通信機器の塩害対策

ども。
道内の峠道ではすでに積雪があるようで、急ぎマイカーのタイヤ交換を行った担当ちゅんです。

とある案件でネットワークの設計をしなければならなくなりました。その案件は「施設内で無線LANが利用できること」という、そこだけとれば単純なものだったのですが、問題は施設の環境でした。海水を取り扱う場所への設置となるため「塩害」への対応が必須となったのです。

これまで、無線LANによるネットワークといえば事務所など執務スペースでの利用がほとんどで、その用途も主にパソコンによる通信でした。しかし、昨今では「IoT」と呼ばれる技術の広がりなどもあり、事務所だけではなく生産現場等でのネットワーク接続も必須要件となりつつあります。今回の案件では「現場でタブレット等を用いて管理を行いたい」とのことです。時代ですね。

さて、困りました。機器の選定にあたり色々なメーカーのカタログを見てみましたが、「屋外用」とは記載があっても「塩害」に対する記述があるものは見つけられません。「防塵・防滴」とされていればある程度適応するかもしれませんが、部品に金属が使われている以上、錆はどうしても発生してしまうでしょう。その錆が筐体だけであればまだしも、中の基盤にまで達したらアウトです。
やはり、こういう時には「餅は餅屋」です。無線機器を取り扱っている業者さんに相談。立地条件や環境などを伝え、適合する商品を探してもらうことにしました。

数日後、業者さんから「ありました!」との返答。そのアクセスポイントはメーカーも型番も聞いたことがないもので、業者さんも「実際に使ったことはない」とのこと。しかし、メーカー側でははっきりと「塩害対応」をうたっており、しかも「直接塩水を噴霧する試験まで行っている」とのことで、これしかない!と。こういう商品が生産・販売されているということは、やはりニーズがあるということです。どんな仕様で、どんな施工をするものなのか、直接この目で見てみたいという興味がわきました!

メーカーのウェブサイト
メーカーのサイトにも記載がありました

(投稿者:ちゅん)

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どうなる?MS Officeの改元対応

ども。
健康づくりを目的に自転車を購入した担当ちゅんです。もう雪が降りそうですがね・・・。

本日、とある部署から「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」と相談を持ち掛けられました。話を伺うと、その部署ではかなり前から「Microsoft Access」で作成された業務用のデータベースをランタイムで利用してきていて、このデータベースの改元対応がどうなるのか不安だとのことでした。
来年の5月に新天皇が即位されることとに伴い、現在の「平成」という元号は新しい元号に変わることとなります。このことを「改元」と呼んでいますが、特に情報システム部門においてはこの対応を抜かりなく行うこととして国からも通知がなされているところです。

業務システムの中には改修が必要なものもあるなど、基本的には新元号を利用するためには何らかの対応が必要となります。当たり前の話ですが、「2018年」と打ち込むと「平成30年」と表記できるのは、システム内部に「平成」という元号が登録されているからです。

さて、最初の話に戻りますが、Accessの話をされてハッとしました。そもそも、Accessだけではなく、表計算ソフトのExcelでも同じことが言えるのです。
ここ部分を調べてみると、マイクロソフト社では以下のようなサポート情報のブログを立ち上げて情報提供されておりました。

Japan New Era Name Support Blog
https://blogs.technet.microsoft.com/jperablog/

このブログを確認する限り、少なくともWindowsでは「Windows Update」にてレジストリに新元号が追加される方式により対応がなされることとなりそうです。
一方でその他製品での対応については「明確にお伝えするに至っていない状況(7月20日現在)」という表記があり、まだ不明と思われます。しかしながら基本方針は「メインストリームサポートフェーズおよび延長サポートフェーズにある製品に対して対応を実施」とも書かれていることから、Office製品については延長サポートが受けられる期間内のOffice 2010以降を利用していれば安心と言えるのかもしれません。

念のため、Accessデータベースの中を確認すると、年の表記はちゃんと「gggee年」と定義されていました。この部分は新元号への対応が含まれたアップデートが適用されると新元号に置き換わることとなりますので、今回の相談への回答としては「おそらく大丈夫です」となりました。もし文字列として「平成」と入っていたらと思うとゾッとしますね。

レジストリ
Windowsのレジストリ。点線部分に新元号が追加となるのでしょうね。

(投稿者:ちゅん)

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丸一日の外勤

ども。
職場の健康診断の結果が思っていたより悪くなくて、ほっとしている担当ちゅんです。

本日は一日中外勤となりました。あらかじめ予定していたものもあれば、予定外のものも。結局、役場の自席に座っていた時間は1時間もなかったのではないかと思います。もともと、デスクワークばかりしているのは性分ではなく、こうして外で仕事をする機会があると、ちょうどいい気分転換にもなります。

しかし、案件はどれも難解なものばかりであり、気分転換なんて軽々しいものではありませんでした。
朝一番で、とある学校のインターネット回線が不調になったことの調査。これは昨日の夕方に把握していた案件で、もともと予定していた出動ではありましたが、その道中で別の学校からもSOS。「この案件が片付いたらすぐに向かいます」と返答したものの、場所的には町内のほぼ端から端への移動です・・・。
10月から情報部門に配属になった同僚Fが車を運転してくれたのでとても助かりましたが、その助手席では常に誰かと電話をしているか、もしくは次の現場の設定を確認するかといった、ブログタイトルどおりの「にわかSEは大忙し」な状況でした。

午後、ようやく職場に戻ることができ、すぐさま次の案件に着手。当初、この案件は来週本格的に手掛ける予定としていたものだったのですが、取り掛かってみるとどうしても現地に行かなければわからないところが出てきました。時計を見ると午後2時。急ぎ車を走らせ、片道40分の熊石方面に出かけました。
いくら外勤が多い職場とはいえ、こういう日はなかなかないものです。最終的に私はぐったり疲れ切ってしまいましたが、同僚Fからすればこの部署にきて初めての本格的な外勤、現場となり、疲れているとは思いますが妙に生き生きとしているように見えました。

情報システム部門の仕事はかなり専門性が高く、特殊なものばかりです。そうした仕事を覚えていくには、やっぱり「場数」や「経験」が物を言うのだと思います。10回口頭で説明するより、1回現場に出られるほうが経験値の蓄積は多いのでしょうし、そういう意味では貴重な機会になったのだと思います。お疲れさまでした。

紅葉
雲石峠の紅葉は見ごろをやや過ぎてしまったようです

(投稿者:ちゅん)

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日本語だと逆にわかりづらい「ハイ」

ども。
学生時代に得意だった科目は「英語」だった担当ちゅんです。

得意といってもお察しのレベルではあるのですが、この仕事をしていると役に立っているシーンが多いです。情報システムに関係する機器のマニュアルや設定、海外のウェブサイトなど、英語で書かれたものを読まなければならない場面が多いのです。「話す」「聞く」はからっきしダメですが、最低限「読む」ができてよかったと思っています。

さて、本日はとある部署に設置したプリンタの設定を行っていました。その部署の職員から「エラーになっても音が鳴らない(聞こえない)ので不便」と連絡があったのです。おそらく、プリンタの初期設定の中に音に関する設定があるはずで、これが「OFF」になっているのだろうと想像。であれば、設定を「ON」にすればいいだけです。

通常、こういうときに選択肢として出てくる言葉としては「Enable/Disable」というのがあります。日本語にすれば「有効/無効」ですから機器設定上の使い方として正しいといえます。ただ、当然「ON/OFF」というものもあり得えます。この場合、日本語にすれば「入/切」ですので、これまた特に問題はありません。
「Yes/No」もよく見かけます。「はい/いいえ」となり、これは「どうしますか?」という問いかけに対しての回答として使われることが多いです。

どうしてそういうことを急に書いているかというと、本日設定したプリンタは親切にもすべて「日本語」で設定が可能だったのです。
さっそく、音に関する設定を探していくと「エラー ハッセイオン」なる項目を発見。どうやら、これを有効にすればよさそうです。設定を変更してみると、なんとそこには「ハイ」という選択肢が・・・。そこまで日本語にする必要はあるのか?と思いつつ、「ハイ」ではなく「オン」とか「ユウコウ」の方がいいだろうと心の中でつぶやきました。

ところが。設定項目を少し動かしていくと、画面には「ロー」という言葉が表示されました。つまり、ここだけがなぜか英語で「高い」という意味のハイと「低い」という意味のローが混在していたのです。ここで設定できたのは「音量」であり、その「高/低」の切り替えができるということのようでした。個人的にツボに入ったので本日はネタにしました。
日本人なので日本語の方が勿論ありがたいのですが、こういう時にはむしろ英語表記の方が戸惑わないなと思った出来事でした。

ハイ
あ、はい。

(投稿者:ちゅん)

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MTSファイルが容量を圧迫

ども。
めっきり寒くなり、健康管理に気をつけている担当ちゅんです。

本日は困った案件を一つ。職員が利用しているファイルサーバがあるのですが、このところ空き容量が切迫していて、この対応に追われています。Windows Serverにて運用しているものなのですが、あまりにも空き容量が少なすぎてシャドウコピーすらも満足に動かない状況です。

こういう状況は、少なからず当町だけに限った問題ではないと思われます。私がこの部署に来た10年前と比べて、業務の中で扱われるファイルの量は増加していますし、それに加えて「永久保存」としてずっとサーバ内に保存され続けるファイルも年々増えていきます。さらに、従来はテキストデータが主体だったものが、今では「画像」「動画」など1ファイル当たりの容量が大きなものが増えてきています。つまり、そういう時代になったということでしょう。

それでも、悠長に構えてはいられません。ファイルサーバの中を点検して、どこかに削除可能な巨大ファイルが隠れていないかを点検します。探し方は以前このブログで教えてもらった方法です。

(参考)
情報政策室ブログ:サイズの大きなファイルを探せ(解決編)
http://www.town.yakumo.lg.jp/modules/information_blog/details.php?bid=1956

検索してみると、ずらっと表示されたのは拡張子が「MTS」のファイル。中には1ファイルあたりおよそ2GBも消費しているものがあるなど「これではディスクがいくらあっても足りない」という状況。

そもそも「MTSファイルって何?」という話ですが、ハイビジョンに対応したデジタルビデオカメラ等で扱われるデータ規格「AVCHD」で保存された動画のファイルです。録画した後に動画編集するなどの用途では高精細なデータを劣化させることなく取り扱えるといったメリットがあるのだと思いますが、高精細な分だけファイルサイズは大きくなってしまいます。
本来であれば、このファイルはそのまま保存しておくようなものではなく、例えばDVDやブルーレイといったディスクに書き込んで保存するとか、もしくはMP4など別な動画フォーマットに変換(エンコード)するなどの方法でサイズを圧縮するのが普通です。
今回、このファイルが大量に見つかったところで、これからどうすべきなのか頭を悩ませているのです。

最低限、職員の皆さんに協力してもらい、不要なMTSファイルは削除してもらう、必要なものはメディアに書き込んで保管してもらうなどの方法をとらなければなりません。しかし、個人的にはデジタルビデオカメラの段階で外部出力する際にどうにかならないものかと感じます。正直、MTSファイルを必要とするユーザーってどのくらいいるのでしょうね・・・。
そもそも、ユーザー側にエンコードまでを求めるのは、情報システム担当として正しい考え方なのかどうか、そこも悩ましいところです。

MTS
こんなのがゴロゴロ。ある意味で「宝の山」に見えました(空き容量を増やせる余地という意味で)

(投稿者:ちゅん)

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