光回線開通後の後始末

ども。
Twitterにて「八雲町の情シスのブログ、書籍化されたら絶対買う」というツイートを偶然見つけて、飛び上がりたいほど嬉しかった担当ちゅんです。

本日は、とある学校でネットワーク回線として利用してきたFWAのアンテナの取り外し作業を行いました。光回線が開通したことで役割を終えたものですが、これまで様々な苦労を乗り越えて運用してきたことを思い出し、感慨深いものがありました。

情報政策室ブログ:140m先でPoE機器を使いたい(2014-07-10)
情報政策室ブログ:高所恐怖症(2014-08-25)
情報政策室ブログ:5GHz帯無線LAN経路を変更(2015-02-03)
情報政策室ブログ:また高所作業・・・(2017-08-29)
情報政策室ブログ:高所作業回避(2017-09-07)
情報政策室ブログ:再び、ネットワークが不通になる(2017-09-28)
情報政策室ブログ:FWAアンテナを交換する(2017-10-04)

書き出してみるとこの歴史です。特に晩年は謎の不具合が頻発し手をやきました。
そして、このブログには度々書いていますが、私は高いところが大の苦手。それに加えて、前任の「隣席ふろんと氏」も、現在の相棒も高いところはからっきしダメ。正直、この案件にトラブルが発生すると「またあのハシゴか・・・」と憂鬱になり、誰がハシゴに登るかでけん制しあったことを思い出します。

そんな業務に終止符を打つべく、最後の高所作業。これまで何度も冷や汗をかきながら行った作業ですが、最後は不思議と恐怖心はありませんでした。むしろ、経年により若干見栄えが悪くなってしまったアンテナ機器を見て「お疲れ様」という気持ちでした。丁寧に取り外し、そして残ったLANケーブルを綺麗に処理して作業終了となりました。
グランドの脇に電柱は残ってしまいますが、これは撤去が不可能なのでこのまま残しておくことに。この先、この電柱を見るたびに「たたかいの記憶」がよみがえるんだろうなと思います。

取り外し作業
引き気味に写真を撮ってみたら、妙にシュールな感じになりました。

(投稿者:ちゅん)

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円マークとバックスラッシュ

ども。
このところ、寝不足が続いている担当ちゅんです。

とある部署から「プリンターの初期設定をしてほしい」と依頼の電話がありました。これまで使ってきたレンタルのプリンターが故障し、別なプリンターと交換になったとのこと。同型のプリンターであれば設定情報をエクスポートしておいてもらえれば楽なのに・・・と思いましたが、そういう設定ができる機械ばかりではありませんのでやむを得ません。

IPアドレスのみ現地の職員が設定し、その後は私が自席から設定書を見ながらネットワーク越しに設定します。今回の対象プリンターは複合機タイプであったため、プリンター機能の他にスキャナー機能などが搭載されているものでした。スキャナーについてはあらかじめ保存先をファイルサーバーに設定しておいて、PDFファイルに変換されたデータが自動的に保存されるよう設定します。どうやら、無事に設定できたようです。

現地の職員に「設定が終わりました」と連絡をし、一件落着・・・と思ったのですが、数分後「スキャナーが利用できません」と報告を受けました。
設定後、自分なりに内容をチェックして間違いが無いことは確認していたハズでした。それなりに自信があったので、がっかり。
で、再度設定画面を見てみたのですが、一瞬見ただけではどこに間違いがあるのかわかりません。IPアドレスも問題ないですし、そもそも使えないのはスキャナー機能だけで、プリンターとしては使えているようです。

焦らずに、一つ一つの項目を指さししながら確認していき、ようやく原因が分かりました。ファイルサーバーまでのパスを入力するときに、円マークとスラッシュを間違えて入力していたのです。

実は、円マーク(¥)というのは日本語フォントを使っている時にはきちんと出力されますが、欧文フォントを使っている時にはバックスラッシュ()と呼ばれる記号として出力されます。これは、双方の文字が「U+005c」という同じコードを使っているために起きる現象なのですが、普段見慣れない記号なので、気を付けないとよく間違えます。特に、設定書などを見ながら作業をしていて、バックスラッシュが出てくると無意識にスラッシュを入力してしまいがちです。どう考えても「¥」の方が見やすいと思うんですが、それは日本人だからそう思うのでしょうかね。

円マークとバックスラッシュ
どちらが見やすいと感じますか?

(投稿者:ちゅん)

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地下埋設の管、通る。

ども。
「いつもブログ見てますよ」の一言が本当に励みになっている担当ちゅんです。

5月11日に当ブログに投稿した「やっぱり通らない地下埋設」という記事の続編になります。よろしければまずそちらの記事をご参照ください。

情報政策室ブログ:やっぱり通らない地下埋設(2018-5-11)

「学校の敷地にある地下埋設の管は、どうしてだかすんなり通らない」「あきらめるしかない」と、残念な内容をご報告したものです。
このたび、ついにその学校にて工事日が決定し、業者さんによる事前配線作業が行われることとなり現場に立会しました。

現場に到着し、さっそく光ケーブルの配線ルートについて最終確認。私からは地下埋設が使えない前提で「このあたりに引いて、そこから壁伝いにケーブルを這わせて・・・」と説明したのですが、どうも業者さんと話がかみ合いません。聞くと「地下埋設の管を通せるかもしれない」とのこと。「いやいや、これまですでに2度ほど現調が行われていて、その都度「無理ですね」と言われているんですよ。それはさすがに厳しくないですか」と伝えるも、なにやら勝算がありそうな様子。

話を伺うと、「地下埋設の管の途中にやはりBOXがあるのではないか」とのこと。しかし、前回までの調査では、地下ピットに入れるような入り口は見つけられませんでした。業者さんと校内をもう一度探してみます。入線ルートに一番近い部屋は「女子トイレ」だったのですが、やはりここからは地下に入ることができません。次に「多目的トイレ」を確認しますが、やはりNG。微妙な空気になる中で、最後に「男子トイレ」を確認すると、そこにはなんと床下への入り口が!

業者さんが地下に潜り数分後、無事に地下埋設の管が通ったとの朗報がもたらされました。やはり見込みどおりBOXが取り付けられていて、地上からいくらワイヤーを通しても通線は不可だったとのこと。さすがプロの仕事です、恐れ入りました。
ところで、この地下への入り口、後から図面を見返してもどこにも書かれていません。さらにいえば、床下にBOXがあるとも書かれていないとのことで、苦笑いです。おそらく、百戦錬磨の業者さんにとっては、こんなことは日常茶飯事であり、たいしたことではないのでしょう。
結果的に、理想的な配線をすることができ、景観を損ねずに綺麗な工事ができました。諦めずに調査をしていただいて、本当によかったです!

配線工事
無事に管が通って一安心です

(投稿者:ちゅん)

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まさに外科医

ども。
八雲地域と熊石地域の気温差に驚く担当ちゅんです。

先日、とある施設で光回線の開通に伴う事前確認が行われ、我々もその現場に立ち会いました。確認作業は通信事業者さんが行うものなので、指示だけ出させてもらえば後は見ているだけ。現場監督といえば格好いいですが、肉体労働では無い代わりに瞬時にいろいろなことを判断しなければならず、それはそれで大変な仕事です。

さて、その現場での出来事です。実は、その現場は「難工事」が予想され、これまでに我々が立ち会わずに2回ほど現調が行われては「失敗」に終わっていました。というのも、こんな悪条件が重なっています。

・ 宅外の配線は架空禁止、全て地下埋設の配管を通さなければならない。
・ そもそも、配管のルートは不明。通るかはやってみなければわからない。
・ 運よく配管が通ったとしても、建物内部でどのように配線されているか不明。
・ 天井の建材はビス止めだけではなく糊付けがされていて剥がすことができない。
・ よって、既存の電話回線自体がどのように配線されているのかわからない。

こうした状況の中、通信事業者の技術者は最終手段ともいえる秘密兵器を持参されました。それは、人間ドックの胃カメラなどでお馴染みの「内視鏡」です。人体に使うものと比べて太さはやや細めですが、手元のコントローラーを使って上下左右、フレキシブルに曲げることができます。先端部にはカメラが取り付けられていて、小さい穴の隙間からワイヤーを通すと、内部で配管や配線がどうなっているかわかるというわけです。こういう道具が存在していることは知っていましたが、実際に見たのは初めてでしたので大興奮。そして、この内視鏡を見た瞬間、正直「今回は成功だな」と思いました。

しかし、予想に反して調査は大苦戦。どうやら地下埋設の管自体はすんなりとワイヤーが入ったようで、建物内部の壁付近で「ガサゴソ」と音はしていますが、肝心の入り口がわかりません。
ある程度の目星をつけ、壁に小さな穴を開けて例の内視鏡を入れてみますが、そこには「強電」のケーブルしかなく、電話などの「弱電」のケーブルはありませんでした。
そこからは穴という穴、手当たり次第に内視鏡を入れてみましたが、結局、入線ルートは確保できませんでした。業者さんいわく「地下埋設の管は建物の入り口で終わっていて、そのあとは管を使わずにケーブルが引かれている可能性がある」とのこと。これ、建物の建築工事の最中の、壁を貼る前にやられたものと思われますが、後からはどうすることもできない、厳しい状況です。

結果、3時間くらいねばって調べましたが、時間切れとなり調査はまたしても失敗に終わりました。現場に残されたのは内視鏡を通すために開けられた5cm四方くらいの穴だけ・・・。プレートは取り付けましたが、何とも痛々しい状況となってしまいました。後日、作戦を練り直してリベンジです。

作業中の風景
まさに「職人技」でした。結果は残念でしたが、貴重なものを見させてもらいました。

(投稿者:ちゅん)

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希少価値の高い消耗品発掘

ども。
このところずっと寒いです。寒いまま6月が終わってしまいそうで、憂えている担当ちゅんです。

先日、とある部署の担当職員から「ちょっと相談がある」と持ち掛けられました。この時点で若干嫌な予感がしましたが、どうやらそういった類の話ではなさそうです。聞くと「書庫から大量のフロッピーディスクが出てきたんだけど、どうやって処分したらいいのか」とのことでした。
「フロッピーディスクを処分!?とんでもない!!」ということで、全て我々が引き取らせてもらうことになりました。

ご存知の方も多いと思いますが、フロッピーディスクは2011年をもって生産が終了しており、現在は新品を購入することが不可能です。調べてみると、フロッピーディスクのドライブは今でも生産されているようで、つまり世の中には「過去の遺産」をやむなく活用しなければならないような悲しい事情が存在するのだと推察されるわけですが、実はこれ、他人事ではないのです。数は少ないですが我が社にも今なお現役でフロッピーディスクを使っている部署があって、それはそれで驚いてしまいます(やめてくださいと何度か持ち掛けていますが事情があるようです)。
そして、生産が終了しているため現在市場では若干のプレミアがついていて、10枚購入しようとすると3,000円以上の値がついているようです。

今回、引き取ったフロッピーディスクは100枚にもなりました。中にはラベルに「ワープロ」と書かれていたり、はたまた退職した職員と思われる見知らぬ名前が書かれていたりと、まるで古文書でも見ているかのようです。
それだけではなく、なんと新品未使用の「ドライブクリーナー」なるものまで発掘されました。クリーニング用フロッピーディスクのシャッタ部を開けて、そこに湿式のクリーニング液を垂らし、それをドライブに読み込ませるという仕掛け。商品の説明書きには「月に1回程度は行ってください」とされていて、驚きです。よくぞこのような希少価値の高いものがこのままの形で残っていたものです。箱に入れて大切に保管しようと思います。

ところで、もしかしたら、今や若い職員にとっては「フロッピーディスクって何?」という世界かもしれません。事実、隣席の相棒(30)にそのことを話すと「フロッピーの容量って100MBくらいでしたっけ?」と返ってきましたから。そうですよね、普通はそのくらいあると思いますよね・・・。時代は変わりました。

フロッピーディスク
まさか容量が「1.44MB」なんて信じられませんよね

(投稿者:ちゅん)

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