富山の薬屋さんに助けられる

ども。
ついに日程をトリプルブッキングしてしまった担当ちゅんです。7月、やばいです。

そんなバタバタな中で外勤に出ると、ろくなことがありません。先日、熊石地域の某施設で保守案件が発生し出動。工具、機器、ドキュメントなどを急ぎ用意し、車の手配をして現場に向かいました。
作業工程など詳細は車で考えるとして、とりあえず見切り発車。こういう時には決まってミスが起こるものです。

現場に到着し、すぐに作業に取り掛かります。今回はスイッチからLANケーブルを数本延ばしてクライアントPCに接続するという単純な作業。すぐに300m巻きのLANケーブルを床に這わせ、長さを確認していきます。壁にはモールを貼り付け、ケーブルの取り回しを確認。いよいよ作業を開始し、ここまでは順調に進んでいました。作業も終盤に差し掛かり、いざ、ケーブルの両端を成端しようと工具箱から駒(RJ45)を取り出そうとしたとき、事件が発生しました。
「カランカラン」という心もとない音とともに、ケースから飛び出してきた駒の数はたったの6個。今回、工程のなかで作らなければならなかったLANケーブルの本数は6本・・・。1本につき駒は2個使いますので、LANケーブル3本分の部材が不足してしまいました。

熊石地域でRJ45の駒を購入できる商店はありません。かといって職場まで取りに行っては夜になってしまいます。たまたま持ち込んでいたPCバッグの中にLANケーブルが2本あったので、それを使ったとしても1本は確実に不足です。困りました。

どうすればよいか頭を悩ませましたが、やはりここはアレの出番です。「ICT-BCP」のため総合支所に配備している「非常時用資材備蓄箱」。この備蓄箱、我々は「富山の薬屋さん方式」と呼んでいるもので、非常時に使えるようにLANケーブルやHUB、延長コードなどを詰め込んである箱。使った分だけを後から補充する方式が家庭用配置薬のそれと同じなのでそう呼んでいるものですが、非常時という定義を緩くしてあって、我々が忘れ物をした=非常時という扱いで自由に使っていいことにしています。

箱の中には3mのLANケーブルが5本、10mが1本。完璧です。今回はこれを利用し、無事に現場作業を終えることができました。やはり備えは大切です。とともに、常に部材の残量を確認しておかなければ業務に大きな支障を来してしまいますので、その点は大いに反省です。次回外勤時に補充しておくことを忘れないようにしなければ。

RJ45の駒カランカラン・・・

(投稿者:ちゅん)

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原因は夏だから?APの故障が頻発

ども。
フランスで開催されている自転車レースに夢中な担当ちゅんです。

夏です。だからでしょうか、このところ立て続けに無線アクセスポイント(AP)の故障が発生しており、対応に苦慮しています。故障しているAPは偶然にも同じB社のモデルであり、なんだか色々と勘ぐってしまいたくなりますが、たぶんそれは考えすぎですね。原因は「夏だから」で説明がつくからです。

先日故障した某所のAPは、壊れ方が変わっていました。先方からは「ネットにつながらなくなった」とだけ連絡があったのですが、こちらから通信状態を確認してみると、ルータまでの疎通は問題なくできるようです。さらに、その先にあるVLANのL2スイッチまでも通信可。あれ?と思いながら、APにpingを打つとAPも通信可。ではなぜクライアントから通信ができないのか、不思議です。APの管理画面にアクセスし、AP本体からtracertを打ってみると、ちゃんとインターネット接続のゲートウェイまで通信が届いています。しかし、APにぶら下がっているはずのクライアントリストが空です。どうやらAPの無線部分に不具合が出ているようです。

これ以上は遠隔からの対応は不可。実際に現場に出向いての状況確認と、必要があれば機器交換となります。地味に移動時間が痛いところですが、手戻りがないよう万全の準備をして出動しました。
現場に到着してAPを目視で確認すると、すぐに故障原因がわかりました。LANケーブルからのPoE受電は問題なくできていて電源はオンになっていましたが、本来点灯しているはずの「2.4GHz」のランプが消灯していました。以前、とある業者さんから「珍しい壊れ方で、2.4GHzの電波のみが出なくなった」と聞いたことを思い出し、すごくレアですが今回はそれと同様の故障であると判断、すぐに代替機との交換となりました。

で、この作業をしていて気がつくのは、とにかく暑い。APは手の届かない天井付近の壁面に取り付けていることが多く、今回の現場もそうだったのですが、脚立に乗り天井付近で作業していると、額から汗が吹き出します。暖かい空気は軽く、天井付近に滞留するということなのですが、APが次々と故障しているのはこの暑さも影響あるだろうなと。原因は「夏だから」に違いありません。

AP取り外し後別な現場での一コマ。AP取り外し後の壁面のみすぼらしさったらないですね。

(投稿者:ちゅん)

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忍者の仕事

ども。
このところ外勤が続いている担当ちゅんです。事務仕事が溜まります・・・。

本日の現場となったのは某中学校。先日「養護教諭が保健室で業務をするためLANを用意してもらえないか」と相談を受けたものでした。詳細を確認すると、普段は職員室で仕事をしているけれど、保健室の利用者がいる場合は保健室につきっきりとなってしまうので、その間、仕事ができないとのこと。事情はわかりましたが、はたして無事にLANケーブルを延ばせるでしょうか。

起点となるのは保健室から廊下を挟んで向かい側にあるPC室。そこに設置しているHUBからLANケーブルを延ばしていき、最終的には保健室内の事務机まで。長さ的には20~30メートルほどでしょうか。うまいことPC室から廊下にケーブルを出して、廊下の天井裏を転がし、そして保健室内に入線させられればよさそうです。
さっそく廊下にある天井点検口を開けて天井裏を確認してみます。天井裏のスペースは思ったより広く、人が入れそうなほどの広さです。PC室の壁面には穴が空けられており、廊下側に複数のケーブルが通されていました。今回はこの穴を使って廊下にケーブルを出すことにします。

さて、どうやってケーブルを通していこうかと考えてみましたが、手っ取り早いのは天井裏に入ってしまって、部屋から部屋へとケーブルを通してしまうこと。実は隣席おーるど氏は野球のピッチャーもやっているスポーツマン。体型も私とは真逆の小柄で軽量。こうなると「誰が天井裏に入るのか」は火を見るより明らかです。「行ける?」と聞くと、「多分大丈夫です」とのことで、スルスルとあっという間に天井裏に消えていきました。まるで忍者です。
そうこうしていると点検口から足が降りてきて、どうやらミッション終了のようです。仕事はばっちり、無事に難関だった区間にLANを通すことができ、当初の予定通り保健室までのルートが開通となりました。
おーるど氏いわく「まさか母校の天井裏に入ることになるとは・・・」と感慨深げで、良い経験?になったようです。

天井裏作業中の忍者。身軽です。

(投稿者:ちゅん)

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Windows10 FUアップデート開始

ども。
本日から2日間、八雲町では北海道三大あんどん祭りとして知られる「八雲山車行列」が開催されます。お近くの方はぜひお越しください。担当ちゅんです。

道内の情報担当者間で盛んに情報交換されている話題の一つが、本日のタイトル通り「Windows10の大型アップデート(FU)をどうするか」です。このFUに関しては当町も試行錯誤を繰り返してきたところで、詳しくは次の記事に書きました。

2019-4-24 Windows10なのにサポート終了?
https://www.town.yakumo.lg.jp/blog/information/index.php/2019/04/24/2227/

上記記事をまとめると「1年半ごとにOSをアップデートしなければならないが、LGWAN環境(非インターネット)でどう対応すればいいのか」となります。ちなみに、WSUSにFUの配信は受けられません。

この対応として、ようやく手順を確立し、本日から順次アップデート作業を開始しました。
当町の場合は、資産管理ソフトである「空海」を使い、スクリプトを使ったソフトウェア配布機能を利用することで、「サイレント・オートメーション・ノーリブート」でアップグレードさせる予定です。Windows10のFUを空海サーバに置き、そこから各端末に配信。こうすることで、管理者権限の問題をクリアできます。とはいえ、アップデートのサイズが4GB近くもあり、一気に実行してしまうとネットワークの帯域を食い潰してしまいますので、期間を長くとって1日あたり10台ずつくらい、少しずつの作業です。

スクリプトの設定など、もし興味のある同業者様がいらっしゃれば個別にご連絡を頂ければお伝えさせていただきますが、ポイントは「コマンドラインからのWindowsセットアップのオプション」にあります。

(参考)Microsoft:Windows セットアップ コマンドラインオプション
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows-hardware/manufacture/desktop/windows-setup-command-line-options

具体的にいえば、setup.exeに「/Auto Upgrade」と「/Quiet」、「/NoReboot」を設定すること。加えて、当町の環境では、なぜかアップデート後にライセンス認証が外れてしまう症状(これ、VLを使っている環境だと起きるみたいです)が出たので、「/Pkey」でプロダクトキーを指定することで回避しました。
こうすることで、ユーザー側には一切不便をかけることなく、知らないうちにアップデートできていたという理想的な動きになるはずです。これがうまくいけば、今後のFUアップデートも怖くない!?かもしれません。結果はまたブログでご報告いたします。

空海スクリプト「空海」製品サポート様のおかげでここまでたどり着けました

(投稿者:ちゅん)

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10GBASE-T

ども。
7月になりました。ここからお盆明けまであっという間ですよね。担当ちゅんです。

本年度は庁内の情報系サーバの更新を予定しております。先日、サーバ室に機器が仮設置となり、現在は長年使ってきた古いサーバと最新のサーバが同居している状況です。とはいえ、今やサーバのほとんどが仮想となっていて、新しいサーバになったとしても仮想イメージだけを乗せ換えて再起動するだけです。ServerOSの関係から、一部作り変えるサーバもありますが、基本は今までと変わりません。時代ですね。

ですが、物理面でいうと大変楽しみにしていたのが、本日のタイトルどおり「10GBASE-T」の導入です。通信速度の規格なのですが、例えば光によるインターネット回線や職場のネットワークスイッチ等で一般的な「1000BASE-T」、いわゆる「ギガビットイーサ」と比べて、理論上は10倍の速度が期待できるもの。実は今回、サーバとストレージを接続するためのネットワークとして、この「10GBASE-T」を採用しました。
どのくらい凄いのか、もう少しわかりやすく表現するとすれば、1000BASE-Tでは1秒間に125MBのデータを送受信させられるのと比べて、10GBASE-Tでは1秒間に1.25GBものデータを送受信できます。こうして実際のデータ量に置き換えると、いかに「化け物」なのか実感がわきます。光ファイバーではなく、LANでこの速度が出る日が来るとは・・・。

このようになった主な理由は「バックアップ」。日々、ファイルサーバや仮想サーバのデータを消失に備えてバックアップしていますが、この処理に時間がかかり、現在はほぼ1日中、バックアップが走りっぱなしの状態です。これは、PCで膨大な量のファイルをコピーしている状態のまま別な仕事をしているのと同じこと。当然ながらサーバ本体の負荷も上がりますし、ネットワーク上を流れていくデータ量(トラフィック)も膨大。バックアップに関しては可能であれば職員がネットワークを使わない夜間に終わらせ、日中には止まっていることが望ましいのです。今回、速度が10倍とは言わないまでも、2倍、3倍くらいになれば作戦は大成功です。

さて、そんな期待の10ギガビットイーサですが、あまりにも突然、唐突に現れた最新技術にすこし戸惑いもあります。LANケーブルの規格は驚きの「カテゴリー7」となり、面喰いました。ギガビットイーサで運用中の職場のネットワークでは、まだまだ「カテゴリー5e」が主流。一部とはいえCat6を通り越してCat7になってしまうとは夢にも思いませんでした。私がこの職場に配属された頃は、ギガビットイーサもまだ珍しくて「なまら速いっすね!」と感動していたことが、まるで大昔のように感じられます。

10GbE単位がおかしいことになってます

(投稿者:ちゅん)

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