屋外での5GHz無線は限界か

ども。
もうすぐ7月が終わってしまいます!焦っている担当ちゅんです。

5月22日に「無線機不具合の原因はレーダー?」という記事を書きました。某所にて構築している屋外無線LANの調子が悪く、その原因はどうやら5GHzのDFSらしいという内容でした。そのときは「おそらく機器の故障ではないか」と結んでいたのですが、本日はその続編です。そもそも「DFSって何?」という方は、ぜひ前回記事から読み進めて頂ければ。

なぜ機器の故障を疑ったかといえば、実際のところDFSという機能がどの程度の頻度で動くものなのかわからなかったのです。気象レーダーなどと同じ周波数だった場合に変更が義務づけられている5GHz帯での無線LAN。とはいえ、そんなに頻繁に影響を受けるとは考えづらく、誤作動をしていると考えることの方が自然のような気がしたのです。
業者さんとも相談し、送信側・受信側ともに別な機械に交換して様子を見ることになりました。しかし、結果としてDFSは発生し続けることがわかりました。

「屋外での5GHzは無理なんじゃないの?」と言われそうですが、実際、DFSによる通信断が頻発して長時間停止している通信ログを見ると、私も(業者さんも?)だんだん心が折れそうになってきました。
これは妄想ですが、何となく5GHzのDFSが動作するタイミングは、国外から要人が来日されているタイミングであったりすることが多く、ひょっとして軍事レーダーでは?などと憶測してみるものの、仮にそうだったとしてもそれを回避する術があるわけでもなく、結局は泣き寝入りするしかないのがつらいところです。また、最近では「DFS回避機能」なるものを搭載しているAPも見かけますが、お値段が非常に高いです。

そこで、最終手段。電波の元締め「北海道総合通信局」さんに相談してみました。該当する部署が分かりませんでしたが、ひとまず「不法無線局、混信・妨害」とされていたお問合せ先に電話。
担当者様に困っている状況を伝えましたが、先方からの回答は概ね次のとおりでした。

  • 免許局ではないので対応は難しいところもある
  • そもそも日時など条件や傾向が分からないと調べようがない
  • 一般論だがDFSがそこまで頻繁に動くのはおかしいとは思う

こちらからは「他の方から同じような事例で相談はありませんか?」と追加でお伺いするも、「ほとんど問い合わせは無い。通常は総通まで話が来る前に5GHzから2.4GHzに切り替えてしまうなど、ユーザー側で対処してしまうことが多いのではないでしょうか」とのこと。ごもっともです。

こうなると、いよいよ「これからどうするか」の決断が必要になってきます。2.4GHzで通信させればDFS問題は回避できますが、その代わりに電波干渉は避けられず、速度は出ないでしょう。だからといって4.9GHz(要免許)を使うにしても、価格が高すぎて固定回線(光など)を使う場合と比較をしてメリットは出づらくなります。当町が屋外無線を多用している理由のひとつが「月額のランニング経費削減」にありますので、高価な無線機器を導入するとメリットがなくなってしまうのです。もうしばらく様子は見てみますが、これだけWi-Fiの普及が進む中で、どの電波とも干渉しない形での屋外無線LANの構築はほぼ無理ということなのでしょう。

RANとある現場にて。RUNの過去形だから「走った」ですかね。

(投稿者:ちゅん)

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もう少しの辛抱

ども。
夏らしいカラッとした青空が恋しい担当ちゅんです。

長年親しんできたWindows7も、最近では見かけることが少なくなってきました。2020年1月14日をもってマイクロソフトのサポートが終了するということで、残りは半年。職場のPCはほぼ全てWindows10にリプレイスされていますが、個別業務のシステム用PCとしてWindows7も数台残っている状況です。ただ、それもサポート終了までには対応することになります。

そんなWindows7端末ですが、残りあとわずかというところで「故障したようなのですが」とノートPCの保守案件が発生しました。症状を確認すると、ぐうの音も出ないほど見事なキーボード不良。入力できるキーとできないキーがあり、OSのログインすらまともにできません。そのPCには業務用の専用アプリがインストールされており、再導入には業者さんの力が必要なので、簡単に代替機を使ってもらうようなことにもなりませんし、もちろん、キーボードの交換用部品などあるわけないです。

こうなれば最後の手段です。先方の職員に電話連絡し「大変恐れ入りますが、今このPCを交換するということには・・・」と事情を説明。「もう少しの辛抱ですので、ひとまずUSBの外付けキーボードを使ってしのいでほしいのですが」と相談してみると、快く了承いただけました。ノートPCが物理的に故障した場合は、デスクトップPCのように部品を交換するということが難しいのですが、半面、モニタやキーボード、タッチパッドといった部品は外付けとすることでひとまず利用することができます。壊れたからといってあきらめず、USBなどで接続できる場合は試してみる価値はありますよ。
残りわずかとなったWindows7、もう少しの辛抱です。

windows7 ちょっと(かなり?)不便ですが、システムの利用には支障ありません。

(投稿者:ちゅん)

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ファイルが見つからない

本日ちゅん氏が東京へ出張中ということでブログ更新を任されました。
担当おーるどです。

さて、過去のブログにも投稿した小中学校のサーバ案件についてなのですが、前回連絡があった際には、使われなくなったユーザープロファイルを整理し、空き領域を確保したのですが。サーバの運用事業者さんから、「またストレージの空き領域がギリギリで、このままだとサーバがハングしてしまう」との連絡があり、早急に対応することになりました。

過去に投稿しましたブログにも書いた通り、当町の小中学校の教員が利用するPCは「シンクライアント方式」にて運用を行っているのですが、シンクライアントを利用する際の約束事として、デスクトップ等のローカルにはファイルを保存せず、必ずファイルサーバを利用して頂くことになっています。
しかし、業務の都合上一時的にデータをローカルにおくこともあるようで、プロファイルを整理したばかりということもあり、データの移動や削除のし忘れかなと思いながらも、教育委員会へその旨を伝え該当する先生方へ連絡をしてもらうことに。
すると、連絡を取った数名から「デスクトップやCドライブ内にも該当するファイルが見つからない」との連絡がありました。
実際に確認してみると確かにデスクトップ上にもCドライブ内にもそれらしいファイルは見当たらないのですが、プロパティから容量を確認するとCドライブ内にあるのは間違いない。しかし、該当するファイルが見つからないという手詰まりの状態になってしまいました。
そこで、サーバの運用業者さんへこのことを伝えると、「IEのキャッシュではないですか」との連絡があり、どうやらIEのキャッシュが保存されているフォルダは、普段は表示されないようになっているため、今回のようにあるはずのフォルダが見つからないという状況になったということでした。
解決方法は「IEのキャッシュ」を削除するのみです。
早速、対応し空き領域を確保しなんとか解決となりました。

今回のように普段表示されていないものを見つけるというのは、知識がないとわからないことだったので大変勉強になりました。


ここに保存されていました。

(投稿者:おーるど)

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富山の薬屋さんに助けられる

ども。
ついに日程をトリプルブッキングしてしまった担当ちゅんです。7月、やばいです。

そんなバタバタな中で外勤に出ると、ろくなことがありません。先日、熊石地域の某施設で保守案件が発生し出動。工具、機器、ドキュメントなどを急ぎ用意し、車の手配をして現場に向かいました。
作業工程など詳細は車で考えるとして、とりあえず見切り発車。こういう時には決まってミスが起こるものです。

現場に到着し、すぐに作業に取り掛かります。今回はスイッチからLANケーブルを数本延ばしてクライアントPCに接続するという単純な作業。すぐに300m巻きのLANケーブルを床に這わせ、長さを確認していきます。壁にはモールを貼り付け、ケーブルの取り回しを確認。いよいよ作業を開始し、ここまでは順調に進んでいました。作業も終盤に差し掛かり、いざ、ケーブルの両端を成端しようと工具箱から駒(RJ45)を取り出そうとしたとき、事件が発生しました。
「カランカラン」という心もとない音とともに、ケースから飛び出してきた駒の数はたったの6個。今回、工程のなかで作らなければならなかったLANケーブルの本数は6本・・・。1本につき駒は2個使いますので、LANケーブル3本分の部材が不足してしまいました。

熊石地域でRJ45の駒を購入できる商店はありません。かといって職場まで取りに行っては夜になってしまいます。たまたま持ち込んでいたPCバッグの中にLANケーブルが2本あったので、それを使ったとしても1本は確実に不足です。困りました。

どうすればよいか頭を悩ませましたが、やはりここはアレの出番です。「ICT-BCP」のため総合支所に配備している「非常時用資材備蓄箱」。この備蓄箱、我々は「富山の薬屋さん方式」と呼んでいるもので、非常時に使えるようにLANケーブルやHUB、延長コードなどを詰め込んである箱。使った分だけを後から補充する方式が家庭用配置薬のそれと同じなのでそう呼んでいるものですが、非常時という定義を緩くしてあって、我々が忘れ物をした=非常時という扱いで自由に使っていいことにしています。

箱の中には3mのLANケーブルが5本、10mが1本。完璧です。今回はこれを利用し、無事に現場作業を終えることができました。やはり備えは大切です。とともに、常に部材の残量を確認しておかなければ業務に大きな支障を来してしまいますので、その点は大いに反省です。次回外勤時に補充しておくことを忘れないようにしなければ。

RJ45の駒カランカラン・・・

(投稿者:ちゅん)

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原因は夏だから?APの故障が頻発

ども。
フランスで開催されている自転車レースに夢中な担当ちゅんです。

夏です。だからでしょうか、このところ立て続けに無線アクセスポイント(AP)の故障が発生しており、対応に苦慮しています。故障しているAPは偶然にも同じB社のモデルであり、なんだか色々と勘ぐってしまいたくなりますが、たぶんそれは考えすぎですね。原因は「夏だから」で説明がつくからです。

先日故障した某所のAPは、壊れ方が変わっていました。先方からは「ネットにつながらなくなった」とだけ連絡があったのですが、こちらから通信状態を確認してみると、ルータまでの疎通は問題なくできるようです。さらに、その先にあるVLANのL2スイッチまでも通信可。あれ?と思いながら、APにpingを打つとAPも通信可。ではなぜクライアントから通信ができないのか、不思議です。APの管理画面にアクセスし、AP本体からtracertを打ってみると、ちゃんとインターネット接続のゲートウェイまで通信が届いています。しかし、APにぶら下がっているはずのクライアントリストが空です。どうやらAPの無線部分に不具合が出ているようです。

これ以上は遠隔からの対応は不可。実際に現場に出向いての状況確認と、必要があれば機器交換となります。地味に移動時間が痛いところですが、手戻りがないよう万全の準備をして出動しました。
現場に到着してAPを目視で確認すると、すぐに故障原因がわかりました。LANケーブルからのPoE受電は問題なくできていて電源はオンになっていましたが、本来点灯しているはずの「2.4GHz」のランプが消灯していました。以前、とある業者さんから「珍しい壊れ方で、2.4GHzの電波のみが出なくなった」と聞いたことを思い出し、すごくレアですが今回はそれと同様の故障であると判断、すぐに代替機との交換となりました。

で、この作業をしていて気がつくのは、とにかく暑い。APは手の届かない天井付近の壁面に取り付けていることが多く、今回の現場もそうだったのですが、脚立に乗り天井付近で作業していると、額から汗が吹き出します。暖かい空気は軽く、天井付近に滞留するということなのですが、APが次々と故障しているのはこの暑さも影響あるだろうなと。原因は「夏だから」に違いありません。

AP取り外し後別な現場での一コマ。AP取り外し後の壁面のみすぼらしさったらないですね。

(投稿者:ちゅん)

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