変体仮名文字はどうする

ども。
2年に一度の林檎スマホ更新が楽しみな担当ちゅんです。

本日は「ちょっとした」不具合や相談案件が多い一日でした。1件あたりの対応は短時間で完了できるのですが、それがどんどん積み重なって、結果として忙しい一日を過ごしました。

そんな中で寄せられた相談で「Excelで入力できない文字があるのですが、どうしたらよいでしょうか。」というのがありました。
話を伺ってみると、どうやらその文字は人名などに使われる「変体仮名文字」でした。
特に行政職員で戸籍を担当している方などからすれば身近に感じられる話かもしれませんが、コンピューター上で一般的かどうかでいえば、やはり特殊な文字という扱いになってしまいます。
行政で利用している業務システムでは、そうした文字も取り扱えるように別途フォントを導入しているのですが、一般的なPCでは入力が不可能です。

職員には「通常は入力することができないので、代用の文字を使ってください」と説明しましたが、後から思えば、それが人名となればとても失礼な話になってしまいます。どうにか変体仮名を入力する方法はないものか、調べました。

調べてみるとこの変体仮名文字を取り巻く情勢は、なかなか奥深いものだと知りました。国際的な文字規格である「unicode」に採用するよう要望・提案が行われ、2017年にようやく登録されたという経緯があるようです。
とはいえ、現状ではこの文字を取り扱うことができるフォントは限られており、例えば独立行政法人情報処理推進機構(IPA)さんが公開されている「IPAmj明朝フォント」を導入すれば入力が可能となることが分かりました。

行政職場で業務として利用するパソコンには、もしかしたらあらかじめこのフォントをインストールしておくべきではないか?とも感じるわけですが、問題としては他人とデータのやり取りをした際に、相手にも同じフォントが入っていなければ文字を表示することができなくなるという点でしょうか。いずれにしても、そうした留意点さえ守ってもらえれば、フォントはインストールして利用してもらうことがベストかもしれません。大変勉強になりました。

変体仮名
人名のほかにも老舗料理屋などで使われているのを見かけます

(投稿者:ちゅん)

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停電の余波

ども。
あの地震と停電から1週間が経過しましたが、まだ油断は禁物。担当ちゅんです。

停電が復旧し、その対応には数日追われることになりました。ようやく後処理が片付いてきて、先日は最後に残っていた案件を片付けるため、とある施設に向かいました。

その施設にはWebカメラが設置されていて、一般の方がご覧いただけるようWebサイトで公開されておりました。今回の停電により、そのカメラの「時刻」が初期値に戻ってしまったので直してほしいという依頼です。

通常、Webカメラは「NTPサーバ」と呼ばれる時刻合わせ用のサーバが設定できるようになっていて、それを設定しておくことによって停電から復旧すると自動的に正確な時刻が同期されるようにしてあるはずです。今回、これがうまく動いていないということで、もしかしたらNTPサーバを設定し忘れたのではないかと想定しました。

現場に到着し、PCからカメラの設定を見てみました。すると、NTPサーバの欄には、我々がいつも利用している「ntp.nict.jp」がちゃんと設定されていました。にも関わらず同期できないとなれば、次に怪しむのはDNSサーバの設定なのですが、調べてみるとこちらもきちんと設定されています。もちろん、カメラ自体は問題なく公開できているし、外部からのアクセスも可能です。
しかし、カメラの通信ログを確認してみると、一定間隔でNTPサーバと通信しようとしているものの、エラーとなっている様子も見てとれます。

・・・実はこのカメラ、ちょっとトリッキーなネットワーク構成をとっていて、当町がLGWANとインターネットを分離した時点ですでにNTPサーバ(外部)との通信ができなくなっていたようなのです。これまでは偶然、一度も電源が落ちることなく稼働し続けたので、最後に正しい時刻と同期した状態を保っていただけというオチです。もちろん、インターネット接続できない以上、外部にあるNTPサーバとは直接通信できません。今回、停電が発生したことにより、ようやく通信ができないことに気がつくことができました。

対策・・・といっても、正直困ってしまいましたが、結局、今だけ正しい時間に直してもまたいつか初期値に戻ってしまうだろうと考え、「いっそカメラ画像に時刻を出さなければいい」という、斜め上を行く対策を取ってお茶を濁しました。もちろん、現場の職員には「直りましたよ!」と伝えて・・・。ここに書いた時点でバレてしまいますね。

カメラ
こんな場所にあるカメラでした

(投稿者:ちゅん)

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少しの我慢が大きな節電に

ども。
大地震から引き続いた停電で先週は大混乱でしたが、ようやく平常どおりの生活に戻りつつあります。担当ちゅんです。

震災では発電所も壊れてしまい、現在、十分な電力が供給されていない状態が続いています。北海道電力からは「節電コア時間帯(平日朝8時30分~夜8時30分)において、平常時よりも2割の節電をお願いしたい」と節電への呼びかけが行われており、役場でも庁舎内の照明を必要最低限にしたり、夜間の公共施設利用を当面中止としたりと、できることを最大限行っています。

一方、我々が日々管理している情報システムは、何が無くても「電力」だけは必須です。逆に言えば情報システムを正しく効率的に運用することで、この電力の消費を抑えることができる可能性もあります。

少し調べてみますと、パソコンの電力消費量はデスクトップPCよりもノートPCの方が6割程度も節電できるというデータがあるようです。もともと、ノートPCはモバイル用途が考慮されていて、バッテリー駆動でも長時間利用できるよう低電圧版のCPUが使われていたりと、電力消費が少なくなるよう設計されています。なので、ノートPCをメインで利用することで節電につなげることができるといえそうです。

もちろん、利用していない時間は「電源を切る」というのも有効な手法です。ただ、実はここに落とし穴もあります。PCが消費する電力のうち、最大となる場面は起動時と終了時なのだそうです。なので、こまめに電源をオンオフしていると逆に電力を多く消費してしまうことになります。
マイクロソフト社の調査では、90分以内の離席の場合にはシャットダウンよりもスリープの方が消費電力量が低くなるとされていますので、これを覚えておくと、さらなる節電につながります。

いずれにしましても、少しの我慢が大きな節電につながるのは間違いありません。例えばWindowsの「電源オプション」から「省電力」に設定する、画面の明るさを少し落とす、節電コア時間帯はバッテリーだけで動かす(ノートPCの場合)など、簡単にできることをみんなで取り組むことが大切なのだと思います。

電源プラン
私もさっそく省電力モードに切り替えました

(投稿者:ちゅん)

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停電の影響

この度の大地震及びその後の停電に伴い、多くの方が被災され、今も大変な状況におかれていることと存じます。心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興をお祈りしております。担当ちゅんです。

我が八雲町においても、いまだすべての家庭で停電が復旧しておらず、大変な状況です。
一刻も早くいつも通りの生活に戻れるよう、我々職員としても最大限の努力をして参りますので、もう少しの間、一緒に頑張りましょう。
正直、想定しえない事態が多く、「災害というものはこういうものなのだ」と再認識させられます。

本日はこの辺で失礼いたしますが、次回からは「いつもの感じに」更新していけることを願っています。

(投稿者:ちゅん)

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不完全だった光回線への切り替え

ども。
初対面の方から「もしかしてちゅんさんですか」と声をかけられることが、本当に励みになっている担当ちゅんです。

噴火湾パノラマパークのインターネット回線が光になってから2ヶ月が経とうとしています。
先日、所用があり施設を訪問したのですが、職員から「光になったわりには速度が遅いようだ」と相談を持ち掛けられました。
光になる前の環境はADSLで、しかも交換局からかなりの距離が離れていて、速度が出ないだけではなく不安定な状況でした。てっきり、光になったことで来場者も職員も大喜びだろうと想像していましたので、まさかの「遅い」という感想には、正直ショックです。

しかし、冷静に考えてみればすぐに気がつくところに「ボトルネック」は存在していました。
回線自体はADSLから光に切り替わりましたが、そこから下のネットワークについては従前の設備のままだったのです。具体的に言えば、これまではそもそもの回線が遅かったので、ルータはかなり古いものを利用していました。今回、既存ルータのスペックを改めて確認してみると、WAN-LAN間スループットは「最大約12Mbps」とされていました。これでは、WANが光になったところで速度など出るはずがありません。
それだけではなく、無線LANの規格も「802.11b/g」で運用をしてきました。こちらも光での運用を考えれば、最低でも「802.11n」に対応している必要があります。

早速、機器の取り換え工事を行いました・・・といっても急遽の工事ですので、在庫品でやりくり。ルータはカタログスペックで「WAN-LAN間スループット200Mbps」とされているものに交換。フレッツ光ネクストハイスピードの下り速度が「最大200Mbps」なのでギリギリセーフ?ということにしました。
無線APも802.11b/g/nと併せて802.11a/nが利用できるものに交換。こちらは周囲の電波環境も考慮して5GHz帯のa/nで設定。これでひとまず「光対応」が完了です。

全ての工事が終わり、いつものサイトで速度を計測。ドキドキしながら結果を待つと、下りの速度は4.34Mbps→6.62Mbpsと若干の速度アップ。ベストエフォートとはいえ、少々残念な結果。しかし、上りの速度は驚きの4.25Mbps→81.9Mbpsと20倍弱の大幅な速度アップとなりました。下りの速度も、時間帯などによっては大幅に改善するといいのですが、こればかりは仕方がないところです。「今までよりも速くなったよ!」と言われる日を楽しみに待ちたいと思います。

速度計測の結果
左が下り、右が上り。下りが肝心なので、もう少し出てほしいです。

(投稿者:ちゅん)

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