忍者の仕事

ども。
このところ外勤が続いている担当ちゅんです。事務仕事が溜まります・・・。

本日の現場となったのは某中学校。先日「養護教諭が保健室で業務をするためLANを用意してもらえないか」と相談を受けたものでした。詳細を確認すると、普段は職員室で仕事をしているけれど、保健室の利用者がいる場合は保健室につきっきりとなってしまうので、その間、仕事ができないとのこと。事情はわかりましたが、はたして無事にLANケーブルを延ばせるでしょうか。

起点となるのは保健室から廊下を挟んで向かい側にあるPC室。そこに設置しているHUBからLANケーブルを延ばしていき、最終的には保健室内の事務机まで。長さ的には20~30メートルほどでしょうか。うまいことPC室から廊下にケーブルを出して、廊下の天井裏を転がし、そして保健室内に入線させられればよさそうです。
さっそく廊下にある天井点検口を開けて天井裏を確認してみます。天井裏のスペースは思ったより広く、人が入れそうなほどの広さです。PC室の壁面には穴が空けられており、廊下側に複数のケーブルが通されていました。今回はこの穴を使って廊下にケーブルを出すことにします。

さて、どうやってケーブルを通していこうかと考えてみましたが、手っ取り早いのは天井裏に入ってしまって、部屋から部屋へとケーブルを通してしまうこと。実は隣席おーるど氏は野球のピッチャーもやっているスポーツマン。体型も私とは真逆の小柄で軽量。こうなると「誰が天井裏に入るのか」は火を見るより明らかです。「行ける?」と聞くと、「多分大丈夫です」とのことで、スルスルとあっという間に天井裏に消えていきました。まるで忍者です。
そうこうしていると点検口から足が降りてきて、どうやらミッション終了のようです。仕事はばっちり、無事に難関だった区間にLANを通すことができ、当初の予定通り保健室までのルートが開通となりました。
おーるど氏いわく「まさか母校の天井裏に入ることになるとは・・・」と感慨深げで、良い経験?になったようです。

天井裏作業中の忍者。身軽です。

(投稿者:ちゅん)

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Windows10 FUアップデート開始

ども。
本日から2日間、八雲町では北海道三大あんどん祭りとして知られる「八雲山車行列」が開催されます。お近くの方はぜひお越しください。担当ちゅんです。

道内の情報担当者間で盛んに情報交換されている話題の一つが、本日のタイトル通り「Windows10の大型アップデート(FU)をどうするか」です。このFUに関しては当町も試行錯誤を繰り返してきたところで、詳しくは次の記事に書きました。

2019-4-24 Windows10なのにサポート終了?
https://www.town.yakumo.lg.jp/blog/information/index.php/2019/04/24/2227/

上記記事をまとめると「1年半ごとにOSをアップデートしなければならないが、LGWAN環境(非インターネット)でどう対応すればいいのか」となります。ちなみに、WSUSにFUの配信は受けられません。

この対応として、ようやく手順を確立し、本日から順次アップデート作業を開始しました。
当町の場合は、資産管理ソフトである「空海」を使い、スクリプトを使ったソフトウェア配布機能を利用することで、「サイレント・オートメーション・ノーリブート」でアップグレードさせる予定です。Windows10のFUを空海サーバに置き、そこから各端末に配信。こうすることで、管理者権限の問題をクリアできます。とはいえ、アップデートのサイズが4GB近くもあり、一気に実行してしまうとネットワークの帯域を食い潰してしまいますので、期間を長くとって1日あたり10台ずつくらい、少しずつの作業です。

スクリプトの設定など、もし興味のある同業者様がいらっしゃれば個別にご連絡を頂ければお伝えさせていただきますが、ポイントは「コマンドラインからのWindowsセットアップのオプション」にあります。

(参考)Microsoft:Windows セットアップ コマンドラインオプション
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/manufacture/desktop/windows-setup-command-line-options

具体的にいえば、setup.exeに「/Auto Upgrade」と「/Quiet」、「/NoReboot」を設定すること。加えて、当町の環境では、なぜかアップデート後にライセンス認証が外れてしまう症状(これ、VLを使っている環境だと起きるみたいです)が出たので、「/Pkey」でプロダクトキーを指定することで回避しました。
こうすることで、ユーザー側には一切不便をかけることなく、知らないうちにアップデートできていたという理想的な動きになるはずです。これがうまくいけば、今後のFUアップデートも怖くない!?かもしれません。結果はまたブログでご報告いたします。

空海スクリプト「空海」製品サポート様のおかげでここまでたどり着けました

(投稿者:ちゅん)

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10GBASE-T

ども。
7月になりました。ここからお盆明けまであっという間ですよね。担当ちゅんです。

本年度は庁内の情報系サーバの更新を予定しております。先日、サーバ室に機器が仮設置となり、現在は長年使ってきた古いサーバと最新のサーバが同居している状況です。とはいえ、今やサーバのほとんどが仮想となっていて、新しいサーバになったとしても仮想イメージだけを乗せ換えて再起動するだけです。ServerOSの関係から、一部作り変えるサーバもありますが、基本は今までと変わりません。時代ですね。

ですが、物理面でいうと大変楽しみにしていたのが、本日のタイトルどおり「10GBASE-T」の導入です。通信速度の規格なのですが、例えば光によるインターネット回線や職場のネットワークスイッチ等で一般的な「1000BASE-T」、いわゆる「ギガビットイーサ」と比べて、理論上は10倍の速度が期待できるもの。実は今回、サーバとストレージを接続するためのネットワークとして、この「10GBASE-T」を採用しました。
どのくらい凄いのか、もう少しわかりやすく表現するとすれば、1000BASE-Tでは1秒間に125MBのデータを送受信させられるのと比べて、10GBASE-Tでは1秒間に1.25GBものデータを送受信できます。こうして実際のデータ量に置き換えると、いかに「化け物」なのか実感がわきます。光ファイバーではなく、LANでこの速度が出る日が来るとは・・・。

このようになった主な理由は「バックアップ」。日々、ファイルサーバや仮想サーバのデータを消失に備えてバックアップしていますが、この処理に時間がかかり、現在はほぼ1日中、バックアップが走りっぱなしの状態です。これは、PCで膨大な量のファイルをコピーしている状態のまま別な仕事をしているのと同じこと。当然ながらサーバ本体の負荷も上がりますし、ネットワーク上を流れていくデータ量(トラフィック)も膨大。バックアップに関しては可能であれば職員がネットワークを使わない夜間に終わらせ、日中には止まっていることが望ましいのです。今回、速度が10倍とは言わないまでも、2倍、3倍くらいになれば作戦は大成功です。

さて、そんな期待の10ギガビットイーサですが、あまりにも突然、唐突に現れた最新技術にすこし戸惑いもあります。LANケーブルの規格は驚きの「カテゴリー7」となり、面喰いました。ギガビットイーサで運用中の職場のネットワークでは、まだまだ「カテゴリー5e」が主流。一部とはいえCat6を通り越してCat7になってしまうとは夢にも思いませんでした。私がこの職場に配属された頃は、ギガビットイーサもまだ珍しくて「なまら速いっすね!」と感動していたことが、まるで大昔のように感じられます。

10GbE単位がおかしいことになってます

(投稿者:ちゅん)

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windowsパスの限界

本日は、新規採用者、移動者のパソコンの準備等でバタバタしておりました。
担当おーるどです。

さて、先日あった案件についてですが、とある部署から「ファイルをファイルサーバー内の、いま置いているフォルダから別のフォルダに移動させると開けなくなるんだけど」との連絡がありました。
私自身この部署に来て、初めての案件だったため、実際に操作をしてもらい状況を確認することに。
すると、電話にて連絡のあったとおり「ファイルにアクセスできませんでした。」との表示が…。
「これは、見たことないなー」と思いながらも、試しにデスクトップにコピーして開けるか確認すると、これは、問題なく開くことができる。
つまり、デスクトップ上では開けるが、ファイルサーバー内の特定のフォルダ内では開くことができない、この2つのヒントをもとに解決策を調べることに。
すると、意外にもすぐに答えにたどり着きました。
原因は、どうやらwindowsの絶対パスでフォルダ名+ファイル名が長すぎたため、制限がかかってしまい開くことができなくなったしまったようです。
原因が分かれば対応は簡単で、ファイル名と細かく分かれているフォルダ名を短く変更することで、問題なく移動先のフォルダでも開くことが可能となりました。
解決後もいろいろと調べてみると、windowsパスの文字数は「259文字」までのようで。
今回のようにファイルサーバーを利用している場合、普段の業務内容ごとや案件ごとにフォルダを細かく分け階層が深くなればなるほど、「259文字」の制限を超えてしまい、今回のような状況になってしまうようです。
個人的には、新たな発見があり勉強になった案件となりました。

ちなみに、ファイル名は「255文字」まで設定できるようです。

(投稿者:おーるど)

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目には見えない残り回数

ども。
寒いよりも暑い方が断然好きな担当ちゅんです。

先日、某所にある特定業務目的の端末が頻繁にフリーズするとの連絡を受けました。そうです、また保守案件です。

一般的な業務に利用している情報系PCであればそんな状態の端末はすぐに交換し、回収したあとはシステムをリカバリーするか程度によってはHDDを交換してしまうのですが、今回はそうもいきません。特定業務に使っていて、システムのセットアップを行うためには数々の設定が必要。しかもIPアドレスなど通信の設定も我々ではない別な組織が管理していて、単純にはいきません。なにより、過去のデータがローカルディスク内に保存されているので、それをバックアップして元に戻すのが大変です。

ひとまず、フリーズの原因を探ってみます。PCを起動し、まずは何から調べようかとマウスを操作しだしたところ、さっそくフリーズ。何の操作も受け付けずにがっちりと固まってしまいました。「これ、もはやダメなのでは?」と思いましたが、電源ボタン長押し=強制終了し、もう一回だけチャレンジ。今度は無事にイベントビューアーの実行まで行き着きました。すぐにWindowsのシステムログを確認すると、やはり。出るわ出るわ「DISK」のエラー。ある意味では原因が明確でホッとする瞬間です。

ですが、いつまでもホッとしてもいられません。いつ完全に止まってしまうかわからないので、急ぎ端末を回収。別なHDDにディスクのクローンを作成します。HDDが物理的に故障してしまった場合、私は「目には見えない残り起動回数」が設定されていると思うようにしています。つまり、「今回の起動が最後かもしれない」と常に想定しなければ、その目には見えない残り回数がゼロになり、二度と起動しなくなる、と。過去の経験上、それで泣かされたことが何度もあります。

今回はギリギリセーフ。無事にディスクのクローンが出来上がり、最後の仕上げでスキャンディスクをかけて保守案件終了となりました。特定業務目的の端末では、未だにローカルディスク内にデータを保存する仕様が残っていますが、それを保守する立場からすればご勘弁願いたいと思うのでした。

DISKのエラーここまで派手に壊れるのも珍しいです

(投稿者:ちゅん)

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