切替器にも一応「対応OS」という概念はあり、さらに、機種によっては「ワイドディスプレイ非対応」とされているものがあるなど、さまざまであることがわかってきました。

それだけではなく、ディスプレイから読み取った識別信号(EDID)を保存する回路を有するか否かで「裏起動」に対応するかどうかが決まってくるということや、キーボード・マウスが選択されていないパソコンに対しても接続されているかのように振る舞うエミュレーション機能の有無など、調べれば調べるほど深みに嵌っていきます。
結局のところ、今回不具合が発生した切替器は上記のような様々な機能のうち、おそらくEDIDの保存回路が非搭載であったために、うまく解像度を認識できなかったのだと推測。
ただ、ワイドモニタ環境で問題なく使えているその他の切替器も、パッケージを見てみると「ワイド非対応」と書かれていたりして、よくわかりません。結局のところ、問題なく使えていればそれで良い・・・という考え方は少々乱暴かもしれませんが、つまりそういうことなのだと納得することにします。

ワイド非対応
ちゃんと使えている切替器も、実はいつかの時点でダメになったりして・・・。

(投稿者:ちゅん)

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動作を保証しない=動作する

ども。
このところ特に山菜が美味しく感じられる担当ちゅんです。

とある部署から業務に利用するソフトウェアの導入申請が上がってきました。市販されている一般的なソフトではなく、特定の業務を行うためだけに利用するもので、国から配布されているもののようです。昨今、時代の進化とともにPCのローカル環境にインストールしなければ使えない仕掛けはかなり少なくなってきた印象を持っていますが、ピンポイントでの業務目的だとこのようなパターンはまだ少し残っています。自治体の現場ではPCの作業環境を仮想化しているようなケースも多くなっている中で、臆せずいえば少々迷惑な話ではあります。

そして、これを導入する段になり、原課からは「複数の職員でデータを共有して作業したい」とリクエストが。ごもっともです。
今回の件は本来であればPCのローカルにセットアップするものなので、システムはそのPCでしか動きません。データも必然的にローカルに保存されることになるので、結局のところ担当者1人が専任で扱うことが前提となる仕様のようです。この点、原課も疑問に思ったのでしょうけれど、情報担当としても業務の継続性やリスクマネジメントといった観点で、ちょっとどうなのかな~と感じます。

そこで、一肌脱ぐことに決めました。さっそく、マニュアルを読んでみます。すると、そこには「ネットワークドライブでの動作は保証いたしません」と記載がありました。普通の感覚であれば、「動作を保証しない=動作しない」になるのかもしれませんが、私の捉えは逆で、「動作を保証しない=動作する」になります。そもそも、動作しないものについては「保証しない」などという標記にはならないからです。この辺は、長年この部署で仕事をしてきて、感覚として理解しています。

結果、このソフトウェアはネットワーク上の共有フォルダに置いただけでは動作せず、ネットワークドライブの割り当て(Zドライブ)が必要になるなど若干の工夫は必要でしたが、最終的には何の問題もなく動いているようです。このやり方は非公式であり、あくまで自己責任のうえで利用するというものになってしまいますが、それでも複数の職員でシェアしながら業務を行うことが可能となり、原課は大喜びです。
一方で、ユーザー側のネットワーク環境などが不明な中で「ネットワーク対応」を保証するということは大変なことであり、今回のようなメーカー側の対応も「類似業種」の人間の一人としては十分すぎるほど理解できるのでした。

ネットワークドライブの割り当て
Windows 10 でのネットワークドライブの割り当て方法に少しだけ戸惑いました

(投稿者:ちゅん)

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やっぱり通らない地下埋設

ども。
今朝は風が強く、おもわず冬に着ていたジャケットを引っ張り出した担当ちゅんです。

そんな天候でしたが、とある学校にて光回線の敷設工事のための現調が行われました。学校からすればまさしく「悲願」の高速回線。一刻も早く開通させてほしいという思いが、教員の方々の言葉の節々から伝わってくるのです。今や教育現場はICTが無ければ始まらないといえるほどに、急速な進化を続けています。

ですからこちらも力が入ります。・・・とはいえ、如何せん学校という建物はネットワークを引き回すことに関しては毎回苦労の連続です。
今回、対象となった学校は2校なのですが、両方とも地下埋設でケーブルが敷設されていて、建物の端っこから室内に入線、そこから複雑怪奇なルートを辿って既存の通信機器へと延びておりました。まずはこのルートを使うかどうかの判断が必要となりますが、プロの業者さんも交えた中で早々に「無理!」と。

そもそも、学校の敷地にある地下埋設の管って、なぜかわかりませんが決まって通線ワイヤーがすんなり通りません。既存の電話線は通っていて、だからこそ学校では電話が利用できるわけなのですが、その管がどこかで潰れてしまっているのか、裂けてしまっているのか。今回のケースでは、MDFから引き込み柱までの間が多く見積もって10メートルくらいしかない間に、通線ワイヤーが25メートル以上もスルスルと入っていく始末。先端部は一体どこに向かっていったのか・・・。
仕方がないので既設の電話線自体を引っ張ってみたのですが、今度はびくともしないという有様です。これ、あきらめるしかありませんでした。

ということで、当初から想定はしていましたが、今回の学校案件も、やはり架空配線となりそうです。見栄えは多少悪くなるかもしれませんが、それと引き換えに高速ブロードバンドです。はやくこの回線を使って授業をしている姿を見てみたいです!

図面
図面があるだけマシですが、図面通りになっているとは限らない罠。

(投稿者:ちゅん)

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完璧な仕込み作業

ども。
少しだけ料理をするようになった担当ちゅんです。

料理の場合でも、やはり大切なのは下準備であり「仕込み作業」なのだということを最近学びました。事前に味付けをしたり、素材に切れ目を入れたり。
そして、そういう意味では我々の職場も似たようなところがあるように思います。

とある案件で大量のデータをExcelのシートに落とし込む必要が出てきました。このときに「仕込み」の要素としては2つあり、1つ目は元々のデータをコピーしやすいように並べ替えたりする整形作業、もう1つはコピーして貼り付けした後でExcel側で表示を整える作業。これが事前にきっちりできているか否かで、作業効率は5倍・・・いや10倍は変わってきます。とにかく、作業を開始してしまった後で「仕込み」に戻ることはできませんので、最初が肝心です。

今回は私が前者、元々のデータの整形を担当し、隣席の相棒が後者であるExcel担当となり、黙々と仕込み作業にあたりました。
私はどのような形式にしてあればコピーしやすいのかを考えながらデータを整えます。ようやく、それとなく形になってきたころ、ふと隣の席に目をやると相棒はガリガリにマクロを組んでいました。

正直「その技術、どこで覚えたの!?」というレベル。超ハイレベルなマクロをあっという間に組み上げてしまい、しかもその動作も完璧。思わず「Excelってこんなことができるソフトなんだね」と言葉が出ました。
当初想像していた以上の仕込みが完成し、私の中ではゆうに10日はかかるだろうと思っていた作業が、もしかしたら2~3日もあれば終わってしまうのでは?というところまできました。今回のようなケースはあまり多くはありませんが、「あれこれ考えずにまずはやってみよう」ではなく、ときにじっくりと考え、慎重に丁寧に事を進めた方が良い案件もあるのだということを学びました。

マクロ
ナ、ナニソレ、スゴイネ・・・と片言で話しかけてしまうレベルでした。身近なところに達人がいました。

(投稿者:ちゅん)

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一台終わってまた一台

ども。
連休中は旅に出ていた担当ちゅんです。少しリフレッシュできました。

本日は、その連休前に仕込んでいた某学校のパソコン室用端末の納品を行っておりました。ものの見事にハードディスクが壊れてしまい、別なディスクに付け替えたうえで再展開しなければならない案件でした。学校では作業を行うことが難しく、職場に持ち帰っての作業でした(我々はこれを入院と呼びます)。

その甲斐あって、なんとか通常通り起動はできるようになりました。本日の作業では実際の環境に合わせてIPアドレスを変更したり、授業支援システムからきちんと制御できるかなどの最終確認です。結果、無事に動作することが確認でき、一件落着。

・・・となればよかったのですが。
今回、トラブルが起きて入院していた端末は3台。それらの対応が終わって、念のためその他の端末についても電源のオン・オフを試してみることに。すると、これまでは特にトラブルが無いとされていた端末が不調になってしまったではありませんか。しかも1台だけではなく、複数台。これって結局のところ、同時期に導入した端末なので1台壊れたらその他の端末も壊れる可能性があるという確率論が現実になったということなのでしょうか。それとも、もしかして例のタイマー・・・とは考えたくないところですが、ディスクが壊れるのはご勘弁願いたいところです。

とにかく、一台終わってまた一台。これが繰り返されるといつまでたっても終了することができない現場になりかねません。今回の場合は運よく現場で対処が可能であったのでひとまずクローズすることができていますが、やはりある程度の年数がたった時点でパソコンは順次交換が必要という話になるのでしょうね。このままでは埒があきません。

現場の写真
このところ現場対応が求められる案件が続いていて大変です

(投稿者:ちゅん)

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