リカバリーの一日

ども。
マルチタスクに弱い担当ちゅんです。

本日は不調となった業務用PCが複数発生してしまい、この対応でほぼ一日が終わってしまいました。状況を確認してみると、どのPCもWindowsアップデートがかかった形跡があり、その後から「〇〇が動かない」「〇〇が消えた」といった症状を訴えておりました。原因はある程度つかめましたが、それらに対して一件ずつ対処していたのでは埒があきませんので、職員に事情を説明したうえでリカバリー(初期化)にて対応することになりました。

手順としては簡単で、PCを配備した当初の「初期イメージ」を保存してあるので、これを展開するだけである程度の状況までは復活します。問題は配備した時点から今日までに色々と修正が加えられた追加の手順があり、それを一からなぞって展開していかなければならず、この作業に思ったよりも時間がかかりました。

朝からこの作業に着手していましたが、全てが終了したのは16時を回っていました。PCのセットアップをした経験のある方ならお分かりだと思いますが、とにかく「次へ」とか「OK」といったボタンを押す手間が煩雑です。そしてそれらを実行しなければ次の画面には移っていきませんから、作業の途中で電話や来客などの対応をしているとPCはずーっとその画面で待ち続けているというもどかしさ。こういう手作業を自動化できればすごく仕事が楽になるのですが、リカバリー作業だけはどうしようもありません。それでも、最終的には調子よく動き出してくれた端末を見ると「直ってよかったね!」という気持ちです。

さて、そもそもの不調の原因となったWindowsアップデートですが、本当になんとかならないものでしょうか。ただでさえ大型アップデートの際にはその業務だけで1ヶ月以上もかかったうえに、今回はアップデート失敗に伴うシステムの異常発生です。セキュリティを確保するためには致し方が無いものだというのは理解したうえであっても、どうしても苦言を呈さざるを得ないのが現場の実態です。「順調に動いているものを何で壊しちゃうの?」と。最近ではアップデート配信によってネットワーク帯域が不足してISPで障害が発生してしまったといった報道も目にしました。アップデートで業務を止めてしまうようなOSとは一体何なのか。最近は特に意味がわからなくなっています。

リカバリー中PCリカバリー工場の様子(注:役場です)

(投稿者:ちゅん)

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夏休みの宿題 その4

ども。
例年9月は災害が多い傾向にありますが今年は何事もないことを祈っている担当ちゅんです。

ようやく折り返し地点を迎えたような気がする教育用PCのSSD化。本日もせっせと励んでいます。
3校目ともなり、手順はすっかり慣れました。事前の仕込み作業も徐々にクオリティが上がり、現場でディスク交換を行ってからの作業はかなり少なくて済むようになりました。

しかし、だからといって早く終われるかといえばそうではないのが現場作業の恐ろしいところ。やはり想定外が発生しました。
今回の学校では、PC教室でNASを利用していました。このNAS、調べてみるとなんと10年前に導入したもの。今まではノートラブルで運用できているとはいえいつか必ず壊れますので、今回のディスク交換作業と併せてNASのデータも別なファイルサーバに引っ越してしまおうと計画していました。

学校に到着したらすぐ古いNASから新しいファイルサーバにデータのコピーを開始して、その間にディスク交換作業を行う作戦。新しいPC環境では新ファイルサーバへのショートカットをあらかじめ用意しておいたので、すぐに利用が開始できる算段でした。
しかし、コピーをし始めてみて愕然としました。なんとデータのサイズが「25GB」もありました。Windowsがはじき出したコピーの終了時間は「あと9時間」とされていて、天を仰ぎました。

小学校のPC室だと思って甘く考えていました。先生と会話をしましたが、今どきの小学生は授業の中でなんと「動画編集」をやっているみたいです。すごい時代です…。それならば25GBも容量があることは納得ですし、そもそもWAN越えでのファイルサーバ利用は危険。しかたがなく、もともとのNASを利用するようにショートカットを作り直し、NASの耐用期間問題は宿題として持ち帰ることになりました。
現場での作業ではなるべく持ち帰りの課題を作りたくないのですが、なかなかうまくいかないものです。精進が足りないということでしょうね。

作業中の風景問題のNAS越しに見るおーるど氏(心の俳句)

(投稿者:ちゅん)

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まだまだ勉強

8月最後の投稿となります。
月末担当のおーるどです。

さて、今週1週間は、月曜日から某小学校の無線APが故障したり、某小学校のSSDの交換作業をしたりとなにかと外勤続きの1週間でした。
そんな中での今回発生した案件についてなのですが、OS標準の付箋アプリ「Microsoft Sticky Notes」が起動しなくなるという現象が発生。
庁舎内の案件だったということもあり、端末を回収させていただき調査を開始することに。すると、「Microsoft Sticky Notes」だけでなく他のOS標準アプリも起動しないという状態…。
とりあえず、初めての案件だったため手当たり次第に解決策を調べてみることに。
OSの標準アプリは「Microsoft Store」からインストールが可能ということが分かったのですが、肝心の「Microsoft Store」も起動しない。それらしい項目はいくつかあり、コマンドプロンプトから実行してみたりなど試みましたが「Microsoft Store」のアンインストール、再インストールもうまくいかず手詰まりとなってしまい申し訳ないと思いながら今回は「ギブアップ」ということで一度端末を返却することにしました。

そもそも考え方が違うのか、意外と初歩的な部分で思い違いをしているのか、わからないとこだらけだなと思いながらも、まだまだ勉強がたりないということだと思い、ブログにて解決策を求めつつ、引き続き調査をしていきたいと思います。

(投稿者:おーるど)

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夏休みの宿題 その3

ども。
先週末、札幌から八雲までロードバイクで走破するという暴挙に出た担当ちゅんです。足腰がまだ痛いです。

そんなスポーツも夏にしかできませんが、我々に残された夏休みの宿題はまだまだ山積みです。本日も某小学校を訪問して、せっせとSSD化に励みました。

それにしても、なぜ現場では想定外なことばかり起きるのか、不思議に思います。順調に作業が進めば3時間、いや2時間半くらいで作業を終えられると思っていましたが、どうしてもうまくいきません。
今回はなぜかWindowsのライセンス認証が通らない不具合に遭遇し、これで30分程度時間をロス。あれこれ試しても埒が明かずに諦めかけていると、突然全台の認証が通るという謎。何をした訳でもなく時間が解決したのですが、本当に迷惑千万です。(たぶんネットワーク周りだとは思いますが)

さらに、作業を進めていくとなぜかブートに失敗している端末が。あれこれ試しながらWindowsの起動まではするようになりましたが、動くのはマウスカーソルだけでスタートメニューすら開けない状況。もしかしたらディスクのクローン作成に失敗したのかもしれないと思い、現地にて再度イメージ展開を試みますが、ついにディスクを認識しなくなりゲームセット。この筐体にはおそらくディスク以外にも不具合が存在している可能性があり、職場に持ち帰るという判断に。これ、断腸の思いです。なぜなら無事に直った場合、再度その学校を訪問しなければならず、それこそ大幅な時間ロスになってしまうから。仕方がありませんが、残念でした。

最終的にはとりあえず使ってもらえる状況にまでは仕上げられましたが、一部、作業を残して帰ってきてしまいました。いつもは和気あいあいとした帰りの車の中も、どんよりとした重たい空気とため息ばかり。口を開けば「疲れた」としか言葉が出てきませんでしたが、少しずつでも確実に前進していかなければ、夏休みどころか冬休みになってしまいそうで怖いです。頑張ります。

作業中の風景
すごくシュールな写真ですが、こんな感じで黙々と作業しています。

(投稿者:ちゅん)

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Windows10でWake On LANが動かない

ども。
8月が終わってしまいますね、担当ちゅんです。

本日の記事は長文です。申し訳ありません。
先日から手掛けている教育用PCのSSD化ですが、一般的なPCとは違うところに「授業支援ソフト」の導入というのがあります。先生用PCから生徒用PCを一斉に操作したりできるもので、これがないと授業ができません。このソフトは通常、PCの導入時に業者さんが設定してくれるもので私は一から展開したことがありませんでした。今回は全てを自営で行っているので再導入も自分でやらなければなりません。

ですが、やってみれば特に難しい設定はありませんでした。セットアップディスクから機能をインストールしていくだけで、あっさりとリモート操作が可能になりました。やればできるものです。
このソフトが動作するようになると、生徒用PCの設定作業の効率はグンと上がります。40台あるPCを全台同じように動かしながら、設定などを行っていきます。

全ての作業を終え、最終チェック。授業支援ソフトから生徒用PCを一斉にシャットダウンしてみます。見事、全てのPCの電源が切れました。次に一斉に起動してみます・・・が、これがうまく動きません。PCの電源をオフの状態からオンの状態にするにはPCの「Wake On LAN(WOL)」という機能を使うのですが、電源を切ったPCのNIC(LANケーブルの差込口)を見てみるとランプが消灯しており通電していないようです。これではいくら電源オンの信号(マジックパケット)を投げても電源など入りません。

ちなみに、BIOSの設定ではちゃんとWake On LAN関係の機能はEnabledにしてありましたし、ありがちなミスであるWindows10の「高速スタートアップ機能」は無効にしてありました。そうなると怪しいのはデバイスのネットワークアダプタ。デバイスマネージャからネットワークアダプタのプロパティを開き、詳細設定を確認してみます。しかし、いくら探してもWOLの設定らしきものは見当たりません。当たり前ですがドライバ自体はWindows10が標準で持っているものでちゃんと認識しています。

ここからが解決編です。実は、その「Windows10が標準で持っているドライバ」こそが大きな罠でした。このドライバ、普通に使えますし通信するだけならば何の問題もないのですが、WOLを使おうとした場合は設定ができない仕様です。
結局、Intelのサイトからドライバをダウンロードし、これを導入することでようやくWOLの設定が現れました。片っ端から「有効」にしてPCをシャットダウンしてみると、ちゃんとNICにランプが点灯し、WOLも動作するようになりました。気をつけなければならない点としては、Intelのサイトにあるドライバはバージョンによって対応しているアダプタが異なります。今回のケースでは最新版のドライバではインストールできず、少し前のバージョンに意図的に落とす必要がありました。
※ちなみに、標準ドライバのNICの設定の中にVLANが無い理由もこれと同じみたいです。

電源オフ時のハードウェアの動作って、私はてっきりBIOSがつかさどっているものとばかり思っていました。Windows上でドライバを入れ替えることでWOLの動作が変わるという点は驚きでした。古いパソコンをリビルドしてWindows10にするときにはドライバには気をつけましょう。

WOLドライバを入れ終わった後のNIC。ちゃんとランプが点灯していますね。

(投稿者:ちゅん)

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