不完全だった光回線への切り替え

ども。
初対面の方から「もしかしてちゅんさんですか」と声をかけられることが、本当に励みになっている担当ちゅんです。

噴火湾パノラマパークのインターネット回線が光になってから2ヶ月が経とうとしています。
先日、所用があり施設を訪問したのですが、職員から「光になったわりには速度が遅いようだ」と相談を持ち掛けられました。
光になる前の環境はADSLで、しかも交換局からかなりの距離が離れていて、速度が出ないだけではなく不安定な状況でした。てっきり、光になったことで来場者も職員も大喜びだろうと想像していましたので、まさかの「遅い」という感想には、正直ショックです。

しかし、冷静に考えてみればすぐに気がつくところに「ボトルネック」は存在していました。
回線自体はADSLから光に切り替わりましたが、そこから下のネットワークについては従前の設備のままだったのです。具体的に言えば、これまではそもそもの回線が遅かったので、ルータはかなり古いものを利用していました。今回、既存ルータのスペックを改めて確認してみると、WAN-LAN間スループットは「最大約12Mbps」とされていました。これでは、WANが光になったところで速度など出るはずがありません。
それだけではなく、無線LANの規格も「802.11b/g」で運用をしてきました。こちらも光での運用を考えれば、最低でも「802.11n」に対応している必要があります。

早速、機器の取り換え工事を行いました・・・といっても急遽の工事ですので、在庫品でやりくり。ルータはカタログスペックで「WAN-LAN間スループット200Mbps」とされているものに交換。フレッツ光ネクストハイスピードの下り速度が「最大200Mbps」なのでギリギリセーフ?ということにしました。
無線APも802.11b/g/nと併せて802.11a/nが利用できるものに交換。こちらは周囲の電波環境も考慮して5GHz帯のa/nで設定。これでひとまず「光対応」が完了です。

全ての工事が終わり、いつものサイトで速度を計測。ドキドキしながら結果を待つと、下りの速度は4.34Mbps→6.62Mbpsと若干の速度アップ。ベストエフォートとはいえ、少々残念な結果。しかし、上りの速度は驚きの4.25Mbps→81.9Mbpsと20倍弱の大幅な速度アップとなりました。下りの速度も、時間帯などによっては大幅に改善するといいのですが、こればかりは仕方がないところです。「今までよりも速くなったよ!」と言われる日を楽しみに待ちたいと思います。

速度計測の結果
左が下り、右が上り。下りが肝心なので、もう少し出てほしいです。

(投稿者:ちゅん)

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また不在時に機械が故障

ども。
また台風が近づいてきています。今回も大きな被害がないように願っている担当ちゅんです。

先日「親の居ぬ間に」というタイトルで「情シスあるあるネタ」を投稿したところ、多くの方からコメントやメールを頂きました。担当者がいない時に限って機器が不調になるという謎の現象は、やはり「あるある」で間違いないようですね。困ったものです。
今回もまさにその状況に陥った話題。数日前、娘が発熱し、看病のため急に仕事を休まなければなくなりました。私自身の体調は問題ありませんでしたが、致し方ないところです。で、事件はその日の夕方に発生しました。またしても隣席の相棒から電話があり「某中学校のファイルサーバが動かなくなった」と。

「またか!」と思いました。しかし、これが現実。私が不在の中で必死に対応しようとしてくれている相棒に申し訳なさを感じつつ「とりあえず機器を取り外して職場に持ち帰ってほしい」と指示。そして本日、職場には不調となったファイルサーバが転がっているのでした・・・。

さて、今回不調となったファイルサーバは、豪華にも「WindowsStorageServer2012 R2」が動作するモデルでした。当初、相棒からは「ディスクがデグレードモードに入っているようだ」と報告を受けていたので、故障したのはディスクだろうと想定。幸い、RAID1のミラーリング構成だったので新しいディスクと交換してリビルドすれば元通りになるなと簡単に考えていました。

しかし、いざ状況を確認してみてがっかり。2つのディスクのうち、片方は正常なのですが、もう片方はBIOSにすら認識されない状況。別なディスクに取り換えてみても、やはりハードウェア的に認識しません。これは思っていた以上に重傷、もしかしたら致命傷になります。
かろうじて1台のディスクでOSは起動しているので、イベントビューアでシステムのログを見てみると、数週間前から「ディスク1が突然取り外されました。」という目を疑うようなログが記録されていました。RAIDでミラーリングを組んでいるディスクの片方が突然外されて、その後はシステム的に「どうしよう!おかしいぞ!」と右往左往している様子も克明に記されています。

ここからは仮定ですが、そんな状況が続いているうちに、ついにRAIDの構成がおかしくなって、システム的に縮退(デグレード)になってしまった。そうこうしているうちにディスクを全く認識しなくなって、現在に至るということなのでしょう。
つまり、今回の故障はディスク自体の障害ではなく、ディスクを接続している元になっている「ボード」という線が濃厚になりました。
これまで全くトラブルなく使えていたはずの機器なのに、またしても私が休んだタイミングで本当に故障してしまいました。ここまで来たら、もういっそのことお祓いにでも行った方がいいような気がしてきました・・・。

故障したNAS
DISKを片側しか認識しなくなりました。求む、解決方法!

(投稿者:ちゅん)

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Windows 7 問題の意外な解決方法

ども。
気がついたら8月が終わろうとしています。北海道の夏の短さに寂しさを感じる担当ちゅんです。

いつかはくるだろうと思っていましたが、「ついに」という感じです。このところ急に「Windows 7」のサポート終了に伴う相談が増えてきました。

まずは確認の意味でサポート終了時期のおさらいです。Windows 7は、メインストリームサポート(セキュリティアップデートのほか新機能の追加なども行われるもの)が2015年1月13日に既に終了しており、現在は5年間の延長サポート期間中となります。延長サポートでは基本的に新機能の追加などは行われず、セキュリティアップデートのみが提供されることとなりますが、この延長サポートの終了日が2020年1月14日となっており、残り1年半を切っている状況です。
あわせて、一般の方にはあまり関係がないかもしれませんが、サーバーベースのOSであるWindows Server 2008についても、Windows 7と同じ日に延長サポートが終了します。

2020年と言われると「まだ2年ある」と感じてしまいますが、実は年度でいうと平成31年度なので注意が必要です。役場の予算は年度単位での執行ですので、サポート終了までに対応する場合は来年度がリミットとなります。

最初の話に戻りますが、基本的にサポートが終了するOSが導入されている場合はパソコンそのものを取り換える必要があり、多額の費用がかかります。なので、当町の場合は「Windows XP問題」を教訓として、事前に計画を立てて更新を行ってきました。一番台数が多い職員の業務用パソコンは全てWindows 10に更新済みであり、いざ「その時」が来ても問題ない体制が整っています。

さて、そんな中で気がついたことが。導入年が比較的最近のWindows 7のマシンの中には、Windows 8のライセンスを保有しているものがあります。Windows 8のマシンをあえて7にダウングレードして導入していたケースがこれにあたります。
実は、Windows 8.1のサポート期限は2023年1月10日までとなっており、もしWindows 8.1にアップグレードすることが技術的に可能な場合、マシンそのものは平成34年度まで利用することが可能となります。
今回、相談を受けた中にもこうしたケースは多く、スペックなどもまだまだ現役といえるものが含まれていました。「Windows 7だから」という理由だけでパソコンを更新してしまうのはもったいないです。まずはどのバージョンのライセンスを保有しているのかを確認してみることが大切だと思います。

サポート期限
まさかこのタイミングでWindows 8.1に注目が集まるとは思いませんでした

(投稿者:ちゅん)

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台風の日に

ども。
先週末は北海道マラソンの応援に出かけていた担当ちゅんです。

しかし、一時はどうなることかと思いました。台風19号と20号がダブルで、しかも中心付近が当町の真上を通過する予報図となっており、町では緊急で自主避難所を開設。これでは週末のマラソンどころではないなと思っていたのですが、幸いなことに温帯低気圧に変わって以降は大きな天候の崩れはなく、事なきを得ました。

そんな状況の中、あろうことか消防署からSOSの電話。聞くと「無線LANの調子が悪いようで、通信が不安定。有線LANは問題がない」とのこと。もう少し詳しく聞きたかったのですが、状況が状況だけにこちらとしてできる限りの情報を掴んでみる努力をすることにしました。

対象のアクセスポイントに対してPINGを打ってみます。すると、ほぼ半数のPINGがNGとなります。次にその上位にあるルータにPINGを打ちます。電話での連絡どおりルータまでは正常に通信が通るようです。
次にアクセスポイントの管理画面からログを見てみます。すると、どうやら上位のルータが接続されているLANポートが頻繁にダウン→再起動を繰り返している様子。機器の再起動を試してみても状況に変化はなく、最悪の事態である「故障」が濃厚な状況と判断しました。

「どうしてこんな日に・・・」と思いましたが、これは現実。急ぎ対策を協議します。
案としては2つ考えられました。1つは現場に協力をお願いし、有線LANをHUBに接続してもらう方法。ただし、この場合はHUBのポート数に限りがあるので全ての端末は接続できません。必要な端末を選定したうえで部分的な仮復旧となります。
もう1つは故障したアクセスポイントと全く同じ設定をした代替機を用意して現地にて付け替える方法。こちらは確実な方法ですが、悪天候の中で現地作業が伴います。

どちらを選択すべきか・・・。悩みましたが、結論は「後者」です。ネットワークの不具合のせいで災害対応に支障を来すようなことはあってはならないという、ちっぽけな矜持。臨席の相棒に簡単なネットワーク構成図と無線のESSIDを伝え、現場に向かってもらいました(私は災害対応で職場待機)。結果は大成功で、ひとまずネットワークを復旧させることができました。日頃、災害への備えとしてできうる限りの対策は取っているつもりでも、「まさか」は起きます。そういう時に一番大切なのはやはり「人的リソース」なのだということを再認識しました。

故障したAP
個人的には信頼性が高いと思っていた某猛牛AP。なぜこんな時に壊れたのか。

(投稿者:ちゅん)

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スマホとタブレットがメイン

ども。
温帯低気圧に油断は禁物、担当ちゅんです。

本年度、当町ではウェブサイトの完全リニューアルを予定しております。現在、構築に向けて事業者さんとともに打ち合わせの真っ最中。これまでよりも見やすく、探しやすく、使いやすいウェブサイトとすべく、鋭意取り組みます。今年度下半期はほぼこの業務のために労力を費やそうと決意しているところです。

打ち合わせでは、業者さんから「最近のトレンド」としていくつかのポイントがお話されました。
そんな中で気になったのは「サイトをどのような方法で見ているのか」という点。以前であればウェブサイトの閲覧はパソコンのブラウザから見るのが一般的でしたが、今は完全にスマホ・タブレットに変わっているとのこと。なので、考え方についても、これまでの「スマホやタブレット向けのサイトを用意する」というところから、むしろ「スマホやタブレットで見ることを前提とする」というところに転換していく必要があるのだと思います。

であれば、現状で当サイトはどのようなアクセス比率なのかが気になります。打ち合わせ終了後、さっそくアクセス解析で確認してみました。すると、業者さんがおっしゃるとおり、当ウェブサイトを閲覧しているブラウザの1位は「Safari」でした。MacOSでの閲覧も含まれてしまいますが、シェアから推測すればほぼ林檎スマホ・タブレットからのアクセスで間違いないでしょう。
自分自身に置き換えて考えても、自宅から町のウェブサイトを見るときにいちいちPCを起動させませんから、十分に納得のいくところです。
反面、いわゆる「ガラケー」と呼ばれるケータイからのアクセスはほぼ皆無で、こちらについてはすでに「対応不要」として良い時代なのかもしれません。

そういう状況になると、ウェブサイトの構築では必然的に「縦にスクロールして閲覧する」ことに最適化していくことになりますし、「横幅は可変」であることが必須ですし、「リンクはタッチ操作で開く」ことを前提とする必要も出てきます。こうしておくことでスマホ・タブレットからのアクセスではかなり使いやすくなります。一方で、パソコンからサイトを見ると妙に画像が大きかったり、コンテンツに行きつくまでにスクロールが多くなったりと「使いづらい」と感じる点も出てきます。これは時代の流れからすれば致し方ないのかもしれませんが、どうやって「両立」させていくのかがこれからの課題になってきます。

アクセス解析
相変わらず、当ブログがNo.1コンテンツです。

(投稿者:ちゅん)

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